JPS5853186Y2 - 溶接電流制御装置 - Google Patents

溶接電流制御装置

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JPS5853186Y2
JPS5853186Y2 JP12422380U JP12422380U JPS5853186Y2 JP S5853186 Y2 JPS5853186 Y2 JP S5853186Y2 JP 12422380 U JP12422380 U JP 12422380U JP 12422380 U JP12422380 U JP 12422380U JP S5853186 Y2 JPS5853186 Y2 JP S5853186Y2
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welding
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JP12422380U
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秀一 砂原
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トヨタ自動車株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は溶接電流制御装置に係り、特に、自動車ボディ
に使用されるめっき鋼板と普通鋼板とが共に流れるライ
ン中に設置されて前記鋼板の溶接に用いられる抵抗溶接
機に最適な溶接電流制御装置に関する。
従来、自動車のボディ製造ラインにおいては、自動車ボ
ディの必要部位に応じて、下まわり等の防錆処理が必要
な箇所に用いられる防錆用めっき鋼板と、防錆処理が必
要とされない一般箇所に用いられる普通鋼板とが不規則
に流れるなかで、抵抗点溶接機により同一溶接条件で溶
接を行なっている。
即ち、亜鉛めっき等の防錆用めっき処理が施されためつ
き鋼板と、めっき処理が施されない普通鋼板では、電気
抵抗値が異なり、その最適溶接条件も異なるものである
従って、鋼板表面のめつき層の有無を容易かつ確実に判
別し、溶接電流を制御しなければならない。
鋼板表面のめつき層の厚さを測定する方法としては、渦
電流を利用したもの、及び電磁誘導を利用したものがあ
る。
このうち、渦電流を利用しためつき層の厚さを測定する
方法は、被測定物中に発生する渦電流の大きさを測定す
る方法である。
しかしながら、この渦電流の大きさは被測定物の導電率
により決まることから、この方法はめつき層と被めっき
材との導電率の差が大きい場合、あるいは金属上の非導
電性処理層の厚さ測定には適しているが、めっき層の有
無を検出する目的には適さない。
一方、電磁誘導を利用しためつき層厚さ測定方法は、被
測定物の電磁抵抗を測定する方法であるが、この電磁抵
抗はめつき眉と被めっき材との透磁率によって決まる。
この透磁率は、例えば、めっき層がμ=1、被めっき材
がμ=500の如くに大差を有しており、これを利用す
ることによってめっき層の厚さを測定することができる
以上の事実から鋼板のめつき層の有無の判別のためには
、電磁誘導を利用した方法の適することがわかる。
しかしながら、日間、季節間での温度変動が大きい工場
現場において、数μmの厚みのめつき層の有無を精度良
く判別するためには、大きな問題がある。
特に、温度、時間等により変動するものは、励磁電流及
び各材料の透磁率である。
このうち励磁電流は測定精度に影響するが、この励磁電
流を定電流にすることで測定精度が向上する。
この構成の一例を示したのが第1図である。第1図に示
すように、抵抗溶接機は、亜鉛めっき鋼板或いは普通鋼
板からなる被溶接材1,2とそれぞれ接触される一対の
溶接電極3a 、3bと該溶接電極3 a * 3 b
に溶接電流を供給する抵抗点溶接機4とを備えている。
このような溶接装置において、被溶接材1表面のめつき
層の有無を検出するための電磁センサ5と、該電磁セン
サ5をばね6の強さによって定まる一定の付勢力で被溶
接材1表面に当接させるシリンダ7と、電磁センサ5の
出力に応じて、被溶接材1表面の亜鉛めっき層の有無を
判別し、亜鉛めっき層の有無により異なった出力を出力
する判別回路8と、該判別回路8出力により、抵抗点溶
接機4に発生される溶接電流を制御する溶接電流制御回
路9とが備えられている。
電磁センサ5は、第2図に示す如く、略U字形状のコア
50と該コア50の一方に巻回された、従来と同様の励
磁コイル51と、コア50の他端に巻回された、従来と
同様の検出コイル52と、を有してなり、励磁コイル5
1には、発振回路からなる励磁電源10と、該励磁電源
10より励磁コイル51に供給される電流を検出する電
流検出器11と、該電流検出器11で検出された励磁電
流が一定値となるように、励磁電源10出力を定電流増
幅する定電流増幅器12と、が接続されており、又、検
出コイル52には、コア50の他端に巻回された検出コ
イル52の両端に発生した検出電圧E2を増幅する増幅
器13と、該増幅器13の交流出力を整流する整流器1
4とが接続されている。
判別回路8は、同じく第2図に示す如く、整流器14の
出力に応じて動作し、溶接電流制御回路9に、電磁セン
サ5で検出される被溶接材1表面のめつき層の有無に応
じた出力を出力すると共に、めっき鋼表示灯15a、普
通鋼表示灯15b、異常表示灯15c、15dを選択的
に点灯する。
ところで、前述の構成で一層の精度向上を望む場合には
、励磁電流を一定に保つための定電流回路の安定性を更
に向上させなければならない。
しかし、これを達成する為に高精度の定電流回路を実現
しようとすれば、現状では技術的な制約があり、また、
価格的にも制約があり、大幅な精度向上は期待できない
本考案の目的は、鋼板の種類に応じて出力信号の成分に
差が出るようにしてめっき層の有無を判定し上記した従
来の欠点を解消した溶接電流制御装置を提供するにある
本考案は、2つの電磁センサを設け、両センサの出力を
減算処理することにより、めっき鋼板と普通鋼板とで出
力波形に差が出るようにすることにより、めっき鋼板で
は歪が(高周波成分)小さく、普通鋼板では歪が大きく
なることに基づいて判別するものである。
考案者の考案によれば、第2図に示した電磁センサ5の
検出コイル52に出力される検出電圧E2をフーリエ変
換(F−F−T)により波形分析を行った結果、第3図
a、bに示すように被溶接材の種類によって異なる出力
波形となることが知られた。
即ち、普通鋼板では第3図aに示す如くに高調波成分が
多く現われ、めっき鋼板では第3図すに示す如く高調波
成分は少ない。
従って、この高調波の有無を電気的に検出することがで
きれば、めっき層を有する鋼板であるか否かがわかるこ
ととなる。
第4図は本考案の実施例を示すブロック図である。
第4図においては第2図で用いたと同一部材であるもの
には同一符号を付している。
従来より設けられている電磁センサ5を測定電磁センサ
とし、更に同様構成のダミー電磁センサ20を追加する
ダミー電磁センサ20は、コア21に巻回された励磁コ
イル22と検出コイル23を有し、該励磁コイル22は
測定電磁センサ5の励磁コイル51と直列接続し、定電
流増幅器12に接続する。
このダミー電磁センサ20は被溶接材1には当接せず無
負荷状態で用い、この場合、検出々力は小さいので補正
用増幅器16で測定電磁センサ5の出力値と等しい値ま
で増幅する。
測定電磁センサ5及びダミー電磁センサ20の各検出電
圧E8. E2は、差動増幅器17に印加され、両人力
信号の減算処理が行なわれる。
ダミー電磁センサ20は鋼板の種類に拘わらず一定の検
出値を出力する0これに対し測定電磁センサ5は第3図
に示すように鋼板の種類によって変化し、これに伴ない
位相差変化及び波形歪変化を呈する。
即ち、普通鋼板は検出電圧E1とE2との位相差が大き
く、且つ波形歪があるため波形歪が増長される。
他方、めっき鋼板は検出電圧E、とE2との位相差は小
さく、波形歪は生じない。
差動増幅器17の出力は、めっき鋼板においては無歪で
あるから、その波形は発振器10の正弦波形と等しいも
のとなり、出力レベルは小さく、逆に普通鋼板において
は高調波成分を多く含んだ波形となるので、出力レベル
は太きい。
差動増幅器17の出力はバイパスフィルター18に送り
、高調波成分のみを取り出す。
このバイパスフィルター18は、発振器10の発信周波
数の3倍以上のところに遮断周波数を持つものとすれば
、第3図すより明らかな如く、めっき鋼板の場合に出る
大きな高調波成分を除去し、信号差を大きくとることが
できる。
バイパスフィルター18の出力は増幅器19で所定値に
増幅されたのち、整流器14に送られる。
整流器14は増幅器19の出力信号を整流し、直流信号
となる。
整流器14の出力を入力信号とする判別回路8は、整流
器14の出力に応じて、めっき層の有無により異なった
出力を溶接条件制御回路9に出力すると共に、めっき鋼
表示灯15a、普通鋼表示灯15b、電磁センサ5と被
溶接材1との接触異常であることを表示する異常表示灯
15c、或いは電磁センサ5又は回路系が異常であるこ
とを表示する異常表示灯15dを、それぞれ選択的に点
灯する。
抵抗点溶接機4は、前記判別回路8の出力に応じて、め
っき鋼板或いは普通鋼板に適した溶接電流を発生し、溶
接電極3a。
3bに供給して溶接が行なわれる。
以上の如く、ダミー電磁センサとバイパスフィルターを
備えた構成により、S/N比を向上させることが可能で
あり、考案者の一実施結果によれば、従来、S/N=1
.4程度であったものが、S/N=3程度まで改善する
ことができる。
また、励磁電流について考察すれば、従来においては1
1の変動を1条以下に抑えなければ十分な精度が得られ
なかったが、本考案によれば、ダミー電磁センサを設け
たことにより60%までのI、変動を許容することがで
きる。
従って、めっき層の有無のみを目的とするならば、11
の許容範囲が広く、S/N比も大きくとれることから、
長期間に亘り、キャリブレーションなしで用いることが
できる。
しかも、S/N比が大きいため、めっき層の厚さ変動に
よる誤判定が無くなる。
また、特殊な補償回路を設ける必要が無いので、回路構
成は簡単になり、装置の低価格化を図ることができる。
以上より明らかな如く本考案によれば、鋼板のめつき層
の有無を高精度に検出ならびに判別でき、この結果、夫
々の最適溶接条件で溶接ができるよようになり、溶接品
質の向上及び溶接電極の寿命延長が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の溶接電流制御装置を示すブロック図第2
図は第1図の装置の電磁センサ系を示す詳細ブロック図
、第3図は被溶接材の種類による電磁センサ検出電圧波
形図、第4図は本考案の実施例を示すブロック図である
。 1・・・・・・被溶接材、5;・・・・・測定電磁セン
サ、8・・・・・・判別回路、9・・・・・・溶接電流
制御回路、10・・・・・・励磁電源、12・・・・・
・定電流増幅器、14・・・・・・整流器、15a 、
15b 、 15c 、 15d=表示灯、16・・
・・・・補正用増幅器、17・・・・・・差動増幅器、
18・・・・・・バイパスフィルタ、20・・・・・・
ダミー電磁センサ、22,51・・・・・・励磁コイル
、23,52・・・・・・検出コイル〇

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被溶接材であるめっき鋼板及び普通鋼板が共に流れるラ
    イン中に設置された抵抗溶接機の溶接電流制御装置にお
    いて、同二コア上に巻回される第1の励磁コイル及び第
    1の検出コイルを有する第1の電磁センサと、前記第1
    の励磁コイルに直列接続されて交流電源の供給を受は前
    記被溶接材に磁束を付与する第2の励磁コイル及び、前
    記被溶接材の磁気抵抗に応じて変化する磁束を検出する
    第2の検出コイルを有する第・2の電磁センサと、前記
    第1の検出コイルの出力と前記第2の検出コイルの出力
    との偏差を出力する減算回路と、該減算回路の出力信号
    中より高周波域成分信号のみを出力するフィルターと、
    該フィルターの゛出力より前記被検材表面のめつき層の
    有無を判別する判別回路と、該判別回路の出力に基づい
    て前記溶接機より出力すべき溶接電流を制御する溶接電
    流制御回路とを備えたことを特徴とする溶接電流制御装
    置。
JP12422380U 1980-09-01 1980-09-01 溶接電流制御装置 Expired JPS5853186Y2 (ja)

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JPS5749083U JPS5749083U (ja) 1982-03-19
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