JPS5858140B2 - 粒子分離装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は砂などの粒子が混入した懸濁液から粒子を分離
回収するのにベルトコンベヤを活用して脱水採取する装
置に関するものである。

一般にこの種の粒子分離脱水機では、脱水効果をあげる
ために水槽内にコンベヤベルトを傾斜配備して沈降粒子
をベルトで槽外へ搬出する方式を採るものがあるが、本
発明者は先に搬出の際にベルトに振動を与える装置を提
案した（特開昭５４−２９１６３号公報）。

しかし、この従来技術では水槽内にコンベヤベルトを水
没状態下で配設しているため、コンベヤの底内に砂がた
まり作動不能となり易く、又、機全体が振動することに
よって砂が沈降堆積し易くなる他、可動部分が水没して
いるので長期間の使用に耐え得ない等の不都合があった
。

特に、コンベヤ底部に砂もれや振動でたまる砂は、運転
中常時抜き出しせねばならず、又、運転停止時は傾斜面
からの自然堆積で砂が底部にたまるため、この沈積処理
もしなげればならない等、使用上多くの欠点を有してい
るため、稼動率が低下するばかりでなく、機取扱も極め
て煩雑となり、運転管理上にも問題が多い等の不便があ
った。

本発明は前記諸欠点を除去せんためになされたものであ
る。

即ち、本発明は、ホッパー状部材１にその少なくトモ底
壁部を形成するようにベルトコンベヤ４を走行自在に配
設し、該ベルトコンベヤ４の搬送面５とホッパー状部材
１との所要個所をシール部材６でシールすると共に、前
記ベルトコンベヤ４の搬送面５に繰り返し衝撃又は振動
を与えるベルトガイド７を設け、このベルトガイド７に
圧力水又は圧搾空気等の圧力流体導入機構を備え、該ベ
ルトガイド７内に圧力流体を間欠的又は連続的に圧送す
るようにした粒子分離装置である。

以下実施例図に基づき本発明を詳述する。

第１図及び第２図は本発明の第１実施例の縦断正面図と
Ａ−Ａ断面図であって、図中、１はホッパー状部材、２
はホッパー状部材１の一部を切欠して設けた傾斜切欠部
である。

３はロータリー又はスパイラル分級機より取出した含水
率６０〜７０％の砂である。

４は傾斜切欠部２の下面に配設したとい形のベルトコン
ベヤであって、５は該ベルトコンベヤの搬送面である。

６はシール部材であって、水及び砂洩れ防止のためホッ
パー状部材１の傾斜切欠部２の下端外周の所要個所に適
宜装着される。

７はベルトガイドであって、搬送面５を抱合するように
設けると共に、このベルトガイド７に搬送面保持及び衝
撃用の圧力水又は圧搾空気等の圧入口８と排出口９とを
設ける。

上記ベルトガイド１は、本発明の第２実施例図である第
３，４図中の第４図に示すように搬送面５下の受板１０
０所要個所に穿設した数多くの通孔１１，１１・・・・
−を介して、搬送面５底部に衝撃を与えることも可能で
ある。

１２はベルトガイド７に装着したバイブレータ、１３は
コイルスプリングなどのバネである。

１４はプーリ、１５はキャリヤローラ、１６はホッパー
状部材に設けた排水口である。

第５図は本発明の第３実施例の要部断面図であって、シ
ール部材６を搬送面５０両端の上下部に亘り装着したも
のである。

第６図及び第７図は本発明の第４実施例の縦断正面図と
そのＣ−Ｃ断面図であって、装置全体を傾斜支持台１７
上に載置させているものである。

第６図中、１８はエジェクターポンプであって吸込口は
ホッパー状部材１の傾斜切欠部２の中段上端部に配設さ
れると共に、吐出ｌ」１９はホッパー状部材１の底部２
０に連通される。

１８′は傾斜切欠部２の上段上端部に配設された他方の
エジェクターポンプであって、その吐出口１９’＆’！
、排水室２１の排水管２２と連通される。

２３．２３’＆よ、それぞれジェット水入口である。

２４はベルトキャリヤである。

尚、第７図中、２５は圧力調整弁で、ベルトコンベヤ４
の下面に沿ってベルトガイド７として圧力流体室を形成
し、その室内圧を調整するものである。

第８図は本発明の第５実施例側面図で、エジェクターポ
ンプは一様配備されている。

第９図は本発明の第６実施例の縦断側面略図であって、
ベルトコンベヤ４の配備形状を変えて砂の堆積の防止を
図ったものである。

第１０図は本発明の第７実施例の側面図であって、第５
実施例（第８図）とほぼ同様構造を有するものである。

なお、第１１図乃至第１４図は、それぞれ第１０図のＤ
−Ｄ矢視図、Ｅ−Ｅ矢視図、Ｆ−Ｆ矢視図及びＧ−Ｇ矢
視図であり、２６はモータを示している。

本発明は前記の構成であって、搬送面衝撃用の圧力流体
導入のためのベルトガイドを設けたことで、間欠的又は
連続的に圧送される圧力流体が作用してベルト回動時の
摩擦を小さくすると同時に、ベルトに衝撃振動を与える
ことでベルトに沈積した砂粒子の凝集沈殿が促進される
結果、コンベヤの運行がスムーズに行われると共に、沈
砂の密度が増加して含水率が低下し、更にコンベヤの底
部への砂の堆積現象が排除されることになった。

更に、エジェクターポンプをホッパー状部材内に連通し
た循環路に設けたことで、粒子と水の攪拌が適確に行わ
れるため、浮遊物と粒子のうち粒径大豆つ比重の軽いも
のと、粒径小豆つ比重の重い粒子の分離が効率良く行わ
れるものである。

なお、中段上端部のエジェクターポンプで水又は空気を
吸い取り出し、底部へ光速することにより、ホッパー状
部材内のベルトコンベヤ長手方向に対し、流速の差異を
生じさせ、流速の早い個所では大きい粒子径の比重差に
よる落下位置を変えると共に、流速の遅い個所では小さ
い粒子径の比重差による落下位置を変えて上ベルト上に
堆積するようにするのも効果的である。

この際、粒径が犬で比重の軽い粒子、例えば軽石等の上
に、比重の重い粒子がかぶさるが、上ベルトが下から衝
撃又は振動を受けるため、比重の軽い粒径の大きい粒子
は、比重の重い粒径の小さい粒子に押上げられつつ分離
する。

次いで、上段上端部のエジェクターポンプで、比重の軽
い粒子は吸い取られて、排水室の排出管より浮遊物と共
に排出されるため、比重の大きい粒径の小さい砂だけが
コンベヤベルトで分離搬出させて処理するのも有効であ
る。

更に、傾斜切欠部の所要個所に、シール部材を装着した
ことで砂もれ防止効果をあげることが出来るばかりでな
く、耐久性にも富む等、多くの特長を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る粒子分離装置の実施例を示したもの
であって、第１実施例の縦断正面図、第２図は同上Ａ−
Ａ断面図、第３図は第２実施例の縦断正面略図、第４図
は同上Ｂ−Ｂ断面図、第５図は第３実施例要部断面図、
第６図は第４実施例の縦断正面図、第７図は同上のＣ−
Ｃ断面図、第８図は第５実施例の正面図、第９図は第６
実施例の縦断正面略図、第１０図は第７実施例の正面図
、第１１図、第１２図、第１３図及び第１４図はそれぞ
れ第１０図についてのＤ−Ｄ矢視図、Ｅ−Ｅ矢視図、Ｆ
−Ｆ矢視図及びＧ−Ｇ矢視図である。 １・・・ホッパー状部材、２・・・傾斜切欠部、３・・
・砂、４・・・ベルトコンベヤ、５・・・搬送面、６・
・・シール部材、Ｉ・・・ベルトガイド、８・・・圧入
口、９・・・排出口、１０・・・受板、１１・・・通孔
、１２・・・バイブレータ、１３・・・コイルスプリン
グ、１４・・・プーリ、１５・・・キャリヤローラ、１
６・・・排水口、１７・・・傾斜支持台、１８ 、１８
’−・・エジェクターポンプ、１９゜１９′・・・吐出
口、２０・・・底部、２１・・・排水室、２２・・・排
水管、２３ 、２３’・・ジェット水入口、２４・・・
ベルトキャリヤ、２５・・・圧力調整弁、２６・・・モ
ータ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホッパー状部材１にその少なくとも底壁部を形成す
   るようにベルトコンベヤ４を走行自在に配設し、該ヘル
   ドコンベヤ４の搬送面５とホッパー状部材１との所要個
   所をシール部材６でシールすると共に、前記ベルトコン
   ベヤ４の搬送面５に繰り返し衝撃又は振動を与えるベル
   トガイド７を設け、このベルトガイド７に圧力水又は圧
   搾空気等の圧力流体導入機構を備え、該ベルトガイドＴ
   内に圧力流体を間欠的に又は連続的に圧送するようにし
   たことを特徴とする粒子分離装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載の装置において、前記ベ
   ルトガイド７に所要間隔を置いて数多の通孔１１を穿設
   した受板１０を備え、該通孔１１を介して搬送面５に圧
   力流体による衝撃を与えるようにしたことを特徴とする
   粒子分離装置。 ３ 特許請求の範囲第１項又は第２項記載の装置におい
   て、前記ベルトガイド７がバイブレータ１２を備えた振
   動機構を有していることを特徴とする粒子分離装置。 ４ 特許請求の範囲第２項又は第３項記載の装置におい
   て、前記シール部材６がベルトコンベヤ４のベルトの長
   手方向に沿って上下両面に接触添設された帯状の可撓性
   部材であることを特徴とする粒子分離装置。 ５ 特許請求の範囲第２項、第３項又は第４項記載の装
   置において、前記ベルトコンベヤ４の搬送面５の少なく
   とも一部が傾斜して配設されているものであって、該傾
   斜配設される部分にホッパー状部材１が切欠底部を介し
   て載置装備されているものであることを特徴とする粒子
   分離装置。 ６ 特許請求の範囲第３項、第４項又＆４５項記載の装
   置において、前記ベルトガイド７がバネ１３で揺動自在
   に支承されるものであって、前記ベルトコンベヤ４の下
   面に添設されているものであることを特徴とする粒子分
   離装置。 ７ ホッパー状部材１の一部を切欠して傾斜切欠部２を
   設け、該傾斜切欠部２の下面にベルトコンベヤ４を走行
   自在に配設し、該ベルトコンベヤ４の搬送面５とホッパ
   ー状部材１との所要個所をシール部材６でシールすると
   共に、ベルトコンベヤ４の搬送面５に繰り返し衝撃又は
   振動を与えるベルトガイド７を設け、該ベルトガイド７
   内に圧力水又は圧搾空気等の圧力流体を間欠的に又は連
   続的に圧送するようにし、しかも、前記ホッパー状部材
   １内に連通した循環路にエジェクターポンプ１８を配設
   したことを特徴とする粒子分離装置。 ８ 特許請求の範囲第７項記載の装置において、前記エ
   ジェクターポンプ１８の吸込口がホッパー状部材１の中
   段上端部に配設されると共に、該エジェクターポンプ１
   ８の吐出口１９がホッパー状部材１の底部２０に連通さ
   れているものであることを特徴とする粒子分離装置。 ９ 特許請求の範囲第７項又は第８項記載の装置におい
   て、前記エジェクターポンプ１８を含む循環路を複数設
   け、少なくとも一方のエジェクターポンプ１８′の吸込
   口がホッパー状部材１の上段上端部に配設されると共に
   、吐出口１９僕排水室２１内に連通されているものであ
   ることを特徴とする粒子分離装置。 １０ 特許請求の範囲第７項、第８項又は第９項記載の
   装置において、前記ベルトコンベヤ４のベルト下面に沿
   って圧力流体室を曲成したベルトガイド７を備え、該室
   内圧を排出管中の圧力調整弁２５で調整できるようにし
   たことを特徴とする粒子分離装置。