JPS5853964B2 - 植刃式多刃工具 - Google Patents
植刃式多刃工具Info
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- JPS5853964B2 JPS5853964B2 JP2173979A JP2173979A JPS5853964B2 JP S5853964 B2 JPS5853964 B2 JP S5853964B2 JP 2173979 A JP2173979 A JP 2173979A JP 2173979 A JP2173979 A JP 2173979A JP S5853964 B2 JPS5853964 B2 JP S5853964B2
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- Japan
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- blade
- groove
- tool
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は正面フライスなどの多刃工具に関し、特に植刃
式多刃工具に関するものである。
式多刃工具に関するものである。
従来、上記の如き工具として、本体の外周部にほぼ軸線
方向に沿う凹溝状の取付座を多数形成し、各取付座にフ
ロントプレート、サポータおよびスローアウェイチップ
を配置するとともに、これらをクランプねじが螺装され
たクサビで取付座の壁面に押圧して固定するように構成
されたスローアウェイ式やあるいは取付座内に切刃チッ
プが固着されたブレードを配置するとともに、これをク
サビおよび止めねじで固定するように構成された植刃式
のものが知られている。
方向に沿う凹溝状の取付座を多数形成し、各取付座にフ
ロントプレート、サポータおよびスローアウェイチップ
を配置するとともに、これらをクランプねじが螺装され
たクサビで取付座の壁面に押圧して固定するように構成
されたスローアウェイ式やあるいは取付座内に切刃チッ
プが固着されたブレードを配置するとともに、これをク
サビおよび止めねじで固定するように構成された植刃式
のものが知られている。
しかるにスローアウェイ式1具では、刃先位置は常に一
定であるが、所定の切刃を使い終るとスローアウェイチ
ップを廃却するため工具費が高価である。
定であるが、所定の切刃を使い終るとスローアウェイチ
ップを廃却するため工具費が高価である。
一方、植刃式1具では工具費は廉価であるが再研削する
都度刃先位置が変動するため、機械へ取付けた後に位置
合せの作業が必要となり機械稼動率の低下を余儀なくさ
れていた。
都度刃先位置が変動するため、機械へ取付けた後に位置
合せの作業が必要となり機械稼動率の低下を余儀なくさ
れていた。
また、スローアウェイチップを上記のように固定してな
る工具にあっては、スローアウェイチップを交換する際
やその刃先位置を調整する際に、各クランプねじあるい
は止めねじを緩めてその作業を行なわなければならない
ため、その作業が極めて面倒であり、作業性に難点があ
った。
る工具にあっては、スローアウェイチップを交換する際
やその刃先位置を調整する際に、各クランプねじあるい
は止めねじを緩めてその作業を行なわなければならない
ため、その作業が極めて面倒であり、作業性に難点があ
った。
従来、このような不都合を解消するために、ねじの締め
付は力によらず、各取付座に付設した把持機構を介して
弾性部材の力でスローアウェイチップを固定するように
した工具が提案され、実用化されている。
付は力によらず、各取付座に付設した把持機構を介して
弾性部材の力でスローアウェイチップを固定するように
した工具が提案され、実用化されている。
しかしながら、このような従来の工具における把持機構
は特定形状の切刃チップのみを限定された拘束壁画に把
持し得るのみで汎用性に欠け、また切刃チップの刃先位
置の調整をすることが極めて困難なものであった。
は特定形状の切刃チップのみを限定された拘束壁画に把
持し得るのみで汎用性に欠け、また切刃チップの刃先位
置の調整をすることが極めて困難なものであった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、先端部に切
刃が設けられた植刃の着脱操作および刃先位置の調整を
容易に行ない得ると共に工具費の低床な植刃式多刃工具
を提供することを目的とするものである。
刃が設けられた植刃の着脱操作および刃先位置の調整を
容易に行ない得ると共に工具費の低床な植刃式多刃工具
を提供することを目的とするものである。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図乃至第5図に示す工具は例えば平面切削を行なう
ものであって、本体1の中心部には所定のアーパ2に取
り付けるための取付孔3が形成され、また外周面には後
述する植刃4を取り付けるための複数の溝部5が形成さ
れている。
ものであって、本体1の中心部には所定のアーパ2に取
り付けるための取付孔3が形成され、また外周面には後
述する植刃4を取り付けるための複数の溝部5が形成さ
れている。
すなわち、溝部5は本体1の円周方向に沿う植刃基面5
aと本体1の回転方向を向く壁面5bとで囲まれた空隙
部であって、植刃4に所定のレーキ角を設定するように
本体1の半径方向あるいは軸線方向に対し所定の角度を
もって形成されている。
aと本体1の回転方向を向く壁面5bとで囲まれた空隙
部であって、植刃4に所定のレーキ角を設定するように
本体1の半径方向あるいは軸線方向に対し所定の角度を
もって形成されている。
一方、植刃4は断面矩形状のシャンク部4aとその先端
部に固着された切刃チップ4bとからなり、シャンク部
4aの一側面、すなわち溝部5に挿入した状態でその壁
面5bに接する面とは反対側の側面は、その上端部が前
方(第3図中左方)に突出し、下端部が引き下がった傾
斜面S1として形成されている。
部に固着された切刃チップ4bとからなり、シャンク部
4aの一側面、すなわち溝部5に挿入した状態でその壁
面5bに接する面とは反対側の側面は、その上端部が前
方(第3図中左方)に突出し、下端部が引き下がった傾
斜面S1として形成されている。
また、前記溝部5の回転方向前方側の所定箇所には、溝
部5に隣接しかつ本体1の半径方向すなわち溝部5に直
交する方向に沿って穴部6が穿設されている。
部5に隣接しかつ本体1の半径方向すなわち溝部5に直
交する方向に沿って穴部6が穿設されている。
この穴部6内に座金7が挿入配置されるとともにその上
に例えば複数の皿バネからなる弾性部材8が配設され、
さらにその上には下部が筒状9aに形成され、上部がブ
ロック状9bに形成されたくさび部材9がその筒状部9
aに前記弾性部材8を嵌め込んだ状態で設けられている
。
に例えば複数の皿バネからなる弾性部材8が配設され、
さらにその上には下部が筒状9aに形成され、上部がブ
ロック状9bに形成されたくさび部材9がその筒状部9
aに前記弾性部材8を嵌め込んだ状態で設けられている
。
すなわち、このくさび部材9は前記弾性部材8で押し上
げられるように付勢されており、そしてそのブロック状
9bの部分の一側壁、すなわち前記シャンク部4aの傾
斜面S1と対向する側壁は当該傾斜面S1と対応する傾
斜面S2として形成されており、斯くしてくさび部材9
は弾性部材8で押し上げられるに伴って各傾斜面S1.
S2を介して前記シャンク部4aを溝部5の壁面5bに
押し付けて植刃4を固定するようになされている。
げられるように付勢されており、そしてそのブロック状
9bの部分の一側壁、すなわち前記シャンク部4aの傾
斜面S1と対向する側壁は当該傾斜面S1と対応する傾
斜面S2として形成されており、斯くしてくさび部材9
は弾性部材8で押し上げられるに伴って各傾斜面S1.
S2を介して前記シャンク部4aを溝部5の壁面5bに
押し付けて植刃4を固定するようになされている。
さらに、くさび部材9にはその上面から下面に貫通する
ねじ孔9cが形成され、ここに丸棒状の突起部材10が
その下端部で螺合して取り付けられている。
ねじ孔9cが形成され、ここに丸棒状の突起部材10が
その下端部で螺合して取り付けられている。
そしてまた、前記溝部5の回転方向後側の所定箇所、す
なわち溝部5を挾んで前記くさび部材9とほぼ対向する
箇所には丸穴11が穿設されるとともに、この丸穴11
と前記溝部5とは幅挾な凹溝12で連通されており、そ
して前記丸穴11内には前記シャンク部4aを押圧して
溝部5の壁面5bから離間させるための浮上機構13が
挿入、配置されている。
なわち溝部5を挾んで前記くさび部材9とほぼ対向する
箇所には丸穴11が穿設されるとともに、この丸穴11
と前記溝部5とは幅挾な凹溝12で連通されており、そ
して前記丸穴11内には前記シャンク部4aを押圧して
溝部5の壁面5bから離間させるための浮上機構13が
挿入、配置されている。
この浮上機構13は図に示すように一側面で開口する空
部が形成されて断面がコ字状をなすケース13aと、こ
の13a内に配設された圧縮バネ13bと、前記ケース
13a内に挿入されかつ圧縮バネ13bで突出するよう
に付勢された突出ピン13cとからなり、前記ケース1
3aはその空部の開口部が前記凹溝12側を向くように
丸穴11内に配置され、そして突出ピン13cの先端部
が凹溝12内に挿通されて前記溝部5に至るようになさ
れている。
部が形成されて断面がコ字状をなすケース13aと、こ
の13a内に配設された圧縮バネ13bと、前記ケース
13a内に挿入されかつ圧縮バネ13bで突出するよう
に付勢された突出ピン13cとからなり、前記ケース1
3aはその空部の開口部が前記凹溝12側を向くように
丸穴11内に配置され、そして突出ピン13cの先端部
が凹溝12内に挿通されて前記溝部5に至るようになさ
れている。
斯くして、前記突起部材10を押圧してくさび部材9を
押し下げると、押くさび部材9が横刃4のシャンク部4
aから離れると同時に突出ピン13cがシャンク部4a
を押して溝部5の壁面5bから離間させるようになされ
ている。
押し下げると、押くさび部材9が横刃4のシャンク部4
aから離れると同時に突出ピン13cがシャンク部4a
を押して溝部5の壁面5bから離間させるようになされ
ている。
ケお、図中14は止め板であって、前記くさび部材9お
よび浮上機構13の本体1からの離脱を防止するために
、前記溝部5、穴部6および丸穴11の開口部を被い、
かつ前記突起部材10を貫通させて本体1の外周部に止
めネジ15で固着されている。
よび浮上機構13の本体1からの離脱を防止するために
、前記溝部5、穴部6および丸穴11の開口部を被い、
かつ前記突起部材10を貫通させて本体1の外周部に止
めネジ15で固着されている。
しかして上記の構成から明らかなように、突起部材10
を押してくさび部材9を穴部6内に押し込み、この状態
で植刃4をその傾斜面S1がくさび部材9の傾斜面S2
を向くようにして溝部5内に挿入し、しかる後突起部材
の押圧を解除するとくさび部材9が弾性部材8に押され
て上昇することによりその傾斜面S2とシャンク部4a
の傾斜面S1とが当接し、その結果植刃4は溝部5の壁
面5bに押し付けられてクランプされる。
を押してくさび部材9を穴部6内に押し込み、この状態
で植刃4をその傾斜面S1がくさび部材9の傾斜面S2
を向くようにして溝部5内に挿入し、しかる後突起部材
の押圧を解除するとくさび部材9が弾性部材8に押され
て上昇することによりその傾斜面S2とシャンク部4a
の傾斜面S1とが当接し、その結果植刃4は溝部5の壁
面5bに押し付けられてクランプされる。
この場合、植刃4はそのシャンク部4aが溝部5の植刃
基面5aに接した状態でクランプされるため、本体1の
半径方向に対する位置決めは正確に行なわれ、その結果
切刃チップ4bの刃先Pの半径方向における位置、すな
わち上記のように構成された工具の外径寸法は正確に設
定される。
基面5aに接した状態でクランプされるため、本体1の
半径方向に対する位置決めは正確に行なわれ、その結果
切刃チップ4bの刃先Pの半径方向における位置、すな
わち上記のように構成された工具の外径寸法は正確に設
定される。
他方、本体1の軸線方向に対する植刃4の突出量、すな
わち本体1の軸線方向に対する前記刃先Pの位置は次の
ようにして設定される。
わち本体1の軸線方向に対する前記刃先Pの位置は次の
ようにして設定される。
すなわち、第1図において16は刃先位置決め部材であ
って、その上面の外周部は中央部より設定すべき植刃4
の突出量だけ低く形成され、ここに基準面16aが形成
されている。
って、その上面の外周部は中央部より設定すべき植刃4
の突出量だけ低く形成され、ここに基準面16aが形成
されている。
そして、前述したように植刃4が取り付けられた工具を
下向きにするとともにその先端面を刃先位置決め部材1
6の上面に接してその上に載置し、ここで各突起部材1
0を押す。
下向きにするとともにその先端面を刃先位置決め部材1
6の上面に接してその上に載置し、ここで各突起部材1
0を押す。
するとくさび部材9が植刃4のシャンク部4aから離れ
るとともに、シャンク部4aは浮上機構13の突出ピン
13cに押されて溝部5の壁面5bから離れ、このよう
にしてクランプが解除されることにより植刃4は下降し
て切刃チップ4bの刃先Pが前記基準面16aに当接し
、斯くして刃先Pの本体1の軸線方向に対する位置決め
が行なわれる。
るとともに、シャンク部4aは浮上機構13の突出ピン
13cに押されて溝部5の壁面5bから離れ、このよう
にしてクランプが解除されることにより植刃4は下降し
て切刃チップ4bの刃先Pが前記基準面16aに当接し
、斯くして刃先Pの本体1の軸線方向に対する位置決め
が行なわれる。
なお、この状態に植刃4をクランプするには突起部材1
0に対する抑圧を解除すればよい。
0に対する抑圧を解除すればよい。
また、植刃4を本体1から取り外す場合、突起部材10
を押してクランプを外すことにより容易に行なうことが
できる。
を押してクランプを外すことにより容易に行なうことが
できる。
つぎに第6図乃至第8図を参照して他の実施例を説明す
る。
る。
第6図乃至第8図に示す工具は例えばポーリング加工を
行なうためのものであって、本体21の中心部には所定
のアーパ22に取り付けるための取付孔23が形成され
、また本体21の先端面に断面方形状の複数の切込み部
が半径方向に沿って形成されており、当該切込み部の前
記本体21の回転方向における後側の壁面には後述する
植刃24を取り付けるための複数の溝部25が形成され
ている。
行なうためのものであって、本体21の中心部には所定
のアーパ22に取り付けるための取付孔23が形成され
、また本体21の先端面に断面方形状の複数の切込み部
が半径方向に沿って形成されており、当該切込み部の前
記本体21の回転方向における後側の壁面には後述する
植刃24を取り付けるための複数の溝部25が形成され
ている。
すなわち、溝部25は断面がほぼ半円弧状をなすととも
に本体21の半径方向に沿って形成されたものであって
、その円弧状壁面は植刃基面25aとされている。
に本体21の半径方向に沿って形成されたものであって
、その円弧状壁面は植刃基面25aとされている。
一方、植刃24は前記溝部25とほぼ対応する断面半円
状のシャンク部24aと、その先端部に固着された切刃
チップ24bとからなり、前記溝部25に挿入した状態
でシャンク部24aの平担面が傾斜面S3として前記切
込み部へ突出した状態になるように形成されている。
状のシャンク部24aと、その先端部に固着された切刃
チップ24bとからなり、前記溝部25に挿入した状態
でシャンク部24aの平担面が傾斜面S3として前記切
込み部へ突出した状態になるように形成されている。
また、前記切込み部内で前記溝部25の回転方向前方側
の所定箇所には、溝部25に隣接し、かつ本体21の軸
線方向すなわち溝部25に直交する方向に沿って穴部2
6が穿設されている。
の所定箇所には、溝部25に隣接し、かつ本体21の軸
線方向すなわち溝部25に直交する方向に沿って穴部2
6が穿設されている。
この穴部26内には座金27が挿入配置されるとともに
その上に例えば複数の皿バネからなる弾性部材28が配
設され、さらにその上には下部が筒状29aに形成され
、上部がブロック状29bに形成されたくさび部材29
がその筒状部29aに前記弾性部材28を嵌め込んだ状
態で設けられている。
その上に例えば複数の皿バネからなる弾性部材28が配
設され、さらにその上には下部が筒状29aに形成され
、上部がブロック状29bに形成されたくさび部材29
がその筒状部29aに前記弾性部材28を嵌め込んだ状
態で設けられている。
すなわち、このくさび部材29は前記弾性部材28で押
し上げられるように付勢されており、そしてそのブロッ
ク状29bの部分の一側壁、すなわち前記シャンク部2
4aの傾斜面S3側を向く側壁は、その下部が前記溝部
25側へ延出する傾斜面S4として形成されており、斯
くしてくさび部材29は弾性部材28で押し上げられる
に伴って前記各面S3.S4を介して前記シャンク部2
4aを植刃基面25aに押し付けて植刃24を固定する
ようになされている。
し上げられるように付勢されており、そしてそのブロッ
ク状29bの部分の一側壁、すなわち前記シャンク部2
4aの傾斜面S3側を向く側壁は、その下部が前記溝部
25側へ延出する傾斜面S4として形成されており、斯
くしてくさび部材29は弾性部材28で押し上げられる
に伴って前記各面S3.S4を介して前記シャンク部2
4aを植刃基面25aに押し付けて植刃24を固定する
ようになされている。
さらに、くさび部材29にはその上面から下面に貫通す
るねじ孔29cが形成され、ここに丸棒状の突起部材3
0がその下端部で螺合して取り付けられている。
るねじ孔29cが形成され、ここに丸棒状の突起部材3
0がその下端部で螺合して取り付けられている。
そしてまた、前記切込み部の回転方向前方側(第7図で
は左側)の部分には頭部35aの一部が切込み部に延出
して前記くさび部材29の穴部26からの離脱を阻止す
るための止めネジ35が螺装されている。
は左側)の部分には頭部35aの一部が切込み部に延出
して前記くさび部材29の穴部26からの離脱を阻止す
るための止めネジ35が螺装されている。
しかして上記構成の工具にあっても、植刃24はくさび
部材29が弾性部材28にて押し上げられることにより
くさび部材29にて溝部25の植刃基面25aに押し付
けられてクランプされ、また突起部材30を押してくさ
び部材29を穴部26に押し込むことにクランプが解除
される。
部材29が弾性部材28にて押し上げられることにより
くさび部材29にて溝部25の植刃基面25aに押し付
けられてクランプされ、また突起部材30を押してくさ
び部材29を穴部26に押し込むことにクランプが解除
される。
なお、切刃チップ24bの刃先Pの振れは、シャンク部
24aが溝部25の植刃基面25aに押し付けられてク
ランプされることにより常に精度よく設定されるが、本
体21の半径方向への突出量、すなわち上記のように構
成された工具の外径寸法は次のようにして設定される。
24aが溝部25の植刃基面25aに押し付けられてク
ランプされることにより常に精度よく設定されるが、本
体21の半径方向への突出量、すなわち上記のように構
成された工具の外径寸法は次のようにして設定される。
すなわち、第6図において36は刃先位置決め部材であ
って、前記工具を挿入するための凹部36aが形成され
ており、たの凹部36.aの内周壁上部、すなわち凹部
36a内に工具を挿入した状態で前記刃先Pに対応する
壁部は設定すべき工具外径に精度良く仕上げられていて
ここに基準面86bが形成されている。
って、前記工具を挿入するための凹部36aが形成され
ており、たの凹部36.aの内周壁上部、すなわち凹部
36a内に工具を挿入した状態で前記刃先Pに対応する
壁部は設定すべき工具外径に精度良く仕上げられていて
ここに基準面86bが形成されている。
そして、刃先Pを基準面36bに対向させた状態で前記
工具を刃先位置決め部材36内に挿入し、この状態で突
起部材30を押して植刃24のクランプを外すとともに
植刃24を溝部25から引き出して刃先Pを前記基準面
86bに当接させることにより、工具の外径寸法が設定
される。
工具を刃先位置決め部材36内に挿入し、この状態で突
起部材30を押して植刃24のクランプを外すとともに
植刃24を溝部25から引き出して刃先Pを前記基準面
86bに当接させることにより、工具の外径寸法が設定
される。
ここで、突起部材30の押圧操作を解除すれば、植刃2
4はその状態にクランプされる。
4はその状態にクランプされる。
なお、植刃24を溝部25から抜き取った状態において
は、押圧部材29は止めネジ35の頭部35aにて穴部
26から抜は止めをされる。
は、押圧部材29は止めネジ35の頭部35aにて穴部
26から抜は止めをされる。
なお、上記各実施例ではシャンク部4 a 、 24a
のそれぞれに傾斜面S1.S2.S3.S4を形成し、
これらの面S1・・・・・・S4で弾性部材8,28の
弾撥力を植刃4,24のクランプ力に変えるように構成
したが、本発明は上記各実施例に限らず、例えば第9図
に示すようにシャンク部4a′を断面矩形状に形成する
とともに、シャンク部43′が挿入される溝部5′に対
して穴部6′を傾斜して形成し、さらにこの穴部6′内
に弾性部材8′を配置するとともにこの弾性部材8′上
に、一方の側面が前記穴部6′の内面に接し、且つ他方
の側面が前記シャンク部4a′の側壁に接する断面台形
状のくさび部材9′を配設し、前記弾性部材8′がくさ
び部材9′を押し上げるに伴ってくさび部材9′が前記
シャンク部4a′を前記溝部5′の側壁面に押圧して植
刃4′を溝部5′内の所定箇所にクランプするように構
成してもよい。
のそれぞれに傾斜面S1.S2.S3.S4を形成し、
これらの面S1・・・・・・S4で弾性部材8,28の
弾撥力を植刃4,24のクランプ力に変えるように構成
したが、本発明は上記各実施例に限らず、例えば第9図
に示すようにシャンク部4a′を断面矩形状に形成する
とともに、シャンク部43′が挿入される溝部5′に対
して穴部6′を傾斜して形成し、さらにこの穴部6′内
に弾性部材8′を配置するとともにこの弾性部材8′上
に、一方の側面が前記穴部6′の内面に接し、且つ他方
の側面が前記シャンク部4a′の側壁に接する断面台形
状のくさび部材9′を配設し、前記弾性部材8′がくさ
び部材9′を押し上げるに伴ってくさび部材9′が前記
シャンク部4a′を前記溝部5′の側壁面に押圧して植
刃4′を溝部5′内の所定箇所にクランプするように構
成してもよい。
また、植刃の切刃は、シャンク部の先端部にスローアウ
ェイチップをクランプあるいはロー付けして形成したも
のでもよく、さらにはシャンク部の先端部を研摩して形
成したものであってもよいことは勿論である。
ェイチップをクランプあるいはロー付けして形成したも
のでもよく、さらにはシャンク部の先端部を研摩して形
成したものであってもよいことは勿論である。
以上説明したように本発明に係る植刃式多刃工具によれ
ば、本体に溝部を形成するとともにこの溝部に植刃を挿
入し、この植刃を本体に弾性部材を介して設けられたく
さび部材で前記溝部の壁面に押し付けてクランプするよ
うにしたから、植刃を着脱するにあたっては前記くさび
部材に抗して押し込みあるいはその操作を解除するだけ
でよく、したがって植刃の交換、再研磨などの際に植刃
を極めて容易かつ迅速に本体に着脱することができる。
ば、本体に溝部を形成するとともにこの溝部に植刃を挿
入し、この植刃を本体に弾性部材を介して設けられたく
さび部材で前記溝部の壁面に押し付けてクランプするよ
うにしたから、植刃を着脱するにあたっては前記くさび
部材に抗して押し込みあるいはその操作を解除するだけ
でよく、したがって植刃の交換、再研磨などの際に植刃
を極めて容易かつ迅速に本体に着脱することができる。
また、植刃は溝部に対応する形状のシャンク部とその先
端部に固着された切刃チップとからなるものであるから
、シャンク部は溝部の形状にて限定されたものとなるが
、これに固着する切刃チップの形状は特に限定されず、
したがって切削条件に合った種々の切刃チップを使用す
ることができ、汎用性のある工具とすることができる。
端部に固着された切刃チップとからなるものであるから
、シャンク部は溝部の形状にて限定されたものとなるが
、これに固着する切刃チップの形状は特に限定されず、
したがって切削条件に合った種々の切刃チップを使用す
ることができ、汎用性のある工具とすることができる。
さらに、くさび部材による植刃のクランプを解除した際
に植刃を溝部の壁面から離間させる浮上機構を設ければ
、植刃を自重で溝部から抜は出させることができるので
、植刃の着脱操作が更に容易になるうえ、刃先位置決め
部材を併用することにより刃先の位置決めを特別な測定
器を用いることなる極めて容易に行なうことができる。
に植刃を溝部の壁面から離間させる浮上機構を設ければ
、植刃を自重で溝部から抜は出させることができるので
、植刃の着脱操作が更に容易になるうえ、刃先位置決め
部材を併用することにより刃先の位置決めを特別な測定
器を用いることなる極めて容易に行なうことができる。
なおまた、切刃チップを再研摩してその寸法、形状が幾
分変わったとしても、植刃のクランプ位置をそれに対応
して変えれば刃先位置を正確に再現することができるの
で、切刃チップを多数回繰り返し使用することができ、
その結果工具費を低減することができる。
分変わったとしても、植刃のクランプ位置をそれに対応
して変えれば刃先位置を正確に再現することができるの
で、切刃チップを多数回繰り返し使用することができ、
その結果工具費を低減することができる。
なお、本発明工具においては、植刃を再研削した後に刃
先位置出しを行いながらクランプすることもできるし、
また、再研削する量だけ突出した状態に刃先位置を設定
して植刃を本体にクランプした後に再研削する事によっ
て刃先位置を常に一定にしうる事は上述の説明から自明
である。
先位置出しを行いながらクランプすることもできるし、
また、再研削する量だけ突出した状態に刃先位置を設定
して植刃を本体にクランプした後に再研削する事によっ
て刃先位置を常に一定にしうる事は上述の説明から自明
である。
第1図は本発明の一実施例の縦断側面図、第2図は第1
図において止め板を取り外すとともに一部断面した■−
■線に沿う部分矢視図、第3図は止め板を取り付けた状
態における第2図のI−I線矢視断面図、第4図はアン
クランプ状態を拡大して示すもので第3図と同様な断面
図、第5図は平面切削の状態を示す一部省略した側面図
、第6図は本発明の他の実施例を示す縦断側面図、第7
図は第6図のVl−Vl線矢視断面図、第8図はそのポ
ーリング加工の状態を示す一部省略した側面図、第9図
は更に他の実施例を示すもので第7図と同様な断面図で
ある。 1・・・・・・本体、4,4′・・・・・・植刃、4
a + 4 a’・・・・・・シャンク部、4b・・・
・・・切刃チップ、5,5’・・・・・・溝部、6・・
・・・・穴部、8,8′・・・・・・弾性部材、9,9
′・・・くさび部材、11・・・・・・丸穴、13・・
・・・・浮上機構、13a・・・・・・ケース、13b
・・・・・・圧縮バネ、13c・・・・・・突出ピン、
21・曲・本体、24・・曲植刃、24a・・・・・・
シャンク部、24b・・一切刃チップ25・・・・・・
溝部、26・・・・・・穴部、29・・・・・・くさび
部材。 28・・・・・・弾性部材、
図において止め板を取り外すとともに一部断面した■−
■線に沿う部分矢視図、第3図は止め板を取り付けた状
態における第2図のI−I線矢視断面図、第4図はアン
クランプ状態を拡大して示すもので第3図と同様な断面
図、第5図は平面切削の状態を示す一部省略した側面図
、第6図は本発明の他の実施例を示す縦断側面図、第7
図は第6図のVl−Vl線矢視断面図、第8図はそのポ
ーリング加工の状態を示す一部省略した側面図、第9図
は更に他の実施例を示すもので第7図と同様な断面図で
ある。 1・・・・・・本体、4,4′・・・・・・植刃、4
a + 4 a’・・・・・・シャンク部、4b・・・
・・・切刃チップ、5,5’・・・・・・溝部、6・・
・・・・穴部、8,8′・・・・・・弾性部材、9,9
′・・・くさび部材、11・・・・・・丸穴、13・・
・・・・浮上機構、13a・・・・・・ケース、13b
・・・・・・圧縮バネ、13c・・・・・・突出ピン、
21・曲・本体、24・・曲植刃、24a・・・・・・
シャンク部、24b・・一切刃チップ25・・・・・・
溝部、26・・・・・・穴部、29・・・・・・くさび
部材。 28・・・・・・弾性部材、
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シャンク部の先端部に切刃を設けた植刃と、該植刃
が着脱自在に装着される本体とを有し、該本体には前記
植刃のシャンク部を挿入するための溝部が形成されると
ともに該溝部に隣接して開口したる穴部が形成され、該
穴部内に弾性部材が挿入されるとともに該弾性部材上に
、該弾性部材で押し上げられることにより前記シャンク
部を前記溝部の壁面に押し付けて前記植刃を前記溝部内
の所定位置にクランプするためのくさび部材が配設され
てなることを特徴とする植刃式多刃工具。 2 前記本体の前記溝部内の植刃を挾んで前記くさび部
材とほぼ対向する箇所には、少なくとも前記溝部側で開
口する他の穴部が形成され、該穴部に前記植刃のシャン
ク部を押圧して前記溝部の側壁から離間させるための浮
上機構を設けてなることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の植刃式多刃工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2173979A JPS5853964B2 (ja) | 1979-02-26 | 1979-02-26 | 植刃式多刃工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2173979A JPS5853964B2 (ja) | 1979-02-26 | 1979-02-26 | 植刃式多刃工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55112713A JPS55112713A (en) | 1980-08-30 |
JPS5853964B2 true JPS5853964B2 (ja) | 1983-12-02 |
Family
ID=12063434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2173979A Expired JPS5853964B2 (ja) | 1979-02-26 | 1979-02-26 | 植刃式多刃工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853964B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167865U (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-07 | 大明金属工業株式会社 | ボ−ル弁 |
JPS6117573U (ja) * | 1984-07-05 | 1986-02-01 | 光陽産業株式会社 | 側孔付ボ−ルコツク |
JPS6132674U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-27 | 旭有機材工業株式会社 | ボ−ルバルブ |
JPS61135069U (ja) * | 1985-02-13 | 1986-08-22 | ||
JPS6230066U (ja) * | 1985-08-08 | 1987-02-23 | ||
JPS62125123A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-06 | 西村 理造 | 水抜栓 |
JPS6410569U (ja) * | 1987-07-07 | 1989-01-20 |
-
1979
- 1979-02-26 JP JP2173979A patent/JPS5853964B2/ja not_active Expired
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167865U (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-07 | 大明金属工業株式会社 | ボ−ル弁 |
JPS6117573U (ja) * | 1984-07-05 | 1986-02-01 | 光陽産業株式会社 | 側孔付ボ−ルコツク |
JPS6132674U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-27 | 旭有機材工業株式会社 | ボ−ルバルブ |
JPS61135069U (ja) * | 1985-02-13 | 1986-08-22 | ||
JPS6230066U (ja) * | 1985-08-08 | 1987-02-23 | ||
JPS62125123A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-06 | 西村 理造 | 水抜栓 |
JPS6410569U (ja) * | 1987-07-07 | 1989-01-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55112713A (en) | 1980-08-30 |
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