JPS584629Y2 - 海水淡水化装置 - Google Patents

海水淡水化装置

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JPS584629Y2
JPS584629Y2 JP12804278U JP12804278U JPS584629Y2 JP S584629 Y2 JPS584629 Y2 JP S584629Y2 JP 12804278 U JP12804278 U JP 12804278U JP 12804278 U JP12804278 U JP 12804278U JP S584629 Y2 JPS584629 Y2 JP S584629Y2
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JP
Japan
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seawater
built
warm
evaporators
evaporation
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JP12804278U
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JPS5546506U (ja
Inventor
川上操六
Original Assignee
カデリウス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本願に係る考案は比較的低温度の温海水を多段フラッシ
ュ法□より淡水化する海水淡水化装置に関するものであ
る。
熱エネルギーを利用する石油化学1石油精製、製鉄1発
電所等のプラントから、比較的高温のガス及び温海水が
排出されている。
このようなガス及び温海水を大気、河川、及び海洋等に
そのま工排出することはその近傍に棲息する動植物に悪
影響を与え好ましくない。
一方、熱エネルギー費の高騰により排熱エネルギーの有
効利用する方法や太陽熱エネルギー利用する方法が種々
検討されている。
又、水の需要は人口の都市集中化と相まって年々増大し
、従来の天然水では十分まかなえることか困難となりつ
つある。
本願に係る考案はかかる事情に鑑み開発されたもので排
熱エネルギーの回収、又は、太陽熱の利用にまり造水効
率の高い海水から淡水を得る新規なる装置を提供するも
のである。
第1図は従来型の排熱エネルギー利用による海水から淡
水を得る装置を示している。
同図に記入されている数字は40℃、36000T/日
の温海水を利用し、分離室内蔵型脱気器と蒸発室数8室
の蒸発器を用いて海水から淡水を得る際の諸条件を示す
ものである。
同図において、排ガス又は太陽熱等を利用する加熱器を
介して加温された40℃の海水(温海水)又は40℃の
排出温海水をポンプ1により入口タンク2まで供給する
この温海水は入口タンク2から出口タンク13までサイ
フオン効果で流れる。
入口タンク2に供給された温海水はトリチェリの真空原
理を応用して所定の真空度になる位置に設置された分離
室内蔵型脱気器3に流入し脱気室4で温海水に溶存して
いるガスを脱気さし、降水管5の渦吸引現象を利用して
脱気室4より低い真空度の分離室6まで脱気ガスを自振
し、脱気ガスのみを分離して、所要の真空度になる位置
に設置された蒸発室数8室の蒸発器7に流入する。
蒸発器7は7枚の隔壁8にて8室の蒸発室に区画されて
おり、各蒸発室9の上方には、それぞれ凝縮管束10を
設けてあり、又凝縮水収集用の受皿11が設けである。
蒸発器7に流入した蒸発器7に流入した40℃、360
00T/Bの温海水は各蒸発室にてフラッシュ蒸発し約
2°Cづつ減温されて24℃の海水となって水エゼクタ
−12に流入し、ここで1分離室内蔵型脱気器3の分離
室6から脱気ガスを吸引して出口タンク13に流入した
後海洋19に排出される。
一方、20℃、38000T/日の冷却海水は海洋19
から冷却海水ポンプ14で冷却海水入口タンク15に供
給される。
この冷却海水は冷却海水15から冷却海水出口タンク1
6までサイフオン効果で流れる。
この冷却海水は冷却海水入口タンク15から蒸発器7に
内蔵された凝縮管束10に36000’l’/日が流入
し残りの2000T/日は水エゼクタ−17に流入する
g″ 蒸発器7の最終蒸発室の凝縮管束10に流入した20℃
、36000T/日の冷却海水は各蒸発室でフラッシュ
蒸発した蒸気の潜熱を奪って約2℃づつ温度上昇し低位
段の蒸発室に向って流れ初段の蒸発室の凝縮管束10の
出口では約16℃上昇し36℃の海水となって、冷却水
出口タンク16に流入した後、海洋19に排出される。
各蒸発室9で放出された温海水の一部の溶存ガスは水エ
ゼクタ−17にて吸引されて海洋19に排出される。
又、蒸発器7に内蔵されている凝縮水収集用受皿11に
収集された960T/日の淡水は系外の収集タンク18
に集水される。
第1図の如き従来の海水淡水化装置に於ては比較的低温
の温海水をフラッシュ蒸発することにより、温海水の持
つ熱エネルギーを利用しているが、凝縮管束内で温度上
昇した冷却海水をそのまま海洋に排出するため海洋の熱
汚染防止の効果が少なく、又排出される冷却海水の持つ
熱エネルギーを回収していないため造水効率も低い欠点
がある。
又熱汚染防止のためには、約4倍程度の冷却海水を使用
して、排出される冷却海水温度を25℃以下にしないと
効果がない。
本考案は前記の欠点を解消するために開発されたもので
、比較的低温度の温海水でも造水効率が高く、排出海水
も熱汚染防止に十分役立ち得る温度まで熱エネルギーを
回収し、しかもその系統も従来型の系統をそのまま何組
か並列に組合せるのみで良い新規なる海水淡水化装置を
提供するものである。
第2図により本考案に係る海水淡水化装置の1実施例の
詳細を説明する。
同図は第1図に示す系統を4組並列に組合せたもので同
図に記入されている数字は第1図の場合と同様の40°
C,36000T/日の温海水を使用し、又各組の多段
蒸発器7゜21.25、及び29の蒸発室数はそれぞれ
第1組目7は8室、第2粗目21は6室、第3粗目25
は4室で第4粗目29は2室とした場合の実施例を示し
ている。
第2図に於て、排ガス又は太陽熱等を利用する図示せざ
る加熱器にて加温された40°Cの海水(温海水)又は
40℃の排出温海水をポンプ1で入口タンク2まで供給
する。
入口タンク2から出口タンク13までは第1図の場合と
同様サイフオン効果を利用し、系統内にある分離室内蔵
型脱気器3.20.24.28及び多段蒸発器7,21
゜25.29の所定の真空度維持もトリチェリの真空原
理を利用する。
温海水は入口タンク2からサイフオン効果により、所定
の真空度に維持された第1組の分離室内蔵型脱気器3に
流入し温海水中の溶存ガスの大部分な脱気させた後、所
定の真空度に維持された第1粗目の蒸発器7に流入し各
蒸発室でフラッシュ蒸発し、第1図の場合と同様約2℃
づつ減温し約16℃減温して24℃の海水となって蒸発
器7から排出され、他の組の蒸発器21,25,29か
ら排出された海水と合流して水エゼクタ−12に流入し
各組の分離室内蔵型脱気器3,20,24゜28の分離
室6で分離された脱気ガスを吸入し。
出口タンク13に流入した後、海洋194に排出される
一方、冷却海水は20°G、152000T/日を海洋
19からポンプ14で、冷却海水入口タンク154C供
給する。
冷却海水入口タンク15から冷却海水出口タンク16ま
でサイフオン効果で流れる。
20’C,152000T/日の冷却海水は冷却海水入
口タンク15からサイフオン効果で第1組から第4組の
蒸発器7,21,25,29の凝縮管束にそれぞれ36
000T/日づつ分配し。
残りの8000T/B&ま第1組から第4組の蒸発器7
,21,25,29の各蒸発室で温海水から放出された
ガスを抽気するため水エゼクタ−17に流入する。
第1組の蒸発器7の凝縮管束10に流入した20°G、
36000T/日の冷却海水は、温海水とは対向に流れ
、各蒸発室でフラッシュ蒸発した蒸気と熱交換を行い、
その潜熱を奪って約16℃上昇し、36℃の海水となっ
て、第2組目の分離室内蔵型脱気器20に流入し、脱気
室4で海水中の溶存ガスの大部分を脱気され第2組目の
蒸発器21に流入し、フラッシュ蒸発を行い、24℃の
海水となって水エゼクタ−12に流入する。
第2組目の蒸発器21に内蔵されている凝縮管束23に
流入した20’C136000T/日の冷却海水は各蒸
発室でフラッシュ蒸発した蒸気と熱交換を行い、その潜
熱を奪って約12℃上昇し32°Cの海水となって、第
3組目の分離室内蔵型脱気器24に流入し、脱気室にて
海水中に溶存している溶存ガスの大部分を脱気され、第
3組目の蒸発器25に流入し、フラッシュ蒸発を行い。
248Cの海水となって、水エゼクタ−12に流入する
一方、蒸発器25に内蔵された凝縮管束27に流入した
20°G、36000T/日冷却海水は各蒸発器でフラ
シュ蒸発した蒸気と熱交換を行い。
その潜熱を奪って約8℃上昇し、28℃となって第4組
目の分離室内蔵型脱気器28に流入し、海水中の大部分
の溶存ガスを脱気され第4組目の蒸発器29に流入し、
各蒸発室でンラシュ蒸発を行い減温されて24℃の海水
となって水エゼクタ−12に流入する。
第4組目の蒸発器29に内蔵されている凝縮管束31に
流入した20℃、36000’I”/日の冷却海水は各
蒸発器でフラシュ蒸発した蒸気と熱交換を行い、その潜
熱を奪って約4°C上昇し、24℃の海水となって、冷
却海水出口タンク16に流入した後、海洋19に排出さ
れる。
一方、第1組から第4組の蒸発器7,21゜25.29
に内蔵されている凝縮水収集用受皿11.22,26,
30に溜った淡水はそれぞれ。
960T/日、720T/日、480T/日、240T
/日であり、これらは合流して2400T/日となって
淡水タンク18に流入する。
本考案の海水淡水化装置では第1図に示す従来型の海水
淡水化装置と比べ供給される温海水の諸条件(40°G
、36000T/日)が同じであれ2.5倍でしかも、
第2図の第4組目の蒸発器29の凝縮管束から排出され
る海水温度も24℃であり海洋等に棲息している動植物
に与える悪影響も少なくない。
上記の如く本考案の装置は与えられる温海水の諸条件に
より分離室内蔵型脱気器と多段蒸発器との組合せを複数
組並列に組合せるもので遣水効率も高<、シかも、環境
に与える悪影響も少ない等優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の多段蒸発法による海水淡水装置の説明図
、第2図は本考案による多段蒸発器を複数組並列に組合
せた海水淡水化装置の1実施例の説明図であり両図に記
入されている数字は40’C。 36000T/日の温海水が供給された場合の必要冷却
海水量、温度、淡水量を示している。 尚。図中の主要部の符号は次の通りである。 1.14・・・・・・海水ポンプ、2,15・・・・・
・入口タンク、3,20,24,2B・・・・・・分離
室内蔵型脱気器、4・・・・・・脱気室、5・・・・・
・降水管、6・・・・・・分離室、7,21,25,2
9・・・・・・蒸発器、8・・・・・・隔壁、9・・・
・・・蒸発室、10 、23 、27 、31・・・・
・・凝縮管束、11.22,26,30・・・・・・凝
縮水収集用受皿、12,17・・・・・・水エゼクタ−
113゜16・・・・・・出口タンク、18・・・・・
・淡水タンク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 分離室内蔵型脱気器と蒸発室数の異なる多段蒸発器とを
    複数組並列に組合せて海水から淡水を得るものにおいて
    、比較的低温度の温海水を第1綴目の分離室内蔵型脱気
    器に供給することにより。 温海水中の溶存ガスを脱気させ、第1綴目の多段蒸発器
    に供給し、各蒸発室□でフラッシュ蒸発さし、その蒸気
    の潜熱を奪って温度上昇した冷却海水の全量を温海水と
    して第2組目−の分離室内蔵型脱気器に供給し、海水中
    に溶存しているガスを脱気させ、第2粗目の多段蒸発器
    に供給し、各蒸発室でフラッシュ蒸発させ、この蒸気の
    潜熱を奪って温度上昇した冷却海水を第3粗目の温海水
    として分離室内蔵型脱気器を介しセ多段蒸発器に供給し
    、同様な過程を最終の組の分離室内蔵型脱気器及び多段
    蒸発器まで繰返し、最終の組の多段蒸発器にて温度上昇
    した冷却海水はそのまま排出し。 又複数組の多段蒸発器の最終蒸発室から減温された温海
    水も排出する構造を有すること、及び最終の組の多段蒸
    発器にて温度上昇した冷却海水の排出温度を25℃以下
    とし、かう、複数組の多段蒸発器の最終蒸発室から減温
    された温海水の排出温度も25′℃以下にするよう各組
    の多段蒸発器の段数を設定することを特徴とする海水淡
    水化装置。
JP12804278U 1978-09-20 1978-09-20 海水淡水化装置 Expired JPS584629Y2 (ja)

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JPS5546506U JPS5546506U (ja) 1980-03-26
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