JPS5848738Y2 - 電動昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井等の高所に固定されたモーター及びこれに
よって駆動されるワイヤロープによって照明器具等を昇
降させる電動昇降装置の改良に関する。

この種の電動昇降装置は一般に、天井等の高所に照明器
具等を昇降させるためのワイヤロープ、そのワイヤロー
プを巻き取るための巻取ドラム、その巻取ドラムを駆動
するためのモーター、前記照明器具等を固定するための
固定装置及び照明器具内の光源に電気エネルギーを供給
するための電気接点等を収納した固定部を設置するとと
もに、ワイヤーロープの先端に前記固定装置や電気接点
に対応する保合部と照明器具とからなる昇降部を取り付
けてなる構造を有する。

そして、昇降部が固定部に達し両者の機械的、電気的結
合が得られるとモーターが停止するように構成されてい
る。

従来、上記のような装置においてモーターを停止させる
機構は、固定部側にリミットスイッチを設けておき、昇
降部が固定部に対して機械的・電気的に結合すると同時
に昇降部の一部でリミットスイッチを働かせてモーター
の制御回路を開放するように構成されていた。

しかし、前記のようにモーターの制御回路を開放するた
めのリミットスイッチを装置の固定部側に設けておくと
、リミットスイッチが何らかの原因で故障した場合、例
えば輸送中や取付後の振動や衝撃によって電気接点の接
触不良が生じたり、動作中の過電流や異常電流等によっ
て電気接点の溶着や動作不良が生じた場合には装置固定
部が設置されている天井面に昇ってリミットスイッチの
点検・交換を行なわなければならない不便がある。

本考案は上記のような従来装置の欠点に鑑みてなされた
もので、従来固定部側に設けられていたリミットスイッ
チを昇降部側に設けてリミットスイッチの点検・交換を
地上で行なえるようにするとともに、固定部と昇降部の
電気的結合即ちモーター制御回路や光源点灯回路の形成
が確実・スムーズに行なえるように改良したものである
。

以下本考案に係る電動昇降装置を図について説明するこ
とにする。

電動昇降装置は第１図に示すように、モーター、巻取ド
ラム、ワイヤーロープ等を収納してなり天井等の高所１
に固定された固定部２と、前記ワイヤーロープにより昇
降される照明器具等３を具備する昇降部４とからなって
おり、モーターにより駆動されるワイヤーロープ５によ
り照明器具等３を実線及び破線で示すように昇降し得る
ように構成されている。

第２図は前記のような電動昇降装置において、本考案の
主要部であるリミットスイッチの設置個所と該リミット
スイッチにより開閉されるモー ターの制御回路の電気
接点の設置個所を示した構造図である。

同図において、６は固定部側に設けた固定基板、７は固
定基板に設けた嵌合筒、３は昇降部側に取り付けた照明
器具等、８は昇降部の頂部に設けた嵌合棒であって、該
嵌合棒８の先端にはモーター９で駆動される巻取ドラム
１０に巻回されたワイヤーロープ５の一端が接続されて
いる。

ワイヤーロープブ５で゛引き上げられた嵌合棒８は固定
部２の嵌合筒７に嵌合し所定の位置においてロック機構
（図示せず）によって係止される。

本考案は、かような構造において、固定部２にモーター
を介し、て電源に接続された一対の可動接点１１ ａ、
’ｔｌ ｂを設けるとともに該可動接点１１ａ、１１ｂ
に接触し、てモー ターの制御回路を閉放する一対の上
部固定接点１２ａ、１２ｂを設ける。

また、前記昇降部４に該昇降部４の上昇によって前記固
定部２の可動接点１１ａ、ｌｌｂに接触するー・対の下
部固定接点１３ａ、１３ｂを設けるとともに該下部固定
液、：、ｊ： １３ ａ 、 １３ ｂの間を接続する
リミットスイッチ１４を設ける。

そして、昇降部４が上昇して下部固定接点１３ａ、１３
ｂが可動接点１１ ａ 、１１ ｂに完全に接触してモ
ーターの制御回路を閉放すると同時に上部固定接点１２
ａ 、１２ ｂが可動接点１ｉ ａ、１１ ｂから離
れ、かつ昇降部４が完全に上昇しきってロック機構が働
く点即ち上死点においてリミツＩ・スイッチ１４かイ動
きモーターの制御回路が開放されるように構成されてい
る。

なお、昇降部４の上死点においてリミットスイッチ４を
１動せるためには図示のように嵌合筒１７の一部に突起
１５を設けておき、該突起１５によってリミットスイッ
チ１４の開閉釦を押圧するようにしておけは゛よい。

また、第２図はモーターの制御回路についての電気接点
だけを示すもので、昇降部４の照明器具内の光源を電源
に接続するためには、第３図の昇降部平面図に示すよう
に、モーター回路用電気接点１３ ａ 、１３ ｂの他
に光源用電気接点１６ ａ 、１６ ｂを設けておく必
要がある。

次に、以上の構成になるモーター制御回路の開閉動作を
説明する。

第４図は昇降部が上死点に達していない場合の回路図を
示すもので、モーター９の制御回路は固定部の可動接点
１１ ａ、１１ ｂと上部固定接点１２ａ、１２ｂの接
触により閉放されており、モーター９により昇降部を昇
降させることができる。

第５図は昇降部が更に上昇した場合の回路図を示し、可
動接点１１ａ、ｌｌｂに対して上部固定接点１２ ａ
、１２ ｂと下部固定接点１３ａ、１３ｂ（７）双方が
接触し完全な電気的接続が得られる。

第６図は昇降部か上死点に達した場合の回路図を示すも
ので、可動接点１１ ａ、１１ ｂと下部固定接点１３
ａ 、１３ ｂは接触しているが、リミットスイッチ
１４が開放するためモーター９は停止する。

以上のような構造の電動昇降装置は、従来固定部に設け
ていたリミットスイッチを昇降部に設けたのでリミット
スイッチの点検・交換を地上で行なうことが可能である
。

また、昇降部側のリミットスイッチを含む回路によって
モーター制御回路が完全に形成されると同時に固定部側
のモーター制御回路の一部を切り離すように構成したの
で固定部と昇降部の結合に伴なうモーター制御回路の形
成が確実・スムーズに行なわれる。

さらに、このような切替動作をさせるにもかがわらず、
構造的には固定部側に一対の可動接点と固定接点をまた
昇降部側に光源用とは別に一対の固定接点を設けるだけ
でよいから、構造的に大して複雑にもならず、光源点灯
回路の電気的接続等に何ら支障を及は゛すおそれもない
等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電動昇降装置の側面図、第２図は
その要部断面図、第３図は同じく要部平面図、第４図乃
至第６図は動作を説明するための回路図である。 第１図乃至第６図において、２・・・・・・固定部、４
・・・・・・昇降部、１１ ａ、１１ ｂ・・・・・・
可動接点、１２ ａ 、１２ ｂ・・・・・・上部固定
接点、１３ ａ 、１３ ｂ・・・・・・下部固定接点
、１４・・・・・・リミットスイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーター、巻取ドラム、ワイヤロープ等を収納してなり
   天井等の高所に固定された固定部２と前記ワイヤロープ
   により昇降される照明器具等を具備する昇降部４とから
   なる電動昇降装置において、前記固定部２にモーターを
   介して電源に接続された一対の可動接点１１ ａ、１１
   ｂを設けるとともに該可動接点に接触してモーターの
   制御回路を閉成する一対の上部固定接点１２ ａ 、１
   ２ ｂを設けておき、また前記昇降部４に該昇降部の上
   昇によって前記固定部２の可動接点１１ ａ、１１ ｂ
   に接触する一対の下部固定接点１３ａ、１３ｂを設ける
   とともに該下部固定接点の間を接続するリミットスイッ
   チ１４を設けておき、前記下部固定接点１３ ａ 、１
   ３ ｂが可動接点１１ａ、ｌｌｂに完全に接触してモー
   ターの制御回路を閉成すると同時に上部固定接点１２ａ
   、１２ｂが可動接点１１ ａ、１１ ｂから離れかつ昇
   降部４の上死点においてリミットスイッチ１４が開放さ
   れるように構成されている電動昇降装置。