JPS585690B2 - 改良されたウラン同位体の多段分離法 - Google Patents

改良されたウラン同位体の多段分離法

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JPS585690B2
JPS585690B2 JP8715276A JP8715276A JPS585690B2 JP S585690 B2 JPS585690 B2 JP S585690B2 JP 8715276 A JP8715276 A JP 8715276A JP 8715276 A JP8715276 A JP 8715276A JP S585690 B2 JPS585690 B2 JP S585690B2
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三宅哲也
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【発明の詳細な説明】 本発明は新規なウラン同位体分離方法に関する.更に詳
しくは、本発明は四価ウラン化合物〔以下U(■)化合
物と略称する〕と六価ウラン化合物〔以下U(■)化合
物と略称する〕の間の同位体交換反応を触媒を添加する
ことにより加速させて同位体分離を効率よく行う方法に
関する。
本発明に於て、U(■)化合物は錯イオンも含む全ての
四価ウランイオンを意味し、同様にU(9)化合物は錯
イオンも含む全ての六価ウランイオンを意味するっ 同位体235Uと238Uを含むU(■)化合物とU(
■)化合物を接触させるとU(■)化合物とU(■)化
合物の間に同位体交換反応が行われて235UがU(■
)化合物に、238Uがu(■)化合物に濃縮すること
は公知である。
従って、溶液中においてU(■)化合物とu(■)化合
物を接触させたのち、化学的乃至機械的方法で両化合物
を分離すれば、一方の同位体235Uを濃縮したU(■
)化合物と他方の同位体238Uを濃縮しだU(■)ヒ
合物とを分離取得することができる。
一回の接触及び分離操作によって濃縮される0235U
の量は極く僅かであって、U(■)化合物中の235U
のモル分率RwとU(■)化合物の235Uのモル分率
REとの間の比、RE/RWぱ1.001乃至1.00
13程度の値である。
従って、例えば天然ウランの化合物より工業的に有用な
水準まで235Uを濃縮しようとすれば、上記の濃縮操
作を数百回乃至数千回繰り返す必要がある。
このため、一回の接触に要する時間の短いことが、本同
位体交換反応を利用したウラン同位体分離法が経済性を
得るための第一の条件である。
従来、同位体交換反応を加速する方法として,8規定ま
たはそれ以上の濃度まで塩酸を濃くする方法、第二鉄イ
オンを添加する方法、混合系に光を照射する方法等が知
られているが、いずれも実際に両化合物の分離によって
235U濃縮物を得ようとする場合、種々の理由によっ
て実用化し難い。
例えば、反応を加速するに充分な量の第二鉄化合物を■
化合物、取化合物の混合溶液に添加すれば、U(■)化
合物は第二鉄化合物と反応してU(9)化合物に酸化さ
れ、実質的に混合系よりU(■)化合物が消失し、ウラ
ン同位体の濃縮分離操作は行い得なρ。
また、例えば同位体交換反応を行なったのち、陽イオン
交換樹脂にu(y)化合物を選択的に吸着してU(■)
化合物とU(ロ)化合物を分離しようとする場合,8規
定乃至それ以上の高濃度の塩酸が共存すれば実質的に両
化合物とも陽イオン交換樹脂に吸着されず、分離は不可
能である。
本発明の目的はU(■)化合物とu(■)化合物を接触
させて両化合物の間に同位体交換反応を行わせるとき、
そのあとに続く分離操作を妨害しないような方法で上記
交換反応を加速し、その後、化学的又は機械的操作によ
ってU(■)化合物とU(■)化合物を分離することに
よって.U(■)化合物に238UをU(■)化合物に
235Uをそれぞれ濃縮する方法を提供することにある
っ すなわち、本発明は、各段においてU(■)化合物とU
(■)化合物を溶液中で接触させることにより行われる
同位体交換反応工程と同位体交換反応後反応混合液中の
U(■)化合物とU(■)化合物を分離する分離工程と
を含み、第2段目以降の各段の同位体交換反応に用いら
れるU(■)化合物及びU(■)化合物は前段より分離
されるU(■)化合物の一部を還元することにより形成
される,多段操作によりウラン同位体を濃縮する方法に
於で、各段の同位体交換反応溶液を酸性にし、同溶液中
にウランとの酸化還元電位差△Eの絶体値が1ボルト以
下の触媒を少くとも一種.0.5l△E]〜3モル/リ
ットルの濃度で共存させることを特徴とする方法を提供
するものである。
本発明の触媒はウランとの酸化還元電位差八Eの絶体値
が1.0ボルト以下であることが必要である。
本発明に於いて、△Eとは、E(触媒の対応する酸化還
元対の酸化体と還元体とを等モルずつ含む溶液が示す酸
化還元電位)とEo(U(■)とU(■)とを等モルず
つ含む同じ条件の溶液が示す酸化還元電位)間の差を意
味するっ 上記本発明の触媒は主として下記の2グループに大別さ
れる。
Aグループ: 銅、インジウム、タリウム、ジルコニウム、錫1ハナシ
ウム、ニオフ、ヒ素、ビスマス、クロム、モリブデン、
マンガン、レニウム、ルテニウム、パラジウム、鉄,水
銀およびアンチモン Bグループ: キノン類、ハイドロキノン類、カテコール類、アロキサ
ン類及びアロキサンチン類より選ばれた少くとも一種の
有機化合物, 上記有機化合物の具体例としては、p−ペンゾキノン、
メチルーp−ペンゾキノン、エチルーp一ペンゾキノン
、2,5−ジメチルーp−ペンゾキノン、デュロキノン
、クロローp−ペンゾキノン、クロラニル、クロラニル
酸、0−ペンゾキノン、α−ナフトキノン、β−ナフト
キノン、β−ナフトキノン−4−スルホン酸、アントラ
キノン,アントラキノン−1.8−ジスルホン酸及び1
ーヒドロキシーアントラキノンのようなキノン類;ハイ
ドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキシハイ
ドロキノン及びテトラハイドロキシハイドロキノンのよ
うなハイドロキノン類;カテコール、カテコールー0−
カルボン酸及ヒピロガロールのようなカテコール類;ア
ロキサン及びメチルアロキサンのようなアロキサン類;
アロキサンチン及びメチルアロキサンチンのようなアロ
キサンチン類がある。
触媒の中、Aグループの金属イオン及び該金属を含む原
子団のイオンは一般に異った酸化状態で存在し得るが、
どちらの状態で添加しても加速効果のある場合が多い。
例えば、バナジウムでは2,2,4.5の各価数の陽イ
オン、メタバナジン酸、オルトバナジン酸、ピロバナジ
ン酸、ポリバナジン酸等のバナジウムを含む原子団のイ
オンを用い得る。
△Eが正の場合には、酸化状態で触媒を添加すると、U
(W)がU(■)に酸化されるため、系中のU(■)と
U(W)との組成比が変化する。
この場合還元体イオンを添加する方が望ましい。
例えば、バナジウムは3価イオンとして存在させるっ△
Eが正の場合であっても、止むを得ず酸化体を用いる場
合は、U(■)に対して充分少い濃度で添加するっ逆に
△Eが負の場合には、酸什体イオンの使用が望ましい。
例えば、錫にあっては二価イオンを避け四価イオンとし
て存在させる。
一般的に、正の△Eを有する触媒を還元体で用いる方が
、負の△Eを有する触媒よりも触媒活性が高いので好ま
しい。
正の△E値を有する触媒としては、銅、バナジウム、ヒ
素、モリブデン、マンガン、ルテニウム、タリウム、ク
ロム、パラジウム、鉄、水銀及びアンチモンのイオン種
が挙ケられる。
これらのイオン種のうち、特に銅、バナシウム、ヒ素、
モリフテン、マンガン、ルテニウム、鉄及びアンチモン
のイオン種は0.5ボルト以下のへE値を有するために
好捷しいっ 前記のAグループの触媒は、実際には塩として添加され
、通常は安価で入手の容易な塩化物が便利である。
他のハロゲン化物は勿論のこと,硝酸塩の如き無機酸塩
や、蓚酸塩、酢酸塩の如き有機酸塩も使用し得る。
しかしながら、ウラン同位体を分離する系中ではこれら
の塩類は解離して存在するので、系中に存在する主たる
アニオンと共通のアニオンの塩の形で使用することが望
ましい。
触媒は一般に高濃度で用いた方がその加速効果が大きい
本発明における触媒の場合、△Eの絶対値が小さい方が
加速効果が大きく、従って低濃度で大きな加速効果を得
ることができる。
充分な加速効果が得られるのは△Eと関連して0.51
ハE1(M)以上の濃度の場合であり、一方、溶解度、
分配比等の制約から3.0Mより瀞い濃度は実用的で々
い。
また、本発明[おける触媒は二種以上、同時に存在させ
ても加速効果が現われる。
その組み合わせとして、金属イオン同志または有機化合
物同志でも良いし、金属イオンと有機物でも良い。
これらの組合わせで相乗効果の発揮される場合もある.
また、相乗効果のない組合わせでも、触媒の溶解度が小
さいために加速効果が制限される場合には組み合わせに
よって加速効果を増大させることができる。
前記の如く、触媒濃度が0.51al(M=モル/リッ
トル)より犬なる場合に加速効果が顕著になり、濃度が
1△El(M)を越えると触媒無添加の場合に比して少
くとも2倍、同位体交換速度が犬になる。
特に、前記触媒中,△Eが0〜0.5vの範囲にあるも
のは、触媒無添加の場合に比して少くとも5倍の加速効
果を生ずる。
△Eが0.5V以下のイオン種は、例えば、銅、ジルコ
ニウム、バナジウム、ヒ素、モリフテン、マンガン、ル
テニウム、鉄及びアンチモンがある。
周知の如く、酸化還元電位は酸性度、イオン種の濃度、
温度,錯形成剤等により変るが、同一溶液条件下に於て
△Eが0〜0.5■の範囲にある条件が満足されればよ
い。
例えば、バナジウム、銅、鉄、ルテニウム、ヒ素等が有
効である。
前記の如く,触媒を適当に組合せることによって相乗効
果を得ることも可能である。
相乗効果を発揮する組合せの代表例としては、バナジウ
ムークロム及びバナジウムー銅がある。
その他、鉄とAグループのその他の金属、例えば、鉄一
銅、鉄一クロム、鉄一モリブデン等がある。
相乗効果はAグループとBグループの組合せからも可能
である。
好ましい組合せとしては、鉄(例,塩化第一鉄)一アロ
キサン,鉄(例、塩化第一鉄)一ハイドロキノン、鉄(
例、塩化第一鉄)−p−ペンゾキノン等がある。
本発明において、前記触媒が存在する系に錯形成能力の
ある化合物を加えると,加速効果が一層大きくなるケー
スもある。
これは錯形成によってウランまたは/および触媒の酸化
還元電位が変化し、より両者の酸化還元電位が接近する
ためと推定される。
錯形成剤としては一般に孤立電子対を持つ窒素または硫
黄の一種以上を持つ有機化合物が効果が大きい。
アミン類、メルカグタン類がその例である。
また、ジカルボニル化合物、ニトロ化合物、フラン類等
の含酸素化合物でも効果が大きい。
アミン類を使った例として、第一鉄イオンとピリジン、
ピコリン等のピリジン塩基類やピペラジン等の環状アミ
ン類との組み合わせが効果が大きい。
本発明において加速効果の判定は次に述べる方法によっ
た。
MeKayの論文(H.A.C.McKay,Natu
re,142,997(1938))によれば、同位体
で標譜した例えば で表示される什学平衡の同位体交換反応速度定数kは、
235Uと238Uとの同位体比の異るU(■)化合物
とU(■)化合物とを混合して反応を開始してから完全
に同位体交換平衡に達するまでのある時間t(分)にお
ける交換率Fを求めることにより、次式で計算される。
ここで、[U(■)]、[U(■)]はそれぞれ混合溶
液中におけるU(■)化合物及びU(■)化合物のモル
濃度を表わす。
交換率Fは通常の反応と同じく、次式によって与えられ
る。
このXo.Xt.Xωはそれぞれ反応開始時、時間t分
経過後、及び同位体交換平衡達成後におけるU(■)化
合物及びU(■)化合物中の同位体モル分率を示す。
具体的には恒温槽内に設置した反応容器内に、同位体モ
ル分率既知の劣什ウランをU(■)として溶解した溶液
を用意し、これに天然ウランをU(■)として溶解した
溶液を手早く混合し、時間t分経過後に冷塩酸を加えて
反応を停止させたのち、イオン交換樹脂を用いてU(■
)を分離精製し、得られたサンダルを質量分析計で分析
して同位体モル分率Xtを得る。
平衡達成後の同位体モル分率X〜は初めに使用した劣化
ウラン及び天然ウランの量より計算によって求めること
ができる。
このようにして得られたXt、XOOを用いてMcKa
y式に従って触媒無添加時の反応速度定数kOを計洲す
る。
同様に触媒を添加した溶液について速度定数kを測定し
、koと比較することによって添加効果を判定した。
McKay式より明らかな如く,四価ウランと六価ウラ
ンの濃度を一定に固定すれば,一定の交換率に達するま
での所要時間tはkの値と逆比例関係にある。
従ってk犬、即ち加速効果のある系では所要時間t(分
)は短縮される−例えばkが2倍になれば同一反応率に
達するまでの時間は半分で済む。
これは同位体交換反応を用いたウランの化学的濃縮プロ
セスにおいて単位時間当りの生産量か2倍になることを
意味し、工業的利益は極めて犬である。
加速効果の測定例を表1に示した。
1.0021〜1.0056の範囲である。
又、実験により、触媒を添加しない場合には、同一の濃
縮率を達成するためには、触媒添加時に比してk/k(
倍長い反応時間を必要とすることが確認された。
本発明の方法を実施するに際し、同位体交換反応工程及
び分離工程を別々に回分的に多段繰り返す方法(以下バ
ッチ法と略称する)及びこれらの両工程を連続的に繰り
返しで行う方法がある(以下,連続法と略称する)。
■.バッチ法 バッチ法の同位体交換反応は0.001M〜2.0Mの
U(■)化合物、0.001M〜2.0MのU(■)化
合物及び0.01M〜3.0Mの触媒を含む0.001
M〜6Mの酸性溶液中で進行する。
酸性溶液としては水溶液のみでなく、水と相溶するメタ
ノール、エタノール、エチレンクリコール、ジオキサン
、ギ酸、アセトン等の有機溶媒との混合溶媒系も使用で
きる。
酸としては0.001M〜6Mの塩酸及び臭化水素酸、
0.001M〜1.0Mの硫酸が代表的である。
酸濃度は低い方が同位体交換速度が大きいが、昇濡した
ときの四価ウラン化合物の加水分離の防止及び同位体交
換反応後のU(■)化合物とU(■)化合物の分離操作
[おける両者間の分配係数を大きくとる必要からは0.
1M〜6.0Mの塩酸及び臭化水素酸、0.05M〜0
.5Mの硫酸が望ましい。
同位体交換反応は20〜150℃の範囲で実施される。
反応温度が高いほど同位体交換か速く、それだけウラン
同位体分離を迅速に行うことができる。
しかし150℃以上においては、U(■)イオンや触媒
の安定性がわるく実用的ではない。
従って、50〜130℃の温度範囲が望ましい。
まだ、圧力は特に同位体交換反応の速度に影響しない。
一般に溶液の蒸気圧が低い状態では常圧で実施され、沸
点の近くまたは沸点以上の温度では、溶液の沸とうを抑
えるのに充分々圧力をかけて実施される。
使用するに適したウラン化合物は、ウラン(■)及びウ
ラン(■)の塩化物、臭化物、硫酸塩、ギ酸塩、酢酸塩
及びそれらの混合塩等である。
反応液内に存在する主たるアニオンと同一のアニオン種
を有するU(■)及びU(■)を用いるのが望ましい,
例えば,塩酸溶液中ではU(■)及びU(■)の塩化物
を用いるのがよい。
バッチ法の実施にあたっては、溶液中において同位体交
換反応を行ったU(■)化合物とU(■)仕合物を効果
的に分離する方法の組合わせが必須である。
そのような分離法としては、各種の形態で実施される吸
着分離法や抽出分離法が有効である1吸着分離法では溶
液組成に応じて陽イオン交換樹脂または陰イオン交換樹
脂を使って溶液中のU(■)化合物またはU(■)化合
物のどちらか一方を選択的に吸着することによって両者
を分離する方法が有効である。
また,抽出分離法ではリン酸トリブチルのトルエン溶液
や}リ(n−オクチルアミン)のトルエン溶液などによ
ってU(■)化合物を有機相に移すことによってU(■
)化合物とU(■)化合物とを分離する方法が有効であ
る。
リン酸トリブチルやトリ(n−オクチルアミン)を塗布
したシリカゲル等の多孔質ビーズを用いる抽出分離法の
応用例も有効方法である。
吸着分離法に用いられる陽イオン交換樹脂として例えば
、市販のスルホン酸型交換基を有する強酸性カチオン交
換樹脂があるが、分離操作を迅速に行うという観点より
はイオン交換速度が速い30〜200ミクロンの小粒径
樹脂あるいは多刊質樹脂の使用がより望ましい。
アニオン交熱樹脂ニオいても同様に市販の四級アンモニ
ウムイオンを交換基とする強塩基性陰イオン交換樹脂が
用いられるが、溶液組成によってはピリジン基等を交換
基とする三級アミン型の弱塩基性陰イオン交換樹脂も用
いられる。
陰イオン交換樹脂を使用する場合においても,分離操作
を迅速に行うという観点よりイオン交換速度が速い30
〜200ミクロンの小粒径樹脂あるいは多孔質樹脂の使
用が望ましい。
これらイオン交換樹脂を使用する場合は選択的に吸着す
るU(■)乃至U(■)イオンの総量を吸着するに充分
な量を用いねばならない。
抽出分離に用いられる溶量はU(■)化合物捷たはU(
■)化合物のどちらか一方を選択的に有機相に分配され
るものか適当であり、リン酸エステルまたは高級アミン
類の炭化水素溶媒溶液等が用いられ、リン酸トリブチル
のトルエン又はケロシン溶液、トリ(n−オクチルアミ
ン)のトルエン溶液が代表例である。
抽出溶媒は、共存する水相より抽出せんとするU(■)
イオンの総量を充分抽出するに足るだけの量を用いねば
ならない。
上記の各種分離方法と先に述べた同位体交換反応を加速
する条件は全ての組合わせて実用可能なわけではない。
例えば、陽イオン交換樹脂を使用する場合、酸濃度が高
いとU(■)化合物が充分吸着されなくなる。
また、酸濃度によってはU(■)イオンとU(■)イオ
ンとの間の選択吸着性が小さくなり効果的分離が行われ
ない。
この意味から,実用可能な酸濃度は塩酸及び臭化水素酸
の場合0.1〜4.0Mであり、硫酸の場合0.05〜
0.5Mである。
また、触媒に関しても多価の陽イオンを多量に添加した
とき、U(■)イオンの陽イオン交換樹脂に対する吸着
量が低下して有効な分離が実現できなくなる。
陰イオン交換樹脂を使った場合、酸濃度が低いとU(■
)イオン、U(■)イオンのどちらも吸着せず、酸濃度
が高過ぎると両イオンともが強く吸着して、どちらの場
合においてもU(■)化合物とU(■)化合物を分離す
ることができない。
適当な濃度範囲は塩酸及び臭化水素酸の場合2〜6Mで
あり、偕酸の場合0.05〜0.5Mである。
以上、いずれの場合も、Ct−、Br−、SO4−−、
イオンは例えばNaCl、LiCl等の塩で一部を代替
することが可能である。
陰イオン交換樹脂を使った場合にも先に述べた触媒の全
てが使えるわけでは々く、例えば,4M塩酸中における
モリブデンは陰イオン交換樹脂に強く吸着してU(■)
イオンの吸着を妨げるために不適当である。
リン酸トリブチル、トリ(n−オクチルアミン)のトル
エン溶液等の抽出系の場合は、有機溶媒との混合溶液は
有機溶媒が抽出剤側に抽出されるので同位体交換反応溶
液として不適当である。
しかしながら上記のよう外特例を除いて、前述のAグル
ープ及びBグループの大部分は、分離工程を妨害するこ
となく、同位体交換反応の加速触媒として使用可能であ
る。
バッチ法を実施する場合,同位体交換反応が進行したの
ちのU(■)化合物とU(■)化合物の分離に陰イオン
交換樹脂を使用した場合を例にとって説明すると以下の
様である。
一定現度に保たれたU(Vl)化合物を含む酸性溶液中
に、還元剤及び触媒を含む同じ濃度の酸性溶液を加えて
U(■)の5/2当量をU(■)に還元するとともに同
位体交換反応を行わせる。
一定時間後,塩素イオン型の陰イオン交換樹脂を充填し
たカラムに通じてU(M)イオンを吸着させ、次いで4
M塩酸を注いで充填塔内に滞留するU(■)イオンを完
全に流出させる。
次にIM塩酸を充填塔に通じてU(■)化合物を溶離回
収する。
このようにして得た溶離液中のU(■)化合物は一段の
同位体交換平衡に相当する分だけ235Uが濃縮してい
る。
とのU(■)化合物のU(■)化合物への還元、触媒存
在下での同位体交換反応及びU(■)什合物とU(■)
化合物の分離という一連の操作を例えば8回繰り返しだ
のち、U(■)化合物の単離精製して質量分析計により
同位体比を測定し、235Uの濃縮の程度を知ることが
できる。
強酸性陽イオン交換樹脂を用いる場合には、触媒存在下
における所定時間の同位体交換反応後、H+型樹脂を充
填したカラムに反応液を通じてU(■)イオン及びU(
M>イオンを吸着させ、次で、同位体交換反応溶液に対
応して例えば塩酸または臭化水素酸の場合は2〜6Mの
溶液を通じて、カラム中のU(■)イオン及びU(M)
イオンをU(■)イオン吸着帯の先端がカラ人出口に達
するまで移動させ流出したU(■)化合物を含む溶離液
を回収する。
陰イオン交換樹脂を使用した場合と同様に反応、分離の
一連の操作を繰り返すことによって、235Uに富む濃
度ウランを取得することができる。
リン酸トリブチルまたはトリ(n−オクチルアミン)の
トルエン溶液を用いるときは、4〜6M塩酸溶液中で同
位体交換反応を行ったのち:上記抽出剤を添加して、U
(W)化合物を有機溶媒相に抽出して分離する。
次いでIM塩酸溶液で逆抽出してU(■)化合物を水相
中にもどし、塩酸濃度を調整したのち、触媒と還元剤を
含む塩酸溶液を加えて、U(■)化合物の/2をU(■
)化3物に還元して同位体交換反応を行わせる一連の操
作を繰り返す。
本発明を実施する際に用いられる還元剤はU(■)化合
物をU(■)化合物に還元する能力を持ったものが適当
であり、三価チタンイオン、二価クロムイオン、二価バ
ナジウムイオン等が使用される。
■.連続法 本発明はまた同位体交換反応とU(■)化合物とU(■
)化合物の分離を連続して繰り返し行う方法によっても
実施される。
即ち、還元剤を吸着し7ている陽イオン交換樹脂を充填
したカラムに所定濃度のU(■)仕合物及び触媒を含む
酸性溶液を供給し、ウラン帯埴とこれに離接した還元剤
帯域との間に界面を形成し、界面における還元を行いつ
X同位体を分離する。
この間、ウラン帯域ではU(■)化合物とU(■)化合
物との間に同位体交換反応が進行し、連続して陽イオン
交換樹脂によってU(■)イオンを吸着し、U(■)イ
オンは液相中に残す形でU(■)化合物とU(■)化合
物との分離が進む。
本発明を連続法で実施する場合の好ましい実施態様によ
れば、前記ウラン帯域に更に所定濃度の酸化剤及び触媒
を含む酸性溶液を供給して、ウラン吸着帯と酸化剤吸着
帯の間に界面を形成し、該界面でU(■)をU(■)に
酸化させながら溶離させる。
連続法がこの態様で実施される場合,ウラン吸矯帯と酸
化剤吸着帯の界面において、吸着しているU(■)イオ
ンが酸化剤と接し、U(■)イオンに酸化されるときに
U(■)イオンとU(■)イオンとの接触が起き一段の
同位体交換平衡が達成される。
またウラン吸着帯と還元剤吸着帯との界面において、液
相中のU(■)イオンが還元剤と接し、U(■)イオン
に還元され、陽イオン交換樹脂に吸着される。
このとき、微小体積に着目すれば、樹脂に吸着されたウ
ランに比べて溶液中のウランは一段分だけ235Uが濃
縮される。
従って、上記の酸化還元を繰り返しながらウラン吸着帯
が移動する間に同位体交換平衡及びU(■)イオンとU
(■)イオンの分離が繰り返し行われ、ウラン吸着帯中
の酸化界面の近くでは238Uが、還元界面の近くでは
235Uが濃縮され、同位体分離が達成される。
このように同位体交換反応及びU(■)化合物とU(■
)化合物の分離が連続して行われる場合,単位時間に繰
り返される同位体交換平衡の回数をバッチ法に比べて飛
躍的に増大することができる。
この面からは連続法は経済的にウラン同位体を分離する
方法としては格段に有利であるっしかしながらバッチ法
と比べたとき、同位体交換反応が行われる溶液組成その
ま\でU(■)化合物とU(■)化合物の分離が行われ
るために、特に分離に関する必要性から新たな制限が加
わってくる。
その第一が強酸性陽イオン交換樹脂に対するU(■)イ
オンとU(■)イオンの選択吸着性であつて、U(■)
イオンが樹脂に選択的に吸着する如き、溶液組成を選ば
ねばならない。
U(■)イオンに比べてU(■)イオンが選択的に吸着
されることはウラン吸着帯と酸化剤または還元剤帯域と
の界面が定常的に移動しウラン同位体が効率良く分離さ
れるために必須である。
U(■)イオンとU(■)イオンの強酸性陽イオン交換
樹脂に対する選択性に関しては樹脂の特性もさることな
がら、溶液組成の影響が大きい。
酸の種類及び濃度の影響が最も顕著で、酸濃度は、0.
001M〜4MK制限される。
酸の種類を変えたとき、例えば塩酸及び臭化水素酸では
0.01M〜2Mの範囲が、硫酸では0.005M〜0
.5Mの範囲が望ましい。
一般には吸着分離しようとするU(■)イオンのカチオ
ン交換樹脂に対する吸着量が湿潤重脂1mlあたり0.
05m−mole以上で、且つU(■)イオンのU(■
)イオンに対する選択係数が少くとも2以上、好ましく
は5以上である条件を選ばねばならない。
上記選択係数Kは次式で定義される。錯形成剤が共存し
ているときはU(■)イオンまたは/およびU(■)イ
オンとの錯形成の仕方で選択性が変化するが、選択性を
規定する一般的法則はない。
しかし上記酸濃度の範囲で錯形成剤濃度、酸濃度の調節
などにより個別的に適当な条件を選ぶことができる。
また、水と相溶するメタノール、エタノール、エチレン
グリコール、ジオキサン、ギ酸、アセトン等の有機溶媒
と水との混合溶媒系も使用できる。
適当な混合割合によって単位量の樹脂に対するウラン吸
着量が増し、且つU(■)イオンの選択吸着性も増大す
る。
更に連続法を用いる場合には、使用する還元剤,酸化剤
にも制約が加わりU(■)の吸着量、及びU(■)に対
する選択吸着性を低下せしめないことが大切である。
このような還元剤としては前記三価チタンイオン,二価
クロムイオン、二価バナジウムイオンのいずれもが使用
可能であるが実用的には三価テタンイオンが望ましい。
一方好適な酸化剤としては二価の銅イオン及び三価の鉄
イオンが挙げられる。
更に連続法の場合には同位体交換反応の加速触媒につい
ても同様な匍釣条件が適用される。
本発明の主たる目的は極めて広汎な加速触媒の選択範囲
を与えることによって、U(M)イオンとU(■)イオ
ンの特定の分離手段に最も適した触媒を見つけ出すこと
にある。
カチオン樹脂を用いた連続分離法を採用する場合、前記
の如き1)U(■)の吸着量を低下させず2)U(■)
の選択吸着性を下げない加速触媒を選択することが大切
である。
このような触媒としては酸として塩酸及び臭化水素酸を
用いたとき、第一銅化合物、三価バナジン化合物、亜ヒ
酸、三価ビスマス化合物、三価クロム化合物、六価モリ
ブデン化合物、二価マンガン化合物、第一鉄化合物、第
一水銀化合物が用いられ、酸として硫酸を用いたときは
三価乃至四価バナジン化合物、六価モリブデン化合物、
二価マンガン化合物、亜ヒ酸、三価クロム化合物、第一
鉄化合物が用いられる。
特に好ましい化合物としては塩酸酸性溶液中では塩化第
一銅、三塩化バナジン・亜ヒ酸、三塩化ビスマス、三塩
化クロム、モリブテン酸アンモニウム、塩化第一マンガ
ン、塩化第一鉄、塩化第一水銀が、臭化水素酸中では臭
化第一銅、三臭化バナジン、亜ヒ酸、三臭化ヒスマス、
三臭化クロム、モリブデン酸アンモニウム、臭化第一マ
ンガン、臭化第一鉄が、硫酸酸性溶液中ではスルファト
バナジン酸アンモニウム、硫酸バナジル、モリブデン酸
アンモニウム、硫酸第一マンガン、亜ヒ酸、硫酸第二ク
ロム、硫酸第一鉄が用いられる。
但し、三価ビスマス化合物は0.1〜0.2N塩酸中で
は沈でんを生ずるため、0.5N以上の塩酸中で用いな
ければならない。
要約すると、連続法に於では同位交換反応工程及び分離
工程において 1)反応液中およびイオン交換樹脂中で不溶性の沈澱を
生せず、 2)イオン交換樹脂に対するU(■)イオン吸着量が湿
潤樹脂1mlあたり0−05m−mole以上であり、
且つ 3)樹脂に吸着するU(■)イオンのU(■)イオンに
対する選択係数が2以上、好ましくは5以上であるよう
な条件を与える ウラン濃度、酸性度、加速触媒の種類及び濃度を選択す
ることにある。
かかる選択の一般的法則はないが、使用する樹脂と反応
溶液を平衡しウランイオンの吸着量を測定することによ
って容易に判定することができる。
連続法で使用されるウラン化合物及び温度、圧力条件は
先にバッチ法で説明したと同一のものを用いることがで
きる。
陽イオン交換樹脂としてはスルホン酸基を持った強酸性
の陽イオン交換樹脂が用いられ、市販のものも使用可能
ではあるが、加速された同位体交換反応の効果を生かす
ためにはイオン交換速度が速いことが望ましく、30〜
200ミクロン、好ましくは50〜120ミクロンの小
粒径の樹脂、か高度に多孔質な樹脂または多孔質且つ小
粒径樹脂の使用が望ましい。
以下、実施例により更に詳しく本発明を説明するが、こ
れらは本発明を限定するものではない。
実施例1 ジャケット、攪拌機及び底部抜き出しノズルつきの25
lのガラス製容器を用意し、ジャケットに70℃の温水
を循環させて加温しておく。
塩化ウラニル0.2M及び臭化水素酸IMに触媒として
臭化第一銅0.05M(ΔE=O−12)を加えた溶液
(A)を20l調製し、上記の容器中に入れ70℃に加
温する。
この溶液に、攪拌しながら臭化第二チタ72M及び臭化
水素酸IMの溶液2lを加えてウラニルイオンのり今量
をウラナスイオンに還元するとともに同位体交換反応を
行わせる。
2分後、同位体交換反応を停止するために全溶液を20
Kgの氷塊上に注ぎ、次でH型の陽イオン交換樹脂(D
owex 50WX4)4.6lを充填したカラムにこ
の混合液を通液し、ウラナスイオン及びウラニルイオン
を吸着する。
次で、4M臭化水素酸をウラナスイオンの緑色がカラム
出口に達するまで通液して、流出した約5lの臭化ウラ
ニル溶液を集める。
この臭化ウラニル溶液5lと純水15Jを25l容器中
に入れて70℃に加温する。
この溶液は臭化ウラニルについて0.1M,臭化水素酸
についてIMに相当する。
攪拌しながら臭化第二チタン2M及び臭化水素酸IMの
溶液1lを加えてウラニルイオンの1/2量をウラナス
イオンに還元するとともに同位体交換反応を行わせる。
4分後、全反応液を20K7の氷塊上に注いで冷却する
H型のカチオン交換樹脂(Dowex50WX4)2.
51を充填したカラムにこの溶液を通液し、ウラナスイ
オン及びウラニルイオンを吸着する。
以下同様の方法によって、表2の条件で合計8回の同位
体交換及び分離操作を行う。
8回目の操作終了後、臭化ウラニルを分離、精製して質
量分析計にて同位体比を測定したところ、235Uの同
位体モル比は0.007282であり、天然ウランに対
して235Uが1.0042倍濃縮されていた。
触媒を加えないで、同じ操作を繰り返したとき同一の濃
縮率を得るためには各段階の反応時間が=22倍必要で
あった。
実施例2 塩化ウラニル0.2M、臭化水素酸IM及び触媒として
アロキサン0.1M(ΔE=0.14)、ジオキサン3
0チを加えた溶液(A)を20l調製し、実施例1と同
一の容器中に入れて70℃に加温する。
これに、攪拌しながら、臭化第二チタン2M、ジオキサ
730係及び硫酸0.025Mの溶液2lを加えてウラ
ニルイオンの1/2量をウラナスイオンに還元するとと
もに同位体交換反応を行わせる。
1.2分後、反応液を実施例1と同一操作によって冷却
し、陽イオン交換樹脂カラムを使って臭化ウラナスから
臭化ウラニルを分離する。
流出した約5lの臭化ウラニル溶液に純水9lジオキサ
ン6l、アロキサン2847を25J反応器中に入れて
70℃に加温する。
この溶液は臭化ウラニルについて0.1M,アロキサン
について0.1M臭化水素酸についてIM,ジオキサン
30係になる。
攪拌しながら臭化第二チタン2M、ジオキサン30チ及
び臭化水素酸IMの溶液1lを加えてウラニルイオンの
1/2をウラナスイオンに還元するとともに同位体交換
反応を行わせる。
2.4分後、一回目と同一操作で臭化ウラナスから臭化
ウラニルを分離する。
以下、同様の方法によって、表3に示した条件で合計8
回の同位体交換及び分離操作を行う。
8回目の操作終了後、臭化ウラニルを分離、精製して質
量分析計にて同位体比を測定したところ235Uの同位
体モル比は0.007280であり、天然ウランに対し
て235Uが1−0039倍濃縮されていた。
触媒のアロキサン及びジオキサンを加えないで同一操作
を繰り返したところ、同じ濃縮率を得るだめには36倍
の反応時間が必要であった。
実施例3 塩化ウラニル0.2M、塩酸4Mに加速触媒として塩化
第一鉄0.73Mを加えた溶液(A)を20l調整し、
実施例1と同一の容器中に入れて70℃に加温する。
攪拌下に、この溶液に塩化第二チタン2M及び塩酸4M
の溶液2.Olを加えてウラニルイオンの1/2量をウ
ラナスイオンに還元するとともに同位体交換反応を行わ
せる。
1.0分後、同位体交換反応を停止するために氷冷した
4M塩酸10lを加え、次でCl型のア二オン交換樹脂
(Dowex IX4)1.8lを充填したカラムに上
記反応液を通じてウラニルイオンを吸着する。
4M塩酸5lで洗って、ウラナスイオンを除いたのちI
M塩酸10lを通じてウラニルイオンを溶離する。
流出した塩化ウラニル溶液を再び実施例1と同一の容器
中に入れて70℃に加温する。
攪拌しながら塩化第二チタン0−5M.塩化第一鉄2.
56M及び塩酸9.5Mの溶液4lを加えて、ウラニル
イオンの1/2をウラナスイオンに還元するとともに同
位体交換反応を行なわせる。
1.4分後、氷冷した4M塩酸10lを加え、次でCl
型のアニオン交換樹脂(Dowex IX4)1.Ol
を充填したカラムに上記反応液を通液する。
以下、同様の方法によって、表4の条件で合計8回の同
位体交換及び分離操作を行う。
8回目の操作終了後、塩化ウラ=ルを分離、精製して質
量分析計にて同位体比を測定したところウラン235の
同位体モル比は0.007285であり、天然ウランに
対して235Uが1.0046倍濃縮されていた。
加速触媒である塩化第一鉄を加えないで同じ操作を繰り
返したとき、同一の濃縮率を得るためには、750倍の
反応時間が必要であった。
実施例4 ジャケット、攪拌機及び底部抜き出しノズルつきの25
Jのガラス製容器を用意し、ジャケットに55℃の温水
を循環させて加温しておく。
塩化ウラニル0.05M塩酸4M、及び触媒として塩化
第一鉄1.0M(ΔE=0.44)、エタノール40%
を加えた溶液(A)を20l調整し、上記の溶器中に入
れて55℃に加温する。
攪拌下に、この溶液に塩化第二チタンIM及び塩酸4M
の溶液1.Olを加えてウラニルイオンの1/2をウラ
ナスイオンに還元するとともに同位体交換反応を行わせ
る。
0.6分後、同位体交換反応を停止するために氷冷した
4M塩酸10lを加え、次でCl型のアニオン交換樹脂
(Dowex IX4)0.5/を充填したカラムに上
記反応液を通じてウシニルイオンを吸着する。
ウラナスイオンを完全に除くために4M塩酸1lで洗っ
たのち、IM塩酸5lを通じてウラニルイオンを溶離す
る。
流出した塩化ウラニル溶液を再び上記25l容器中に入
れて55℃に加温する。
これにエタノール8lを加えて55℃に加温する。
一方、塩化第二チタ70.07M塩化第一鉄2.86M
及び塩酸11.4Mの溶液(B)を調整し、55℃に加
温したのち、上記25J容器中に加えてウラニルイオン
の1/2今をウラナスイオンに還元するとともに同位体
交換反応を行わせる。
1.2分攪拌後、氷冷した4M塩酸10lを加え、次で
CZ型のアニオン交換樹脂(Dowex IX4)25
0mlを充填したカラムに上記反応液を通じて一回目と
同様な操作を繰り返す。
以下、同様の方法によって表5の条件で合計8回の同位
体交換及び分離操作を行う。
8回目の操作終了後の塩化ウラニル中の235Uの同位
体モル比は0.007289であり、天然ウランに対し
て235Uが1.0051倍濃縮されていた。
塩化第一鉄及びエタノールを加えないで同じ操作を繰り
返したとき、同一の濃縮率を得るためには800倍の反
応時間が必要であった。
実施例5 ジャケット、攪拌機及び底部抜き出しノズルつきの50
Jのガラス製容器を用意し、ジャケットに70℃の温水
を循環させて加温しておく。
塩化第二チタン0.2M、塩酸6M及び加速触媒として
塩化第一銅0.2M(ΔE=0.13)を加えた溶液(
A)を20J調製し、70℃に加温しておく。
一方、235Uの同位体モル比0.007252の天然
ウランから得た塩化ウラニル0.2M及び塩酸6Mの溶
液(B)を101調製し、上記の反応器に入れ、70℃
に加温する。
溶液(A)IOlを反応器に添加し、攪拌する。
4.3分後、60%のリン酸トリブチルを含むトルエン
溶液5lを反応器に入れ、激しく攪拌して塩化ウラニル
をトルエン層に抽出する。
5分後、攪拌を停止し、両相が分離したら底部ノズルよ
り水層を排出する。
1M塩酸2.5lを反応器中のトルエン溶液に加えて、
激しく攪拌し、塩化ウラニルを水層に逆抽出する。
5分後、攪拌を止めて、二層が分離したらそれぞれの相
を分け取る。
水層を再び反応器中に入れ、濃塩酸2.51を加える。
さらに溶液(A)5lを添加する。
二回目以降の操作は同様の方法によって表6に示した条
件で、合計8回の同位体交換及び分離操作を行った。
8回目の操作終了後、トルエン層中の塩化ウラニルを常
法により取り出し、分離、精製して質量分析計にて同位
体比を測定したところ、235Uの同位体モル比は0.
007271であり、天然ウランに対して235Uが1
.0026倍濃縮されていた。
加速触媒の塩化第一銅を加えないで同じ操作を繰り返し
たとき、同一の濃縮率を得るためには140倍の反応時
間が必要であった。
実施例6 実施例5の60%TBPのトルエン溶液のかわりに20
係トリオクチルアミン(以下、TOAと略称する。
)のトルエン溶液を使って、実施例5と全く同様に操作
した結果、235Uの同位体モル比は0.007272
となり、天然ウランに対して235Uが1.0028倍
濃縮された。
加速触媒の塩化第一銅を加えないで同じ操作を繰り返し
たとき、同一の濃縮率を得るためには140倍の反応時
間が必要であった。
実施例7 内径1cm.長さ1mの底部にフィルターのついたジャ
ケット付カラムを用意する。
ジャケットに70℃の温水を通じて、カラムを加温して
おく。
これにH型の陽イオン交換樹脂(Dowex 50W×
8,200〜400メッシュ)を高さ80Cmまで充填
する。
一方、次の溶液(A),(B)及び(C)を用意する。
(A)塩化ウラニル 0.05M(ウラン
235の同位体モル比 0.007252)塩化第一鉄
0.5M (ΔE=0.223) アロキサン 0.1M (ΔF=0.07) 塩酸 0.5M の水溶液 (6)
塩化第二チタン 0.1M塩酸 0
.5M の水溶液 (C)塩化第二鉄 0.IM塩化第一鉄
0.5M アロキサン 0.1M 塩酸 0.5M の水溶液 上記力ラムに溶液(B)1lを通じて、陽イオン交換樹
脂を紫色の第二チタンイオン型にする。
シ次に溶液(A)500mlを1時間当り100mlの
速度でカラムに供給する。
ウラニルイオンは界面で第二チタンイオンにより還元さ
れた緑色のウラナスイオンとなって陽イオン交換樹脂に
吸着する。
界面の移動速度は1時間当り9.6cmである。
500mlを通じると緑色のウラナスイオンの帯域は4
8cmになる。
次に、溶液(C)を1時間当り50mlの速度でカラム
に供給する。
界面で緑色のウラナスイオンは第二鉄イオンによって酸
化されて黄色のウラニ、ルイオンになり、陽イオン交換
樹脂から溶離する。
こちらの界面の移動速度は1時間当り4cmである。
前端界面付近を分取して、最先端の部分のウランを分離
して、質量分析計により測定したところ235Uの同位
体モル比は0.007433であつた。
従って、濃縮比は1.025に相当する。加速触媒の塩
化第一鉄およびアロキサンを加えないで同じ操作を作っ
たところ、前端界面の移動速度は3cm/日であり、操
作時間を35倍に延長しても触媒添加時の濃縮比の1/
3程度の濃縮比しか得られなかった 実施例8 内径ICm、長さ1mの底部にフィルターのついたジャ
ケット付力ラムを用意する。
ジャケットに70℃の温水を通じて、カラムを加温して
おく。
これにH型の陽イオン交換樹脂(Dowex 50W8
、200〜400メッシュ)を高さ80cmまで充填す
る。
一方、次の溶液(A)及び(B)を用意する。
(ホ)塩化ウラニル 0.05M (天然ウラン、ウラン235の同位体モを比0.007
252) 塩化第一鉄 0.5M(ΔE=0.223)ア
ロキサン 0.1M(ΔE=0.07)塩酸
0.5M の水溶液 [B)塩化第二チタン 0.1M 塩酸 0.5M の水溶液 上記カラムに溶液(B)1lを通じて、陽イオン交換樹
脂を紫色の第二チタンイオン型にする。
次に溶液(A)を1時間当100mlの速度でカラムに
供給する。
ウラニルイオンは界面で第二チタンイオンにより還元さ
れて緑色のウラナスイオンとなって陽イオン交換樹脂に
吸着する。
界面の移動速度は1時間当り9.6(mである。
カラム出口において前端界面付近の液を5mlずつ分取
して最先端の部分のウランを分離精製して、質量分析計
により測定したところウラン235の同位体モル比は0
.007383であった。
濃縮比は1.018に相当する。
実施例9 10lの四ロフラスコに還流冷却器、温度計、滴下ロー
トをつけ、ポリアクリル酸ソーダ2fを溶解した水48
00rを投入して攪拌し、これにスチレン262.5g
、エチルビニルベンゼン7.51、ジビニルベンゼン3
0グ、アゾビスイソブチロニトリル3g、ステアリン酸
プチル225gを加えて油滴を形成せしめた。
80℃で8時間重合し、重合完了後、フィルター付洗浄
槽に投入して、大過剰のメタノールと水で洗浄し、ひき
つづき70℃で24時間乾燥した。
乾燥樹脂150gを3lの反応器に入れ、2000Fの
ジクロルエタンと580gのクロルスルホン酸で10℃
,1時間スルホン化して樹脂を合成した。
この樹脂の交換容量はH型で4.9ミリ当量/グであっ
た。
この得られた樹脂を直径20mm.長さ2mの底部にフ
ィルターのついたジャケット付力ラムに1.6mの高さ
まで充填し、塩酸と水にて充分洗浄を行う。
スポンジチタンを濃塩酸にて溶解して得られる三塩化チ
タン溶液と金属ウランを濃塩酸により溶解して得られる
ウラナス濃厚溶液にやや過剰の過酸化水素を加え、30
分間煮沸して得られるウラニル濃厚溶液と、水、触媒、
を加え下記の如き溶液組成のウラン溶液、酸化剤溶液、
還元剤溶液を調整する。
ウラン溶液:Uo22+0.05M、塩化第一鉄0.5
Mプロトン濃度1.0 Mの水溶液 還元剤溶液:Ti(■)0.08M、プロトン濃度1.
0Mの水溶液 酸化剤溶液:Fe(■)0.10M、塩化第一鉄0−5
M(ΔE=0.223) プロトン濃度1.0Mの水 溶液 上記カラムを90℃に保ち、先づ還元剤溶液をカラムに
供給し、陽イオン交換体をすべて還元剤にて置換する。
次にウラン溶液を供給し、還元剤と接触させつつウラニ
ルイオンをウラナスイオンに還元する。
ウラナスイオンは陽イオン交換体に吸着し徐々にウラン
吸着帯は大きくなり、30cmに達したらウラン溶液の
供給を停止する。
次いで酸化剤溶液をカラムに供給すると吸着していたウ
ラナスイオンは酸化剤にてウラニルイオンに酸化され溶
離液方向に流れてゆき、先端の還元界面に達すると再び
ウラナスイオンに還元されて吸着する。
酸化剤溶液を供給し続けるとウラン吸着帯は移動し続け
、ウラン吸着帯の先端界面がカラム底部に達する。
カラム出口より、ウラン溶液が流出してきたら、5ml
ずつ分割採取してサンプルとする。
そしてウラン吸着帯の後端界面がカラム底部より出終っ
て、酸化剤溶液が流出し始めたら酸化剤溶液の供給を停
止する。
この間、溶離液の流量は240c.c./Hrに設定し
、ウラン吸着帯の移動速度は2.3m/日であった。
分割採取したサンプルの全ウラン濃度は、先ずその一部
を3係の過酸化水素水、20チの炭酸ソーダ水溶液、2
0チの苛性ソーダ水溶液を加えて発色させ、390mμ
の波長で比色定量したとこへ全ウラン濃度は0.058
Mであった。
更にサンプルの一部を650mμにて比色定量したとこ
ろウラナス濃度は0.009Mであった。
前後界面に最も近いフラクションを質量分析計にて同位
体比測定をしたところ、前端界面近傍で0.00680
4、後端界面近傍で0.007749であり、天然同位
体モル比0.007252に比し、各々0.9382倍
、1.0685倍であった。
温度90℃、ウラナスイオン濃度及びウラニル濃度0.
05M、塩化第一鉄0.5Mプロトン濃度1.0Mの条
件における同位体交換反応速度定数比k/koは80で
あった。
又ウラナス濃度0.025M,ウラニル濃度0.025
M,90℃、且つ上記ウラン溶液と同一組成でのU(■
)のU(■)に対するカチオン樹脂への選択吸着力は6
.8倍であった。
実施例10〜14 表7記載の如き溶液条件に設定して実施例9と全く同様
な操作を行った。
その時の流量、界面移動速度、同位体比の測定結果を表
8に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各段においU(■)化合物とU(■)化合物を溶液
    中で接触させることにより行われる同位体交換反応工程
    と同位体交換反応後反応混合液中U(■)化合物とU(
    ■)化合物を分離する分離工程とを含み、第2段目以降
    の各段の同位体交換応応に用いられるU(ロ)化合物及
    びU(■)化合物は前段より分離されるU(9)化合物
    の一部を還元することにより形成される、各段操作によ
    りウラン同位体を濃縮する方法に於て、各段の同位体交
    換反応溶液を酸性にし、同溶液中にウランとの酸化還元
    電位差八Eの絶体値が1ボルト以下の触媒を少くとも一
    種、0.51△E1〜3モル/リットルの濃度で共存さ
    せることを特徴とするウラン同位体の多段分離方法。 2 △Eの絶体値が0.5ボルト以下である特許請求の
    範囲1記載の方法。 3 △Eが正である特許請求の範囲1又は2の方法。 4 触媒が、銅、インジウム、タリウム、ジルコニウム
    、スズ、バナジウム、ニオブ、ヒ素、ビスマス、クロム
    、モリフテン、マンガン、レニウム、ルテニウム、パラ
    ジウム、鉄、水銀及びアンチモンよりなる群から選ばれ
    た少くとも一種の金属のイオン種である特許請求の範囲
    1の方法。 5 触媒が、銅、バナジウム、ヒ素、モリブデン,マン
    ガン、ルテニウム、鉄及びアンチモンよりなる群から選
    ばれた少くとも一種の金属のイオン種である特許請求の
    範囲4の方法っ 6 触媒が、キノン類、ハイドロキノン類、カテコール
    類、アロキサン類及びアロキサンテン類よりなる群から
    選ばれた少くとも一種の有機化合物である特許請求の範
    皿1の方法。 7 有機化合物がp−ペンゾキノン、β−ナフトキノン
    、ハイドロキノン、カテコール、アワキサン及びアロキ
    サンチンよりなる群より選ばれた少くとも一種である特
    許請求の範囲6の方法。 8 触媒が鉄を必須成分として含む特許請求の範囲1の
    方法っ 9 触媒が、鉄一銅、鉄−クロム、鉄−モリブテン、鉄
    −アロキサン、鉄一ハイドロキノン及び鉄−p−ペンゾ
    キノンより選ばれた組合せである特許請求の範囲8の方
    法。 10 触媒がバナジウムークロム又はバナジウムー銅で
    ある特許請求の範囲4の方法。 11 錯形成剤の存在下に同位体交換反応を行う特許請
    求の範囲1の方法。 12 錯形成剤が弧立電子対を有する少くとも一つの窒
    素又はイオウを含む有機化合物である特許請求の範囲1
    1の方法。 13 錯形成剤がジガルボニル化合物、ニトロ化合物及
    びフランよりなる群より選ばれた特許請求の範囲12の
    方法。 14 錯形成剤がアミンである特許請求の範囲12の方
    法。 15 触媒及び錯形成剤が鉄一ピリジン又は鉄−ピペラ
    ジンである特許請求の範囲14の方法。 16 分離操作がイオン交換体を用いて行われる特許請
    求の範囲1の方法。 17 陽イオン交換体の存在する系内に還元剤溶液を供
    給し、次いでU(2)化合物及び触媒を含有する酸性溶
    液を供給することにより還元剤帯域及びウラン帯域の間
    に界面を形成し、該界面において還元を行いつつ該界面
    を移動することによりU(ロ)化合物とU■化合物間の
    同位体交換反応及び両者の分離を連続的に行う特許請求
    の範囲1の方法。 18 陽イオン交換樹脂17に吸着するU(■)化合物
    が0.05ミリモル以上であり且つU(■)のU(■)
    に対する選択係数が2以上である特許請求の範囲17の
    方法。 19 ウラン溶液供給後に更に酸化剤溶液を供給して、
    ウラン帯域と酸化剤帯域の間に界面を形成し該界面にお
    いて酸化を行いつつ該界面を移動させる特許請求の範囲
    17の方法。 加酸化剤溶液中に触媒を存在させて供給する特許請求の
    範囲19の方法。 21 酸化剤が第二鉄化合物である特許請求の範囲19
    の方法。 22 還元剤が三価チタン化合物である特許請求の範囲
    17又は19の方法。 23 酸化剤及び還元剤の組合せが第二鉄化合物及び三
    価チタン化合物である特許請求の範囲19の方法。
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