JPS5852059Y2 - 圧力空気流と粒体との合流管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はサンドブラスト機等に於ける圧力空気流に作業
用粒体を供給する合流管に関する。

従来、サンドブラスト機（こ於いては、噴射ノズルと圧
力空気源とを接続連通した空気管にサンドタンクを含め
た粒体供給装置を接続して、サンドタンクの砂を空気管
中へ流下する様ｌこしているが、上記接続部に於いて、
主気流の通路へ分岐通路を単ｌこ開口しただけでは、主
気流の一部が分岐通路へ吹き込んで粒体の円滑な流下が
起らず、或いは分岐通路中で砂が詰って、粒体の流下量
が一定せず、このため研掃に斑を生じる等の問題があっ
た。

本考案は粒体通路と空気通路との接続路に簡単な手段を
設けることにより、空気管に対するね体の誘引効果の向
上及び誘引量の安定化を達成出来る合流管を提供するも
のである。

以下図面について本考案を具体的に説明する。

第１図は、圧力空気流に対し作業用粒体を混入させる給
送機を示している。

粒体供給には内部空気圧を高めた公知の粒体タンクを用
いることも勿論可能であるが、図面では内周壁の上部に
流入口１１、下部に流出口１２を開口したケーシング１
へ、外周Ｅこ開口を有す複数の粒体受渡室２１を具えた
粒体供給ロータ２を気密に保ちながら回転可能に内蔵し
、該装置は受渡室２１の上向き位置に於て流入口１１か
らホッパ１３中の粒体を受入れ、該室２１が回転下降し
て下向き位置ｔこなったとき室２１内に圧力空気を吹込
んで粒体を流出口１２へ放出させ、流出口１２に接続し
た接続管１４へ粒体を連続供給するものである。

上記接続管１４の下端は、圧力空気管路中に配備した本
考案に係る合流管３の分岐筒３２に接続連通している。

合流管３は内部に主気流を流通させる真直な気流通路を
具えた空気管３１上へ、内部に気流通路と直交して連通
ずる砂流下孔を具えた分岐筒３２を突設したものであっ
て、空気管３１の上流側端部はホース等の可撓管３４を
介して圧力空気源ｌこ、又下流側の端部は同様な可撓管
３５を介して噴射ノズルに夫々接続する。

合流管３の内部には、分岐筒３２の砂流下孔が気流通路
に連通ずる開口の上流側に、空気管３１の土壁から砂流
下孔の開口真下の上流部心掛かる短かい偏流板３３を突
設している。

砂流下孔の開口真下の下流部には偏流板３３はとゾかず
空気通路に開放されており、合流管３の内部底面は砂流
下孔の開口及び偏流板３３の下方に対応して、偏向気流
の流入を許す室３６を凹設している。

合流管３は空気管３１．分岐筒３２を一体に具えている
から、装置の組立に際し空気管３１の気流通路の上流側
の端部には圧力タンク、下流側には噴射ノズルのパイプ
を接続し、分岐筒３２の上端には粒体供給装置を接続す
るだけで簡単に組立が出来る。

然して、粒体供給装置のホッパー１３に砂粒等の作業用
粒体を収容し、駆動装置により給送機を作動させてホッ
パー１３中のね体を順次接続管１４へ放出させると共に
、合流管３の空気管３１に圧力空気を流通させるとき、
接続管１４中へ放出された粒体は、管内孔１５に生じる
エゼクタ−作用により誘引され、分岐筒３２を流下して
主気流に給送される。

管中の偏流板３３は、通路の分岐部上流側にて気流方向
を下方へ偏らせ、偏向気流は室３６を通って空気管３１
へと流通し、空気流が分岐筒３２中ｌこ吹き上って接続
管１４に流入し、或いは砂流下孔を閉塞することはない
。

偏流板３３は先端が砂流下孔の開口真下の上流部に掛か
る程度Ｉこ短かく形成され、砂流下孔の開口真下の下流
部は開放されているから、分岐筒３２を流下する砂は偏
流板に邪魔されず円滑な流出が出来るのである。

本考案は上記の如く、空気管３１と分岐筒３２との連通
部の開口上流へ先端が砂流下孔の開口真下の上流部に掛
る程度の短かい偏流板３３を突設し、砂流下孔の開口真
下の下流部は開放され且つ偏流板３３及び砂流下孔の開
口真下の通路底面は凹んで偏向気流の流入を許す室３６
を形成する簡単な構成によって、粒体の流下は妨げず、
主気流は通路の分岐部で下方へ偏り、分岐筒３２の砂流
下孔には流入せず、従って分岐筒３２からの粒体の誘引
効果が向上し且つ安定して従来の不都合を解消出来る。

更に偏流板３３によって下向きに偏向した気流は室３６
を通って流通し、空気流れがスムーズであって分岐筒３
２へ吹き上ることが無く、ホッパー中の砂流下を妨げず
、コンスタントな砂の混合とブラスト作業を実現出来る
。

しかも合流管３は空気管３１．分岐筒３２を一体に具え
て、真直の気流通路及び垂直の砂流下孔を形成している
から、装置の組立に対し圧力タンク、噴射ノズル、粒体
供給装置を合流管３の各端部に接続するだけで簡単に仕
上り、しかも精度と強度が要求されるエゼクタ一部分が
一体構造化している為、破損、空気漏洩等は起らず、長
期の使用に耐え得る等、優れた特徴を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は使用状態を示す断面図、第２図は本考案合流管
の拡大断面図である。 ３・・・・・・合流管、３１・・・・・・空気管、３２
・・・・・・分岐筒、３３・・・・・・偏流板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に真直な気流通路を具えた空気管３１上へ分岐筒３
   ２を垂直に一体に突設し、分岐筒３２の内部に空気管３
   １内の気流通路と直交して連通ずる真直の砂流下孔を具
   え、分岐筒３２の砂流下孔が気流通路に連通ずる開口の
   上流側には、空気管３１の土壁から砂流下孔の開口直下
   に向けて斜めに突出する短かい偏流板３３を設けており
   、該偏流板３３の突出長さは先端が砂流下孔の開口直下
   の上流部に掛かる程度にとどめて、砂流下孔の開口直下
   を空気通路へ開放し、偏流板３３及び分岐筒３２砕流下
   孔開口の下方には通路底部を凹ませた室３６を形成した
   ことを特徴とする圧力空気流とね体との合流管。