JPS5846965B2 - 地下連続壁の調査試験方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は地下連続壁における透水あるいは通気性を検
出する調査試験方法に関するものである。

近年掘削工事において山留壁あるいは止水壁として地下
連続壁が多く施工されている。

そして地下連続壁を場所打ちコンクリートによって造成
する場合において、スライム処理が不充分であった場合
に、特に打継目およびその付近のコンクリート中にスラ
イムを巻き込み、また大深度連続壁の場合は十分にコン
クリートを廻らせることが困難であるため、局部的に粗
な部分が生じ、止水壁において漏水箇所が生じたり、土
留壁において強度不足の箇所を生じたりする。

一方、大深度の地下連続壁を構築し、石油、液化ガスの
地下備蓄用タンクを構築することが実施あるいは計画さ
れていることから、前記問題点を解消するために十分な
施工管理が必要であり、そのためにも確実な調査試験方
法の開発が要望されるに至った。

この発明は前記要望に対処すべくしたもので、以下その
詳細を図示した実施例によって説明する。

先ず地下連続壁の一部となる第１パネル部を掘削し、そ
の掘削孔Ａの一端に調査孔形成突部１を有するインター
ロッキングパイプ２を挿入し、その掘削孔Ａ内にコンク
リート３を打設し、次いでインターロッキングパイプ２
を技出すとともに第２パネル部を掘削し、調査孔部にパ
イプ４を挿入し、そのコンクリート５を打設して壁体を
形成し、それが硬化した後パイプ４を引抜き、それによ
ってて生じた調査孔６に調査試験装置７を挿入してコン
クリート打継部の透水あるいは通気性を検出する。

その装置γの一例として送水または送気孔８を多数穿設
した管の上下にゴムバッキング９を設け、ロッド１０、
エヤーホース１１を通して水または空気を前記管に送る
ようにしたもので装置７から所要間隔において地盤に穿
孔した観測孔により水漏れ空気漏れを検出することがで
きる。

さらに調査孔にブレジオメーター、水中カメラ、赤外線
写真機、超音波発信機、ファイバースコープ、中性子水
分計、ガンマ−線密度針等を挿入して種々の調査あるい
は試験をなすことができる。

打継部についての調査試験の結果補修の必要が認められ
た場合調査孔を利用してグラウト注入することができる
。

なお以上の実施例は打継部について説明したが、地下連
続壁の中間部分についても略同様である。

この発明は以上の構成からなり、地下連続壁の施工に際
してその壁体に調査孔が設けられるので、この調査孔を
利用して各種試験調査が容易になされ、必要な処置をな
し、施工管理を確実とすることができ、しかもインター
ロッキングパイプの使用に併行して施工できその作業も
容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図、第４図および第５図はこの発
明の施工順序の概要を示した平面図、第６図は調査試験
装置を挿入した状態の縦断面図である。 Ａ・・・・・・掘削孔、１・・・・・・突部、２・・・
・・・インターロッキングパイプ、３・・・・・・コン
クリート、４・・・・・・パイプ、５・・・・・・コン
クリート、６・・・・・・調査孔、７・・・・・・調査
試験装置、８・・・・・・送気孔、９・・・・・・ゴム
バッキング、１０・・・・・・ロッド、１１・・・・・
・エヤーホース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 掘削孔内にパイプを挿入するとともにコンクリート
   を打設し、次いで前記パイプを引抜くことにより調査孔
   を形威しその調査孔に調査試験装置を挿入して壁体の透
   水性あるいは通気性を検出することを特徴とする地下連
   続壁の調査試験方法。