JPS5852874Y2 - 交流電圧発生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は整流ブリッジの一端の脈流電圧を用いて、接地
電圧を中心にした交流電圧を発生する装置に関するもの
である。

従来、蛍光表示管等のフィラメント電圧は、第１図に示
す如く、２つの２次側巻線１，２を有するトランス３を
用いて、巻線２の一端を接地し、他端を蛍光表示管１１
のフィラメント８に接続して得ていた。

９は平滑用コンデンサ、１０は他の直流負荷である。

この方法は、トランス３の形状を大きくしかつ高価であ
った。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし安価
に接地電圧を中心とする交流電圧を発生させる電源装置
を提供することにある。

本考案は第２図に示す如く、整流ブリッジ４０巻線側の
一端と接地との間にコンデンサ５と交流負荷６を縦列に
接続し、該負荷６０両端に接地電位を中心とする交流電
圧を発生させることを特徴とする電源装置である。

第３図にその具体的実施例を示す。

トランス３の２次側巻線１の両端に整流ブリッジ４を接
続し、コンデンサー９と負荷１０をブリッジ４０巻線側
でない端子に並列に接続し、直流電圧＋Ｖを得、そのブ
リッジ４の巻線側の一端と接地との間にコンデンサ５、
分圧抵抗７、フィラメント８を縦列に接続し、フィラメ
ント８には接地電位を中心とする交流電圧を得る。

また蛍光表示管１１の陽極と格子には整流ブリッジ４と
平滑コンデンサ９によって得られた直流電圧＋■を供給
する。

第４図の等価回路によりその動作を説明する。

図の１２は脈流発生回路を示し、フィラメント８は抵抗
１３で置き換えである。

脈流発生回路１２の両端電圧Ｖ１２は第５図の如き脈流
であり、コンデンサ５により微分されて、分圧抵抗７と
フィラメント抵抗１３０両端には第６図の如き交流電圧
が生じる。

またフィラメント８に定格電流を流すには、コンデンサ
５と抵抗７の値を選べば良い。

本考案により、蛍光表示管の駆動等に直流と交流を必要
とする場合にも、２次側巻線は一本ですみ、トランスの
価格の上昇を防ぐ事が出来、原価低減となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の蛍光表示管の駆動電源回路の例を示す回
路図、第２図は本考案による交流電圧発生装置の原理を
示す回路図、第３図は本考案による蛍光表示管の駆動電
源回路の一例を示す回路図、第４図は動作説明のための
等価回路図、第５図。 第６図は、第４図における各部の電圧波形を示す波形図
である。 １・・・２次巻線、３・・・トランス、４・・・整流ブ
リッジ、５・・・コンデンサ、７・・・分圧抵抗、８・
・・フィラメント、１１・・・蛍光表示管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源トランスの２次側巻線に整流ブリッジを接続して直
   流電圧を得、さらに整流ブリッジの巻線側の一端と接地
   との間にコンデンサと負荷を縦列に接続し、該負荷の両
   端に交流電圧を得ることを特徴とする交流電圧発生装置
   。