JPS585658B2 - 圧搾たる詰めたばこ原料の分割供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧搾たる詰めたばこ原料を連続的に分割し供給
する装置に関するものである。

圧搾たる詰めたばこを分割して供給する方法や装置は特
公昭４９−４３９５号および特開昭５１−１４８０９７
号に開示されているが、上記の従来方法および装置は、
分割後の輪切り原料を分割部から取り出すためには、分
割残の原料をリフタを下降させて、いったん取り出した
後に再びリフタをナイフの直下まで上昇させ、ナイフ上
に乗せられていた輪切り原料をナイフを開いてリフタ上
に落下させリフタを下降させて取り出す必要があったた
めにロスタイムが多《、後工程に均一な量を送り出すた
めには何らかのプール機能を必要とした。

本発明は、圧搾たる詰め原料を分割し、分割後の輪切り
原料をそのまま後工程に送り出すことが可能な装置を提
供することを目的とし、そのためにロスライムが少なく
、分割精度が良《しかも分割後の輪切り原料をさらに小
分割することによって後工程への供給量の変動を小さ《
したものである。

以下本発明の一実施例について図面を基に詳細に説明す
る。

本発明における装置は、原料給送部Ａ、輪切り犬分割部
Ｂ、走行移載部Ｃ、放射状小分割部Ｄ、および送り出し
部Ｅから構成される。

原料給送部Ａは、輪切り犬分割部Ｂに対して圧搾たる詰
めたばこ原料を持ち上げて給送する部位である。

１はパンタグラフ式のテーブルリフタであり、基台部２
の孔２ａ内において上下方向に伸縮自在に設けられてお
り、上端に昇降台３を有している。

該昇降台３にはロードセルをセットした計重機が付けら
れている。

前記昇降台３上には平行に設けられた一対のレール９お
よびストッパー６が設げられており、たるを取り外した
状態の圧搾たる詰めたばこ原料Ｍを載置する運搬車５を
導入する際の位置を規制する。

該ストッパー６は、基台部２上に設けられたエアシリン
ダ７に連結されており、昇降台３が昇降する際には、エ
アシリンダγにより後退される。

前記レール９は平行リンク８により昇降台３上に支持さ
れる運搬車５０両側に位置して設けられており、該平行
リンク８の一方に連設された駆動腕８ａにエアシリンダ
１０のピストン１０ａが結合されていて、該レール９は
該エアシリンダ１０の動作により運搬車５を固定し、或
いは解除する。

昇降台３の側方において上下方向に延長して公知の磁気
式スケール１３が設けられ、昇降台３にはこれに対する
位置検出部１４が設けられていて昇降台３の移動を測定
する。

昇降台３の昇降動作は油圧による無段階速度制御として
演算盤からのアナログ出力により速度を加減する。

基台部２上には、カメラ１１が設げられ、該カメラ１１
で運搬車５側而に固定した基準線１２を検出し、運搬車
５の高さのバラツキを検出し、前記位置検出部１４の信
号を補正する。

輪切り大分割部Ｂと走行移載部Ｃは架台１５により原料
給送部Ａ上に設けられる。

輪切り犬分割部Ｂにおいて、水平移動の４枚のナイフ１
６が同一レベルにおいて放射方向に等間隔を存してレー
ル１７により支持され、電動式シリンダ１８により駆動
される。

４枚のナイフ１６の各先端部はそれぞれ圧搾たる詰めた
ばこ原料Ｍの輪切り切断を放射方向の四等分位置におい
て担うように三角刃１６ａとして形成され、各ナイフの
相互の動作は衝突しないようにインク・ロックされ、そ
れぞれの分割動作はシーケンサーにより制御される。

４枚のナイフ１６の間の上方位置には被切断たばこ原料
Ｍの周側に対する４個の挾持固定具１９が電動式シリン
ダー２０により進退自在に設けられている。

ナイフ１６の上方には枠体２１により押え板２２が上下
動可能に設けられている。

押え板２２の側方には、上下方向に磁気式スケール２４
が設けられ、押え板２２にはこれに対する位置検出部２
５が設けられていて押え板２２の移動を測定する。

２３はエアシリンダで必要に応じて押え板２２を上昇す
ることができる。

分割方法は、昇降台３を固定面より２Ｑｍｍ程度上昇さ
せて該昇降台３上における圧搾たる詰めたばこ原料Ｍの
重量を計って別途演算盤により最適分割長さを割り出し
、更に昇降台３を上昇させて押え板２２を上昇させ、こ
の際に磁気式スケール２４で分割長さを読み取って適正
位置に昇降台３を停止させ、挾持固定具１９により圧搾
たる詰めたばこ原料Ｍを固定させつつナイフ１６により
輪切り切断する。

切断された輪切り原料ｍはそのままナイフ１６上に支持
され、昇降台３を下降させると共に後述する移送車２６
をナイフ１６下に位置させた状態でナイフ１６を開いて
該走行移載部Ｃの移送車２６に移され、該移送車２６に
より放射状小分割部Ｄに運ばれる。

前記の圧搾たる詰めたばこ原料の切断精度を向上させる
ためには、所定必要量を一度で切断するのではな《、い
ったん一定厚さの試分割切断を行ない、次に昇降台３を
若干下降させて試分割残の原料重量を計ることによって
試分割原料の密度を計算し、該密度を基に次回の切断を
行なう。

試分割切断回数が多い程、切断精度は向上する。

同一種類のたばこ原料が、１回のブレンドに用いられる
所定必要量は、複数回の輪切り犬分割で切断されるのが
通常であるので、１回当りの輪切り分割原料の厚さは、
後工程の処理能力に合わせて設定し、各切断を行なうご
とに密度計算を行なうことにより、最終切断時０精度を
保障すれば良い。

しかし１回の切断で所定必要量が得られるような原料の
場合の切断は、試分割切断を行なうのが良い。

前記の密度計算は、カメラ１１、位置検出部１４、位置
検出部２５、および昇降台３に設けられた計重機からの
信号を処理する計算機（図示せず）により行なわれる。

走行移載部Ｃにおいて、前記移送車２６は４個の車輪２
７により、放射状小分割部Ｄに達するレール２８上を移
動するように設けられている。

即ち、移送車２６の前後側には軸受２９により車軸３０
が回転自在に支持され、該移送車２６の前方に設けられ
たモータ３１のスプロケット３２と前方の車軸３０のス
プロケット３３間にチェン３４が架設されていて、該モ
ータ３１の正逆転により車軸３０乃至車輪２７を正転或
いは逆転させて移送車２６を第１図における左右方向へ
移動させる。

移送車２６には開閉式の底板３５が設けられ、該底板３
５上にはエアバック３６を介して昇降板３γが設けられ
、該エアバック３６に圧縮空気を送って昇降板３７をナ
イフ１６の下面に接近させ、ナイフ１６を開いて輪切り
原料ｍをくずさずに静かに昇降板３１へ移載させる。

移載が終ると圧縮空気を排気して昇降板３７上の輪切り
原料ｍを下げる。

底板３５は移送車２６の後側部においてヒンジ部材３８
により車軸３０に支持されて開閉自在に設けられ、該ヒ
ンジ部材３８は電動式シリンダ３９から駆動杆４０によ
り車軸３０と嵌合したヒンジに固定した軸受３８ａの回
転により底板３５を開閉する。

移送車２６の前方には底板３５の開放端に対するロック
機構４１が設けられ、該ロック機構４１はエアシリンダ
４２により駆動される。

而して、移送車２６は、放射状小分割部Ｄ上において、
該分割部Ｄの要求信号に基づいて、エアシリンダ４２よ
りロック機構４１を外した後、電動式シリンダ４０によ
り底板３５を開いて輪切り原料を放射状小分割部Ｄへ滑
り移す。

放射状小分割部Ｄは、傾斜した分割台４３を有すると共
に該分割台４３に対して上下動及び回転可能に設けられ
た十字カツタ４４を有している。

分割台４３上には十字溝４５が形成してあって、この十
字溝４５内に輪切り原料を押し切った十字カツタ４４が
入り込むようになっている。

斜状の分割台４３の下半分外周には走行移載部Ｃから滑
り落ちた輪切り原料ｍを受け止めるための円弧状払出し
ゲート４６および円弧状ガイド４γがある。

該円弧状払出しゲート４６および円弧状ガイド４７は分
割台４３の十字溝４５を中心とした半径の円弧形状であ
り、内面には緩衝材４８を張り付けて輪切り原料の滑り
込み時の衝撃緩和と、切断時に輪切り原料が押し出され
る量だけ逃げを作って、十字カツタ４４に無埋な力を与
えない役目をする。

機枠５２に設けられた電動式シリンダ５５の下端部５５
−１には、回転可能に軸５６が取付けられ、該軸５６の
下端に十字ナイフ４４が取付げられる。

十字ナイフの上端には上下方向の位置規正溝を有するガ
イド６３を９００間隔で設け、該ガイド６３の位置規正
溝に係合・離脱可能にエアシリンダ６４を機枠５２に設
げる。

前記軸５６の中央部に上下方向にのみスライド可能なベ
アリング６１ａを介して平歯車６０ｂを取り付げ、該平
歯車６０ｂに対しベアリング６１ｂを介して回転可能に
軸受固定台６２が取り付けられる。

該軸受固定台６２は板５２ａにより機枠５２に固定され
る。

前記乎歯車６０ｂは、機枠５２に設けられた電動機５７
により平歯車５８ａ、平歯車５８ｂ、間欠運動器５９、
および平歯車６０ａを介して９０°ずつ間欠駆動される
。

該間欠運動器５９は平歯車５８ｂの連続回転を間欠回転
に変えて平歯車６０ａに伝達するためのものである。

前記円弧状払出しゲート４６には、機枠５２に取り付け
られた上下駆動油圧シリンダ５３のピストンに対する駆
動杆５４が結合され、さらに機枠５２に取り付けられた
上下動案内杆５０に対する２個の擢接部５１が設けられ
ている。

輪切り原料が走行移載部Ｃから分割台４３上に滑り込む
と、次に電動式シリンダ５５により十字カツタ４４が下
降し、十字カツタ４４が十字溝４５内に入って輪切り原
料を４分割し、この状態において上下駆動油圧シリンダ
５３により払出しゲート４６を上昇させて４分割片ｍ′
の１番目を連結コンベヤ４９へ払出し、次にエアシリン
ダ６４を後退させてガイド６３のロックをはずした後電
動機５７を回転させ、歯車５８ａ、歯車５８ｂ、間欠運
動機５９、歯車６０ａ、および歯車６０ｂを介して軸５
６を９０°ずつ回転させ、４分割片ｍ′の２番目、３番
目、４番目を順次払出す。

十字カツタ４４を上昇させる時には前記エアシリンダ６
４を前進させてガイド６３の位置規正溝に係合させ、十
字カツタ４４の上昇あるいは下降の際の回転を防止させ
るようにする。

分割片搬送部Ｅには連結コンベヤ４９が設けられ、更に
必要に応じてリザーブコンベヤ６９が連結コンベヤ４９
の後段に設けられる。

該リザーブコンベヤ６旧ジ躯動輪６５と従動輪６６間に
張設した斜め上方に立上るベルト６７から成り、該ベル
ト６７上には複数個の仕切板６８が設けられていて、入
口６９ａより投入された分割片ｍ′を１個ずつ受け入れ
る。

該リザーブコンベヤ６９内に収納された分割片ｍ′のそ
れぞれの重量は、前記計重機よりの重量信号を順次記憶
装置（図示せず）に記憶しておき、その大小に応じてリ
ザーブコンベヤ６９から次工程へ分割片ｍ′を送り出す
時間間隔をコントロールする。

このように本発明は、圧搾たる詰めたばこ原料をナイフ
により所望巾をもって輪切り状に分割し、該輪切り原料
を順次放射状小分割部に移送して、十字カツタ４４で４
分割し、該分割片を該放射状小分割部から１個ずつ順次
に搬送部へ払出すことを特徴とする圧搾たる詰めたばこ
原料分割供給装置であるため、送り出し量の変動を小さ
《することができ、その結果、後工程において通常行な
われる加湿或いは乾燥等の良好な制御が可能となり、そ
そらの処理装置の最大能力を小さ《製作可能とすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体側面図、第２図は原料給送部Ａの千面図、
第３図は輪切り犬分割部Ｂの平面図、第４図は走行移載
部Ｃの平面図、第５図は走行移載部Ｃの側面図、第６図
はロック機構の拡大図、第７図は十字カツタ駆動機構の
斜視図、第８図は軸受固定台の断面図、第９図は放射状
小分割部Ｄの平面図、第１０図は払出しゲート４６の正
面図を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 圧搾たる詰めたばこ原料の輪切り分割部と、該輪切
   分割部の後段に傾斜して設けられた分割台と、該分割台
   に対し上昇・下降および回転可能に設けられた放射状ナ
   イフを有するカッターと、該分割台の側部に設けられた
   ガイド板と、該分割台の下半部に設けられた弧状ガイド
   板と、該弧状ガイド板の一部分を構成する如《に上昇・
   下降に設けられた、分割片が通過可能な巾を有する払出
   しゲートとを有し、前記カッターの下降により放射方向
   に前記輪切り原料を分割した後、先ず前記払出しゲート
   が上昇して該払出しゲートにより支持した分割片を払出
   し、次に、前記カッターが回転して前記払出しゲートか
   ら残りの分割片を順次払出すことを特徴とする圧搾たる
   詰めたばこ原料の分割供給装置。