JPS5855284Y2 - 脱気器 - Google Patents
脱気器Info
- Publication number
- JPS5855284Y2 JPS5855284Y2 JP13285380U JP13285380U JPS5855284Y2 JP S5855284 Y2 JPS5855284 Y2 JP S5855284Y2 JP 13285380 U JP13285380 U JP 13285380U JP 13285380 U JP13285380 U JP 13285380U JP S5855284 Y2 JPS5855284 Y2 JP S5855284Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- supply pipe
- steam
- steam supply
- deaeration
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、例えば火力発電プラントに組込まれる脱気器
に係り、特にこの脱気器における蒸気供給管の上部に配
設されるそらせ板の支持部の改良に関する。
に係り、特にこの脱気器における蒸気供給管の上部に配
設されるそらせ板の支持部の改良に関する。
一般に、この種脱気器は、第1図に示すように、貯水タ
ンク1に脱気室側2が複数個の連通管3を介して連接さ
れており、上記脱気室側2の上部にはそれぞれ給水口4
aおよびスプレ弁4bを有する給水管4が設けられてい
る。
ンク1に脱気室側2が複数個の連通管3を介して連接さ
れており、上記脱気室側2の上部にはそれぞれ給水口4
aおよびスプレ弁4bを有する給水管4が設けられてい
る。
脱気室側2内には、各給水管4の直下位置に一対の支持
部材5で保持された脱気トレイ部材6が配設されており
、さらに上記脱気トレイ部材6の下方部には、給水を脱
気および加熱するための蒸気を脱気室側2内に導入する
ため蒸気供給管7が支持部材8により装着されている。
部材5で保持された脱気トレイ部材6が配設されており
、さらに上記脱気トレイ部材6の下方部には、給水を脱
気および加熱するための蒸気を脱気室側2内に導入する
ため蒸気供給管7が支持部材8により装着されている。
上記蒸気供給管7の側壁部には多数個の蒸気噴出孔9が
穿設されており、また蒸気供給管7の上方には、その蒸
気供給管7に下端を溶接等に固着した複数個の支持部材
10によって支持された、蒸気供給管7に沿って延びる
断面へ状のそらせ板11が配設されている。
穿設されており、また蒸気供給管7の上方には、その蒸
気供給管7に下端を溶接等に固着した複数個の支持部材
10によって支持された、蒸気供給管7に沿って延びる
断面へ状のそらせ板11が配設されている。
(第2図、第3図)。
しかして、蒸気供給管7を経て各蒸気噴出孔9から脱気
室側2内に加熱蒸気を供給するとともに、熱交換器(図
示せず)を経たボイラ給水を各給水口4aから各給水管
4に供給し、さらにその給水を各スプレ弁4aから脱気
トレイ部材6に散布すると、上記脱気トレイ部材6部で
加熱蒸気と上記散布された給水とが接触し、給水の加熱
脱気が行なわれ、水は連通管3を通って貯水タンク1に
流入し、一方不凝結ガスは図示しない排気管を経て大気
中へ放出される。
室側2内に加熱蒸気を供給するとともに、熱交換器(図
示せず)を経たボイラ給水を各給水口4aから各給水管
4に供給し、さらにその給水を各スプレ弁4aから脱気
トレイ部材6に散布すると、上記脱気トレイ部材6部で
加熱蒸気と上記散布された給水とが接触し、給水の加熱
脱気が行なわれ、水は連通管3を通って貯水タンク1に
流入し、一方不凝結ガスは図示しない排気管を経て大気
中へ放出される。
ところで、脱気トレイ部材6から落下する給水が蒸気供
給管7の上面に直接落下すると、その落下した給水が蒸
気供給管7の表面を伝わって下方に流れ、蒸気噴出孔9
から蒸気供給管7内に流入し、蒸気供給管7が加熱蒸気
と給水の相互作用でハンマー作用を発生することがあり
、また温度の低い給水が高温の蒸気供給管7に直接接触
するために、蒸気供給管7に過大な熱応力が発生し、そ
の熱応力によって蒸気供給管7が破損することがある。
給管7の上面に直接落下すると、その落下した給水が蒸
気供給管7の表面を伝わって下方に流れ、蒸気噴出孔9
から蒸気供給管7内に流入し、蒸気供給管7が加熱蒸気
と給水の相互作用でハンマー作用を発生することがあり
、また温度の低い給水が高温の蒸気供給管7に直接接触
するために、蒸気供給管7に過大な熱応力が発生し、そ
の熱応力によって蒸気供給管7が破損することがある。
このような事故発生を防ぐため、前述のように蒸気供給
管7の上方に一定の距離を隔ててそらせ板11が配設さ
れており、このそらせ板11によって脱気トレイ部材6
から落下した給水を一旦受け、蒸気供給管7に上記給水
が直接接触しないようにしである。
管7の上方に一定の距離を隔ててそらせ板11が配設さ
れており、このそらせ板11によって脱気トレイ部材6
から落下した給水を一旦受け、蒸気供給管7に上記給水
が直接接触しないようにしである。
しかしながら、一般に上記そらせ板11は、第2図およ
び第3図に示すように、蒸気供給管7に下端を溶接によ
って固着した複数の支持部材10の頂端に溶接にて固着
されているため、下記のような問題点があった。
び第3図に示すように、蒸気供給管7に下端を溶接によ
って固着した複数の支持部材10の頂端に溶接にて固着
されているため、下記のような問題点があった。
すなわち、脱気器に流入する加熱蒸気は一般に約350
℃の高温の蒸気であり、それを導入する蒸気供給管7の
表面もほぼそれに近い温度に加熱されている。
℃の高温の蒸気であり、それを導入する蒸気供給管7の
表面もほぼそれに近い温度に加熱されている。
ところがそらせ板11は常に脱気トレイ部材6部から落
下してくる給水と直接接触するためほぼ給水温度(約1
80℃)に等しく保たれており、蒸気供給管7とそらせ
板11との間には常に温度差が生じる。
下してくる給水と直接接触するためほぼ給水温度(約1
80℃)に等しく保たれており、蒸気供給管7とそらせ
板11との間には常に温度差が生じる。
このため、蒸気供給管7とそらせ板11との間には熱膨
張の差により伸び差が生じ、この伸び差によって、支持
部材10とそらせ板11.または支持部材10と蒸気供
給管7の溶接部に曲げ応力が生じ、当該部分に過度の応
力が発生する。
張の差により伸び差が生じ、この伸び差によって、支持
部材10とそらせ板11.または支持部材10と蒸気供
給管7の溶接部に曲げ応力が生じ、当該部分に過度の応
力が発生する。
また、プラント停止時ではそらせ板11と蒸気供給管7
の温度が同一であるため上記溶接部の応力はOkg/c
m2であるが、運転時ではそらせ板11と蒸気供給管7
の温度差により成る値の応力が生じ、これらが溶接部に
繰り返し応力として作用し、その応力の強さによっては
当該部分に疲労破壊が生じることもある。
の温度が同一であるため上記溶接部の応力はOkg/c
m2であるが、運転時ではそらせ板11と蒸気供給管7
の温度差により成る値の応力が生じ、これらが溶接部に
繰り返し応力として作用し、その応力の強さによっては
当該部分に疲労破壊が生じることもある。
さらに、蒸気供給管7は蒸気噴出孔9から蒸気が噴射す
る関係王宮に振動を伴なっており、前記溶接部には上記
伸び差による応力等とともに上記振動による応力が作用
する。
る関係王宮に振動を伴なっており、前記溶接部には上記
伸び差による応力等とともに上記振動による応力が作用
する。
したがって、支持部材10と蒸気供給管7の接合部また
は支持部材10とそらせ板11の接合部に上記応力によ
ってクラックが発生し、破損に至ることがある等の不都
合がある。
は支持部材10とそらせ板11の接合部に上記応力によ
ってクラックが発生し、破損に至ることがある等の不都
合がある。
本考案はこのような点に鑑み、そらせ板の取付部に過度
の応力が発生することがなく、当該部分の破損事故の発
生を防止し得るようにした脱気器を提供することを目的
とする。
の応力が発生することがなく、当該部分の破損事故の発
生を防止し得るようにした脱気器を提供することを目的
とする。
以下、添付図面を参照して本考案の一実施例について説
明する。
明する。
第4図において、符号1は貯水タンクであって、この貯
水タンク1には脱気室側2が連通管3を介して連接され
ており、この脱気室側2の上部にはそれぞれ給水口4a
およびスプレ弁4bを有する給水管4が列設されている
。
水タンク1には脱気室側2が連通管3を介して連接され
ており、この脱気室側2の上部にはそれぞれ給水口4a
およびスプレ弁4bを有する給水管4が列設されている
。
また各給水管4の直下に位置する上記脱気室温2内には
、脱気トレイ部材6が一対の支持部材5によって保持さ
れており、この脱気トレイ部材6の下方部には側壁部に
蒸気噴出孔9を穿設した蒸気供給管7が支持部材8によ
り支持装置されている。
、脱気トレイ部材6が一対の支持部材5によって保持さ
れており、この脱気トレイ部材6の下方部には側壁部に
蒸気噴出孔9を穿設した蒸気供給管7が支持部材8によ
り支持装置されている。
ところで、前記脱気トレイ部材6を支持する支持部材5
の下部には、蒸気供給管7の軸線方向と直交する方向に
延びる複数個の支持部材取付杆12が溶接等により装着
されており、この取付杆12に第5図および第6図に示
すようにそれぞれそらノせ板11支持用の支持部材13
の頂端部が溶接等により固着され、その支持部材13の
下端に、蒸気供給管7の上方でその蒸気供給管7に沿っ
て延びる断面へ状のそらせ板11が溶接によって固着さ
れている。
の下部には、蒸気供給管7の軸線方向と直交する方向に
延びる複数個の支持部材取付杆12が溶接等により装着
されており、この取付杆12に第5図および第6図に示
すようにそれぞれそらノせ板11支持用の支持部材13
の頂端部が溶接等により固着され、その支持部材13の
下端に、蒸気供給管7の上方でその蒸気供給管7に沿っ
て延びる断面へ状のそらせ板11が溶接によって固着さ
れている。
しかして、上述の脱気器における脱気作用は前記従来装
置のそれと全く同一である。
置のそれと全く同一である。
しかしながら、上記本考案による脱気器においては、そ
らせ板11が、金属の表面がほぼ同じ温度である脱気ト
レイ部材6の支持部材5にそらせ板)支持用の支持部材
13を介して固着保持されているため、支持部材5と支
持部材13または支持部材13とそらせ板11間に熱膨
張による応力が生じることはなく、低サイクル疲労によ
る破壊が生ずることはない。
らせ板11が、金属の表面がほぼ同じ温度である脱気ト
レイ部材6の支持部材5にそらせ板)支持用の支持部材
13を介して固着保持されているため、支持部材5と支
持部材13または支持部材13とそらせ板11間に熱膨
張による応力が生じることはなく、低サイクル疲労によ
る破壊が生ずることはない。
さらにそらせ板11が蒸気供給管7に固着されていない
ので、蒸気が蒸気噴出孔9がら噴出するとき生ずる振動
によって上記そらせ板11が振動せしめられ、その振動
にもとすく繰返し応力が各連絡部に加わることもなく、
これによる各連結部の破損が生ずることもない。
ので、蒸気が蒸気噴出孔9がら噴出するとき生ずる振動
によって上記そらせ板11が振動せしめられ、その振動
にもとすく繰返し応力が各連絡部に加わることもなく、
これによる各連結部の破損が生ずることもない。
以上説明したように、本考案によればそらせ板支持用の
支持部材の両端接続部に温度差による過渡な応力が発生
することがなく、また蒸気供給管の振動による影響を受
けることもなく、当該部分の破損事故を確実に防止する
ことができる等の効果を奏する。
支持部材の両端接続部に温度差による過渡な応力が発生
することがなく、また蒸気供給管の振動による影響を受
けることもなく、当該部分の破損事故を確実に防止する
ことができる等の効果を奏する。
第1図は従来の脱気器の概略構成を示す縦断側面図、第
2図は第1図のII −II線に沿う拡大断面図、第3
図は第2図のIII−III線矢視図、第4は本考案の
脱気器の概略を示す縦断側面図、第5図は第4図のv−
v線に沿う拡大断面図、第6図は第5図のvI−VI線
矢視図である。 ]・・・・・・貯水タンク、2・・・・・・脱気室側、
5・・・・・・支持部材、6・・・・・・脱気トレイ部
材、7・・・・・・蒸気供給管、11・・・・・・そら
せ板、13・・・・・・そらせ板支持用の支持部材。
2図は第1図のII −II線に沿う拡大断面図、第3
図は第2図のIII−III線矢視図、第4は本考案の
脱気器の概略を示す縦断側面図、第5図は第4図のv−
v線に沿う拡大断面図、第6図は第5図のvI−VI線
矢視図である。 ]・・・・・・貯水タンク、2・・・・・・脱気室側、
5・・・・・・支持部材、6・・・・・・脱気トレイ部
材、7・・・・・・蒸気供給管、11・・・・・・そら
せ板、13・・・・・・そらせ板支持用の支持部材。
Claims (1)
- 脱気室側の上部に給水スプレ弁を設けるとともに、その
給水スプレ弁の直下位置に脱気トレイ部材を設け、上記
脱気トレイ部材の下方に、水平面内に配設され側壁部に
多数個の蒸気噴出孔が穿設した蒸気供給管を設け、さら
にその蒸気供給筒の上方に、脱気トレイ部材から落下す
る給水が上記蒸気供給管に直接落下することを防止する
そらせ板を設けた脱気器において、上記脱気トレイ部材
を支持する脱気トレイ部材用支持部材に装着した支持部
材によって、上記そらせ板を懸吊支持したことを特徴と
する、脱気器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13285380U JPS5855284Y2 (ja) | 1980-09-18 | 1980-09-18 | 脱気器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13285380U JPS5855284Y2 (ja) | 1980-09-18 | 1980-09-18 | 脱気器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5755805U JPS5755805U (ja) | 1982-04-01 |
JPS5855284Y2 true JPS5855284Y2 (ja) | 1983-12-17 |
Family
ID=29493092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13285380U Expired JPS5855284Y2 (ja) | 1980-09-18 | 1980-09-18 | 脱気器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5855284Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-09-18 JP JP13285380U patent/JPS5855284Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5755805U (ja) | 1982-04-01 |
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