JPS5856691B2 - セメント又は粉粒体の気送子えの自動供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被運搬物を収容した気送子（カプセル）を、
所要箇所を結んで敷設された気送管内を空気圧によって
走行させることにより、該所要箇所の一つから他の箇所
へ被運搬物を運搬させる装置において、その被運搬物が
焼成されたセメントその値の粉粒物等、流動体として取
扱い得る物質である場合に、その被運搬物を能率よく自
動的に気送子に供給（充填）し、直ちに気送管に送入し
得る装置に係る。

従来は、気送管から取出した気送子の蓋をはずして所定
量の粉粒状の被運搬物（以下「材料」と言う）を充填し
、はずした蓋を閉じてその気送子を気送管に送入する操
作をすべて人為的に行うのが普通であったから、能率の
悪い作業であり、特にセメント等発塵の多い材料にあっ
ては、作業衛生上からも改善を要するものであった。

本発明は、これらの問題を有効に解決することを目的と
するものである。

上記目的を達成する本発明は、その気送子の材料受入口
に、切目を有する弾性材料製の自封性のカバーを設け、
材料供給管の先端にはそのカバーを貫通して定量の材料
を供給する注入針を設け、気送管により材料供給位置に
送られた気送子を自動的に材料供給管の注入針がカバー
の切目を通して差込まれる針差込み位置に移動させて材
料の供給を受けた後、これを直ちに気送管に送入するこ
とを自動的に行い得るように構成される。

以下本発明の装置を図示の実施例によって説明する。

第１図は本発明装置の要部全体を示したもので、本発明
は、総体的に符号１で表わした材料供給管、符号２で表
わした気送子作動装置２及び本発明特有の材料受入口を
有する気送子３を主要部分とする。

材料供給管１は、上下に長い供給管本体１０が持フレー
ムＦによってやや斜に支持され、上方に材料供給用のホ
ッパ１１を有し、下方に向いた先端部は、漏斗状にしぼ
られて太い注射針状の注入針１２に形成されている。

１３は注入針１２の周囲に空気抜き用の細隙を作るため
の抜気体である。

ホッパ１１と注入針１２との間には材料を一時貯えて必
要時に制御されて開くダンパを設けるが、実施例では、
注入針１２近くの主ダンパ１４ａとホッパ１１直下部分
の副タンパ１４ｂとの２段を設けている。

ダンパ１４（ａ、ｂ共通）は、たとえば第３図に示すよ
うに供給管本体１０内面の下側半部に摺接する半円形の
先端部分１４１を有する板で、基端は供給管本体に取付
けた蝶番１５を通るロータリーソレノイド１６の回転軸
によって開閉する。

ダンパ１４．を旋回可能にするため、供給管本体の上側
一部に切欠１０１を有する。

ただしダンパの動きを微細に制御するためには、ダンパ
延長部１４２を伸縮シリンダ１７で制御することもでき
る。

粉粒体状の材料は管体の樋状底部に沿って流動するので
上半の切欠１０１は材料移送の障害とはならない。

１８は起振モータで、材料の円滑な流下を促す。

本発明の装置は、材料発送箇所に設けられ、主気送管５
０によって送られてくる気送子３に材料を充填するため
のもので、主気送管５０の先端は、本発明の気送子作動
装置２に接続している。

気送子作動装置２は、たとえばかぎ形の可動接続端２１
で主気送管５０の接続端５１と切離し可能に形成されて
いる可動気送管２２と、可動気送管２２を主気送管５０
に接続し、又は実線図示の、注入針１２の先端に対向す
る対向位置２２ａ方向に移動させる作動シリンダ２０を
主体とする。

可動気送管２２０基部２３はフレームＦに支持されてお
り、その先は図示しない制御弁を経て給気源に接続する
。

２４は、主気送管５０から送られて来る気送子３を可動
気送管の先端部所定位置で受止めるストッパである。

この実施例は、可動気送管２２に送り込まれた気送子３
を、管と共に前記注入針１２まで進退させる装置として
例示されている。

そのため、可動気送管２２の中間部分は屈曲及び伸縮自
在な可撓管２５に形成されている。

作動シリンダ２０は、可動気送管２２を主気送管５０と
の接続位置（図示せず）からフレームＦに支持されてい
る案内樋２６まで移動させ、更に鎖線で示す受取り位置
２１ａとの間で進退させる。

作動シリンダ２０は必要長さのストロークを有する。

作動シリンダ２０と可動気送管２２とは可動気送管の側
面に設けたヒンジピン２７（両側に設けるのがよい）で
連結されている。

必要に応じては、ヒンジピンを案内して可動気送管の可
動接続端２１を主気送管５０との接続位置と材料受取位
置２１ａとの間を案内する案内レール２８を設ける。

次に気送子を第１図及び第２図によって説明する。

気送子３は有底中空の円筒形の本体３００両端部に、気
送管５（主気送管５０）と密に摺接する受圧用のつば３
１を有し、先端が着脱自在な受入蓋３２で閉じられてい
る。

本発明の気送子は、この受入蓋３２の開口端を、ゴム、
ウレタン樹脂等の伸縮性及び弾性に富む材料で作られた
自封性のカバー４で密封したことを特徴とする。

カバー４は、受入蓋の開口端に嵌装できる適当な厚さく
３〜５ ｍｍ ）を有する板状のカバ一本体４０の中央
部分に切目４１を設けたものである。

切目４１は棒状体を押込む等で押開くことができるが、
外力を去れば自己の弾性で直ちに閉じられる。

実施例のカバー４は、円板状のカバ一本体４０の直径線
に沿ってその中央部に切込まれている。

そして、実施例の気送子の受入蓋３２の開口端には、材
料受入口開口端の環状縁３３とねじ環３４とで周縁が挾
持された２枚のカバー４，４が装着されている。

両力バーの切目４１．４１は９０°角位相をずらせて固
定されている。

以上説明した本発明の材料供給装置は、たとえば第５図
に例示するようなシステムの中で使用するのに好適であ
る。

第５図の装置は、セメント製造工場における多くの製造
現場に設げられる試料送出部６，６・・・・・・・・・
と製品の分析センタ７０の受取装置Ｉとの間を気送管５
，５・・・・・・・・・で結び、分析センタ７０から各
現場へ送る気送子に、その現場で製造されたセメント試
料を詰めて分析センタに現送するための装置である。

５２は気送管の切換装置、６１゜Ｔ１は気送子圧送用の
圧縮空気源との間に設けた制御弁である。

本発明の材料供給装置は、上記試料送出部６で使用され
る。

分析センタで試料を取出した空の気送子３は再び気送管
５に装入され、気送管切換装置５２の切換で決定される
試料送出部６に送られる。

気送子３の輸送を受ける試料送出部においては、材料供
給管１のホッパ１１から定量（気送子３の充填量）の材
料（セメント）が供給されて鎖線のように閉、じられて
いる副ダンパ１４ｂ′に鎖線図示Ｗのように受止められ
ている。

分析センタから送出される気送子３は、気送子作動装置
２に到着するときその送受蓋３２が上向きとなるように
送出される。

そして同装置に到着した気送子３はストッパ２４に受止
められて、実線図示の定位置に停止する。

気送子の到着はリミットスイッチ等で容易に検出され、
その信号で発送側の給気は停止され、作動シリンダ２０
が伸長する。

この伸長で、主気送管５０と接続していた可動気送管２
２が先ず案内樋２６に接する実線位置まで傾動した後、
その可動接合端２１が案内樋２６に案内されて更に材料
受取り位置２１ａまで押上げられる。

従って気送子もその受入蓋が針差込位置３２ａまで上昇
する。

この状態で、材料供給管の注入針１２がカバー４の切目
４１を押開いてカバー４を貫通し、先端を気送子の中空
内に差込む。

気送子の上記上昇に同期して材料供給管の起振モータ１
８が始動し、副ダンパ４１が開かれて材料をＷのように
主ダンパ４１ａ上まで落下させた後側ダンパな閉じる。

注入針１２が気送子に差込まれると主ダンパ１４ａが開
かれ、材料は注入針１２を通って気送子内に供給される
。

この場合、材料を一時に針に向けて落下させると管の漏
斗状部分１９で詰るおそれがあるが、鎖線図示１４ａ′
のように小角度量いて小量ずつの材料を流下させると、
起振モータ１８による管の振動に助けられて材料がきわ
めて円滑に流動し、気送子の中空内に供給される。

中空内の空気は抜気体１３で作られる間隙を通して逃げ
るので注入針内を逆流せず、材料供給を妨げない。

所定量の材料を供給し終ると起振モータ１８が停止し、
作動シリンダ２０が短縮方向に制御され、可動気送管２
２を気送子３と共に引下して受入蓋３２０カバー４を注
入針から引抜くと共に可動気送管２２を前と逆方向に移
動させ、その可動接続端２１を主気送管５０の接続端５
１に接続させる。

可動気送管の先端部分と気送子のつば３１とをややきつ
く嵌合させるなどによりカバー４の引抜きは容易であり
、強い空気圧で気送子を発進させるのには障害とならな
い。

主気送管５０と可動気送管２２とが接続すると、直ちに
前記制御弁６１（第１図には図示せず）が開かれて気送
子が受取装置７に向けて進発する。

材料供給装置に対する気送子の到着は通常リミットスイ
ッチ又は光電装置等（図示省略）で検出されるが、以後
の起振モータ１８の始動、副ダンパ１４ｂ、主ダンパ１
４．ａの開閉・から気送子の発進までの順次の制御は、
適宜の検出装置により材料の移動状態を検出することに
より行うこともできるが、予め予測し得る材料の流れ早
さや可動気送管２２の移動速度に基いて設定される時間
制御装置（ハルスカウンタ）のブロムラミングによって
プログラム制御することもできる。

なお上記実施例では、可動気送管が前記対向位置２２ａ
に移動した後更に上動することにより気送子３を針差込
み位置３２ａまで上昇させた後下降させるものとして説
明したが、可動気送管が対向位置２２ａまで移動した後
は、別個の気送子昇降装置（図示せず）で気送子３のみ
を針差込み位置との間に往復させるように構成すること
もできる。

以上説明した本発明の装置によると、材料供給装置に空
の気送子が到着してから材料を供給された気送子の発進
までがきわめて短時間に行われ、しかもその作動が全自
動的に行われるため、作業能率の向上と作業の消力化に
大きく貢献する効果があり、材料がこぼれて無駄になる
等の不都合も解消する。

特に取扱う材料がセメント粉のように発塵性の大きい粉
体である場合には、作業員の健康上からも作業能率の上
からも、きわめて有効な発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の一例を示したもので、第１図は要部
を断面で示した全体的側面図、第２図は要部の拡大断面
図、第３図は第１図■−■線断面によるダンパの正面図
、第４図は一部を切除して示したカバーの斜視図、第５
図は本発明装置を使用する施設を図式的に示した説明図
である。 １−材料供給管、１８−起振モータ、２−気送子作動装
置、２２−可動気送管、３−気送子、５−気送管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 斜状に支持される供給管本体１０がその上部部に所
   定量の材料を供給するホッパ１１、先端に注入針１２及
   び中間部に制御可能なダンパ１４を備えかつ起振用モー
   タ１８が取付けられている材料供給管１、材料輸送先に
   接続する主気送管５０の接続端と切離し可能に接続する
   可動接続端２１を有する先端部で到着した気送子３を支
   持する屈曲及び伸縮可能な可動気送管２２及び支持され
   た前記気送子３を、上記主気送管接続位置と該気送子に
   前記注入針１２が差込まれる材料受取位置３２ａとの間
   で移動させる作動シリンダ２０がら戒る気送子作動装置
   ２及び有底中空筒形の本体３０の一端に取付けた受入蓋
   ３の開口端が、弾性材料製の板状本体４０に切目４１を
   設けたカバー４０で閉じられている前記気送子３から成
   るセメント又は粉粒体の気送子えの自動供給装置。