JPS5848275B2 - 抵抗溶接装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分類〉 開示技術はポータブルガンタイプ抵抗溶接装置に於で抑
圧シリンダに給電径路を形威せしめピストンロンド側電
極へのフレキシブルケーブルチューブを省くようにした
技術分野に属する。

〈要旨の解説〉 しかして、この発明は該抑圧シリンダを導電性の給電シ
リンダとし、その摺動ピストンに前置した導電性ロツド
先端に一方の電極を設け、又、該シリンダに設けたアー
ム先端に他方の電極を設で該ピストンに併設した複数分
割集電リングの外方拡開給電リング接触により通電させ
るようにした抵抗溶接装置に関する発明であり、特に、
抑圧シリンダとしての給電シリンダに通電された電流が
ピストンの加圧動作により該ピストンに当接する複数分
割集電リングをして該シリンダケースの給電ライナに摺
接すると共に通電ロンドの集電プレートの周縁部にも当
接するようにして通電し、該集電プレートに作用する偶
力で該通電ロンドを溶接時の板圧減少に対し押進させる
ようにしたポータブルガンタイプの抵抗溶接装置に係る
発明である。

〈従来技術〉 周知の如くスポット溶接等に抵抗溶接は広く採用されて
いるが、その易作業性、簡潔構造、安５価等のメリット
により所謂ポータブルガンタイプの抵抗溶接装置が用い
られてきている。

該種ポータブルガンタイプ抵抗溶接装置１を第１図に例
示して説明すると、該抵抗溶接装置１は金属相互の溶接
部に大電流を導通させるべく、又、面圧不足による発熱
を防止するべく、バルブ２を有する液圧シリンダを押圧
シリンダ３として設け該押圧シリンダ３に取付ブラケッ
ト４を介して接続された給電ケーブル５の一方のコード
ケーブルはフレキシブルチューブ６を介して一方の電極
７を先端に有し図示しないピストンロツドに固設前延す
るアーム８に固設接続するようにし、他方のコードケー
ブルは該シリンダ３に固設して前延すると共に先端に他
方の電極９を有するアーム１０に固設されるようにされ
ている。

〈従来技術の問題点〉 しかしながら、核種在来タイプの抵抗溶接装置１におい
ては前述の如く必要条件として溶接部の面圧を上げるべ
く抑圧シリンダ３のピストンを進退動させるため必燃的
にロツドと一体のアーム８も進退動し、したがって、前
記フレキシブルチューブ６は経時的に頻繁に曲折され、
その結果、損傷をまぬがれず、交換回数が多くなり、管
理が大変である欠点があり、作業能率の悪化を招く難点
があり、しかも、該フレキシブルチューブ６の介装スペ
ースを撓曲空間を有して設けなければならず、その限り
、コンパクト化が図れず、コスト高になる不利点があっ
た。

更に、該フレキシブルチューブ６の存在は可撓部の切損
による漏電がある危険性があり、これに対処するに保守
点検等の管理が極めて煩瑣である不都合さがあった。

〈発明の目的〉 この発明の目的は上述従来技術に基づくポータブルガン
タイプの抵抗溶接装置の問題点を解決すべき技術的課題
とし、押圧シリンダを給電シリンダとして兼用させ、可
動ロンド接続のコードケーブルチューブを省略し、溶接
中の確実な押圧力が保持できるようにし、製造産業にお
ける溶接利用分野に益する安全、且つ、コンパクトな耐
久性の優れた抵抗溶接装置を提供せんとするものである
。

〈発明の構成〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの発
明の構成は前述問題点を解決するために抵抗溶接を行う
に際し液圧を作動させピストンを押圧することによりロ
ンドは前進し該ロンド先端電極とアーム先端電極とはワ
ークを挟持し所定押圧力を該ワーク溶接部に印加すると
共に略ピストンをロンドに対して更に前進させ、その結
果、集電リングが拡出してシリンダの給電ライナに当接
して給電ケーブルからシリンダ通電を介して導通する電
流を該給電ライナからロツドの集電プレートの周縁部を
押圧して該集電プレートに導通し、更に該ロツドからそ
の先端の電極に導通させ、よって押圧裡に抵抗溶接が行
えるようにし、又、溶接による板圧減少による減圧分は
上記集電プレートのピストン、集電リングを介してのロ
ンドに対する偶力で押圧力を助勢印加し確実に溶接抑圧
を持続するようにしたものである。

く実施例一構成〉 次にこの発明の１実施例を第２図に基づいて説明すれば
以下の通りである。

１０は抵抗溶接装置であって、この発明の要旨を威すポ
ータブルタイプのものであり、一方の陽電極１１を有す
るアーム１２の基部１３はボルト１４を介して給電シリ
ンダ兼用の押圧シリンダ１５の前部シリンダケース１６
に固定されると共に両極コードを軸装する給電ケーブル
１７を支持している。

而して、該抑圧シリンダ１５のシリンダケースの両側に
は所定液圧源に図示しない電磁バルブを介して接続され
た抑圧用給液口１８、後退用給液口１９が設けられ、給
液ニツプルが接続されるようにされている。

該シリンダケ１ス１５の胴部内側面には円筒状の導電性
給電ライナ２０が添設固定され、該給電ライナ２０には
導電性ロツド２１に片持されると共に該ロツド２１に対
しても設定量進退動可能に遊挿されるピストン２２がそ
の前後に戻し室２３、抑圧室２４を形戒してシール２５
を外設し摺動自在に内装されている。

２６は抜止めリングであり、上記ピストン２２のロツド
２１に対するストツパを威している。

又、該ピストン２２の前面外周には図示する様に後退テ
ーパ面を有するプレツシャリング２７が嵌設され、又、
中心部にはバネとしてのサラバネ２８が介装されてロツ
ド２１の段差部２９にディスク状であって可撓性の導電
性集電プレート３０を押圧状態で介装するようにされて
いる。

３１は集電プレートに貫設した連通孔であって該集電プ
レート３０の前後の液圧を均一にする如く前後に連通さ
れている。

該集電プレート３０の後面周縁部に接触すると共に前記
ピストン２２のプレツシャリング２７の前部テーパ面に
当接する後部テーパ面を有する導電性集電リング３２が
複数個周方向分割され、バネ性の共役リング３３により
通常非稼動時は内方付勢状態に圧縮縮径されており、通
常は前記給電ライナ２０に当接しないようにされている
。

又、前記ロツド２１はシリンダケース１６の前壁をシー
ル３４を挿通して前延し、通電シャンク３５を汗して前
記陽電極１１に同芯裡に対向する陰電極３６を有してい
る。

尚、前記給電ケーブル１７の陽極ケーブルは前記アーム
１２を介し該陽電極１１に、陰極ケーブルは極宜にシリ
ンダケース１６に接続されている。

く実施例一作用〉 上述構或において、図示する様に所定金属のワーク３７
の溶接部を電極１１、３６間でその軸上に位置決めして
いてセットし、電磁バルブ操作を介して給液口１８より
作動液、例えば、圧油を送給し、給液口１９から排油す
る如くすると、押圧室２４に働く圧力はピストン２２を
押圧し、サラバネ２８、集電プレート３０を介してロソ
ド２１を押進させ、通電シャンク３５と一体に電極３６
は電極１１とによりワーク３７を挟圧支持する。

而して、該ワーク３７挟持後も加圧を持続すると、ロツ
ド２１は先端電極３６の金属ワーク３７に対する尚接で
ーたん停止するものの上記持続加圧のために該ピストン
は該ロツド２１に対してサラバネ２８に抗して更に相対
押進され、前置プレツシャリング２７のテーパ面が集電
リング３２の後部テーパ面を押圧し、くさび作用により
共役リング３３に抗し該集電リング３２の各分割体は集
電プレート３０とプレツシャリング２７との狭搾作用に
より外方膨出拡開して給電ライナ２０に当接し、僅かに
摺動じていく。

この状態で液圧加圧を停止すると、給電ケーブル１７の
陰極電流コードからの電流は図上矢印Ａに示す様に、該
給電ケーブル１７から順次シリンダケース１６、給電ラ
イナ２０、集電リング３２、集電プレート３０、を経て
ロツド２１、通電シャンク３５より陰電極３６に達し、
一方、陽電極コードからの陽電流はアーム１２から陽電
極１１に通電され、ワーク３７に通電され、抑圧状態で
抵抗溶接が行われる。

而して、この間、集電プレート３０はその中心部をロツ
ド２１の段差部２９にサラバネ２８により結合され、一
方周縁部はピストン２２、及び、プレツシャリング２７
、集電リング３２を介して持続的に抑圧状態してあるる
ため、該ロツド２１の段差部２９とにより偶力作用が発
生し、それによって該集電プレート３０への前方にたわ
みは口ツド２１を押進させることになり溶接時に発生す
るワーク３７の板圧減少による加圧力減少に対処して加
圧力維持するようにされ、したがって、健全なスポット
溶接が行われる。

尚、該集電プレート３０は連通孔３１を介しての圧油連
通により前後面均圧にされる。

゛そして、溶接が終了すると、後退用給液口１９から電
磁バルブを切換えて給液し、給液口１８から排液すると
ピストン２２はまずサラバネ２８により復位し、連通孔
３Ｆを介してピストン２２は後退し、抜け止め２６を介
してロツド２１は戻され初期状態にリセットされる。

その間、集電リング３２はピストン２２が集電プレート
３０から復位するため共役リング３３により付勢されて
内方に縮径する。

〈他の実施例〉 尚、この発明の実施態様は上述実施例に限るものでない
ことは勿論であり、例えば、皿バネの代りにコイルバネ
を用いても良く、材質、大きさ等の設計も適宜可能であ
り、給電ライナを省略してシリンダケース内面に溶接電
流を導通させても良い等種々の態様が採用可能である。

〈発明の効果〉 以上この発明によれば、ポータブルガンタイプ抵抗溶接
装置に於で、溶接電極間に溶接大電流を通電する抑圧シ
リンダを給電シリンダに兼用させるようにしたことによ
り基本的に該押圧シリンダの可動ピストン側電極に対す
る可撓コードチューブを付設する必要がなく、シたがっ
て、コードの断線、ショート等の発生が防げ、極めて安
全に操作出来る効果があるのみならず、点検や交換の手
間、管理が省け、その結果、作業能率も良く、稼働率が
向丘する効果が奏される。

又、該フレキシブルチューブの省略によりその可動範囲
が不要になるためそれだけ装置の機構占有空間が小さく
なり、コンパクト化が企れ、そのため操作性が良くなり
、溶接精度が向上するメリットもある。

更に、抑圧シリンダのシリンダケースの内面を給電部と
して使用し、ロンド先端の電極とロツドを通電性に接続
し、該給電部からの集電をピストンに係合する集電リン
グによる当接離反させて該ロンドに接合する集電プレー
トに導通する如くしたことにより、面圧を受けて通電さ
れ、ほとんど発熱することなく溶接時のみ確実に集電導
通される優れた効果がある。

更に又、可撓性集電プレートは複数分割集電リングを介
してピストンにより電極側にその周縁を押圧されると共
に中心部をロンドに近接する該ピストンによりバネを介
して結合されるようにしたため押圧時集電プレートが撓
み、常にロンドに押圧力を付勢し、それによって溶接時
のワークの板圧減少時の圧力減少を防止し溶接完了まで
充分な面圧を保つことが出来、その結果、良好な抵抗溶
接を得ることが出来る優れた効果がある。

加えて、集電プレートに連通孔が貫設されているため、
上述集電リングの撓み押進も支障なく行える効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術に基づくポークフルガンタイプの抵抗
溶接装置の概略説明側面図、第２図はこの発明の１実施
例の説明図であり、要部断面構造部分断面図である。 １６・・・・・・押圧シリンダ、２１・・・・・・ロツ
ド、３６・・・・・・電極、１１・・・・・・電極、１
７・・・・・・給電ケーブル、１２・・・・・・アーム
、１５・・・・・・シリンダケース、２２・・・・・・
ピストン、３０・・・・・・集電プレート、３２・・・
・・・集電リング、１６・・・・・・抵抗溶接装置、３
２・・・・・・連通孔、２８・・・・・・バネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給油シリンダを兼ねる押圧シリンダと該押圧シリン
   ダのロンド前端に一方の電極を有し該シリンダに付設し
   たアームがその他端に他方の電極を有すると共に給電ケ
   ーブルを基端に接続し而して該抑圧シリンダの導電シリ
   ンニダケースの内面と摺動するピストンに併設された集
   電プレートが上記電極に電気的に導通ずるロンドにその
   中心を結合され該ピストンに係合して上記導電シリンダ
   ケース内面に当接離反可能な複数分割集電リングが上記
   集電プレートに導通裡に接合されている抵抗溶接装置に
   おいて、上記集電プレートが可撓性であって連通孔をそ
   の表面から裏面に貫通穿設され、該集電プレートに対し
   前記ピストンカ釦ノドに近接するバネを介してロンドに
   遊嵌状態で対設され，而して前記分数分割集電リングが
   該集電プレートの周縁寄りにて該集電プレートに当接さ
   れていることを特徴とする抵抗溶接装置。