JPS5851413Y2 - エアガバナ付エンジンの点火進角制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、エアガバナ付エンジンのディストリビュータ進角
装置としては、オーバーヒート対策としてキャブレータ
のスロットルレバーの開度特性を利用し、機械的にキャ
ブレータのアドバンスポート負圧と吸入マニホールド負
圧とを切替えていたが、この方式では取付調整困難であ
り、又、構成部品が多くコスト高となる欠点があった。

この考案では、ディス） ＩＪピユータを従来のものか
ら２室付負圧進角装置にかえ、キャブレータのスロット
ルバルブの常に下流側とエアガバナの常に上流側すなわ
ちキャブレータのスロットルバルブとエアガバナのパル
プとの間の圧力と、吸入マニホールドの圧力との差によ
って、負圧進角を得るようにし、従来の機械式による取
付調整困難を排除し、さらに構部部品を少なくし安価に
出来るようにしたものである。

次にこの考案の実施例について説明する。

図はディス） ＩＪピユータと協同する内燃機関の部分
、例えばキャブレータ１、エアガバナ２、吸入マニホー
ルド３、ディストリビュータ１６、及びディス） ＩＪ
ピユータ１６の負圧進角制御部の室１５をポート１０よ
りキャブレータ１のスロットルバルブ５の常に下流側と
エアガバナ２のパルプ６の常に上流側の中間ポー）７に
、又、室１４をポート９より吸入マニホールドに接続し
た部分を略図的に示したもので、ディストリビュータの
負圧進角制御部は、室１４．１５の仕切としてのダイア
フラム１１、シール機能をもつもの１２、左右に動くロ
ッド１３、及びポー）９．１０よりなう１室１４．１５
の差圧によってロッド１３が運動して自動的にディスト
リビュータの進角調整を行なうものである。

すなわち、キャブレータ１のスロットルバルブ５の常に
下流側とエアガバナ２のパルプ６の常に上流側との間に
あるポー）７の圧力と、吸入マニホールド３からのポー
ト８の圧力とによって生じる差圧が所定の圧力差以上に
なると、すなわち吸入マニホールド側負圧が中間ポート
側負圧より所定値以上大きくなるとディストリビュータ
１６の負圧進角制御部のダイアフラム１１が図で左方向
に移動しディス） ＩＪピユータは進角する。

又、画室の圧力差が所定以下の時は、ダイアフラム１１
は移動せずディストリビュータは進角しない。

従来の機械式ディストリビュータ進角装置では、取付調
整困難であり、又、構成部品が多くコスト高になるが、
この考案によると、ディストリビュータと吸入マニホー
ルドポート８、キャブレータのスロットルバルブ５の常
に下流側とエアガバナのパルプ６の常に上流側との間の
ポート７を使用するのみで自動的にディストリビュータ
を進角することができ、前記した従来の欠点を一掃して
装置をコンパクト化することが可能な上にエアガバナの
上流細かよび下流側の圧力を取シ出し口として使用して
おり、またこれらの圧力を同時に差圧作動用点火進角装
置を使用して進角用圧力源としており、点化進角の変化
を除々に行なわせるものであるから、機関の急激な出力
変化を押えることができるもので実用上極めて有効なも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面はエアガバナ付エンジンの点火進角制御装置図であ
る。 １・・・・・・キャブレータ、２・・・・・・エアガバ
ナ、３・・・・・・吸入マニホールド、５・・・・・・
スロットルバルブ、？、８，９．１０・・・・・・ポー
ト、１４．１５・・・・・・室、１６・・・・・・ディ
ストリビュータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２室付負圧進角制御部をもったディス） ＩＪピユータ
   において、その一方の室は点火進角用の負圧を取出す吸
   入マニホールド３に、他方の室はキャブレータのスロッ
   トルバルブ５の常に下流側にあり、しかもエアガバナの
   パルプ６の常に上流側にある中間ポートにそれぞれ連通
   させ、ディス） ＩＪピユータの２室に生じる負圧が、
   吸入マニホールド側が中間ポート側より所定値以上大き
   くなると一負圧進角を得るようにしたエアガバナ付エン
   ジンの点火進角制御装置。