JPS5852756Y2 - 電子回路ユニットの設置架構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子式電話交換機等を構成する機能単位毎に
ユニット化された複数の電子回路を、並列かつ多段に設
置する架構造に関するものである。

電子式電話交換機を構成し、機能単位毎にユニット化さ
れて複数設置される電子回路は、電子技術等の発展によ
り高密度化されると共に、それを設置する架並びに室も
高密度化される。

そして、その電子回路ユニットの保守、点検などの操作
が容易に行なえるように、全て電子回路ユニットが載置
される装置架の前面側に接続ケーブルを布線し、また、
電子回路ユニットのコネクタ接続端子も前面側に設けら
れる。

さらに、各電子回路ユニットは自然空冷されることを考
慮して装置架の架枠に通風穴を設けたり、対流誘導板を
設けたりすることがなされる 第１図は従来構成の装置架構造を示したもので、図示の
如く、薄形袋状で、裏面部に折曲げ片１ａを形成した縦
方向架枠１と、その架枠１の折曲げ片１ａにボルト２に
よって取付けられ、上面部に複数個の電子回路ユニット
４を並列設置する多段構造の棚３を主として構成しであ
る。

この棚３は中央部に通風穴３ａを形成し、その前面部に
は溶接などによって取付けられたケーブルダクト５を有
し、また、下面部には、裏面下部にかいて溶接などによ
って取付けられ、前面斜め下方に向って延びる対流誘導
板６を備えている。

そして、この装置架の縦方向架枠１の外方側面に沿って
他装置から布線された集合ケーブル１を布設し、そノ集
合ケーブル１を各欄毎に分岐し、それを架枠１の前側面
を回して横方向に長尺なケーブルダクト５に収容する。

そこから、前面側に接続端子を有した複数の電子回路ユ
ニット４に対し、コネクタ８によう接続する構成としで
ある。

そして、棚３に載置され、複数箇所に縦方向の通風穴４
ａを形成した電子回路ユニット４は、第２図の矢印に示
すように対流誘導板６１通風穴３ａおよび通風穴４ａに
よって形成された通風路を通る空気対流によって自然冷
却される。

しかしながら、このような架構成によると、縦方向に布
設される集合ケーブルは架枠１の外側を通るため、装置
架全体の設置スペースが拡大されること、棚前面部にケ
ーブルダクト５が取付けられるため対流空気の吸入を阻
害すること、ケーブルダクト５からコネクタ８へのケー
ブル余長が少ないためケーブルのフォーミングが仕難く
、コネクタ８の抜き差しの操作性が悪いこと、などの問
題があった。

本考案の目的は、前述した従来技術の欠点を除去した電
子回路ユニットの設置架構造を提供することにある。

本考案は、縦方向の架枠としてコの字型のものを用い、
そのコの字型架枠の凹部内壁に沿って集合ケーブルを布
設し、その架枠に支持される棚として側面部に集合ケー
ブルよりの分岐ケーブルを通す通路を形成し、その棚下
面には分岐ケーブルダクトを棚の前面よう突出した位置
に一体成形した対流誘導板を取付け、集合ケーブルのコ
ンパクト収容化、分岐ケーブルのフォーミング性、コネ
クタの操作性の向上並びに空気吸入の向上を図ったもの
である。

以下、第３図〜第５図に従って本考案の一実施例を詳述
する。

第３図は前述の第１図に対応する装置架の構成図であっ
て、図示の如く架枠１０はコの字型を成し、その折曲げ
短片１０ａ、１０ｂには縦方向に多数のボルト穴１１が
施こしてあり、これに電子回路ユニットを載置するため
の棚１２がボルト１３によって取付けである。

このコの字型架枠１０には凹部内壁に沿って集合ケーブ
ルＩが布設しである。

また、棚１２は、第４図および第５図にも示すように、
架枠１側に側板１４が形成してあって１、ｔｔｔに集合
ケーブルＩよジ分岐したケーブル７ａを通し、前面側に
引出すためのケーブル通し穴１５が形成しである。

さらに棚１２の下面部には対流誘導板１Ｔが取付けてあ
って、この対流誘導板１Ｔは、棚１２の裏面下部に釦い
て溶接あるいはボルトなどによって固定され、前面斜め
下方に向って延び、その棚１２の前縁より突出した位置
に前記分岐ケーブル７ａを収容布設するダクト部１６を
一体的に形成している。

この対流誘導板１７．棚１２の通風穴１２ａおよび電子
回路ユニット４０通風穴４ａを通る空気対流は第４図の
矢印の如くである。

同構成によれば、集合ケーブルＴは架枠１０の凹部内壁
に沿って布設されるため、その布設スペースは少なくて
済み、分岐ケーブル７ａも棚１２の側面から穴１５を通
して棚１２の前面側に長尺に引出されるため、ケーブル
のノオーミンク性ニ優れ、電子回路ユニットに接続され
るコネクタの操作性は向上する。

また、ケーブルダクトを兼ねた対流誘導板１Ｔは、棚１
２の前縁よう突出しているため対流誘導板として有効に
作用し、しかも、前側全体をケーブルダクトとして利用
できるため、分岐ケーブルが増加してもそれを奥方へ押
し込むことによう対処でき、通風路を塞ぐという問題も
ない。

上述の実施例からも明らかなように、本考案によれば、
コの字型架枠の凹部内壁を利用して集合ケーブルを布設
すると共に、それから分岐されるケーブルは棚側面を通
して前面側に引き出し、棚下面に取付けられ、前記分岐
ケーブルダクトを棚前縁よう突出した位置に一体形成し
た対流誘導板を有して成るものであるから、装置架の設
置スペースは少なくて済み、分岐したコネクタ付きケー
ブルの操作性並びにフォーミング性は向上し、かつ空気
対流も有効に作用する等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電子回路ユニットの設置架構成を示す部
分斜視図、第２図は第１図の装置架における空気対流状
態を説明するための概略側面図、第３図は本考案の一実
施例を示す設置架構成の部分斜視図、第４図はその空気
対流状態を説明するための概略側面図、第５図は第３図
に示す棚の斜視図である。 １・・・・・・集合ケーブル、Ｔａ・・・・・・分岐ケ
ーブル、８・・・・・・コネクタ、１０・・・・・・架
枠、１２・・・・・・棚、１４・・・・・・側板、１５
・・・・・・ケーブル通し穴、１６・・・・・・ケーブ
ルダクト部、 １７・・・・・・対流誘導板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の電子回路ユニットを並列かつ多段に設置するた
   めの架であって、コの字型な成し、凹部内壁に沿って集
   合ケーブルを布設した縦形架枠と、該架枠に取付けられ
   、側面部に前記集合ケーブルよう分岐したケーブルを通
   す通路を形成し、中央部に通風穴を形成した電子回路ユ
   ニットを載置する棚と、放線の下面に取付けられ、前面
   斜め下方向に長尺で、棚の前縁よう突出した位置に前記
   分岐ケーブルを収容するケーブルダクトを一体的に形成
   した空気対流誘導板とから構成されることを特徴とする
   電子回路ユニットの設置架構造。