JPS5846269Y2 - クラツチレリ−ズベアリングハブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車用摩擦クラッチにおけるレリース機
構の構成部品として使用されるクラッチレリーズベアリ
ングハブに関するものである。

一般に、クラッチレリーズベアリングハブとレリーズフ
ォークとの接触部はグリースの保持性が悪く、早期にグ
リース切れを起こすことが多く、また配置上の問題から
順次給油をすることも困難であった。

このような事情にかんがみて、この考案はレリーズフォ
ークの二股状の先端部をレリーズベアリングハブ本体の
半径方向に関して位置決めしている平面部を利用して長
期間にわたって潤滑を保持し得るように構成したクラッ
チレリーズベアリングハブの提供を、その目的とするも
のである。

次に、この考案の構成を、図面で示す実施例に従って詳
細に説明する。

符号１はレリーズベアリング・・ブ本体を示し、これを
通常よく知られているようにトランスミッションケース
に装着されたベアリングリテーナ円筒部（図示しない）
に対し、その外周に沿って往復作動し得るように組みつ
けられるものである。

このハブ本体１にふ゛いて、第１図および第２図の左方
端外周には、レリーズベアリング（図示しない）を装着
するための嵌合面２が形成されている。

また、ハブ本体１の外周における上下三箇所には、耳部
３がそれぞれ一体に突出形成されている。

これらの耳部３には、図面中仮想線で示すレリーズフォ
ーク６の二股状の先端部１がクリップ８によって連結さ
れている。

そして、各耳部３は、クラッチレリーズ操作（クラッチ
ペダルの踏み込み操作）に伴うレリーズフォーク６の動
きによって第１図の左右方向の力を受け、この結果、ハ
ブ本体１が前述したようにベアリングリテーナの円筒部
（図示しない）に沿って往操作されるのである。

さらに、上記ハブ本体１の外周には、前記の各耳部３と
隣接する平面部４がそれぞれ形成されている。

これらの平面部４は、レリーズフォーク６の二股状先端
部１における相対向する内面７ａと互いに平面接触して
おシ、この先端部１をハブ本体１の半径方向に関して位
置決めしている。

そして、これらの各平面部４にはそれぞれグリース溜り
５が形成されている。

これらのグリース溜シ５内には、ハブ本体１とレリーズ
フォーク６との連結に先立ってグリースが封入される。

このような構成によれば、ハブ本体１０両平面部４と、
レリーズフォーク６にかける二股状先端部１の相対向す
る内面１ａとの互いの接触部には、グリース溜り５内の
グリースが、前記のレリーズ操作に伴って少しずつ供給
される。

また、このグリースはバブ本体１の耳部３と、レリーズ
フォーク６に釦ける二股状先端部７０円弧面１ｂとの間
にも供給され、もって・・プ本体１とレリーズフォーク
６との間の潤滑状態は、長期間にわたって良好に保たれ
る。

な釦、上記のグリース溜り５は、ノ・プ本体１の耳部３
に形成することも考えられるが、耳部３に凹部を形成す
るとレリーズフォーク６の先端部Ｉの摩耗によって、こ
の先端部７が凹部に喰い込んで、レリーズ系の作動不良
を招く釦それがある。

以上のように、この考案は、レリーズフォークの二股状
先端部と平面的に接触する箇所にグリース溜シを形成す
ることにより、レリーズ動作に支障をきたすことなく、
レリーズベアリングバブとレリーズフォークとの摺動部
分の潤滑を長期間にわたって良好に保持することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の実施例を示し、第１図はレリーズベ
アリングバブを一部破断によって表した正面図、第２図
は第１図を破断箇所のない完全図とみなした場合の平面
図、第３図同じく第１図の右側面図である。 １ニレリーズベアリング・・プ本体、３：耳部、４：平
面部、５ニゲリース溜シ、６：レリーズフォーク、Ｔ：
二股状の先端部、Ｔａ：相対向する内面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端にレリーズベアリングが装着され、かつレリースフ
   ォークの作動に連動して所定の円筒部外周に沿って往復
   動作をするレリーズベアリングハブ本体において、前記
   レリーズフォークの二股状の先端部と接触して軸方向の
   力を受ける耳部に隣接して形成され、レリーズフォーク
   の二股状の先端部の相対向する内面と摺動接触し、かつ
   この二股状先端部をレリーズベアリングハブ本体の半径
   方向に関して位置決めしている平面部にグリース溜りを
   形成したことを特徴とするクラッチレリーズベアリング
   ハブ