JPS5858733B2 - コウガクテキトラツキングセイギヨソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学的に記録された信号の再生装置に関するも
ので、特に再生時に、透過光量あるいは反射光量を用い
て、反射ミラーを駆動し、記録済みトラックを正確に光
点走査できるようにした、トラッキング装置に関するも
のである。

光学的に記録された信号を再生する場合、記録済みトラ
ックを正確に光点走査する必要があるが、反射ミラーを
用いてトラッキングする場合、反射ミラーの振れ位置に
よる検光器入射光の状態変化による影響のために、正確
なトラッキング信号検出が行なえず、またトラッキング
出来る範囲もせまくなってしまう。

これを改良するものとして第１図に示すような構成があ
る。

第１図において、１は光ビーム、２は反射ミラー、３は
集光レンズ、４は記録媒体、５はトラッキング信号検出
用の二分割検光器、６゜６′はプリアンプ、７は差動増
幅器、８は反射ミラー２の駆動回路である。

第２図は、第１図の従来例の反射ミラー２を振らせた場
合の光ビーム１の記録媒体４上の動きを表わしている。

９，１０゜１１は記録済みトラック、１２，１３はトラ
・ツクとトラックの間の未記録部、１４，１５，１６は
反射ミラー２を振らせた場合の光ビーム１の記録媒体４
上のパターンを示している。

第２図のように、反射ミラー２を振らせた場合、光ビー
ム１は記録媒体４上のトラック方向に対して、垂直な方
向に動く。

第１図の従来例のトラッキング信号検出について第３図
と共に説明する。

４はトラックずれを起した状態を示し、ｂはこのときの
前記検光器５上の前記光ビーム１のスポットの状態を示
している。

１７，１Ｂは記録済みトランク、１９は前記光ビーム１
の前記記録媒体４上の入射光、２０はトラック１７，１
８の間の未記録部、２１は二分割検光器、２２は前記光
ビーム１の検光器２１上のスポット、２３は前記光ビー
ム１の未記録部２０の透過部、斜線部分の２４は前記光
ビーム１のトラック１８の透過部である。

スポット２２は透過部２３と透過部２４から成っている
。

ａのようにトラックずれが起きた場合、未記録部２０と
記録部１８の透過光量が異なるため、検光器２１上のス
ポット２２の透過部２３と透過部２４の単位面積当りの
光量が異なる。

したがってトラックずれが起きた場合前記差動増幅器１
にトラッキング信号が生じる。

第４図と共に第１図の欠点であるミラーの振れによるト
ラッキング検出信号に対する悪影響について説明する。

２５は光ビーム、２６は反射ミラー、２７は反射ミラー
２６が図のように振れた状態の反射ミラー、２８は光ビ
ーム２５が反射ミラー２６で反射された反射光、２９は
反射ミラーが２７の位置にある場合の反射ミラーによっ
て反射された反射光、３０は集光レンズ、３１は記録媒
体、３２は二分割検光器である。

反射光２８の検光器３２上のスポットの位置と、反射光
２９の検光器３２上のスポット位置が異なる。

したがって、スポット位置が変化するために、前記差動
増幅器７に誤差信号が生じる。

ミラーを振らせてオントラックの状態になっているにも
かかわらず、スポットの位置が変化するために前記差動
増幅器７に出力が生じる。

以上のように従来用いられてきた光学的再生装置ではミ
ラーが振れることによって検光器上のスポット位置が変
わるためトラッキングが正確に出来ず、トラッキング制
御範囲もせまいものになってしまっていた。

前記欠点をなくするためには、スポットが動かない所に
検光器をおくか、あるいは、ミラーの振れに応じて検光
器の位置を変化させる方法が考えられる。

しかし、一般にビームのしぼりをよくするために集光レ
ンズには焦点距離４から７朋程度のものを使用している
ので、フォーカシング装置あるいは、集光レンズホルダ
ー、記録媒体の厚み等を考えた場合、スポットが動かな
い所に検光器を置くことは、非常に困難であるし、検出
部の位置をミラーの振れに応じて変化させるのも困難で
ある。

本発明は上記問題点を解決し、広範囲にわたって正確な
トラッキングができる装置を提供するものである。

以下本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。

第５図において、３３は光ビーム、３４は反対ミラー、
３５は集光レンズ、３６は記録媒体、３７は検光器、３
８，３８’はプリアンプ、３９は差動増幅器、４０は反
射ミラー３４の駆動回路である。

光ビーム３３は反射ミラー３４の回転軸に垂直入射し、
また、反射ミラー３４０回転軸の方向と、記録媒体３６
上の記録済みトラックの方向は平行でない。

反射ミラー３４の回転軸方向と検光器３７の境界線は平
行になっている。

第６図において、Ｃは前記光ビーム３３の前記反射ミラ
ー３４による反射光の前記集光レンズ３５への入射光の
状態を示している。

ｄは前記光ビーム３３が前記集光レンズ３５によって集
光され、記録媒体３６上に入射された状態を示している
。

４１は集光レンズ、４２は前記反射ミラー３４を振らせ
たときの前記光ビーム３３の集光レンズ３５上の移動方
向、４３，４４，４５は前記反射ミラー３４を振らせた
ときの前記光ビーム３３の集光レンズ４１上の入射パタ
ーンである。

Ｘ−ｘ’方向と前記記録媒体３６上の記録済みトラック
方向は垂直であり、ｙ−ｙ’方向と前記記録媒体３６上
の記録済みトラック方向は平行である。

４６は前記記録媒体３６上の記録済みトラック、４７は
前記反射ミラー３４を振らせたときの前記光ビーム３３
の前記記録媒体３６上の移動方向、４８ 、４９ 、５
０は前記反射ミラー３４を振らせたときの前記光ビーム
３３の前記記録媒体３６上の光ビームのパーターンであ
る。

前記光ビーム３３の集光レンズ４１上の移動方向４２と
前記光ビーム３３の前記記録媒体３６上の移動方向４７
は同方向である。

第７図において、ｅは前記記録媒体３６上の記録済みト
ラックと前記光ビーム３３の前記記録媒体３６上のパタ
ーンを表わし、ｆは前記検光器３７上の前記光ビーム３
３のスポットの状態を表わしている。

５１．５２は前記記録媒体３６上の記録済みトラック、
５３は記録済みトラック５１と５２の間の未記録部、５
４は前記光ビーム３３の前記記録媒体３６上の入射光、
５５は前記反射ミラー３４を振らせたときの入射光５４
の移動方向、５６は検光器、５７は検光器５６の分割線
、５８は前記光ビーム３３の検光器５６上のスポットで
ある。

反射ミラー３４を振らせたとき、スポット５８の移動方
向は分割線５７の方向である。

したがって、前記反射ミラー３４を振らせても、スポッ
ト５８の移動方向が分割線５７の方向であるために、前
記反射ミラー３４の振れの影響はなく、前記差動増幅器
３９にはトラッキング信号だけが生じる。

なお第５図は透過光量を用いた場合であるが、反射光量
を用いても全く同様のことがいえる。

第８図に反射光量を用いた場合について説明する。

第５図と重複するものについては同じ番号を記しである
。

図のようにビームスプリンター５９を置き、光ビーム３
３の記録媒体３６上の反射光６０を分離して、検光器３
７で受光する。

第９図において、ｑは入射光と反射光を正面から見た図
であり、ｈは入射光と反射光を平面から見た図である。

６１はビームスプリッタ−６２は入射光、６３は集光レ
ンズ、６４は記録媒体、６５は反射光、６６は検光器、
６７．６８は入射光、６９，７０は入射光６７．６８が
記録媒体６４で反射され、集光レンズ６３にもどってき
た反射光である。

このように前記反射ミラー３４を振らせると、前記光ビ
ーム３３の前記記録媒体３６上の入射光６２は直線移動
する。

したがって、前記検光器３７上の反射光６５も直線移動
する。

それゆえ、前記検光器３７上の反射光６５の移動方向に
前記検光器３７の境界線をおけば、反射光量を用いてト
ラッキング制御を行なった場合でも反射ミラーの振れ位
置の状態変化による悪影響を除去することができる。

前記光ビーム３３は前記反射ミラー３４の回転軸に対し
て、垂直でなくても、前記反射ミラー３４を振らせた場
合、前記反射ミラー３４による前記光ビーム３３０反射
光は直線移動する。

なお、第９図のように集光レンズ６３０半径上を前記反
射ミラー３４によって光ビーム３３を移動させてトラッ
キングを行なわなくても、第１０図のように、集光レン
ズ７１上の前記光ビーム３３の移動方向が直線７２のよ
うであっても、検光器３７上の透過光あるいは反射光は
直線移動する。

したがって、前記光ビーム３３、前記反射ミラー３４、
前記集光レンズ３５、前記検光器３７、前記ビームスプ
リッタ−５９の位置関係は、前記反射ミラー３４を振ら
せたとき、前記光ビーム３３の移動方向に前記検光器３
７の境界線があるよう設定すればよい。

前記検光器３７は第１１図ｉ〜ｎのように、四分割のも
の、二分割のもの、複数個の検光器を用いたものであっ
ても問題はない。

また第１２図のように、ビームスプリッタ−７３を光路
の途中に置いても問題はない。

以上説明してきたように、反射ミラーを用いて、記録誘
体上の記録済みトラック長方向に対して、斜め方向に光
ビームを振らし、その光ビームの振れ方向と、検光器の
境界線方向が一致するように検光器を置けば、ミラーの
振れ位置による状態変化の悪影響を除去することが出き
、正確で広い範囲にわたってトラッキングが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一実施例の再生装置図、第２図は従来再
生装置の記録媒体上の光ビームの動きの説明図、第３図
は従来再生装置のトラッキング信号検出の説明図、第４
図は従来再生装置のミラーの振れによるトラッキング検
出信号に対する悪影響の説明図、第５図は本発明の一実
施例の光学的トラッキング制御装置の構成図、第６図は
第５図において反射ミラーを振らせたときの光ビームの
動きの説明図、第７図は検光器と記録媒体上の光ビーム
の動きの説明図、第８図は反射方式の一実施例の説明図
、第９図は第８図における光ビームの動きの説明図、第
１０図は集光レンズへの光ビームの入射位置の説明図、
第１１図は検光器の説明図、第１２図はビームスプリッ
タ−の位置の説明図である。 ３３・−・・・・光ビーム、３４・・・・・・反射ミラ
ー ３５・・・・・・集光レンズ、３６・・・・・・記
録媒体、３７・・・・・・検光器、３８ 、３８’・・
・・・・プリアンプ、３９・・・・・・差動アンプ、４
０・・・・・・駆動回路、４１・・・・・・集光レンズ
、４２・・・・・・光ビームの移動方向、４３〜４５・
・・・・・光ビーム ４６・・・・・・記録媒体上の記
録トラック、４７・・・・・・光ビームの移動方向、４
８，４９，５０・・・・・・光ビームパターン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 記録媒体上の記録トラックへ光ビームを照射し、こ
   の反射光あるいは透過光を検出し、記録された情報を再
   生する光学的再生装置において、情報を読取るための光
   ビームと、該光ビームを記録媒体上の情報記録トラック
   のトラック長方向に対し斜めの方向に振らせるためのト
   ラッキング用の反射ミラーと、前記光ビームによる信号
   を検出するための複数個の検光領域を有する検光器を有
   し、前記光ビームの振れ方向と前記検光器の検光領域の
   境界線方向とを一致させることを特徴とする光学的トラ
   ッキング制衛装置。