JPS5852522Y2 - イオン選択電極 - Google Patents

イオン選択電極

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JPS5852522Y2
JPS5852522Y2 JP1978142052U JP14205278U JPS5852522Y2 JP S5852522 Y2 JPS5852522 Y2 JP S5852522Y2 JP 1978142052 U JP1978142052 U JP 1978142052U JP 14205278 U JP14205278 U JP 14205278U JP S5852522 Y2 JPS5852522 Y2 JP S5852522Y2
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JP
Japan
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ion
selective electrode
tip
thin film
ions
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JP1978142052U
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JPS5559349U (ja
Inventor
喜代三 越石
Original Assignee
オリンパス光学工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はイオン選択電極、特に塩素イオンC1−を測定
するために用いるイオン選択電極に関するものである。
血液、血清中のC11オンの定量分析を行なうためには
、AgC1の結晶膜またはAgC1とAg2Sの混合物
の結晶膜をイオン感応膜として用いたイオン電極が用い
られている。
通常、血液渣たは血清中のCI−イオンを分析するには
血液または血清を稀釈している。
しかし最近に到り超微量の血液を用いて種々の物質を測
定することが行なわへその際稀釈工程を省略し、血液ま
たは血清を稀釈しないでそのまま測定することが行なわ
れるようになった。
このように血液や血清を稀釈しないでC1−イオンの測
定を行なう際に従来のイオン選択電極を用いると、試料
中の蛋白質が感応膜面に付着して電極が急速に劣化する
ため、寿命が短かくなると共に頻繁に電極を洗浄する必
要があり、面倒であった。
さらにCl−イオン濃度に対する発生電位の値が、稀釈
した水溶液試料中のCI−イオンを測定する場合と、稀
釈しない試料中のC1−イオンを測定する場合とで著し
く相違することを確めた。
一般にイオン濃度の測定に当っては、イオン濃度が既知
の標準液を用いて較正する必要がある75k この標準
液は、その作成、保管の点で水溶液とせざるを得ないが
、稀釈しないで測定を行なう場合に通常の標準液を用い
たのでは正確な較正はできず、測定結果の信頼度が悪い
と共に再現性も悪くなる欠点がある。
本考案の目的は、上述した点に鑑み、血液、血清等の試
料を稀釈しないでC1−イオンを正確に再現性良く測定
することができるイオン選択電極を提供せんとするもの
である。
このような目的を達成するための本考案のイオン選択電
極は、AgC1’jたはAgC1とAg2Sの混合物の
結晶膜より成るイオン感応膜面に、このイオン感応膜面
に付着してC1−イオンの測定に影響を与える恐れのあ
る粒子を透過しない薄膜層、特に分子数がほぼ50,0
00以上の粒子を透過しない薄膜部材を設けたものであ
る。
本考案は、血液、血清等の試料を稀釈しないでC1−イ
オン測定する際に、従来のイオン選択電極を用いると、
その感応膜面に、測定に影響を与える粒子、特に蛋白質
が付着するため、正確な測定を行なうことができなくな
ることを確め、斯かる認識に基いて為したものである。
以下図面を参照して本考案を詳細に説明する。
第1図は従来一般に使用されているCI−イオン測定用
のイオン電極を示すもので、絶縁材料より成る外筒1の
先端にAgC1結晶膜またはAgC1とAg 2 Sと
の混合物の結晶膜より成るイオン感応膜2が接着剤3に
より密着シールされている。
外筒1内にはシールド線4を、接着剤5により固定して
設け、シールド線4のリード線6を・・ンダ7により感
応膜3に接続する。
このようなイオン選択電極は、周知の参照電極と組合せ
て液体中のCI−イオンの濃度の定量分析に用いられて
いる。
この場合、イオン濃度と電極電位の関係は、成る濃度範
囲の中ではネルンストの式で示される関係にある。
この式は、電極電位をEとし、Eo、cを定数とし、a
を溶液中のCI−イオンの濃度とすると次式で表わされ
る。
E−Eo−c log a この関係を、横軸にイオン濃度aを対数目盛でとり、縦
軸に電極電位Eをとると第2図において直線Aで表わさ
れるようになる。
この関係は試料が水溶液とか、10倍以上に稀釈した血
液や血清の場合には良い精度に保たれるが、稀釈しない
血清(遠心分離しただけのもの)とか全血を試料とする
場合には第2図において直線Bで示すように勾配Cも、
縦軸を横切る位置Eoも直線Aの場合とは著しく相違し
たものとなる。
また感応膜2の膜面に血液中の蛋白質が付着するので劣
化が著しいと共に測定値の再現性も悪くなることを確め
た。
特に較正用の標準液は水溶液であるので、直線Aの場合
には正確な較正ができるが、直線Bの場合には正確な較
正はできず、したがって正確なイオン濃度の測定ができ
ない。
第3図は本考案のイオン選択電極の一例の権威を示す断
面図であり、本例では外筒1の先端に、AgC14たは
AgC1とAg2Sの混合物の結晶膜より成る感応膜2
の膜面を覆うように、薄膜11を設け、これを熱収縮チ
ューブ12によって先端部に保持する。
本考案ではこの薄膜11を、分子量がほぼ50,000
以下の粒子を透過する孔径のプラスチック薄膜、例えば
ユニオンカーバイド社から「パリレン」なる商品名で販
売されている高分子薄膜とすることができる。
このような本考案のイオン選択電極を使用した場合の電
極電位Eとイオン濃度1ogaとの関係は第2図におい
て直線Cで示すように直線Aとほぼ平行となる。
この直線Cは縦軸と交差する位置が直線Aとは異なるが
、これは通常の標準液を用いて容易に補正することがで
き、したがってCI−イオンの測定を正確に行なうこと
ができると共に、感応膜面には蛋白質のような大きな粒
子が付着しないので特性が劣化することもない。
第4図は本考案のイオン選択電極の他の例を示すもので
ある。
本例では外筒1の先端部1aを本体部1bとは別体とし
、これら両者をねじにより分離可能に組立てる。
先端部1aには接着剤3によりイオン感応膜3を密着シ
ールすると共に感応膜面には蛋白質のように分子量がほ
ぼ50,000以上の大きな粒子を透過しない薄膜層1
1′を被着する。
このような薄膜層11′は、感応膜3をこの薄膜層の材
料の雰囲気中に入れて堆積させることににより形成する
ことができる。
外筒1の先端部1aの内部には導電性ペースト13を収
納し、このペースト内にリード線6を挿入して導電接続
を行なう。
本例のイオン選択電極において、薄膜層11′を交換す
る必要があるときは、第3図に示す例のように薄膜11
を張り替えるのではなく、先端部1a全体を本体部1b
から外し、新たな先端部を本体部1bに螺着し、リード
線6をペースト13内に挿入すれば良いので操作はきわ
めて簡単である。
本考案は上述した例にのみ限定されるものではなく、種
々の変形が可能である。
例えば第3図に示す例においては、薄膜11を熱収縮チ
ューブ12を用いて外筒先端に固定したが、Oリングの
ような固定手段を用いることもできる。
また、薄膜部材11 、11’は上述したパリレンに限
られるものではなく、他の材料を用いることができるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のイオン選択電極の構造を示す断面図、第
2図は電極電位とイオン濃度との関係を示すグラフ、第
3図および第4図は本考案によるイオン選択電極の2つ
の例を示す断面図である。 1・・・外筒、1a・・・先端部、1b・・・本体部、
2・・・イオン感応膜、6・・・リード線、11・・・
薄膜、11′・・・薄膜層、12・・・熱収縮チューブ
、13・・・導電性ペースト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1.CI−イオンを測定するために、AgC1の結晶膜
    lたはAgC1とAg2Sとの混合物の結晶膜より成る
    イオン感応膜面に、このイオン感応膜面に付着してCI
    −イオンの測定に影響を与える分子量がほぼ50000
    以上の粒子を通過させない薄膜部材を設けたことを特徴
    とするイオン選択電極。 2、イオン選択電極の外筒の先端部を、本体部から分離
    可能に構成し、この先端部にイオン感応面と薄膜層とを
    設けると共に先端部内部には、本体部に設けたリード線
    と溝接触する導電性ペーストを設けたことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲1記載のイオン選択電極。
JP1978142052U 1978-10-18 1978-10-18 イオン選択電極 Expired JPS5852522Y2 (ja)

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JP1978142052U JPS5852522Y2 (ja) 1978-10-18 1978-10-18 イオン選択電極

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JP1978142052U JPS5852522Y2 (ja) 1978-10-18 1978-10-18 イオン選択電極

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JPS5559349U JPS5559349U (ja) 1980-04-22
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ID=29118431

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5924243A (ja) * 1982-08-02 1984-02-07 Terumo Corp pHセンサ−

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JPS497517A (ja) * 1972-05-26 1974-01-23

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