JPS585243B2 - 高圧燃料噴射管材 - Google Patents
高圧燃料噴射管材Info
- Publication number
- JPS585243B2 JPS585243B2 JP1813778A JP1813778A JPS585243B2 JP S585243 B2 JPS585243 B2 JP S585243B2 JP 1813778 A JP1813778 A JP 1813778A JP 1813778 A JP1813778 A JP 1813778A JP S585243 B2 JPS585243 B2 JP S585243B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- injection pipe
- fuel injection
- pipe material
- pressure fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/02—Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はディーゼルエンジン内燃機関等の燃料供給路と
して配管多用される高圧燃料噴射管用管材に関し、特に
管肉厚の増加に頼らずに、管内周壁表面に特に円周方向
への圧縮残留応力を分布させることにより耐圧強度の増
大を計ることができ、且つ管肉厚の断面組織構造を内周
側から外周側にわたって硬質層と軟質層に形成した高圧
燃料噴射管材に関する。
して配管多用される高圧燃料噴射管用管材に関し、特に
管肉厚の増加に頼らずに、管内周壁表面に特に円周方向
への圧縮残留応力を分布させることにより耐圧強度の増
大を計ることができ、且つ管肉厚の断面組織構造を内周
側から外周側にわたって硬質層と軟質層に形成した高圧
燃料噴射管材に関する。
従来の高圧燃料噴射管用管材は厚肉の素材管をダイスと
プラグを併用して冷間引き落しを繰返すことによって所
定の最終仕上り寸度の噴射管材に成形し、しかる後に後
処理として、前記数次の冷間引き落しにより管肉厚全体
にわたって生じた硬化組織を一様に除去するため、焼も
どしによる調質処理（硬度減少、結晶組織の調整、内部
応力の除去等）が施されている。
プラグを併用して冷間引き落しを繰返すことによって所
定の最終仕上り寸度の噴射管材に成形し、しかる後に後
処理として、前記数次の冷間引き落しにより管肉厚全体
にわたって生じた硬化組織を一様に除去するため、焼も
どしによる調質処理（硬度減少、結晶組織の調整、内部
応力の除去等）が施されている。
従来の高圧噴射管材はこのようにして製造されるので、
冷間引き落し作業に伴って、管内周壁表面に無数のへア
ークラックが生ずるとともに、冷間引き落し後の前記焼
もどしによって該管肉厚は完全に残留圧縮応力の存在し
ない組織構造になっている。
冷間引き落し作業に伴って、管内周壁表面に無数のへア
ークラックが生ずるとともに、冷間引き落し後の前記焼
もどしによって該管肉厚は完全に残留圧縮応力の存在し
ない組織構造になっている。
従って、耐圧強度が不充分であるためこれを高圧噴射管
として配管使用した場合、管内周壁表面に生じていた前
記へアークラックが燃料による管内圧の増大および振動
等によって侵食進化（成長）し、噴射管は使用中にその
長手軸芯方向はもとより、円周方向にさえ亀裂、折損を
誘発するという事故の主因をなしていた。
として配管使用した場合、管内周壁表面に生じていた前
記へアークラックが燃料による管内圧の増大および振動
等によって侵食進化（成長）し、噴射管は使用中にその
長手軸芯方向はもとより、円周方向にさえ亀裂、折損を
誘発するという事故の主因をなしていた。
従ってかかる事故を防止するために現状ではいたずらに
管肉厚を増加した太径管材の使用を余儀なくされている
が、管材の肉厚組織構造が従来と変らないため充分な効
果を得るに至っていない。
管肉厚を増加した太径管材の使用を余儀なくされている
が、管材の肉厚組織構造が従来と変らないため充分な効
果を得るに至っていない。
よって、本発明の目的は管肉厚の金属組織構造を改善す
ることによって、耐圧強度および耐振強度を飛躍的に向
上させ、管内圧、振動等による亀裂、折損のおそれのな
い高圧噴射管材を提供することにある。
ることによって、耐圧強度および耐振強度を飛躍的に向
上させ、管内圧、振動等による亀裂、折損のおそれのな
い高圧噴射管材を提供することにある。
以下、図面について本発明の詳細な説明する。
第１図は本発明に係る高圧燃料噴射管材であり、第２図
はそのＡ−Ａ線拡大断面図である。
はそのＡ−Ａ線拡大断面図である。
かかる高圧燃料噴射管材１は高圧配管用炭素鋼管材ある
いは配管用ステンレス管材等を素材管として噴射管材と
しての最終仕上り寸度に成形された厚肉細径金属管１′
からなり、通常、最終仕上り管としての寸度が外径６ｍ
／ｍ乃至３０ｍ／ｍ程度、そしてこの外径に対応する内
径が２ ｍ ／ ｍ乃至６ｍ／ｍ程度である。
いは配管用ステンレス管材等を素材管として噴射管材と
しての最終仕上り寸度に成形された厚肉細径金属管１′
からなり、通常、最終仕上り管としての寸度が外径６ｍ
／ｍ乃至３０ｍ／ｍ程度、そしてこの外径に対応する内
径が２ ｍ ／ ｍ乃至６ｍ／ｍ程度である。
この噴射管の特徴は、一体成形された管肉厚のうち管内
周壁表面付近肉厚部２が緻密な結晶構造を有する硬化層
に形成され、該硬化層形成に伴って該内周壁表面付近の
肉厚部に管長手軸芯方向のみならず円周方向への圧縮残
留応力の分布層３をもって構成されている点にある。
周壁表面付近肉厚部２が緻密な結晶構造を有する硬化層
に形成され、該硬化層形成に伴って該内周壁表面付近の
肉厚部に管長手軸芯方向のみならず円周方向への圧縮残
留応力の分布層３をもって構成されている点にある。
この内周壁表面付近の肉厚部２に分布された圧縮残留応
力、特に円周方向への圧縮残留応力は噴射管として使用
したときの内周表面のへアークラックの侵食進化に充分
対抗し得る大きさであるから噴射管材としての耐圧強度
を増大させるのに重要な機能を果たす。
力、特に円周方向への圧縮残留応力は噴射管として使用
したときの内周表面のへアークラックの侵食進化に充分
対抗し得る大きさであるから噴射管材としての耐圧強度
を増大させるのに重要な機能を果たす。
尚、噴射管肉厚のうち圧縮残留応力が分布する前記内周
壁表面付近肉厚部以外は製造過程での焼もどしもしくは
焼なましにより調質処理され、圧縮残留応力のない組織
構造であるから、本発明に係る高圧燃料噴射管材は一体
的に成形された厚肉細径管１′の肉厚が内周側から外周
側にわたって硬質、軟質の二つの組織分布を有し、内圧
または外部からの振動の伝達を緩和する効果を果たして
いる。
壁表面付近肉厚部以外は製造過程での焼もどしもしくは
焼なましにより調質処理され、圧縮残留応力のない組織
構造であるから、本発明に係る高圧燃料噴射管材は一体
的に成形された厚肉細径管１′の肉厚が内周側から外周
側にわたって硬質、軟質の二つの組織分布を有し、内圧
または外部からの振動の伝達を緩和する効果を果たして
いる。
次に、本発明の高圧燃料噴射管材の製造方法に関する一
つの例について説明すると、まず、領管あるいはステン
レス管からなる厚肉の素材管をダイスとプラグを併用し
て数次の冷間引き落しを繰り返して厚肉細径金属管に成
形する。
つの例について説明すると、まず、領管あるいはステン
レス管からなる厚肉の素材管をダイスとプラグを併用し
て数次の冷間引き落しを繰り返して厚肉細径金属管に成
形する。
この場合、該金属管外径は所定の最終仕上り使用管の寸
度に形成しておくが、内径は所定の最終仕上り使用管の
寸度よりも若干小径に形成しておく。
度に形成しておくが、内径は所定の最終仕上り使用管の
寸度よりも若干小径に形成しておく。
このように形成した厚肉細径金属管を公知方法により焼
もどしもしくは焼なましして管金属組織の調質処理（結
晶組織の調整、硬度減少、内部応力除去等）を施した後
、該厚肉細径金属管の内周壁表面に肉厚方向への押圧加
工を加えて該内周壁表面付近に緻密結晶構造の硬化層を
形成し、この押圧加工による硬化層の形成に伴って管の
長手軸芯方向のみならず、特に円周方向への圧縮残留応
力を分布させる。
もどしもしくは焼なましして管金属組織の調質処理（結
晶組織の調整、硬度減少、内部応力除去等）を施した後
、該厚肉細径金属管の内周壁表面に肉厚方向への押圧加
工を加えて該内周壁表面付近に緻密結晶構造の硬化層を
形成し、この押圧加工による硬化層の形成に伴って管の
長手軸芯方向のみならず、特に円周方向への圧縮残留応
力を分布させる。
尚、押圧加工によりあわせて管内径を所定の最終仕上り
使用前寸度に形成する。
使用前寸度に形成する。
管内周壁表面付近肉厚に圧縮残留応力特に円周方向への
圧縮残留応力を分布させるための管内周壁表面への有効
な押圧加工手段の例としては該内周壁表面にショットピ
ーニング処理を施す方法が挙げられる。
圧縮残留応力を分布させるための管内周壁表面への有効
な押圧加工手段の例としては該内周壁表面にショットピ
ーニング処理を施す方法が挙げられる。
更に他の例として、超音波振動発生装置等に連結されて
該管内部に挿入された槌部材の振動によって管内周壁表
面を打圧処理する方法を用いてもよい。
該管内部に挿入された槌部材の振動によって管内周壁表
面を打圧処理する方法を用いてもよい。
本発明の高圧噴射管材は上記の構成になるため、管内周
壁表面付近の肉厚内に潜在する圧縮残留応力分布層のう
ぢ特に円周方向への圧縮残留応力が、噴射管の内圧およ
び微振による管内周壁表面のへアークラックの侵食進化
を防止するに充分な機能を果たすので噴射管材としての
耐圧強度は飛曜的に増大する。
壁表面付近の肉厚内に潜在する圧縮残留応力分布層のう
ぢ特に円周方向への圧縮残留応力が、噴射管の内圧およ
び微振による管内周壁表面のへアークラックの侵食進化
を防止するに充分な機能を果たすので噴射管材としての
耐圧強度は飛曜的に増大する。
また本発明の噴射管肉厚は全体としてみれば、内周側か
ら外周側にわたって軟質と硬質の二つの組織層が分布し
ているので均一の組織分布の金属管肉厚に比較して内圧
および外周からの振動の伝達が大幅に緩和される。
ら外周側にわたって軟質と硬質の二つの組織層が分布し
ているので均一の組織分布の金属管肉厚に比較して内圧
および外周からの振動の伝達が大幅に緩和される。
従って、本発明の高圧燃料噴射管は前記円周方向への圧
縮残留応力の分布と管肉厚の衡機緩和機能の相乗効果に
より、管内圧および振動等による亀裂、折損に対して著
しく機械的強度を向上させることのできた極めて有用な
ものである。
縮残留応力の分布と管肉厚の衡機緩和機能の相乗効果に
より、管内圧および振動等による亀裂、折損に対して著
しく機械的強度を向上させることのできた極めて有用な
ものである。
第１図は本発明に係る高圧燃料噴射管材の一部切欠断面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ線拡大断面図である。 １・・・・・・高圧燃料噴射管材、１′・・・・・・厚
肉細径金属管、２・・・・・・管内周壁付近肉厚部、３
・・・・・・圧縮残留応力分布層。
図、第２図は第１図のＡ−Ａ線拡大断面図である。 １・・・・・・高圧燃料噴射管材、１′・・・・・・厚
肉細径金属管、２・・・・・・管内周壁付近肉厚部、３
・・・・・・圧縮残留応力分布層。
Claims (1)
- １ 鋼材あるいはステンレス材からなり、焼もどしもし
くは焼なましにより調質処理された厚肉細径金属管１′
の内周壁表面付近肉厚部２のみが緻密結晶構造の硬化層
形成に伴って管長手軸芯方向のみならず円周方向への圧
縮残留応力の分布層３をもって構成されていることを特
徴とする高圧燃料噴射管材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1813778A JPS585243B2 (ja) | 1978-02-21 | 1978-02-21 | 高圧燃料噴射管材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1813778A JPS585243B2 (ja) | 1978-02-21 | 1978-02-21 | 高圧燃料噴射管材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54110958A JPS54110958A (en) | 1979-08-30 |
| JPS585243B2 true JPS585243B2 (ja) | 1983-01-29 |
Family
ID=11963207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1813778A Expired JPS585243B2 (ja) | 1978-02-21 | 1978-02-21 | 高圧燃料噴射管材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS585243B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006000897A (ja) | 2004-06-17 | 2006-01-05 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 高圧燃料噴射管 |
-
1978
- 1978-02-21 JP JP1813778A patent/JPS585243B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54110958A (en) | 1979-08-30 |
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