JPS5846755B2 - 飲料供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は飲料供給装置に関し、特に飲料供給時に粉末原
料と熱湯もしくは水をかく拌混合する装置において、粉
末原料の吸湿による固形化の防止および粉末原料を収納
したキャニスタの排出口からカップ内に案内するシュー
ト部における原料の固形化による付着に基づく送出量の
減少もしくは不衛生になることを防止し、かつ粉末原料
と熱湯などの液体との混合をカップ内で行なうようにし
た合理的な飲料供給装置を提供するものである。

従来周知のこの種の飲料供給装置はコーヒーなどの自動
販売機もしくはサービス機で広く知られているが、これ
に用いる粉末原料は熱湯もしくは水に溶解し易すく考慮
されている。

この種の粉末原料は、特に高温多湿の夏季もしくは同様
な使用状態において、キャニスタの排出口、粉末原料を
カップ内に案内するシュート部、および粉末原料を受は
留めて熱湯などの液体を流すことによって混合、溶解を
する混合器もしくは混合器の部分に付着して、吸湿の結
果固形化して上記各部位に付着堆積する欠点を有する。

すなわち上記堆積物が障害となって必要な粉末原料を液
体中に溶解させることが不可能となったり、さらには不
衛生となったりする欠点を有している。

さらに従来の飲料供給装置においては、粉末原料と液体
とを混合するための混合器もしくは混合器または強制的
に両者を混合する動力かく拌羽根によるかく拌機などを
用いているが、構造が複雑であるばかりでなく、粉末原
料および液体が接触する部材が多くなって不衛生となり
易い欠点を有する。

本発明は、上記欠点を排除したもので、粉末原料をキャ
ニスタから直接カップ内に供給するとともにカップ内に
液体を供給し、両者をカップ内で混合溶解することによ
り衛生的で構成が簡単な飲材供給装置を提供するもので
ある。

以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明による飲料供給装置の要部を示す一部切
欠断面図であり、１は飲料供給装置本体、２は該装置本
体１の前面開口を開閉する扉、３は該扉に設けたシャッ
タ４を有する取出口、５は該取出口３の内方に設けた前
面と上面を開放すると共に底面上にカップ載置台６を載
置したカップ受は部材、７はカップ８を多数収納してお
いて１個毎排出するように扉２の内面に取付けたカップ
収納排出装置、９は該カップ収納排出装置７から排出さ
れたカップ８を受止めて保持するように上部に広く開口
したらっは形状の保持部９ａと下部にやや狭い開口を形
成した案内部９ｂから成るカップ保持部材、１０は一端
に該カップ保持部材９を固着すると共にカップ収納排出
装置７のカップ排出位置下部と装置本体１内に設けた粉
末原料を収納しておいて所定量毎排出するキャニスタ１
１の排出口１１ａ下部の間を往復動するアーム、１２は
該アーム１０の他端を回動自在に枢支した枢支部材であ
る。

上記アーム１０は長孔１０ａを設け、該長孔１０ａには
クランク機構を形成する円板１３に突設したピン１４を
挿入し、円板１３の回転により往復動するように設けた
ものである。

１上記円板１３はモータ１５に減速機１６を介してその
出力軸１６ａに接続部材１３ａにて接続され、そのこと
によってカップ保持部材９をカップ収納排出装置７のカ
ップ排出位置下部とキャニスタ１１の排出口１１ａの下
部の間を往復動するようにしている。

第２図は第１図Ａ−Ａ線における一部切欠断面図を示し
、第３図はカップ保持部材９およびアーム１０の駆動機
構の概略を上面より示したもので、それらを参照すると
、１７は停止片であり、その一端を前記装置本体１の内
面に設けた取付板を兼ねる補強板１８に固着し、他端を
屈曲して停止部１７ａを設けたものである。

該停止片１７は、往復動するアーム１０に固着したカッ
プ保持部材９の開放片９ｃに当接し、そのことによって
カップ保持部材９は開放片９ｃを押されて保持部９ａを
広げるので、保持しているカップ８を下方に放出する。

上記カップ保持部材９はらっは形状の保持部９ａと連続
して形成した円筒形状の案内部９ｂを切断し、該切断部
の一端の下方に突出屈曲した取付部９ｄをアーム１０に
固着し、その他端の自由端を屈曲して前記停止片１７の
停止部１７ａに当接する開放片９ｃを形成したものであ
る。

なお、１９はカップ受は部材５内に設け、カップ保持部
材９から放出されたカップＢを所定位置に案内する橋形
状のシュート、２０はカップ受は部材５の前面開放部の
上方に横方向に掛渡した支持板２１と背壁５ａ間に軸２
２を設け、該軸２２にシュート１９の方向に付勢して回
動自在に設けた橋形状のシュート、２３は落下してきた
カップ８をシュート１９で案内し、シュート１９の下端
部とシュート２０の下端部とで挾持して所定位置に保持
されたカップ８の上方に放出口を位置させた給液管であ
る。

さらに２４．２４は取出口３の両側における扉２の内方
に突設して係止溝２４ａ。

２４ａをそれぞれ設け、該係止溝２４ａ、２４ａにカッ
プ受は部材５の両側面にそれぞれ突設したピン５ｂ 、
５ｂをそれぞれ係合して、カップ受は部材５を着脱自在
に設けた支承板、２５は補強板１８に固着してアーム１
０を回動自在に取付けた取付板、２６は同様にモーター
１５、減速機１６を取付けた取付板、２７は飲料供給装
置本体１の内部に固着したキャニスタ１１の載置台、２
８は円板１３に設けたピン１４によって動作してアーム
１０を所定の位置に停止させるスイッチ２９を取付けた
取付板、３０はキャニスタ１１の内部に設けた粉末原料
排出用のスパイラル（図示せず）を駆動するための動力
連結部材である。

以上の構成より本発明の装置は、飲料供給時に、まずカ
ップ８をカップ収納排出装置７より落下放出し、該カッ
プ８をカップ保持部材９の保持部９ａに保持し、その後
モータ１５を運転し、円板１３を第２図に示す矢印Ｂ方
向に回転すると、アーム１０は矢印Ｃ方向に枢支部材１
２を中心に回動してカップ８を保持した保持部材９をキ
ャニスタ１１の排出口１１ａの下方に対向した位置で停
止する。

その後キャニスタ１１を作動して所定量の粉末原料を排
出口１１ａよりカップ８内に供給し、モータ１５を再び
運転することによって、アーム１０を第３図に示す矢印
り方向に回動して保持部材９を第３図に示す実線位置に
移動したところで、保持部材９の開放片９ｃが停止片１
７の停止部１７ａに当接して符号Ｅで示すように円周方
向を開かれる結果、その直径Ｒ１がＲ２に増加して保持
部９ａに保持していたカップ８を解放して下方に落下さ
せる。

該落下したカップ８はシュート１９上を滑動落下して、
可動のシュート２０との間で挾持された状態でカップ載
置台６上に載置され、その後給液管２３から供給される
熱湯もしくは冷水などの液体によってカップ８内の粉末
原料はかく拌溶解されて飲料を取出口３を介して提供す
るものである。

上記装置における電気回路の一例を示せば第４図の電気
回路図が考えられる。

該電気回路図は自動販売機に用いた例を示し、ＰＳは交
流電源、ＳＯは温水タンク（図示せず）もしくは冷水タ
ンク（図示せず）内の最低液面を検出したとき開成する
フロートスイッチｆｌとカップ収納排出装置７内のカッ
プ８が所定の残量になったときもしくは無くなったとき
に開成するカップ検出スイッチｅｃとの直列回路を介し
て電源ＰＳに接続した売切検出リレー、ＣＭは端子■、
■を電源ＰＳに接続したコインメカニズムである。

上記コインメカニズムＣＭは所定硬貨の投入により、■
端子側の電源ＰＳを瞬時送出する販売信号端子■、釣銭
切れとなったときに信号を送出して釣銭切れ表示灯Ｌ１
を点灯する釣銭切れ信号送出端子■および■端子側の電
源ＰＳを入力しているとき投入硬貨を受付け、入力のな
いときに投入硬貨を受付けないように作用するクレム端
子■からなっている。

該コインメカニズムは単一価格設定のものを示している
ので、硬貨の投入があると、設定価格との差額を自動的
に釣銭として払出すようになっている。

Ａは販売信号保持リレーであって、一端をコインメカニ
ズムＣＭの販売信号端子■および自己保持接点ａ３を介
した電源ＰＳを接続すると共に他端をタイマースイッチ
ｔＳ１と自己保持接点ａ２の直列回路とタイマースイッ
チｔＳ２との並列回路を介して電源ＰＳに接続し、販売
信号の送出によって販売信号保持リレーＡ力相己保持動
作し、そのことによってその接点ａ１によってタイマー
モータＴＭを運転してタイマースイッチｔｓ１〜ｔＳ８
を第５図に示すタイムチャートのように順次切換えるも
のである。

Ｍ２はカップ収納排出装置７内に設けたカップ排出機構
を駆動するモータであって、一端にタイマースイッチｔ
ｓ と１サイクルカムスイツチＣ８２の並列回路を介
して電源ＰＳに接続したもので、タイマースイッチｔＳ
３によって運転を開始してカップ８を１個排出した後カ
ムスイッチｃｓ２によって運転を停止するものである。

Ｍ３は第１図に示すモータ１５を示しており、一端を１
サイクルスイツチＣ８３とタイマースイッチｔｓ５
の直列回路とタイマースイッチｔｓ４の並列回路を電源
ＰＳに接続したもので、カップ収納排出装置７から排出
されたカップ８をカップ保持部材９で保持した後にタイ
マースイッチｔＳ４が閉成し、モータＭ３１５を運転し
てアーム１０を第２図、第３図に示す矢印Ｃ方向に移動
し、カップ８を保持したカップ保持部材９をキャニスタ
１１の排出口１１ａに対向した位置でタイマースイッチ
ｔｓ４が開成されて、アーム１０のカップ保持部材９を
移動してキャニスタ１１の排出口１１ａに対向したとこ
ろでタイマースイッチｔｓ。

を開成してモータＭ３１５を停止させる。

つぎにタイマースイッチｔｓ６が閉成して、キャニスタ
１１の動力連結部３０に連結したモータＭ４を運転して
、キャニスタ１１内の粉末原料を排出口１１ａよりカッ
プ８内へ所定量排出した後にタイマースイッチｔｓ６
を開成する。

このときタイマースイッチｔｓ７が同時に開閉動作して
、キャニスタ１１の排出口１１ａを開閉する吸湿防止用
シャッタ（第１図および第２図には図示せず）を駆動す
る電磁ソレノイドＳＱＬ□を制御している。

その後タイマースイッチｔｓ５が閉成してカムスイッチ
ｃｓ （第１図に示すスイッチ２９）を介してモータ
Ｍ３１５を運転してアーム１０を第２図、第３図に示す
矢印り方向に移動して、カップ８を落した後カムスイッ
チＣ８３２９を開成してモータＭ３１５を停止する。

上記カップ８はシュート１９．２０に案内されてカップ
受は部材５のカップ載置台６上に載置される。

そのときカムスイッチｔＳ８が閉成して、給液ソレノイ
ド５ＯＬ２に通電するから給液管２３より熱湯もしくは
冷水をカップ８内に供給して、カップ８内の粉末原料と
液体とを混合溶解するものである。

Ｐはリレーであって電磁ソレノイド５ＯＬ２と並列接続
することによって、該ソレノイド５ＯＬ２の動作時に接
点Ｐを介して給液ポンプＭ５を運転して、温水タンク（
図示せず）もしくは冷水タンク（図示せず）内の液体を
カップ８内に粉末原料の混合、溶解に適した圧力で給液
管２３を介してカップ８内に噴出するようにしたもので
ある。

なお、ＳＯｌ、ＳＯ２は売切検出リレーＳＯの接点であ
って、温水タンクおよび冷水タンク（共に図示せず）内
の液体が所定量以下になったときもしくはカップ収納排
出装置７内のカップ８が所定の残量以下になったときに
前記リレーＳＯが消勢されることによって切換って、該
接点ＳＯ１はコインメカニズムＣＭのクレム端子■を消
勢することによって投入硬貨を受付けない販売中止状態
とし、接点Ｓ０２は売切れ表示灯Ｌ２を点灯して売切れ
表示を行なうものであり、Ｌ３．Ｌ４はそれぞれ硬貨投
入に基づく販売信号の送出によって販売信号保持リレー
Ａが付勢されたときに点灯して、販売中を表示する表示
灯およびカップ受は部材５内を照明する表示灯であり、
Ｍ２はカップ収納排出装置γ内において積重ねたカップ
８を複数列収納し、その内の１列の下部よりカップ８を
排出機構（図示せず）により１個毎排出して、その列の
カップ８の残量が所定量になったことを検出スイッチｃ
ｓ１（スイッチｅｓよりも多い残量で動作する）が動作
したときにつぎの列のカップ８を排出位置に移動するた
めの駆動モータであり、５ＯＬ３は温水タンクもしくは
冷水タンク（共に図示せず）内に設けたフロートスイッ
チｆｈによって所定の液面に低下したとき付勢されて上
記タンク内に水を補給し、所定の液面に達したときに消
勢されて水の補給を停止するように動作する電磁ソレノ
イドである。

上述のように、内部に多数のカップを収納しておいて飲
料供給時に１個毎排出するカップ収納排出装置と、粉末
原料を収納しておいて飲料供給時に所定量毎排出するキ
ャニスタと、排出された粉末原料を混合、溶解するため
の液体を供給する給液管と、取出口の内方に設けたカッ
プを載置するカップ受は部材とを設け、取出口より粉末
原料を混合溶解した飲料を提供する飲料供給装置におい
て、カップ収納排出装置から排出されたカップを保持す
るカップ保持部材と、一端に該カップ保持部材を固着し
、他端に枢支部材を設けたアームとを設け、カップを保
持したカップ保持部材をキャニスタの排出口の下部に移
動してキャニスタ内の粉末原料を所定量カップ内に排出
し、その後保持部材を移動して粉末原料を収納したカッ
プをカップ受は部材内に案内するシュートに向けて送出
し、カップの保持位置まで移動する駆動機構をアームに
連結し、カップ受は部材内に載置されたカップ内に液体
を注入する給液管を設けたため、飲料の供給時に粉末原
料をカップ内に排出し、その後カップ内に液体を注入し
て両者を混合溶解するため、粉末原料および液体の接触
する部材が著しく減少して衛生上好ましく、また原料の
吸湿による固形化に基づく各部材への付着がないため、
常に粉末原料と液体の混合比を一定にすることができる
と共に衛生的であり、かつ簡単な構成の飲料供給装置が
得られる効果を有する。

上記カップ保持部材は待機時にカップ収納排出装置と取
出口との間に位置させることにより、取出口から手指を
挿入してカップ収納排出装置に対するいたずらを防止で
きる。

なお上述の実施例におけるアーム１０の駆動機構につい
ては、アーム１０の停止位置毎にスイッチ２９を設けて
停止位置を規制してもよく、タイマースイッチｔｓ４ｙ
ｔｓ５も１個のスイッチを開閉制御するようにしてもよ
いし、停止片１７の停止部１７ａの位置を調整可能とし
てもよいし、カップ保持部材９の保持部９ａを第２図に
示すように突起で形成してもよいことはもちろんである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す要部の一部切欠断面図、
第２図は第１図Ａ−Ａ線における一部切欠断面図、第３
図は要部を示す一部切欠平面図、第４図は電気回路図、
第５図はタイムチャートである。 ３・・・・・・取出口、５・・・・・・カップ受は部材
、７・・・・・・カップ収納排出装置、９・・・・・・
カップ保持部材、９ａ・・・・・・保持部、９ｃ・・・
・・・開放片、１０・・・・・・アーム、１１・・・・
・・キャニスタ、１１ａ・・・・・・排出口、１７・・
・・・・停止片、１７ａ・・・・・・停止部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内部に多数のカップを収納しておいて飲料供給時に
   １個毎排出するカップ収納排出装置と、粉末原料を収納
   しておいて飲料供給時に所定量毎排出するキャニスタと
   、排出された粉末原料を混合、溶解するための液体を供
   給する給液管と、取出口の内方に設けたカップを載置す
   るカップ受は部材とを設け、取出口より粉末原料を混合
   溶解した飲料を提供する飲料供給装置において、カップ
   収納排出装置から排出されたカップを保持するカップ保
   持部材と、一端に該カップ保持部材を固着し、他端に枢
   支部材を設けたアームとを設け、カップを保持したカッ
   プ保持部材をキャニスタの排出口の下部に移動してキャ
   ニスタ内の粉末原料を所定量カップ内に排出し、その後
   保持部材を移動して粉末原料を収納したカップをカップ
   受は部材内に案内するシュートに向けて送出し、カップ
   の保持位置まで移動する駆動機構をアームに連結し、カ
   ップ受は部材内に載置されたカップ内に液体を注入する
   給液管を設けたことを特徴とする飲料供給装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載のカップ受は部材は切断
   部を有し、その自由端に開放片を有し、カップ受は部材
   の移動に基づく開放片の移動路に停止片の停止部を配設
   し、上記開放片と停止部が当接したときに保持している
   カップを解放落下させるようにしたことを特徴とする飲
   料供給装置。