JPS5850279Y2 - 重量計量機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は荷重に依る撓み量を検出しその撓み量に応じた
重量を計量する重量計量機構に関する。

第１図は従来の重量計量機構を示し、１は被計量物２が
載置される載置台、３は上記載置台２が着脱自在に関連
付けられ被計量物２の重量に依って下降する可動部材、
４は該可動部材３を枢支し一端が支持台５に回転自在に
支持された荷重レバーで、該荷重レバー４の他端は片持
梁構造の撓み部材６の自由端に連結されている。

７は上記撓み部材６と対向し該撓み部材６の撓み量を検
出する磁電変換器等から成る検出部材で、該検出部材７
は撓み量を電気量に磁電変換するものである。

８は上記載置台１と撓み部材３及び検出部材７等とを区
画する区画板で、該区画板８の底面に撓み部材６及び検
出部材７と荷重レバー５を支持する支持台５とが取り付
けられている。

斯る構造の重量計量機構に於いて、被計量物２が載置台
１に載置されると可動部材３は下降し荷重レバー４を支
持台５の支持点を中心に下方向に回動せしめる。

この荷重レバー４の回動に依ってその他端に連結されて
いる撓み部材６は下方向に撓み検出部材７の磁電変換器
が上記撓み部材６の撓み量、即ち荷重相当の電気量に磁
電変換する。

この様にして被計量物２の計量は行なわれるが荷重と撓
み部材６の撓み量との関係は極めて厳しく例えば１ｋｇ
の荷重に対して１ｍ２Ｉ！を撓むと云う具合いである。

従って、その撓み量を検出する検出部材７との位置関係
も非常に重要となり、計量中に伺らかの外乱に依って上
記撓み部材６と検出部材７との位置関係が乱れるとその
計量値は全く真値と掛は離れたものとなってしまう。

第１図に示した従来の重量計量機構は可動部材３を介し
て被計量物２の荷重が加えられる荷重レバー４の一端が
区画板８に固着されている支持台５に支持されている為
に荷重が加えられる荷重時に上記荷重レバー４の一端か
ら支持台５に働らく力に依って上記区画板８は僅かに歪
んでしまう。

この歪に依って区画板８に取着されている撓み部材６及
び検出部材７の位置関係に異常が発生し計量に支障を来
していた。

本考案は斯る点に鑑み為されたものであって以下に第２
図以降を参照しつつ詳述する。

第２図は本考案重量計量機構の一実施例を示し第１図と
同様に、１は載置台、２は被計量物、３は可動部材、４
は荷重レバー、５は支持台、６は撓み部材、７は検出部
材、８は区画板で、異なるところは歪に依る撓み部材６
と検出部材７との位置関係の異常を防止せしめる歪防止
手段を付加した点にある。

即ち、歪の発生原因である支持台５と上記撓み部材６及
び検出部材７との取着箇所を別体にすべく該撓み・検出
両部材６，７を支持台５が固着されている区画板８とは
別の基板９に取す付ケユニット化し、その後ビス１０等
に依って上記区画板８に組み込んでいる。

而して、被計量物２の載置台１への載置に依って可動部
材３は下降し、荷重レバー４を回動せしめる。

この荷重レバー４の回動は先にも述べた如く支持台５の
支持点を中心に下方向となりこの回動力に依って支持台
５が固着されている区画板８を歪ませる。

一方、荷重レバー４の他端に連結された撓み部材６は撓
みその撓み量を対向配置された検出部材７の磁電変換器
で検出せしめ電気量に磁電変換される。

この電気量即ち計量値は区画板８が歪んだとしても撓み
部材６及び検出部材７は上記区画板８とは別体の基板９
に取付けた歪防止手段が施しであるので歪の影響は殆ど
受けず極めて真値に近い値となる。

第３図は本考案機構の他の実施例の要部を示し撓み部材
６及び検出部材７を支持台５同様に区画板８の底面に取
り付けると共に歪防止手段とじて上記撓み・検出両部材
６，７の周囲の区画板８を一部を残して切欠いている。

更に、この切欠１１の形成と同時に補強リブ１２を設け
る事に依って載置台１に被計量物２が載置されて区画板
８が歪んでも撓み・検出両部材６，７が取着されている
区画板８は殆ど影響を受けない。

従って精度の高い計量値を得る事が出来る。

以上の説明から明らかな如く本考案重量計量機構は被計
量物が載置される載置台に関連付けられ上記被計量物の
重量に依り撓む撓み部材の撓み量を検出部材で検出し計
量を行なうと共に、上記計量と撓み部材及び検出部材と
を区画する区画板に荷重に依る歪を防止せしめる歪防止
手段を付加しているので撓み部材と検出部材との位置関
係を上記歪から遮断する事が出来、計量精度の向上が図
れる。

更に、上記歪防止手段として撓み部材と検出部材とを区
画板とは別の基板に取着すればユニット化が実現出来、
組み立て工程のスピード化が図れる。

また、他の実施例に於いては上記両部材を区画板に取り
付けると共に該区画板の上記撓み・検出両部材の周囲を
、一部を残して切欠く事に依って上記歪防止手段として
いるので、ただ単に区画板を打ち抜くだけで良く何ら特
別な工程を施さずに実現する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の重量計量機構を示す断面図、第２図は本
考案機構の一実施例を示す断面図、第３図は他の実施例
を示す斜視図で、１は載置台、３は可動部材、４は荷重
レバー、５は支持台、６は撓み部材、７は検出部材、８
は区画板、９は基板、１１は切欠を夫々示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 荷重に依る撓み量を検出しその撓み量に応じて重量
   を計算するものに於いて、被計量物を載置する載置台と
   、該載置台に関連付けられ荷重に依り撓む撓み部材と、
   該撓み部材の撓み量を検出する検出部材と、該検出部材
   及び撓み部材と載置台とを区画する区画板と、から成り
   、該区画板の荷重に依る歪を防止せしめる歪防止手段を
   付加し撓み部材と検出部材との位置関係に上記歪による
   影響を遮断せしめた事を特徴とする重量計量機構。 ２ 上記歪防止手段として上記撓み部材及び検出部材が
   取着される基板を設け、該基板と区画板とを別体とした
   事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の重
   量計量機構。 ３ 上記歪防止手段として上記撓み部材及び検出部材を
   上記区画板底面に取り付けると共に該区画板の上記両部
   材の周囲を、一部を残して切欠いた事を特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の重量計量機構。