JPS5855799Y2 - プリント基板保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は親基板に取付けられた子基板が、輸送時等の振
動、衝撃による影響を受けるのを防止する目的のプリン
ト基板保持具に関する。

従来、この様なプリント基板保持具の構造は、第１図に
示すような、親基板１上に設けた穴１ａ等に保持具３の
片端を固定し、他の片端でプリント基板２を固定するか
、第２図のようにシャーシ部材４からアーム状の保持具
５を突き出して、シャーシ部材４へ保持具５を固定する
と同時にプリント基板２を固定するものであった。

この様な従来の方法は次に述べる欠点があった。

前者の場合、適当な強度を得るため親基板にある程度の
スペースを必要とし、回路形成上の有効面積が減少する
。

後者の場合は、シャーシ部材とプリント基板間のレイア
ウトに制限を受け、しかも保持具が大形となる。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので主基板に固定さ
れた電気部品に保持具を嵌入し、この強度を利用して子
基板を保持するようにしたプリント基板保持具を提供す
るものである。

以下、本考案について第３図を用いて説明する。

第３図において、１１は親基板であり、これに子基板１
２および自立形の電気部品の可変抵抗器１３が夫々、半
田付されている。

１４はプリント基板保持具であり、可変抵抗器１３の本
体に嵌入する、例えばＵ状の断面形状の胴部４１と、下
端に胴部４１から延長された２本の薄肉の脚部４２ ａ
とアンダーカット部４２ ｂから戊る係止部４２と、上
端には同じく胴部４１から延長され先端に切欠穴４３
ａを持つ保持部４３とを有している。

第３図Ｃはこの保持具１４を装着した状態を示し、胴部
４１は可変抵抗器１３の本体に嵌入され、係止部４２は
親基板１１に設けられた開孔（係止孔）１１ａで係止さ
れ、子基板１２は保持部４３の切欠穴４３ａによって固
定される。

又、子基板が比較的大きく重量大となる場合は第４図の
ように２個用いて保持することも出来る。

以上のように、本考案にかかるプリント基板保持具によ
れば、親基板上の自立形電気部品に嵌入される胴部と、
上記基板上の係止孔に弾性的に係止される係止部と、上
記親基板に垂直に取付けられた子基板を固定する保持部
とを一体で形成したので、親基板上のスペースを殆んど
犠牲にすることなく、極めて小形で、しかも上記自立形
電気部品の強度を利用して上記子基板を確実に保持する
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリント基板の保持具を示す斜視図、第
２図は他の従来例を示す斜視図、第３図Ａ、Ｂ、Ｃ及び
Ｄは夫々本考案の実施例を示す分解斜視図、側面図、組
立状態を示す斜視図及び平面断面図、第４図は本考案の
他の実施例を示す斜視図である。 図において １１は親基板、１１ ａは係止孔、１２は
子基板、１３は可変抵抗器（自立形電気部品）、１４は
プリント基板保持具、４１は胴部、４２は係止部、４３
は保持部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 親基板上の自立形電気部品を利用し該親基板上に垂直に
   取付けられた子基板を固定保持するためのプリント基板
   保持具であって、上記自立形電気部品に嵌入される胴部
   と、該胴部下端に形成され上記親基板に設けられた係止
   孔に弾性的に係止される係止部と、上記胴部上端に形成
   され上記子基板を固定する保持部とを備えたことを特徴
   とするプリント基板保持具。