JPS5851847B2 - 粉粒状物の管路輸送方法およびその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は製紙用チップ、ゴミ類等の粒状物、粉状物ま
たは塊状物（本明細書では単に粉粒状物という）のカプ
セル輸送方法およびその装置に関し、その目的は特に製
紙用チップ等の嵩高で軽量の材料を管路を通して輸送す
るに際し、材料を嵩高とならずかつ取扱が容易にせんと
するものである。

管路により材料を輸送する方式は近年、新しい輸送方式
として注目を集めている。

しかしながら。この方式にあっては、管路の設置性およ
び設備費等の点によって大径とすることが困難である。

したがって、製紙チップ等の嵩高物を管路輸送すること
はコスト高となり得策でないばかりでなく、材料がふわ
ふわしたようなものでは、管路輸送車輛への充填および
排出の取扱が困難であるとの問題があった。

この発明は前記従来の問題点を一挙に解決せんとしたも
ので、以下図面に示す具体例によってこの発明を詳述す
る。

第１図に示すように、粉粒状物１は容器２内に充填し、
これを管路輸送車輛３内に入れて管路４を空気圧を推進
源として輸送する。

３ａは車輛、３ｂはシール材である。

粉粒状物１の充填は第３図に示すように、容器２を円筒
状とし、その一端開口部に蓋２ａを着脱自在にし、周壁
部および底部を比較的微細な金網２ｂにより構成し、か
つ上端および下端の開口周縁を金物等からなる補強環２
ｃにより補強してなり、この容器２を蓋２ａを取り外し
充填筒５内に設置しておく。

充填筒５の上部には上蓋５ａが設けられ、下部において
排気管６が取り付けられている。

１はブロウで、圧送管８に連通している。

この圧送管８の途中において、下部切り出し口９ａにス
クリューフィーダ１０を備えたホッパ９が設けられ、圧
送管８（こ連通している。

ホッパ９内には粉粒状物１に貯えられ、スクリューフィ
ーダ１０により切り出され圧送管８内に送り込まれる。

圧送管８内に送り込まれた粉粒状物１はブロワ７からの
空気Ａに乗って容器２内に吹き込まれる。

容器２は比較的微細な金網２ｂにより構成されているか
ら、粉粒状物１の一部または全部は金網２ｂにより捕捉
され、空気あるいは粉粒状物１の一部を伴った空気Ａ′
のみが透過して排気管６に導かれ、サイクロン１１にお
いて粉粒状物１が分離され受箱１２に貯えられ、清浄空
気Ａが吸気管１３を介してブロワ７に導かれる。

そして粉粒状物１は容器２内に順次充填されるが、ブロ
ワ７からの圧送空気Ａに浮遊同伴されるものであるから
、たとえ粉粒状物１が嵩高のものであっても圧密されて
容器２内に充填される。

かくして容器２内一杯に充填が終ったならば蓋２ａを被
せて輸送車輛３内に入れ、推進源としての空気圧により
管路２内を輸送する。

第１図では数個のカプセル車輛を連結した状態で輸送す
る態様が示されている。

一方、荷卸し側では、輸送車輛３から容器２を取り出し
、蓋２ａを外した後、両端が開口した排出筒１４に設置
され、送気管１５を介してブロワ１６により生じた圧気
が排出筒１４下部から吹込まれる。

これによって容器２内の粉粒状物１は圧気に浮遊同伴し
て排出管１７を通ってサイクロン１８に導かれ、粉粒状
物１のみが下部から搬出コンベア１９上へ排出され、こ
の排出コンベア１９に乗って処理場に送られ、サイクロ
ン１８により分離された清浄空気は吸気管２０を通って
ブロワ１に再び送られる。

なお、上述の容器としては、金網の他にフラットバー等
を組立ててなる容器或は連結気泡の合成樹脂発泡体等を
も用いることができ、要は通気性を有し、かつ粉粒状物
の一部または全部を不透過とする容器であれば足りる。

以上のように、この発明は、通気性を有し、かつ粉粒状
物を不透過とする容器に、粉粒状物を浮遊同伴させた圧
気を吹込むものであるから、製紙用チップ等の嵩高でか
つ軽量な粉粒状物であっても、容器内に圧密充填が可能
であり、一度に大量の粉粒状物を輸送車輛内に乗せるこ
とができ経済的であるとともに、一旦容器に充填した後
輸送車輛に乗せるものであるから、・直接輸送車輛内に
入れる場合に比して取扱がきわめて容易である。

また排出に際して、容器の一端から圧気を吹込むことに
よって排出でき、これまた取扱上きわめて便利であると
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は管路輸送車輛による粉粒状物の輸送状態を示す
断面図、第２図は容器内への粉粒状物の圧密充填方式の
概要図、第３図は容器の詳細を示す斜視図、第４図は容
器からの粉粒状物の排出方式の概要図である。 １・・・・・・粉粒状物、２・・・・・・容器、３・・
・・・・管路輸送車輛、４・・・・・・管路、５・・・
・・・充填筒、７・・・・・・ブロワ、９・・・・・・
ホッパ １１・・・・・・サイクロン、１４・・・・・
・排出筒、１６・・・・・・ブロワ、１８・・・・・・
サイクロン、１９・・・・・・搬出コンベア。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 通気性を有し、かつ粉粒状物の一部または全部を不
   透過とする容器を充填筒内に設置し、前記容器内に粉粒
   状物を浮遊させた圧気を吹込み、前記容器内に粉粒状物
   を圧密充填し、その粉粒状物を充填した容器を管路輸送
   車輛内に入れて推進源たる流体圧により管路内を輸送し
   、前記容器内に圧気を吹付けて粉粒状物を排出すること
   を特徴とする粉粒状物の管路輸送方法。 ２ 管路輸送車輛内に収容すべき通気性を有し、かつ粉
   粒状物の一部または全部を不透過とする容器と、ホッパ
   ーから送られる粉粒状物をブロワからの圧気に圧送管内
   において浮遊させて前記容器に圧送し、粉粒状物を充填
   筒内に設置した容器内に圧密充填させる手段と、粉粒状
   物が充填された容器を収容し流体圧を推進源として管路
   内を移動する管路輸送車輛と、輸送され管路輸送車輛か
   ら取り出された容器（こ対してブロワからの圧気を送気
   管を通して吹付け、その圧気に粉粒状物を浮遊させて容
   器から粉粒状物を排出する手段とを具備したことを特徴
   とする粉粒状物の管路輸送装置。