JPS585404B2 - 再帰反射器 - Google Patents
再帰反射器Info
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- JPS585404B2 JPS585404B2 JP49137729A JP13772974A JPS585404B2 JP S585404 B2 JPS585404 B2 JP S585404B2 JP 49137729 A JP49137729 A JP 49137729A JP 13772974 A JP13772974 A JP 13772974A JP S585404 B2 JPS585404 B2 JP S585404B2
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- reflective element
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は外部光線を再帰反射する反射器に関する。
この種の反射器は、外部光線の入射する平坦な外面と、
複数個の反射素子を形成された内面とを備える透明板か
らなるのが通常である。
複数個の反射素子を形成された内面とを備える透明板か
らなるのが通常である。
第1図乃至第3図には、このような反射器において使用
されている公知の反射素子の一例を示した。
されている公知の反射素子の一例を示した。
この反射素子Aは、互に直角に交わる3個の矩形面1・
2・3・4,1・4・5・6,1・6・7・2からなっ
ている。
2・3・4,1・4・5・6,1・6・7・2からなっ
ている。
そして、これらの矩形面は、3つの面のすべてに対して
同一角度(35°16’)で傾斜する直線つまり所謂素
子の軸が外面に垂直となるように配置されている。
同一角度(35°16’)で傾斜する直線つまり所謂素
子の軸が外面に垂直となるように配置されている。
また、これらの矩形面はすべて互に合同であって、前記
直線方向から見たときに反射素子Aの輪郭2・3・4・
5・6・7が正六角形となるように構成されている。
直線方向から見たときに反射素子Aの輪郭2・3・4・
5・6・7が正六角形となるように構成されている。
このような反射素子Aに入射する外部光線のうちで再帰
反射光線として出射されるものは、一つの面で全反射し
、次いで別の面で全反射して出射するか、あるいはさら
に別の面で全反射した後に出射するような角度でこの反
射器に入射する光線である。
反射光線として出射されるものは、一つの面で全反射し
、次いで別の面で全反射して出射するか、あるいはさら
に別の面で全反射した後に出射するような角度でこの反
射器に入射する光線である。
すなわち、ある一定の入射角度における再帰反射性能は
、その方向から見た場合の全反射面、すなわち有効反射
面の面積に比例するのである。
、その方向から見た場合の全反射面、すなわち有効反射
面の面積に比例するのである。
第4図に示した図形は、屈折率1.5の反射素子Aにお
ける入射角θ=16°25′(左方向)のときの有効反
射面である。
ける入射角θ=16°25′(左方向)のときの有効反
射面である。
したがって、このθを次次と変化させて有効反射面の面
積を計算すれば、入射角θの変化にともなう反射性能の
変化を知ることができる。
積を計算すれば、入射角θの変化にともなう反射性能の
変化を知ることができる。
このようにして反射性能の変化を調べると、第1図乃至
第3図に示した反射素子Aの場合には、θ=0°のとき
の反射性能が最大であって、θが左方向に変化すると反
射性能は漸減し、θが右方向に変化すると反射性能は漸
減した後19°36′で臨界点に達して反射性能は激減
する。
第3図に示した反射素子Aの場合には、θ=0°のとき
の反射性能が最大であって、θが左方向に変化すると反
射性能は漸減し、θが右方向に変化すると反射性能は漸
減した後19°36′で臨界点に達して反射性能は激減
する。
つまり、この反射素子の反射性能はかなり偏ったものと
なるのである。
なるのである。
このため、従来の反射器においては、第1図乃至第3図
に示した反射素子Aは、この反射素子を外面に平行な面
上で180°旋回させた反射素子A′と組合せられて使
用されている。
に示した反射素子Aは、この反射素子を外面に平行な面
上で180°旋回させた反射素子A′と組合せられて使
用されている。
このようにして構成された反射器Iは、したがって、第
5図に線Iで示したような反射性能特性を有することと
なる。
5図に線Iで示したような反射性能特性を有することと
なる。
このグラフから明らかなように、この従来の反射器Iは
左右対称な反射性能を有してはいるが、左右20°付近
で反射性能が激減する。
左右対称な反射性能を有してはいるが、左右20°付近
で反射性能が激減する。
したがって、この反射器■は自動車の後部信号装置にお
いて使用される場合など、入射光線の方向が一定してい
るときには、有効に作用することができるが、自転車や
海上のブイ等のようにつねに揺動する物体における信号
装置や、道路用マーカーなどのように取付面からかなり
傾斜した方向からの光線を有効に再帰反射しなければな
らない場合においては、使用することができない。
いて使用される場合など、入射光線の方向が一定してい
るときには、有効に作用することができるが、自転車や
海上のブイ等のようにつねに揺動する物体における信号
装置や、道路用マーカーなどのように取付面からかなり
傾斜した方向からの光線を有効に再帰反射しなければな
らない場合においては、使用することができない。
このため、外面に対して光軸がある角度傾けられた傾斜
素子部を具備させることにより、有効な反射を達成させ
ようということが考えられる。
素子部を具備させることにより、有効な反射を達成させ
ようということが考えられる。
しかし、単に素子を傾斜させただけでは、第23図に示
すように成型ピンPから金型Mを得るに際してどうして
も段差Sが生じてしまう。
すように成型ピンPから金型Mを得るに際してどうして
も段差Sが生じてしまう。
結果的に、成型された反射素子Eにも、第24図に示す
ように段差部S′が生じることになる。
ように段差部S′が生じることになる。
このため、同図の幅tが段差部S′による反射無効範囲
となる。
となる。
すなわち、この部分に入射する光や、他の面に入射して
反射された後この部分に入射した光は、有効に反射され
ず、反射性能が低くなってしまうのである。
反射された後この部分に入射した光は、有効に反射され
ず、反射性能が低くなってしまうのである。
例えば、第25図は素子を左右に傾斜させた場合を示す
が、この時には第26図に示すように段差部S′による
反射無効部(ハツチングにて示す)と、無効部tによる
反射無効部(他の面に入射した光が段差部S′により無
効とされる部分。
が、この時には第26図に示すように段差部S′による
反射無効部(ハツチングにて示す)と、無効部tによる
反射無効部(他の面に入射した光が段差部S′により無
効とされる部分。
細点を施して示す)とが生じる。
第27図は素子が上下傾斜の場合であり、同じく第28
図の如き反射無効部が生じる(各図中、Vq)は素子の
傾き、aは素子の寸法、b、cは段差の寸法を示し、X
、Y、Zは座標軸、d、e。
図の如き反射無効部が生じる(各図中、Vq)は素子の
傾き、aは素子の寸法、b、cは段差の寸法を示し、X
、Y、Zは座標軸、d、e。
o、o’、o“は点位置を示す。
第25図は正面形状と一方の側断面を示し、第27図は
正面形状と2方向の側断面を示した)。
正面形状と2方向の側断面を示した)。
このように、単に素子を傾斜させるという考え方のみで
は、金型の製作上の問題に伴って、反射性能の低下とい
う問題が生じるのである。
は、金型の製作上の問題に伴って、反射性能の低下とい
う問題が生じるのである。
本発明の目的は、新規な反射素子を提供してこの反射素
子を単独で、あるいは他の公知の反射素子と組合せるこ
とによって、反射性能低下という問題を生じさせること
なく所望の反射性能特性を呈し得る再帰反射器を得るこ
とにある。
子を単独で、あるいは他の公知の反射素子と組合せるこ
とによって、反射性能低下という問題を生じさせること
なく所望の反射性能特性を呈し得る再帰反射器を得るこ
とにある。
第6図乃至第8図には、本発明にしたがう反射素子の一
実施例を示した。
実施例を示した。
この反射素子Bは、互に垂直に交わる3個の面イ(11
・16・17・18)、口(11・18・19・12)
、ハ(11・12・13・14・15・16)からなっ
ている。
・16・17・18)、口(11・18・19・12)
、ハ(11・12・13・14・15・16)からなっ
ている。
これらの面のうちイと口とは互に合同な矩形面である。
また、これらの3個の面は3面のすべてに対して同一角
度(35°16′)をなす直線つまり所謂素子の軸が反
射器外面への垂線に対して、稜線11・18を含む面内
でφ=7°だけ傾斜するような仕方で反射器内面上に形
成されている。
度(35°16′)をなす直線つまり所謂素子の軸が反
射器外面への垂線に対して、稜線11・18を含む面内
でφ=7°だけ傾斜するような仕方で反射器内面上に形
成されている。
そして、この直線方向から見た場合に、反射素子Bの輪
郭13・14・15・17・18・19が正六角形をな
すように構成されており、隣接する同種の反射素子と密
接するように配置されている。
郭13・14・15・17・18・19が正六角形をな
すように構成されており、隣接する同種の反射素子と密
接するように配置されている。
かつこの方向で見た場合、第6図に示すように、このよ
うな正六角形を構成するイ・口・ハの3面は、その内イ
・口の2面が菱形をなし、ハの面は菱形の上下の双方の
鋭角部が横に切削された六角形状をなす如く見えるもの
である。
うな正六角形を構成するイ・口・ハの3面は、その内イ
・口の2面が菱形をなし、ハの面は菱形の上下の双方の
鋭角部が横に切削された六角形状をなす如く見えるもの
である。
このようなイ・口・ハの3面によって、上記輪郭が正六
角形で見えるように構成されることになる。
角形で見えるように構成されることになる。
第9図に示した図形は、屈折率1.5の反射素子Bにお
ける入射角θ=10°32′のときの有効反射面の形状
である。
ける入射角θ=10°32′のときの有効反射面の形状
である。
この入射角を次々と変化させて、有効反射面の変化の状
態を調べると第10図に示したようになる。
態を調べると第10図に示したようになる。
同図において、マイナスで示したのは右方向の傾斜角度
である。
である。
したがって、この反射素子Bを使用して前記した従来の
反射器Iと同一の面積を有する反射器■をつくると、そ
の反射性能特性は、第17図に線■で示したようになる
。
反射器Iと同一の面積を有する反射器■をつくると、そ
の反射性能特性は、第17図に線■で示したようになる
。
すなわち、この反射器■は左方向20°付近に反射性能
のピークを有し、θの左方向への変化時には漸減し、右
方向への変化時には漸減した後θ=10°(右方向)付
近で臨界点に対して激減するのである。
のピークを有し、θの左方向への変化時には漸減し、右
方向への変化時には漸減した後θ=10°(右方向)付
近で臨界点に対して激減するのである。
この反射性能特性曲線は、従来の反射器Iの反射性能の
ピークを100として示したものであるが、30を超え
る反射性能を示す範囲は約60°に亘っており、反射器
Iの40°よりもかなり広くなっている。
ピークを100として示したものであるが、30を超え
る反射性能を示す範囲は約60°に亘っており、反射器
Iの40°よりもかなり広くなっている。
したがって、この反射器■は道路用マーカーなどのよう
な取付面から傾斜した入射光線を再帰反射するための信
号装置に使用するに適している。
な取付面から傾斜した入射光線を再帰反射するための信
号装置に使用するに適している。
そして、このような信号装置に使用した場合には、有効
反射範囲が広いので、安全性が高い。
反射範囲が広いので、安全性が高い。
また、本発明にしたがえば、反射素子の3面に対して同
一角度をなす直線の反射器外面への垂直に対する傾斜角
度φの設定は自由である。
一角度をなす直線の反射器外面への垂直に対する傾斜角
度φの設定は自由である。
したがって、この傾斜角度φを変えることによって、反
射性能特性曲線のピークの位置をある程度自由に設定す
ることができ、使用目的に合った反射器を得ることがで
きる。
射性能特性曲線のピークの位置をある程度自由に設定す
ることができ、使用目的に合った反射器を得ることがで
きる。
第11図乃至第13図には、その一例としてφ=11°
にした反射素子Cを示した。
にした反射素子Cを示した。
この反射素子においては、φが変化したことにより、辺
12′・13′及び辺15′・16′が反射素子Bにお
ける辺12・13及び辺15・16よりも長くなり、辺
16′・17′及び辺19′・12′が辺16・17及
び辺19・12よりも短くなっていることに留意された
い。
12′・13′及び辺15′・16′が反射素子Bにお
ける辺12・13及び辺15・16よりも長くなり、辺
16′・17′及び辺19′・12′が辺16・17及
び辺19・12よりも短くなっていることに留意された
い。
第14図は、この反射素子における入射角θ=16°2
5′における有効反射面の形状を示しており、第15図
はθの変化にともなう有効反射面の変化を示している。
5′における有効反射面の形状を示しており、第15図
はθの変化にともなう有効反射面の変化を示している。
したがって、この反射素子Cを使して反射器Iまたは■
と同一の大きさの反射器■をつくると、その反射器■の
反射性能特性は第19図に線■で示したようになる。
と同一の大きさの反射器■をつくると、その反射器■の
反射性能特性は第19図に線■で示したようになる。
すなわち、この反射器■は左方向30°付近に反射性能
のピークを有し、θの左方向への変化時には漸減し、右
方向への変化時には漸減した後θ=3°(右方向)付近
で臨界点に達して激減するのである。
のピークを有し、θの左方向への変化時には漸減し、右
方向への変化時には漸減した後θ=3°(右方向)付近
で臨界点に達して激減するのである。
つまり、この反射器■は反射器■よりもさらに左方向か
らの入射光線を有効に反射するものなのである。
らの入射光線を有効に反射するものなのである。
本発明にしたがえば、上記の反射素子BまたはCと、こ
の反射素子を反射器外面に平行な面内で180度旋回し
た反射素子B′またはC′とを同数ずつ組合せて、一個
の新規な反射素子を得ることができる。
の反射素子を反射器外面に平行な面内で180度旋回し
た反射素子B′またはC′とを同数ずつ組合せて、一個
の新規な反射素子を得ることができる。
第16図は反射素子Bと反射素子B′とを組合せてなる
反射器n+m’/2を模型的に示したものであって、反
射器I、Iまたは■と同一の大きさを有し、その内面の
左半分の領域21には反射素子Bが形成され、右半分の
領域22には反射素子B′が形成されている。
反射器n+m’/2を模型的に示したものであって、反
射器I、Iまたは■と同一の大きさを有し、その内面の
左半分の領域21には反射素子Bが形成され、右半分の
領域22には反射素子B′が形成されている。
つまり、左半分21と右半分22とは中央面23を中心
として面対称となっているのである。
として面対称となっているのである。
したがって、この反射器n+n’/2の反射性能特性は
、第17図に線■+■′/2で示したように、反射器■
の反射性能特性曲線を半分にしたものI/2と、これを
縦軸を中心として対称に移したもの■/72との合成し
たものであられされるのである。
、第17図に線■+■′/2で示したように、反射器■
の反射性能特性曲線を半分にしたものI/2と、これを
縦軸を中心として対称に移したもの■/72との合成し
たものであられされるのである。
このグラフI+n’/2から明らかなように、この反射
器1+I’/2は左右対称な反射性能を有し、しかも、
約70度の範囲に亘って従来の反射器Iのピークの30
%以上の反射性能を有しているのである。
器1+I’/2は左右対称な反射性能を有し、しかも、
約70度の範囲に亘って従来の反射器Iのピークの30
%以上の反射性能を有しているのである。
また、θ=0°を中心として左右10度の間にほとんど
均一の反射性能を有している。
均一の反射性能を有している。
したがって、この反射器n+I’/2は海上のブイなど
のように、つねに揺動する物体に取付けて信号装置とし
て使用するのに適している。
のように、つねに揺動する物体に取付けて信号装置とし
て使用するのに適している。
この反射器の大きさを1.43倍にすると、第17図に
線1.43(I+I’)/2で示したように、θ=0°
における反射性能が従来の反射器Iと同一となり、反射
器全体の反射性能もいちだんと向上する。
線1.43(I+I’)/2で示したように、θ=0°
における反射性能が従来の反射器Iと同一となり、反射
器全体の反射性能もいちだんと向上する。
さらに、本発明にしたがえば、本発明の反射素子と公知
の反射素子とを組合せて、広範囲に亘って安定した反射
性能を有する反射器をつくることができる。
の反射素子とを組合せて、広範囲に亘って安定した反射
性能を有する反射器をつくることができる。
第18図はその一例を模型的に図示したものであって、
反射器I、■または■と同一の大きさを有し、その内面
の中央部の帯状の領域31には従来の反射素子A及びA
′が形成され、その左側の領域32には本発明の反射素
子Cが形成され、右側の領域33にはこの反射素子Cを
反射器外面に平行な面上で180度旋度旋せた反射素子
C′が形成されている。
反射器I、■または■と同一の大きさを有し、その内面
の中央部の帯状の領域31には従来の反射素子A及びA
′が形成され、その左側の領域32には本発明の反射素
子Cが形成され、右側の領域33にはこの反射素子Cを
反射器外面に平行な面上で180度旋度旋せた反射素子
C′が形成されている。
そして、領域31の面積は反射器全体の5分の1、領域
32及び33の面積はそれぞれ反射器全体の5分の2と
なるように構成されている。
32及び33の面積はそれぞれ反射器全体の5分の2と
なるように構成されている。
したがって、この反射器1+2(I+I’)15の反射
性能特性は、第19図に線T+2(I+I’)15で示
したように、反射器Iの反射性能特性曲線を5分の1に
したもの115と、反射器■の反射性能特性曲線を5分
の■にしたもの2■15と、これを縦軸を中心として対
称に移したもの2N’15とを合成したものであられさ
れるのである。
性能特性は、第19図に線T+2(I+I’)15で示
したように、反射器Iの反射性能特性曲線を5分の1に
したもの115と、反射器■の反射性能特性曲線を5分
の■にしたもの2■15と、これを縦軸を中心として対
称に移したもの2N’15とを合成したものであられさ
れるのである。
このグラフから明らかなように、この反射器I+2(I
+l’)15は左右対称な反射性能を有し、しかも約7
0度の範囲に亘って従来の反射器Iのピークの30%以
上の反射性能を有しているのである。
+l’)15は左右対称な反射性能を有し、しかも約7
0度の範囲に亘って従来の反射器Iのピークの30%以
上の反射性能を有しているのである。
したがって、この反射器は海上のブイや自転車などのよ
うな光線の入射方向の一定しない物体に取付けて信号装
置として使用するのに適している。
うな光線の入射方向の一定しない物体に取付けて信号装
置として使用するのに適している。
この反射器の大きさを1.64倍にすると、第19図に
線1.64(I+2(l+1’))15で示したように
、θ=0°における反射性能が従来の反射器Iと同一に
なり、反射器全体の反射性能もいちだんと向上する。
線1.64(I+2(l+1’))15で示したように
、θ=0°における反射性能が従来の反射器Iと同一に
なり、反射器全体の反射性能もいちだんと向上する。
また、3個の領域31,32.33の面積比を変えるこ
とによって、反射性能特性を所望のとおりに調節するこ
とができる。
とによって、反射性能特性を所望のとおりに調節するこ
とができる。
また、反射素子C2C′のかわりに反射素子B、B’を
使用すれば反射性能特性もそれに応じて変わる。
使用すれば反射性能特性もそれに応じて変わる。
もちろん、反射素子の傾斜角度φは7度、11度以外に
自由に設定することができるので、そのような反射素子
を適宜採用することによって、選択できる反射性能特性
のバリエーションをさらに豊かにすることができる。
自由に設定することができるので、そのような反射素子
を適宜採用することによって、選択できる反射性能特性
のバリエーションをさらに豊かにすることができる。
本発明の反射素子を使用した反射器成形用の金型は、容
易に製作することができる。
易に製作することができる。
例えば、反射器I+I’/2を成形するための金型につ
いて説明すると、領域21,22のうち、境界部分Qを
のぞく部分P、P’は第20図に示した一種類のピン4
1を密接集合した金型部分によって成形される。
いて説明すると、領域21,22のうち、境界部分Qを
のぞく部分P、P’は第20図に示した一種類のピン4
1を密接集合した金型部分によって成形される。
このピン41は、反射素子Bの輪郭13・14・15・
17・18・19と同一の大きさの正六角形の断面を有
し、その頂部には互に直角に交わる3個の面によって3
本の稜線41a、41a。
17・18・19と同一の大きさの正六角形の断面を有
し、その頂部には互に直角に交わる3個の面によって3
本の稜線41a、41a。
41cが形成されている。
これらの3個の面はピンの軸線に関して同一角度(35
°16′)で傾斜している。
°16′)で傾斜している。
3本の稜線のうちの1本の稜線41aの足はピン側面に
あられれている6本の稜のうちの1本の積上に位置して
おり、残りの2本の稜線41b、41cは互に等しい長
さを有している。
あられれている6本の稜のうちの1本の積上に位置して
おり、残りの2本の稜線41b、41cは互に等しい長
さを有している。
また、稜線41aは稜線41b、41cよりも短くなる
ように構成されている。
ように構成されている。
そして、すべてのピン41はその軸線と稜線41aとを
含む面が成形すべき反射器の外面に垂直である状態でそ
の軸線を反射器外面への垂線に対して稜線41aとは逆
方向にφ−γ°だけ傾斜させられた状態で密接集合され
るのである。
含む面が成形すべき反射器の外面に垂直である状態でそ
の軸線を反射器外面への垂線に対して稜線41aとは逆
方向にφ−γ°だけ傾斜させられた状態で密接集合され
るのである。
このとき、ピンの頂部面がピンの軸線方向に段差を生じ
ないように、稜線41aに垂直な方向のピンの径をaと
し、稜線41aに接する頂部面の最下点と稜線41aに
対向する頂部面の最下点との間のピン軸線方向への距離
をbとしたときに、 b=1.5atan30°tanφ なる関係が成り立つように寸法設定されている。
ないように、稜線41aに垂直な方向のピンの径をaと
し、稜線41aに接する頂部面の最下点と稜線41aに
対向する頂部面の最下点との間のピン軸線方向への距離
をbとしたときに、 b=1.5atan30°tanφ なる関係が成り立つように寸法設定されている。
境界部分Qは第21図に示したピン42を縦方向に一列
に配置してなる金型部分によって成形される。
に配置してなる金型部分によって成形される。
このピン42は、ピン41と同一の大きさの正六角柱を
その対向側面の中央部に沿って2個に分割し、こうして
得られた2個の正六角柱半部を互に2φだけ傾斜させて
結合して得られるものであって、その先細となった頂部
には2個の面によって1本の稜線42aが形成されてい
る。
その対向側面の中央部に沿って2個に分割し、こうして
得られた2個の正六角柱半部を互に2φだけ傾斜させて
結合して得られるものであって、その先細となった頂部
には2個の面によって1本の稜線42aが形成されてい
る。
各面は当該面が属する正六角形半部の軸線に関して35
°16′傾斜している。
°16′傾斜している。
そして、稜線32aは、両正六角形半部の軸線を含む面
に垂直となっている。
に垂直となっている。
そして、このピンは、この稜線42aが一直線となるよ
うに配置されるのである。
うに配置されるのである。
反射器I+2(I+I’)15を成形するための金型の
場合には、前記のピン42による金型部分のかわりに、
従来の反射素子A、A’からなる反射器の領域31を成
形するための公知の金型部分と、第22図に示したピン
43による金型部分とを配置すればよいのである。
場合には、前記のピン42による金型部分のかわりに、
従来の反射素子A、A’からなる反射器の領域31を成
形するための公知の金型部分と、第22図に示したピン
43による金型部分とを配置すればよいのである。
すなわち、ピン43は領域31と領域32及び33との
境界部分R,R’にそれぞれ縦一列に配置されるもので
あって、ピン42における両正六角形半部の傾斜角度を
φにしたものである。
境界部分R,R’にそれぞれ縦一列に配置されるもので
あって、ピン42における両正六角形半部の傾斜角度を
φにしたものである。
tも、領域32.33の主要部分s、s’を成形するた
めの金型部分を構成するピンはピン41と全く同一のも
のではなく、φの変化にともなって、b=1.5aia
n30°tanφにしたがって、bの寸法の変化したも
のである。
めの金型部分を構成するピンはピン41と全く同一のも
のではなく、φの変化にともなって、b=1.5aia
n30°tanφにしたがって、bの寸法の変化したも
のである。
上述の如く、本発明の再帰反射器は、比較的製作容易で
、しかも素子に段差部を生じさせない成形用金型で製作
でき、その反射性能はきわめて優秀であり、つねに揺動
する物体に付しても有効に用いることができるという効
果を有する。
、しかも素子に段差部を生じさせない成形用金型で製作
でき、その反射性能はきわめて優秀であり、つねに揺動
する物体に付しても有効に用いることができるという効
果を有する。
第1図乃至第4図は従来の反射器の反射素子を示し、第
1図は正面図、第2図は第1図のH−n線断面図、第3
図は第1図のm−n線断面図、第4図は入射角θのとき
の有効反射面の形状の説明図である。 第5図はこの反射素子を使用した反射器の反射性能特性
をあられすグラフである。 第6図乃至第10図は本発明の反射器の反射素子の一例
を示し、第6図は正面図、第7図は右側面図、第8図は
下面図、第9図は入射角θのときの有効反射面の形状の
説明図、第10図はθの変化にともなう有効反射面の変
化を示す表である。 第11図乃至第15図は本発明の反射器の反射素子の他
の例を示し、それぞれ第6図乃至第10図に対応してい
る。 第16図及び第18図はそれぞれ本発明の反射器の一例
を示している。 第17図及び第19図はともに本発明の反射器の反射性
能特性をあられすグラフである。 第20図乃至第22図はそれぞれ本発明の反射器成形用
の金型を構成するピンを示し、aは上面図、bは側面図
である。 第23図は参考例のピン及び金型を示し、第24図乃至
第28図は該参考例に係る傾斜素子の作用を説明する図
面である。 B、B’、C,C’・・・・・反射素子、イ、口、ハ・
・・・・・面。
1図は正面図、第2図は第1図のH−n線断面図、第3
図は第1図のm−n線断面図、第4図は入射角θのとき
の有効反射面の形状の説明図である。 第5図はこの反射素子を使用した反射器の反射性能特性
をあられすグラフである。 第6図乃至第10図は本発明の反射器の反射素子の一例
を示し、第6図は正面図、第7図は右側面図、第8図は
下面図、第9図は入射角θのときの有効反射面の形状の
説明図、第10図はθの変化にともなう有効反射面の変
化を示す表である。 第11図乃至第15図は本発明の反射器の反射素子の他
の例を示し、それぞれ第6図乃至第10図に対応してい
る。 第16図及び第18図はそれぞれ本発明の反射器の一例
を示している。 第17図及び第19図はともに本発明の反射器の反射性
能特性をあられすグラフである。 第20図乃至第22図はそれぞれ本発明の反射器成形用
の金型を構成するピンを示し、aは上面図、bは側面図
である。 第23図は参考例のピン及び金型を示し、第24図乃至
第28図は該参考例に係る傾斜素子の作用を説明する図
面である。 B、B’、C,C’・・・・・反射素子、イ、口、ハ・
・・・・・面。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外部光線の入射する平坦な外面と、複数個の反射素
子を形成された内面とを備え、各反射素子は互に直角に
交わる3個の面からなり、これら3個の面は3個の面す
べてに同一角度をなす直線が3個の面のうち2個の面の
交線を含む面内で前記外面に関して一定方向に一定角度
傾斜するように配置され、かつ前記直線方向から見た場
合に各反射素子の輪郭が正六角形をなしていて密接配置
されるとともに該正六角形を構成する前記3個の面の内
2個は菱形をなし他の1個は菱形の双方の鋭角部が切削
された六角形状をなして見えるように形成されている、
再帰反射器。 2 外部光線の入射する平坦な外面と、複数個の反射素
子を形成された内面とを備え、これらの反射素子のうち
第1の種類の反射素子は前記第1項に記載の反射素子と
同一であり、第2の種類の反射素子は第1の種類の反射
素子を外面に平行な面上で180°旋回させたものであ
り、かかる第1、第2の種類の反射素子を備えている、
再帰反射器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP49137729A JPS585404B2 (ja) | 1974-12-03 | 1974-12-03 | 再帰反射器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP49137729A JPS585404B2 (ja) | 1974-12-03 | 1974-12-03 | 再帰反射器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5164897A JPS5164897A (en) | 1976-06-04 |
| JPS585404B2 true JPS585404B2 (ja) | 1983-01-31 |
Family
ID=15205456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP49137729A Expired JPS585404B2 (ja) | 1974-12-03 | 1974-12-03 | 再帰反射器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS585404B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4726134A (en) * | 1986-11-21 | 1988-02-23 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Roadway sign |
| JPH04108295U (ja) * | 1991-02-28 | 1992-09-18 | 積水樹脂株式会社 | 車両追突防止用反射標示板 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5119992A (ja) * | 1974-08-12 | 1976-02-17 | Koito Mfg Co Ltd |
-
1974
- 1974-12-03 JP JP49137729A patent/JPS585404B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5164897A (en) | 1976-06-04 |
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