JPS5861269A - 局部的な塩浴窒化防止方法 - Google Patents
局部的な塩浴窒化防止方法Info
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- JPS5861269A JPS5861269A JP15814581A JP15814581A JPS5861269A JP S5861269 A JPS5861269 A JP S5861269A JP 15814581 A JP15814581 A JP 15814581A JP 15814581 A JP15814581 A JP 15814581A JP S5861269 A JPS5861269 A JP S5861269A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C8/00—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C8/40—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using liquids, e.g. salt baths, liquid suspensions
- C23C8/42—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using liquids, e.g. salt baths, liquid suspensions only one element being applied
- C23C8/48—Nitriding
- C23C8/50—Nitriding of ferrous surfaces
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C8/00—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C8/04—Treatment of selected surface areas, e.g. using masks
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- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明線、例えば炭素鋼、鋳鉄、鋳鋼、ステンレス鋼お
よびニッケル、クロム、アルミニウム、バナジウム、モ
リブデンなどを含む合金鋼などの材料、これら材料から
作製された機械や構造用部品などの表面を塩浴窒化する
場合に窒化を行なわない部分を保鰻するための窒化防止
方法K11lするものである。
よびニッケル、クロム、アルミニウム、バナジウム、モ
リブデンなどを含む合金鋼などの材料、これら材料から
作製された機械や構造用部品などの表面を塩浴窒化する
場合に窒化を行なわない部分を保鰻するための窒化防止
方法K11lするものである。
炭素鋼、鋳鉄、鋳鋼、ステンレス鋼およびニッケル、ク
ロムなどを含む合金鋼などから作製された機械や構造用
部品の疲労強度と耐摩耗性、耐食性、耐熱性を向上させ
ることは、機械や構造物の高性能化と材料の節減にとっ
てきわめて重要である。そのための種々の表面硬化法が
実用化されているが、その一つに塩浴窒化法(タフトラ
イド法)がある。
ロムなどを含む合金鋼などから作製された機械や構造用
部品の疲労強度と耐摩耗性、耐食性、耐熱性を向上させ
ることは、機械や構造物の高性能化と材料の節減にとっ
てきわめて重要である。そのための種々の表面硬化法が
実用化されているが、その一つに塩浴窒化法(タフトラ
イド法)がある。
この方法は1954年頃開発されたもので、窒化しよう
とするものを570℃のKCN、われる。
とするものを570℃のKCN、われる。
しかし、部品全体を塩浴窒化処理することは、かえって
その部品のほかの機能や製作上必要な後加工の便を損う
場合がある。
その部品のほかの機能や製作上必要な後加工の便を損う
場合がある。
部品全体を塩浴窒化処理する場合に不都合を生ずる場合
として2〜3の実例を示せば、次の如き場合がある。例
えば小型のクーラー用クランクシャツ)において塩浴窒
化処1MKよって、目的とするクランクシャフトの疲労
強度や耐摩耗性は著しく向上するが、軸端のプーリを城
付けるためのネジ部で破壊することがよくある。
として2〜3の実例を示せば、次の如き場合がある。例
えば小型のクーラー用クランクシャツ)において塩浴窒
化処1MKよって、目的とするクランクシャフトの疲労
強度や耐摩耗性は著しく向上するが、軸端のプーリを城
付けるためのネジ部で破壊することがよくある。
これは窒化深さはどの部分でも一定であるが、直径の小
さいネジ部で大きくなるためKt!にその部分がもろく
なって、弱められることに起因する。
さいネジ部で大きくなるためKt!にその部分がもろく
なって、弱められることに起因する。
段差の大きな捻かの軸やピンでも同様の現象が発生する
。
。
他の例として、プ・(暑抜宴部品が塩浴窒化処理されて
からスポットfIIIIKよって、組立てられる場合K
ti、表面に生成された窒素化合物層のために溶接性が
著しく損なわれることもよく経験するところである。
からスポットfIIIIKよって、組立てられる場合K
ti、表面に生成された窒素化合物層のために溶接性が
著しく損なわれることもよく経験するところである。
このように機能上、加工上あるいは構造上塩浴窒化処理
が好ましくない部分の窒化防止方法として従来よりその
部分をニッケルメッキ、クロムメッキする方法が使用さ
れていた。しかしながら、これらのメッキ法では前処理
、後処理などの1橿が複雑で塩浴窒化処理を防止する部
分に対するメッキのためのマスキングが必要であったり
、また溶接などの二次加工を品質を損なわずに確実に行
なりために塩浴窒化処理後、メッキを取除く作業が必要
であったり、更には有害なシアンなどを含むメッキ廃液
の処理など、公害、環境の面からの配置も必要であり、
作業性、コストの両面より多くの問題を有していた。
が好ましくない部分の窒化防止方法として従来よりその
部分をニッケルメッキ、クロムメッキする方法が使用さ
れていた。しかしながら、これらのメッキ法では前処理
、後処理などの1橿が複雑で塩浴窒化処理を防止する部
分に対するメッキのためのマスキングが必要であったり
、また溶接などの二次加工を品質を損なわずに確実に行
なりために塩浴窒化処理後、メッキを取除く作業が必要
であったり、更には有害なシアンなどを含むメッキ廃液
の処理など、公害、環境の面からの配置も必要であり、
作業性、コストの両面より多くの問題を有していた。
本発明者等はこのような現状に鑑み、簡便に使用できる
塩浴窒化防止方法について種々検討した結果、本発明に
よる窒化防止方法が実用上問題ない程度に窒化を防止す
る効果がある上に塩浴窒化処理後の防止剤の除去が極め
て簡単であることを見出し、本発明を完成させた。
塩浴窒化防止方法について種々検討した結果、本発明に
よる窒化防止方法が実用上問題ない程度に窒化を防止す
る効果がある上に塩浴窒化処理後の防止剤の除去が極め
て簡単であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は塩浴窒化処理が施される被処理体にお
いて該処理を防止すべぎ部分に、皮膜形成能を有する無
機化合物を塗布し加熱して皮膜を形成させて該部分を被
覆してから、その被処理体に塩浴窒化処理を施し、塩浴
窒化処理が施される部分には所要厚みの窒化化合物層を
形成せしめると共に、皮膜で被覆した該処理を施したく
ない部分には厚みが3μ鳳以下である窒化化合物層を形
成せしめ、しかる後被処理体を塩浴窒化処理浴の温度よ
りも少くとも400℃低い温度に於て急冷して前記皮膜
を破壊して被処理体から離脱させ除去することを特徴と
する局部的な塩浴窒化防止方法に関するものである。
いて該処理を防止すべぎ部分に、皮膜形成能を有する無
機化合物を塗布し加熱して皮膜を形成させて該部分を被
覆してから、その被処理体に塩浴窒化処理を施し、塩浴
窒化処理が施される部分には所要厚みの窒化化合物層を
形成せしめると共に、皮膜で被覆した該処理を施したく
ない部分には厚みが3μ鳳以下である窒化化合物層を形
成せしめ、しかる後被処理体を塩浴窒化処理浴の温度よ
りも少くとも400℃低い温度に於て急冷して前記皮膜
を破壊して被処理体から離脱させ除去することを特徴と
する局部的な塩浴窒化防止方法に関するものである。
以下本発明の窒化防止方法について更に詳しく説明する
。
。
本発明に゛使用することのでする塩浴窒化処理により3
μ冨以下の窒化化合物の薄層な生ずるような皮膜を形成
しうるところの無機化合物は塩浴窒化処理における塩浴
温度570℃において燃焼、炭化、溶融などしないで耐
熱性を有することが必要であり、その構成成分としては
少なくとも加熱により皮膜を形成する結合剤とその溶剤
または分散媒、及び無機骨材とから成る。
μ冨以下の窒化化合物の薄層な生ずるような皮膜を形成
しうるところの無機化合物は塩浴窒化処理における塩浴
温度570℃において燃焼、炭化、溶融などしないで耐
熱性を有することが必要であり、その構成成分としては
少なくとも加熱により皮膜を形成する結合剤とその溶剤
または分散媒、及び無機骨材とから成る。
結合剤としては塩浴窒化処理温度570℃に耐えるため
に無機原子を含有することが必要でありかかる結合剤と
しては例えば珪酸リチウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリ
ウムなどのような水溶性アルカリ金属珪酸塩、コロイダ
ルシリカ、コロイダルアルミナなどのような水分散性シ
リカゾル、アルミナゾル、あるいはりん酸アルミニウム
、りん酸マグネシウム、りん酸カルシウムなどの水溶性
りん酸塩など、或はこの他完全な無機物ではないが、エ
チルシリケートのようなアルキルシリケートおよびその
部分加水分解物、アンモニウム珪WR塩、グアニジン珪
酸塩などの有機珪酸塩、ポリオルガノシロキサン化合物
などで上記の如き無WkIJi!系の皮膜を形成するも
のなどが含まれる。
に無機原子を含有することが必要でありかかる結合剤と
しては例えば珪酸リチウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリ
ウムなどのような水溶性アルカリ金属珪酸塩、コロイダ
ルシリカ、コロイダルアルミナなどのような水分散性シ
リカゾル、アルミナゾル、あるいはりん酸アルミニウム
、りん酸マグネシウム、りん酸カルシウムなどの水溶性
りん酸塩など、或はこの他完全な無機物ではないが、エ
チルシリケートのようなアルキルシリケートおよびその
部分加水分解物、アンモニウム珪WR塩、グアニジン珪
酸塩などの有機珪酸塩、ポリオルガノシロキサン化合物
などで上記の如き無WkIJi!系の皮膜を形成するも
のなどが含まれる。
これら結合剤は各化合物の単体でも充分な効果を有する
が2種以上の化合物を混合したものでも良く、また結合
剤の活性を適度に調節し、密着性が良好でクラックなど
の少ない塗膜な得る目的で例えば酸化亜鉛、などの登城
酸化物、水酸化アルミニウムのような金属水酸化物、弗
化カルシウム、珪弗化ナトリウムのような弗化物、硼酸
塩、リン酸塩などの化合物と前述の結合剤化合物の1種
または2種以上とを一部反応させてプレポリマー化した
いわゆる変性結合剤もこの範囲に包含される。これらの
結合剤は下記溶剤または分散媒と併用することにより得
られた皮膜がそのうえから塩浴窒化処理がなされたとき
に3μm以下の薄膜の窒化化合物層を形成するような乏
しい窒素透過性を有するものであることが心壁である。
が2種以上の化合物を混合したものでも良く、また結合
剤の活性を適度に調節し、密着性が良好でクラックなど
の少ない塗膜な得る目的で例えば酸化亜鉛、などの登城
酸化物、水酸化アルミニウムのような金属水酸化物、弗
化カルシウム、珪弗化ナトリウムのような弗化物、硼酸
塩、リン酸塩などの化合物と前述の結合剤化合物の1種
または2種以上とを一部反応させてプレポリマー化した
いわゆる変性結合剤もこの範囲に包含される。これらの
結合剤は下記溶剤または分散媒と併用することにより得
られた皮膜がそのうえから塩浴窒化処理がなされたとき
に3μm以下の薄膜の窒化化合物層を形成するような乏
しい窒素透過性を有するものであることが心壁である。
上記結合剤を溶解捷たは分散させる溶剤または分散媒は
、本発明に係わる無機化合物を塗布するために必要な成
分であり、塩浴窒化処理防止部の塩浴窒化処理後の窒化
化合物層が3μm以下の薄膜となるような窒素透過性に
乏しい窒化防止皮膜の形成に重要な役割を有している。
、本発明に係わる無機化合物を塗布するために必要な成
分であり、塩浴窒化処理防止部の塩浴窒化処理後の窒化
化合物層が3μm以下の薄膜となるような窒素透過性に
乏しい窒化防止皮膜の形成に重要な役割を有している。
溶剤または、分散媒としては主として、水が用いられる
ことが多いが、結合剤の種類によってはエタルコール類
、ジオキサン、テトラヒドロ7ランのようなエーテル類
、酢酸エチルなどのようなエステル類をはじめ、炭化水
素系溶剤、ハロケ゛◆ン化炭化水素系溶剤などの有機溶
剤なども使用できる。
ことが多いが、結合剤の種類によってはエタルコール類
、ジオキサン、テトラヒドロ7ランのようなエーテル類
、酢酸エチルなどのようなエステル類をはじめ、炭化水
素系溶剤、ハロケ゛◆ン化炭化水素系溶剤などの有機溶
剤なども使用できる。
もうひとつの重要な成分として無機骨材がある。無機骨
材としては軟化温度が600℃以上の、耐火物粉末、金
属粉末、などが主として用いられ、その形状は、球状、
塊状、針状、繊維状、リン片状など1種々の形態のもの
が使用される。また無機骨材は結合剤との反応性がない
か、あるいは反応性が低いことが望ましい。反応性の大
きな骨材を使用する場合は結合剤との混合と同時に反応
し、塗布作業に困難を生ぜしめ、あるいは窒化防止用組
成物として一部として保存する際に硬化などの問題を発
生することがある。しかしながら反応性の高い骨材を被
処理体に塗布する直前に結合剤と混合して、使用するい
わゆる1液1粉混合型のものも本発明において使用する
ことができる。無機骨材の粒子径、及び粒度分布は特に
制限されるものではないが0.001μmから1mの範
囲で使用することができ、史に好ましくは、01μmか
ら100μmの範囲に重量平均の、平均粒度な有する骨
材が良好な結果が得られる。(但し繊維状、針状の骨材
についてはその長さがこの範囲を超えてもさしつかえな
い)粒度分布はアンドレアセ゛範囲のものが良好な結果
が得られる。
材としては軟化温度が600℃以上の、耐火物粉末、金
属粉末、などが主として用いられ、その形状は、球状、
塊状、針状、繊維状、リン片状など1種々の形態のもの
が使用される。また無機骨材は結合剤との反応性がない
か、あるいは反応性が低いことが望ましい。反応性の大
きな骨材を使用する場合は結合剤との混合と同時に反応
し、塗布作業に困難を生ぜしめ、あるいは窒化防止用組
成物として一部として保存する際に硬化などの問題を発
生することがある。しかしながら反応性の高い骨材を被
処理体に塗布する直前に結合剤と混合して、使用するい
わゆる1液1粉混合型のものも本発明において使用する
ことができる。無機骨材の粒子径、及び粒度分布は特に
制限されるものではないが0.001μmから1mの範
囲で使用することができ、史に好ましくは、01μmか
ら100μmの範囲に重量平均の、平均粒度な有する骨
材が良好な結果が得られる。(但し繊維状、針状の骨材
についてはその長さがこの範囲を超えてもさしつかえな
い)粒度分布はアンドレアセ゛範囲のものが良好な結果
が得られる。
具体的な化合物としては例えばアルミナ、シリカ、ムラ
イトジルコニア、チタニア、マグネシアなどの酸化物、
ジルコン、ムライトなどのような炭化物、珪砂、珪石粉
末、カオリンなどの天然鉱物、あるいはガラス粉末、金
属粉末、などの1種又は2種以上が使用される。
イトジルコニア、チタニア、マグネシアなどの酸化物、
ジルコン、ムライトなどのような炭化物、珪砂、珪石粉
末、カオリンなどの天然鉱物、あるいはガラス粉末、金
属粉末、などの1種又は2種以上が使用される。
結合剤と骨材の配合割合は、骨材100部に対し結合剤
1〜10,000重量部、好ましくは10〜1000重
量部である。結合剤の配合割合がこの範囲より小さい場
合これらの配合物をスラリー状あるいはペースト状に成
し得ず塗布の際の被処理体へのぬれを阻害する。逆に大
きな場合は、骨材の効果が期待できなくなり、配合物を
塗布した場合の発泡、クラック尋の原因となり良好な結
果が得られない。
1〜10,000重量部、好ましくは10〜1000重
量部である。結合剤の配合割合がこの範囲より小さい場
合これらの配合物をスラリー状あるいはペースト状に成
し得ず塗布の際の被処理体へのぬれを阻害する。逆に大
きな場合は、骨材の効果が期待できなくなり、配合物を
塗布した場合の発泡、クラック尋の原因となり良好な結
果が得られない。
これらの他に沈降防止剤、界面活性剤、顔料、粘度調整
剤、硬化剤などが必IMK応じ適宜組合せて配合される
。
剤、硬化剤などが必IMK応じ適宜組合せて配合される
。
本発明に使用することのできる無機化合物は上記溶剤、
分散媒及び骨材などと併用されて、種々の形態で使用可
能であるが、通常スラリー状、サスペンション状、ペー
スト状などの形態が塗布作業に適する。その粘度は、塗
布方法によっても異なるが、25℃において回転粘度計
で50〜500,000cps 程度が良いが、スプレ
ーなどの場合は、低粘度のものが、刷毛塗り、ディッピ
ングなどの場合はや\高い粘度のものが塗布作業性にお
いてすぐれている。
分散媒及び骨材などと併用されて、種々の形態で使用可
能であるが、通常スラリー状、サスペンション状、ペー
スト状などの形態が塗布作業に適する。その粘度は、塗
布方法によっても異なるが、25℃において回転粘度計
で50〜500,000cps 程度が良いが、スプレ
ーなどの場合は、低粘度のものが、刷毛塗り、ディッピ
ングなどの場合はや\高い粘度のものが塗布作業性にお
いてすぐれている。
かかる本発明の塩浴窒化防止に用いられ容易に入手可能
な無機化合物の配合物としては市販品の東亜合成化学工
業■の耐熱性無機接着剤「アロンセラミック」がある。
な無機化合物の配合物としては市販品の東亜合成化学工
業■の耐熱性無機接着剤「アロンセラミック」がある。
塩浴窒化処理を適用できる被処理体の材質としては主と
して一般圧延または機械構造用炭素鋼、鋳鉄、鋳鋼、炭
素工具鋼などの他、窒化を効率的に行なうためにニッケ
ル、クロム、アルミニウム、バナジウム、モリブデンな
どの成分を含む合金鋼(窒化鋼)ならびに鉄系の焼結金
属などでありその線膨張率は概して(9〜18)X 1
0−6m1 aa℃程度であることから、本発明の無機
化合物もその皮膜の平均線膨張率が(1〜50)X10
−6eslα℃の範囲にあるものが良好な結果が得られ
るので好ましいものであ−リ、更に好ましくは25〜6
00’Cの皮膜の平均線膨張率が(4〜23 ) X
10−651/am℃の範囲の無機化合物であり、それ
らはより良好な結果をもたらす。特に好ましくは被処理
体と無機化合物から得られた皮膜との、25〜570℃
における平均線膨張率の差が(0,5〜5)×10−
’ cm/ m”cの範囲に入る無機化合物であり。そ
れらは特に良好な窒化防止効果と窒化処理後における不
要になった皮膜の除去に効果的である。線膨張率および
線膨張率の差がこの範囲より大きな場合、塩浴窒化処理
を施す部品の防止すべき部分に皮膜が形成されて、57
0℃の塩浴中に浸漬される際、500℃以上の温度差で
加熱されるため皮膜にクララ久ピンホール、発泡、はく
離、脱落などが生じて窒化防止の用をなさない傾向にあ
る。一方、線膨張率が基材と25〜570℃のすべての
温度において、全く一致する窒化防止剤は、皮膜の被処
理体への密着性がすぐれ、防止効果も良いが、塩浴窒化
処理後、皮膜をはく離させることが困難であり、好まし
くない。
して一般圧延または機械構造用炭素鋼、鋳鉄、鋳鋼、炭
素工具鋼などの他、窒化を効率的に行なうためにニッケ
ル、クロム、アルミニウム、バナジウム、モリブデンな
どの成分を含む合金鋼(窒化鋼)ならびに鉄系の焼結金
属などでありその線膨張率は概して(9〜18)X 1
0−6m1 aa℃程度であることから、本発明の無機
化合物もその皮膜の平均線膨張率が(1〜50)X10
−6eslα℃の範囲にあるものが良好な結果が得られ
るので好ましいものであ−リ、更に好ましくは25〜6
00’Cの皮膜の平均線膨張率が(4〜23 ) X
10−651/am℃の範囲の無機化合物であり、それ
らはより良好な結果をもたらす。特に好ましくは被処理
体と無機化合物から得られた皮膜との、25〜570℃
における平均線膨張率の差が(0,5〜5)×10−
’ cm/ m”cの範囲に入る無機化合物であり。そ
れらは特に良好な窒化防止効果と窒化処理後における不
要になった皮膜の除去に効果的である。線膨張率および
線膨張率の差がこの範囲より大きな場合、塩浴窒化処理
を施す部品の防止すべき部分に皮膜が形成されて、57
0℃の塩浴中に浸漬される際、500℃以上の温度差で
加熱されるため皮膜にクララ久ピンホール、発泡、はく
離、脱落などが生じて窒化防止の用をなさない傾向にあ
る。一方、線膨張率が基材と25〜570℃のすべての
温度において、全く一致する窒化防止剤は、皮膜の被処
理体への密着性がすぐれ、防止効果も良いが、塩浴窒化
処理後、皮膜をはく離させることが困難であり、好まし
くない。
これら無機化合物を被処理体へ塗布する方法であるが、
ハケ、ヘラ、スプレー、各種コーターなどを用いて塩浴
窒化処理をする部品の窒化を防止すべき部分に塗布する
。被処理体にほこり、錆、油、防錆剤などが付着してい
る場合は無機化合物の被処理体への密着性が低下し、均
一な窒化防止が困難となるため事前にサンディングや脱
脂を行なうことが望ましい。m膜の厚さは所望される皮
膜厚によって決められるが通常皮膜厚が10μmから3
sa程度になる様に制御される。
ハケ、ヘラ、スプレー、各種コーターなどを用いて塩浴
窒化処理をする部品の窒化を防止すべき部分に塗布する
。被処理体にほこり、錆、油、防錆剤などが付着してい
る場合は無機化合物の被処理体への密着性が低下し、均
一な窒化防止が困難となるため事前にサンディングや脱
脂を行なうことが望ましい。m膜の厚さは所望される皮
膜厚によって決められるが通常皮膜厚が10μmから3
sa程度になる様に制御される。
次に塗布された無機化合物を加熱する。この加熱は無機
化合物中の、溶剤または分散媒を塗膜から蒸発除去し、
l11mを成膜させ窒化防止皮膜を形成させるために必
要であり、その過程において、溶剤または分散媒の蒸発
により、極めて、微少な連続気孔が生成し、防止部の塩
浴窒化処理後の窒化化合物層が3μm以下の薄層となる
ような窒素透過性の乏しい窒化防止皮膜が形成される。
化合物中の、溶剤または分散媒を塗膜から蒸発除去し、
l11mを成膜させ窒化防止皮膜を形成させるために必
要であり、その過程において、溶剤または分散媒の蒸発
により、極めて、微少な連続気孔が生成し、防止部の塩
浴窒化処理後の窒化化合物層が3μm以下の薄層となる
ような窒素透過性の乏しい窒化防止皮膜が形成される。
皮膜を形成させるための加熱温度は用いられる無機化合
物の種類によって異なるが通常50℃以上の加熱が必要
であり、好ましくは80〜570℃更に好ましくは10
0〜300℃が良い。加熱温度が低い場合は無機化合物
が含有する溶剤または分散媒を充分に蒸発除去できない
ため塩浴窒化処理の塩浴中に浸漬された際の急激な溶剤
などの蒸発により、皮膜が破壊される。
物の種類によって異なるが通常50℃以上の加熱が必要
であり、好ましくは80〜570℃更に好ましくは10
0〜300℃が良い。加熱温度が低い場合は無機化合物
が含有する溶剤または分散媒を充分に蒸発除去できない
ため塩浴窒化処理の塩浴中に浸漬された際の急激な溶剤
などの蒸発により、皮膜が破壊される。
加熱温度が上記範囲より高い場合、特に悪影譬を与える
ものではないが省エネルギーの点より好ましくない。加
熱する場合無機化合物の種類によっては、急激な加熱に
より発泡し、窒化防止効果を阻うこともあるので徐々に
昇温して皮膜を形成させることが望ましい。この加熱は
メッキなどと比べて一見、余分な労力がかかるように思
えるが、精密部品などでは塩浴窒化処理浴中への急激な
浸漬はその温度差による0、01〜α1謳程度の変形を
もたらすため、通常300℃1時間程度の予加熱な必要
とするので、この工程で無機化合物の加熱を兼ねること
ができる。
ものではないが省エネルギーの点より好ましくない。加
熱する場合無機化合物の種類によっては、急激な加熱に
より発泡し、窒化防止効果を阻うこともあるので徐々に
昇温して皮膜を形成させることが望ましい。この加熱は
メッキなどと比べて一見、余分な労力がかかるように思
えるが、精密部品などでは塩浴窒化処理浴中への急激な
浸漬はその温度差による0、01〜α1謳程度の変形を
もたらすため、通常300℃1時間程度の予加熱な必要
とするので、この工程で無機化合物の加熱を兼ねること
ができる。
次に部品全体を570℃に加熱されたシアン塩とシアン
酸塩を主成分とする浴中に必要時間浸漬して塩浴窒化処
理を行なう。
酸塩を主成分とする浴中に必要時間浸漬して塩浴窒化処
理を行なう。
塩浴窒化処理後、窒化防止用皮膜を除去することは溶接
などの後加工上、特に重要である。
などの後加工上、特に重要である。
窒化防止用皮膜の除去は、従来、ショツトブラスト、ワ
イアーブラシなどの機械加工により、なされてきたがこ
れは作業性が悪く、また、作業環境を悪化させてきたが
本発明による窒化防止方法においては窒化防止用皮膜を
除去することが極めて簡単であることがひとつの特徴で
ある。本発明においては無機化合物を塗布し、加熱成膜
したいわゆる防止部の窒化防止用皮膜が塩浴窒化処理後
において該皮膜下で窒化化合物層が6μm以下の薄層に
なるような窒素透過性の乏しい性質を有していることに
より窒化処理後に少なくとも400℃の温度差の急冷を
与えることにより簡単にしかも完全に除去することがで
きる。窒化化合物層が3μ扉程度の薄層が生成した表面
の硬度は素材と比べて若干高いが溶接性、機械加工性な
どの後加工においては実用上間聴とならないが3μmを
越える様になると種々の間組が生じる様になるのでその
様な窒化化合物層を与えるような皮膜を作る無機化合物
は好ましくない。化合物層が全(生じないようなまった
く窒素透過性を有さない皮膜の場合は400℃の急冷に
より、完全には剥離できないのでその様な皮膜を作る無
機化合物も好ましくない。これは本発明Kかかわる窒化
防止用皮膜を単に空気雰囲気中で570℃に加熱後水冷
しても、皮膜に異常が認められないことから理解できる
。従って、被処理体表面に極めて薄い窒化化合物層が生
成することにより、窒化防止用皮膜の除去が容易に行な
われるものと推定される。
イアーブラシなどの機械加工により、なされてきたがこ
れは作業性が悪く、また、作業環境を悪化させてきたが
本発明による窒化防止方法においては窒化防止用皮膜を
除去することが極めて簡単であることがひとつの特徴で
ある。本発明においては無機化合物を塗布し、加熱成膜
したいわゆる防止部の窒化防止用皮膜が塩浴窒化処理後
において該皮膜下で窒化化合物層が6μm以下の薄層に
なるような窒素透過性の乏しい性質を有していることに
より窒化処理後に少なくとも400℃の温度差の急冷を
与えることにより簡単にしかも完全に除去することがで
きる。窒化化合物層が3μ扉程度の薄層が生成した表面
の硬度は素材と比べて若干高いが溶接性、機械加工性な
どの後加工においては実用上間聴とならないが3μmを
越える様になると種々の間組が生じる様になるのでその
様な窒化化合物層を与えるような皮膜を作る無機化合物
は好ましくない。化合物層が全(生じないようなまった
く窒素透過性を有さない皮膜の場合は400℃の急冷に
より、完全には剥離できないのでその様な皮膜を作る無
機化合物も好ましくない。これは本発明Kかかわる窒化
防止用皮膜を単に空気雰囲気中で570℃に加熱後水冷
しても、皮膜に異常が認められないことから理解できる
。従って、被処理体表面に極めて薄い窒化化合物層が生
成することにより、窒化防止用皮膜の除去が容易に行な
われるものと推定される。
本発明における少なくとも400℃以上の温度差を与え
るためには570℃の塩浴中から冷却されたあるいは室
温の油中や水中に直ちに投入することにより達成される
。塩浴中からとり出して油冷または水冷されるまでの自
然放冷により温度差が少なくなるのを避けるため塩浴か
らとり出したらすみやかに、油冷または水冷することが
重要である。この油冷または水冷は、通常塩浴窒化処理
後に窒素を基材中に固溶化したま\閉じ込めるため、塩
浴窒化処理を行なう際に必要な工程であり、本発明によ
ればこの工程で窒化防止用皮膜の除去を兼ねることがで
きる。
るためには570℃の塩浴中から冷却されたあるいは室
温の油中や水中に直ちに投入することにより達成される
。塩浴中からとり出して油冷または水冷されるまでの自
然放冷により温度差が少なくなるのを避けるため塩浴か
らとり出したらすみやかに、油冷または水冷することが
重要である。この油冷または水冷は、通常塩浴窒化処理
後に窒素を基材中に固溶化したま\閉じ込めるため、塩
浴窒化処理を行なう際に必要な工程であり、本発明によ
ればこの工程で窒化防止用皮膜の除去を兼ねることがで
きる。
本発明の窒化防止方法により簡便にかつ安価なコストの
窒化防止が可能になる。部品の機能上塩浴窒化処理して
はならない部分あるいは溶接、機械加工その他の二次加
工(後加工)などのために必要な部分を塩浴窒化防止す
ることにより、塩浴窒化処理の効果的な応用の拡大と機
械、構造物の性能や信頼性が大巾に高められる。
窒化防止が可能になる。部品の機能上塩浴窒化処理して
はならない部分あるいは溶接、機械加工その他の二次加
工(後加工)などのために必要な部分を塩浴窒化防止す
ることにより、塩浴窒化処理の効果的な応用の拡大と機
械、構造物の性能や信頼性が大巾に高められる。
以下、各種の材料について実施例をもって本発明を更に
詳しく説明する。
詳しく説明する。
実施例1
機械構造用縦素鋼545Cの試料(たて150腸×横5
0關×板厚4111)をトリクロルエチレンで脱脂洗浄
後、その表面の1/2に窒化防止用皮膜を作成するため
に、アルカリ金属珪酸塩を結合剤とし、水を溶剤、シリ
カを主な無機骨材とするアロンセラミックHT (東亜
合成化学工業■製、粘度25℃10,000 cps)
をノ1ヶ塗りして塗布し、室温から150℃まで60分
を要して徐々に昇温し、更にその温度に60分加熱保持
して成膜させた。成膜後の膜厚は約100μmであり、
この窒化防止用皮膜の25〜600℃の平均線膨張率は
13X10 ’ts/ tvs ’Cであった。引続
いてNaCN35%、Na、 CO125S、Na0C
N40%なる塩浴中で570℃90分間窒化処理を行な
い、直ちに60℃の水中に投入し、急冷した。急冷却の
温度差は、約520℃であり窒化防止用皮膜は完全には
くすした。
0關×板厚4111)をトリクロルエチレンで脱脂洗浄
後、その表面の1/2に窒化防止用皮膜を作成するため
に、アルカリ金属珪酸塩を結合剤とし、水を溶剤、シリ
カを主な無機骨材とするアロンセラミックHT (東亜
合成化学工業■製、粘度25℃10,000 cps)
をノ1ヶ塗りして塗布し、室温から150℃まで60分
を要して徐々に昇温し、更にその温度に60分加熱保持
して成膜させた。成膜後の膜厚は約100μmであり、
この窒化防止用皮膜の25〜600℃の平均線膨張率は
13X10 ’ts/ tvs ’Cであった。引続
いてNaCN35%、Na、 CO125S、Na0C
N40%なる塩浴中で570℃90分間窒化処理を行な
い、直ちに60℃の水中に投入し、急冷した。急冷却の
温度差は、約520℃であり窒化防止用皮膜は完全には
くすした。
試料の一部を切り出して窒化防止処理の有無による84
5C試料の差を顕微鏡観察するために、600℃1時間
の焼き戻しを行なった試料断面の組織写真を第1図、第
2図に示す。第1図は防止用皮膜を形成させなかった部
分であり表層には12.6μmの窒化化合物層が形成さ
れ、更にその下層に約0,3■程度の深さ1で針状の窒
化物(Fe、 N ) が析出して拡散層を形成して
いる。
5C試料の差を顕微鏡観察するために、600℃1時間
の焼き戻しを行なった試料断面の組織写真を第1図、第
2図に示す。第1図は防止用皮膜を形成させなかった部
分であり表層には12.6μmの窒化化合物層が形成さ
れ、更にその下層に約0,3■程度の深さ1で針状の窒
化物(Fe、 N ) が析出して拡散層を形成して
いる。
防止用皮膜を形成させた部分は第2図に見られるように
若干の窒化化合物層(2,0μm)が観察されるが、窒
化物の析出はほとんど認められず、組織は処理前と実質
的に変化ない。これは果は顕著である。その結果窒化防
止部に対する必賛な機械加工などの二次加工は容易に行
なうことができる。
若干の窒化化合物層(2,0μm)が観察されるが、窒
化物の析出はほとんど認められず、組織は処理前と実質
的に変化ない。これは果は顕著である。その結果窒化防
止部に対する必賛な機械加工などの二次加工は容易に行
なうことができる。
実施例2 比較例−1
試料は球状黒鉛鋳鉄FCD50の丸棒(10Uφx10
0IuI)でこれをトリクロルエチレンで脱脂後、アロ
ンセラミックC1i&70,000cps )を試料の
一部に篭塗りした。
0IuI)でこれをトリクロルエチレンで脱脂後、アロ
ンセラミックC1i&70,000cps )を試料の
一部に篭塗りした。
実施例−2の試料は20℃の室温で約20分間放置した
後、約100℃で60分更に150℃で30分、加熱し
成膜させた。そしてそのまま塩浴窒化処理浴中に浸漬し
た。
後、約100℃で60分更に150℃で30分、加熱し
成膜させた。そしてそのまま塩浴窒化処理浴中に浸漬し
た。
比較例−1の試料は、塗布後20℃の室温で約20分間
放置した後直ちに塩浴窒化処理浴中に浸漬した。塩浴窒
化浴は実施例−1と同じ条件であり、570℃90分間
保持した。
放置した後直ちに塩浴窒化処理浴中に浸漬した。塩浴窒
化浴は実施例−1と同じ条件であり、570℃90分間
保持した。
処理終了後、実施例−2の試料は53℃の油中に直ちに
投入し急冷した。窒化防止用皮膜は油冷と同時に完全に
はく離した。
投入し急冷した。窒化防止用皮膜は油冷と同時に完全に
はく離した。
比較例−1の試料は、塩浴窒化処理浴中から取り出して
みると、窒化防止用皮膜に著しい発泡が認められ、発泡
部の頂上付近にクラックが発生していた。観察中に試料
の温度は、約250℃まで放冷されており、それを57
℃の油中に投入したが窒化防止用皮膜は発泡部分以外は
強力に付着しておりワイアーブラシで剥離しなければ除
去することができなかった。
みると、窒化防止用皮膜に著しい発泡が認められ、発泡
部の頂上付近にクラックが発生していた。観察中に試料
の温度は、約250℃まで放冷されており、それを57
℃の油中に投入したが窒化防止用皮膜は発泡部分以外は
強力に付着しておりワイアーブラシで剥離しなければ除
去することができなかった。
実施例1と同様の方法により観察し窒化防止用皮膜が形
成されていない表層には14μmの窒化化合物層が形成
され、更にその下層にFe。
成されていない表層には14μmの窒化化合物層が形成
され、更にその下層にFe。
Nの窒化物拡散層が見られた。防止用皮膜が形成された
部分では1.6μmの窒化化合物層が見られるにすぎな
かった。塩浴窒化処理部分と窒化防止部分の硬さはそれ
ぞれHV454とHv242であり、防止効果は明白で
ある。
部分では1.6μmの窒化化合物層が見られるにすぎな
かった。塩浴窒化処理部分と窒化防止部分の硬さはそれ
ぞれHV454とHv242であり、防止効果は明白で
ある。
比較例−1の試料の発泡部の硬さはHv590であり塩
浴窒化処理部と実質的に殆んど変化なく防止効果が殆ん
ど認められなかった。
浴窒化処理部と実質的に殆んど変化なく防止効果が殆ん
ど認められなかった。
実施例3〜4 比較例2〜3
これは高炭素鋼に対する窒化防止用皮膜の剥離の効果を
明らかにするために、炭素工具鋼31m(SK3 )炭
素含有li1〜t 1 m、 線膨&[9,8X10−
6m/α℃の丸棒試料(10Wψ×100關)を用いて
実施したものである。試料を脱脂し、サンドペーパーで
研磨した後、窒50〜70μmとなるように塗布した。
明らかにするために、炭素工具鋼31m(SK3 )炭
素含有li1〜t 1 m、 線膨&[9,8X10−
6m/α℃の丸棒試料(10Wψ×100關)を用いて
実施したものである。試料を脱脂し、サンドペーパーで
研磨した後、窒50〜70μmとなるように塗布した。
アロンセラミック1)はアルミナを主成分として粘度5
Q、000cps 、25〜600℃の平均線膨張率8
X10 ’cm/cyg℃であツタ。塗布後、室温で
4時間放置し、150℃/hrの昇温速度で150℃ま
で昇温し、実施例1と同じ条件で塩浴窒化処理を行なっ
た。
Q、000cps 、25〜600℃の平均線膨張率8
X10 ’cm/cyg℃であツタ。塗布後、室温で
4時間放置し、150℃/hrの昇温速度で150℃ま
で昇温し、実施例1と同じ条件で塩浴窒化処理を行なっ
た。
塩浴窒化処8i!後直ちに種々の温度に加熱された油中
へ投入し、窒化防止用皮膜のはく離の程以上の様に40
0℃以上の温度差の急冷却を加えることにより、窒化防
止用皮膜の剥離が充分に行えることが判る。又、塩浴窒
化処理部の硬さはHV495であり、防止用皮膜形成部
の硬さはHv307と明確な差が紹められ、高炭素鋼に
おいても本発明の窒化防止方法は充分使用することがで
きる。
へ投入し、窒化防止用皮膜のはく離の程以上の様に40
0℃以上の温度差の急冷却を加えることにより、窒化防
止用皮膜の剥離が充分に行えることが判る。又、塩浴窒
化処理部の硬さはHV495であり、防止用皮膜形成部
の硬さはHv307と明確な差が紹められ、高炭素鋼に
おいても本発明の窒化防止方法は充分使用することがで
きる。
実施例−5
クロムモリブデン鋼SCM415の丸棒(10Uψ×1
000)の試料をトリクロルエチレンで蒸気洗浄後、シ
リカ系耐熱性無機接着剤[アロンセラミック高粘度CJ
(東亜合成化学工業■製、25℃における粘度10Q、
000cps25〜600℃の平均線膨張率13X10
63 / ts ’C)中に試料4デイツピングして
塗布した。室温で約10分放置後180℃で60分加熱
して成膜させてから放冷した。乾燥時の防止用皮膜厚は
約100μmであった。実施例−1と同じ塩浴中で18
0分間処理を行ない直ちに60℃水中に投入して急冷し
た。急冷却の温度差は約500℃あり、窒化防止用の皮
膜は簡単に除去できた。実施例−1と同じ様に組織を顕
微鏡観察し、硬さを#]定した。防止用皮膜を形成させ
なかった部分は、1Q、6μmの窒化化合物層が見られ
その硬さは)lv672であるのに対し、防止用皮膜形
成部の窒化化合物層厚さは、14μm程度であり塩浴窒
化処理時間が長くなってもさほど窒化化合物層厚さは変
化しなかった。
000)の試料をトリクロルエチレンで蒸気洗浄後、シ
リカ系耐熱性無機接着剤[アロンセラミック高粘度CJ
(東亜合成化学工業■製、25℃における粘度10Q、
000cps25〜600℃の平均線膨張率13X10
63 / ts ’C)中に試料4デイツピングして
塗布した。室温で約10分放置後180℃で60分加熱
して成膜させてから放冷した。乾燥時の防止用皮膜厚は
約100μmであった。実施例−1と同じ塩浴中で18
0分間処理を行ない直ちに60℃水中に投入して急冷し
た。急冷却の温度差は約500℃あり、窒化防止用の皮
膜は簡単に除去できた。実施例−1と同じ様に組織を顕
微鏡観察し、硬さを#]定した。防止用皮膜を形成させ
なかった部分は、1Q、6μmの窒化化合物層が見られ
その硬さは)lv672であるのに対し、防止用皮膜形
成部の窒化化合物層厚さは、14μm程度であり塩浴窒
化処理時間が長くなってもさほど窒化化合物層厚さは変
化しなかった。
第1図は塩浴窒化処理した材料の組織の変化を示す顕微
鏡写真であり第2図は本発明による窒化防止方法で窒化
防止した場合の材料の顕做鏡写真である。第3図は塩浴
窒化処理部と、防止部の材料の断面における表面からの
深さとマイクロビッカース硬さくHV)を示すグラフで
ある。 1:表 面 2:化合物層 6:拡散層 特許出願人の名称 東亜合成化学工業株式会社 11図− 表面力、うd3(mぼり
鏡写真であり第2図は本発明による窒化防止方法で窒化
防止した場合の材料の顕做鏡写真である。第3図は塩浴
窒化処理部と、防止部の材料の断面における表面からの
深さとマイクロビッカース硬さくHV)を示すグラフで
ある。 1:表 面 2:化合物層 6:拡散層 特許出願人の名称 東亜合成化学工業株式会社 11図− 表面力、うd3(mぼり
Claims (1)
- t 塩浴窒化処理が施される被処理体において、該処理
を防止すべき部分に、皮膜形成能を有する無機化合物を
塗布し加熱して皮膜を形成させて該部分を被覆してから
その被処理体に塩浴窒化処理を施し、塩浴窒化処理が施
される部分には所要厚みの電化化合物層を形成せしめる
と共に、皮膜で被覆した該処理を防止すぺ鎗部分には厚
みが3μ観以下である窒化化合物層を形成せしめ、しか
る後被処瑠体を塩浴窒化処理浴の温度よりも少くとも4
00℃低い温度に於て急冷して前記皮膜を破壊して被処
理体から離脱させ除去することを特徴とする局部的な塩
浴窒化防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15814581A JPS5861269A (ja) | 1981-10-06 | 1981-10-06 | 局部的な塩浴窒化防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15814581A JPS5861269A (ja) | 1981-10-06 | 1981-10-06 | 局部的な塩浴窒化防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5861269A true JPS5861269A (ja) | 1983-04-12 |
JPS6238429B2 JPS6238429B2 (ja) | 1987-08-18 |
Family
ID=15665240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15814581A Granted JPS5861269A (ja) | 1981-10-06 | 1981-10-06 | 局部的な塩浴窒化防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5861269A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03232921A (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-16 | Dainippon Plastics Co Ltd | 焼入れ防護用シートとその製造方法 |
FR2841265A1 (fr) * | 2002-06-20 | 2003-12-26 | Bosch Gmbh Robert | Composant ayant une zone d'acier non magnetique et une couche limite magnetique et procede pour sa realisation |
CN102912286A (zh) * | 2012-10-30 | 2013-02-06 | 江苏大学 | 铝及铝合金液体氮化方法 |
CN102912285A (zh) * | 2012-10-30 | 2013-02-06 | 江苏大学 | 铝及铝合金二段液体氮化方法 |
WO2023189536A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | Kyb株式会社 | 摺動部材の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51130646A (en) * | 1975-05-08 | 1976-11-13 | Sumitomo Metal Ind | Surface treatment of metal |
-
1981
- 1981-10-06 JP JP15814581A patent/JPS5861269A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51130646A (en) * | 1975-05-08 | 1976-11-13 | Sumitomo Metal Ind | Surface treatment of metal |
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FR2841265A1 (fr) * | 2002-06-20 | 2003-12-26 | Bosch Gmbh Robert | Composant ayant une zone d'acier non magnetique et une couche limite magnetique et procede pour sa realisation |
CN102912286A (zh) * | 2012-10-30 | 2013-02-06 | 江苏大学 | 铝及铝合金液体氮化方法 |
CN102912285A (zh) * | 2012-10-30 | 2013-02-06 | 江苏大学 | 铝及铝合金二段液体氮化方法 |
WO2023189536A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | Kyb株式会社 | 摺動部材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6238429B2 (ja) | 1987-08-18 |
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