JPS5846779Y2 - アプライト形電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアプライド形電気掃除機に係り、特にバンドル
が倒れたときにバンドルと本体間の接続部に無な力が加
わらないようにした構成をもつアプライＩ・形電気掃除
機に関するものである。

従来アプライド形掃除機では、吸口に対して操作用バン
ドルか゛スタンド出来るものが多いが、その中でもバン
ドル側にも吸気力を作り出す電動送風機を内蔵した本体
を設けたものでは重心が高い位置になるため、バンドル
スタンド用の係止装置があるものでも、その係止装置に
掛かる前に手を放したりすると、バンドル部が床に倒れ
て、そのバンドル先端のグリップ部が先に当たり、バン
ドル中間部に重い電動送風機が有るためモーメントの関
係上、その電動送風機を内蔵した本体と、これより伸び
たバンドルの接続部に大きな力が加わり、接続部やバン
ドルグリップ等が破損する問題があった。

本考案の目的は、上記した欠点を改善し、バンドルが倒
れても接続部に大きな力が発生しないようにしたアプラ
イド形電気掃除機を提供することである。

以下本考案の一実施例を図面によって説明すると、第１
図において、吸口１は内部に電動機２を内蔵し、また軸
受３２により回動自在に軸支された回転ブラシ３が上記
電動機よりベルト５を介して動力を受は回転する。

この回転ブラシ３にはじゅうたんをたたく効果を持たせ
るための突起４も備えている。

略中央部には多量の塵埃を含んだ空気流の流路６が形成
され、可動接手７へ連続している。

また外部には電動機へ電源を導くプラグ付コード１５が
設けられ、目出部をブツシュ３３により保護している。

一方掃除機側は、吸口１側の可動接手に着脱自在に設け
られており、集しんケース８は、内部にフィルター枠９
に一体に張架されたフィルタ１０が集じんケース８に着
脱可能で、がっ外部に対して気密になるようフィルター
パツキン１１により保持されている。

また吸気口１４には流入した塵埃の逆流を防止する逆止
弁１２と上記吸気口１４を取り囲むように砂塵類の逆流
を防止する防止壁１３を配設しである。

また一方本体ケース１６側には、内部に防振ゴム１７に
より防振支持された電動送風機１９が運転音の拡散を防
ぐ吸音カバー１８に包まれるように本体ケース１６に取
り付けられている。

また外接部には排気口２０があり、この排気口２０を間
隙をもって全面を覆うように排気カバー２１を設け、こ
の排気カバー２１には一体にコードフック２２が備えら
れている。

底面には、吸口１内部の電動機２へ電源を供給するため
のコンセント２５があり、回路はバンドル２９内のスイ
ッチ３０をＯＮ（入）することにより、上記コンセント
２５と電動送風機１９がＯＮになるよう配線しである。

また同底面部には、バンドルパイプ２６と本体ケース１
６を接続するジヨイントパイプ２４取付用ボスがありネ
ジにより着脱自在になっている。

この上記ジヨイントパイプ２４とバンドルパイプ２６の
接続はジヨイントパイプ２４側にネジ山を切っておき、
バンドルパイプ２６側に絞め付ネジ２３径より若干大き
めの穴を明けて、ジヨイントパイプ２４外径より少し大
きめの内径をもつバンドルパイプ２６をさし込み上記排
気カバー２１と一体に成形した円筒部２１ ａに切欠い
た長穴２１ ｂに上記絞め付ネジ２３と共に第４図に示
す形状で本体ケース１６とバンドルパイプ２６とを接続
できるようになっている。

またこのバンドルパイプ２６の反本体ケース１６側にバ
ンドルグリップ２９が形成され、上面に開口した部分に
スイッチ３０を配設し、下方からコードブツシュ３１を
介して電源コード２８が延びている。

このバンドルグリップ２９とバンドルパイプ２６とは２
本のネジ３４により固定されるようになっており、電源
コード２８より送電された電流はスイッチ３０を通過し
た後バンドルグリップ２９内を通りバンドルパイプ２６
との接続部の下方３５より外部に出てバンドルパイプ下
面に沿って本体ケース１６内部へ導びかれ前記した電動
送風機１９とコンセント２５に送電されるようになって
いる。

またこのバンドルグリップ２９にも排気カバー２１同様
コードフツク２２も一体に成形されている。

本考案のアプライド形電気掃除機上記のごとく構成され
ているので、掃除を開始する場合は、コードフック２２
に巻いである電源コード２８をほぐし電源コンセント（
図示せず）に差し込み、スイッチ３０をＯＮにすること
により電動送風機１９とコンセント２５、つまりこのコ
ンセント２５に接続されているプラグ付コード１５より
吸口１内部の電動機２に通電されベルト５を介して回転
ブラシ３が回転し掃除可能となり、後はバンドルグリッ
プ２９を持って被掃除面を軽く前後させるだけで、じゅ
うたん上のからみついた糸屑や、じゅうたんの奥深く入
り込んだ塵埃を集塵することができ、この集塵された塵
埃は、掃除機本体側の吸引力により、吸口１内部略中央
部に形成された流路６及び可動接手７を通り集塵ケース
８の吸気口１４部より集塵ケース８内部へ流入する。

ここで多量の塵埃を含んだ空気流はフィルター１０によ
り塵埃と清浄空気とに分離濾過し、清浄空気のみが電動
送風機１９の冷却も兼ねて内部を通過し、排気口２０か
ら外部に排出される。

しかしこの外部に排出される排気は、直接外部に排出さ
れるのではなく排気カバー２１に当たり排気は本体ケー
ス１６に対して左右方向に排出されるようになっている
。

こうして掃除を繰り返すうちに集じんケース８内部の塵
埃が多くなったときに、集塵ケース８と本体ケース１６
を結合しているクランプ３６を外すことにより分離し、
集塵ケース８を可動接手７より外し、集塵ケース８のみ
を塵埃廃棄場所まで運び、フィルター１０を外し内部の
塵埃を廃棄することができる。

組立は今までの逆の動作を行なえばよい。

本考案の一実施例によれば、電動機内蔵の吸口を掃除機
側に設けたコンセントにより着脱自在にしているため、
従来の電動機を内蔵しない吸口への交換や各種の吸口の
交換が楽に行なうことができるし、内蔵している吸口で
もその集電のためのプラグ付コード長も短くてすむ。

ジヨイントパイプの接続も本体ケース底面部に一体に設
けたボスにネジにより左右２個の本体ケースを絞め付け
るときに同時に取り付けることができるので取り付けも
簡単に行なえ、また上記ジヨイントパイプを接続せず、
吸口にも電動機の内蔵しない従来の吸口を取り付けると
ハンディなポータプル電気掃除機に本体ケースを変えず
して、流用することができる。

排気カバーは、後方に無造作に排出される排気を、操作
者の居ない左右方向へ排気流の方向を変えることができ
るため操作者に風を当てて不愉快な思いをさせない効果
があるものであり、またコードフック２２が円管と共に
一体に成形されているため、コードフックのみを単体で
部品を増加させることもないので部品点数の削減がなさ
れると同時にバンドルパイプ２６への取り付もパイプの
外周を包むような円管部をネジ止めするためジヨイント
パイプとバンドルパイプの結ぎ目を被うためパイプ同志
の内外径接続により生ずる段部を隠すことができるため
に、新たに段部を加工したり、部品を追加して被うこと
がないため、これも同様に、部品点数及び加工工数の削
減がなされるものである。

またこの円管部に切欠いた長穴は上記の２本のパイプを
接続する際に多少の接続位置がずれても、この長穴によ
り円管部を前後させ本体ケースとの間隙を調節できる利
点を備えるものであると同時に、この部分を穴でなく一
方に切欠部を有する長穴としため、モールド型成形する
時にも抜ピン等のスライド類のない上下型側となるため
型構造を簡素にすることができる効果があるものである
。

また上記排気カバー２１と一体に設けたコードフック２
２を吸口底面とバンドルグリップ先端とを結ぶ線上より
突出させることにより第３図に示す位置から床面へ倒れ
た場合にも、バンドルグリップ先端が床に衝突する前に
コードフックが床に当たりグリップ先端の破損を防止す
ると共に、重心に近い位置で衝撃を受は止めるため強度
的に弱い本体ケースとバンドルパイプ接続部に転倒時に
生ずる無理な衝撃荷重を加えない効果を生する。

そのためジヨイントパイプ取付方法も本実施例のごとく
簡単な方法にてすむ。

それに倒れた状態にて本体下面部に空間を作るため、下
面部に接続されている吸口の電動機に電源を供給するプ
ラグに無理な力の加わるのを防止することもできる。

バンドルグリップにおいては、一体にコードフックを設
けるとともに、電源コードをバンドルグリップ屈曲部下
側から出すことにより、掃除機不稼動時に電源コードを
コードフックに巻き付ける際に、コード引き出し口根元
に異常屈曲を与えない、真直ぐな形で収納することがで
きるため、コード根元の屈曲による断線を防ぐ効果があ
り、同時に、手元スイッチと本体ケースと結ぶ配線もグ
リップのパイプ側最下端部より出ているため、外部を配
線されるにもかかわらず、パイプ下側を通るため掃除中
に指等に引掛かることもなく、かつ工場から出荷する際
にも前記ネジを取り外し掃除機部分とバンドル部分とに
分離し並列で同梱することができ梱包箱を大きくする必
要もなく梱包材料も削減できる効果もある。

以上述べたように本考案は、バンドルグリップの先端と
吸口の底面を結ぶ線上よりも下方に先端が突出するコー
ドフックをバンドルパイプブのつけ根近傍に設けること
により、掃除機本体を倒した際に、コードフックの先端
が床面にあたる。

このためにバンドルグリップの先端は床面にあたらない
ので゛バンドルバイツブを折り曲げるような力がかから
ない。

バンドルパイプは掃除機本体のつけ根で折れることがな
い実用的効果の大きいものを提供できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の縦断面図
、第２図は吸口内部を示す一部断面図、第３図は、本ア
プライド形電気掃除機の後部からの斜視図、第４図はパ
イプ接続部の拡大断面図、第５図は本体へのパイプ結合
を示す分解斜視図であり、第６図はコードフック状態を
示す図であり、図中の２点鎖線は吸口下面とバンドルグ
リップ先端を結ぶ線上を示すものである。 １・・・・・・吸口、２・・・・・・電動機、３・・・
・・・回転ブラシ、７・・・・・・回動接手、８・・・
・・・集塵ケース、１６・・・・・・本体ケース、１９
・・・・・・電動送風機、２２・・・・・・コードフッ
ク、２６・・・・・・バンドルパイプ、２９・・・・・
・バンドルグリップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を有する本体ケースと集塵ケースとからなる
   掃除機本体と、回転ブラシおよび回転ブラシ用の電動機
   を有する吸口どからなり、掃除機本体の前側に上記吸口
   を可動自在に取り付け、掃除機本体の後方に延びるバン
   ドルパイプを設け、バンドルパイプの先端にバンドルグ
   リップに設けたものにおいて、バンドルグリップの先端
   と吸口底面を結ぶ線上よりも下方に先端が突出するコー
   ドフックをバンドルパイプのつけ根近傍に設け、掃除機
   本体には吸口側の電動機に電気を供給するコンセントを
   設け、このコンセントはハンドルグツツブの先端と吸口
   底面を結ぷ゛線上の内側になるように設けたことを特徴
   とするアプライド形電気掃除機。