JPS5846076Y2 - 充填装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は充填装置に関する。

粘性食品その他流動性のある充填物を容器中に自動的に
一定量ずつ充填する充填装置として、主軸の周りに複数
本の充填用シリンダを環状配置し、そのシリンダが充填
位置に巡りきたときピストンにより充填物を押出して容
器中に充填するようにしたものである。

しかして上記の充填装置においては、取扱う充填物の性
状から充填シリンダやノズル等に固着したり詰ったりす
ることもあるので、充填量に変動をきたし易く、比較的
頻繁に清掃する必要がある。

しかるに前記従来の充填装置は、充填物供給タンクから
充填物を受入れる充填物受入室に充填用シリンダおよび
充填用ノズルが一体に形成されているため、それらの内
部の清掃が容易でないという欠点があった。

本考案はこれに鑑み、充填用シリンダ、充填用ノズル、
および切換弁装置類を、主軸に一体回動し得るべく取付
けたブラケットに対し簡単な操作により脱着自在に構成
し、内部の清掃を容易とした充填装置を提供することを
目的としてなされたものである。

以下、本考案を図面に示す実施例により説明する。

基台１の軸受部２に垂直に支承されモータからウオーム
３、ウオームギヤ４を通じ駆動力が与えられる主軸５に
ブラケット６が固着されている。

上記ブラケット６の上部には、内部な空間部７を有する
ケーシング８がボルト９により固着され、このケーシン
グ８にロータリジヨイント１０を介し充填物供給管１１
が接続されている。

前記ブラケット６の外周上部には所要数個の切換弁装置
１２が環状配置され、この弁装置１２は内部に回動自在
な弁体１３を有している。

前記切換弁装置１２と対応するブラケット６の下面には
、充填用シリンダ１４と充填用ノズル１５とがそれぞれ
対をなして懸吊支持されている。

上記充填用シリンダ１４および充填用ノズル１５の取付
けは下記の構成よりなる。

すなわち充填用シリンダ１４およびノズル１５は、いず
れも上端外周に前記ブラケット６の下面側に対をなして
穿設された下孔１６，１７に可及的密に嵌入し得る鍔部
１８．１９を有し、前記下孔１６．１７の内周面に形成
されたねじに螺合されるスリーブ２０．２１により前記
鍔部１８，１９の下面を支持するようになされている。

前記切換弁装置１２の弁体１３は、前記ケーシング８の
流通孔２２と充填用シリンダ１４の流通孔２３とを連通
ずる通孔２４と、充填用シリンダ１４の流通孔２３と充
填用ノズル１５の流通孔２５とを連通ずる通孔２６とを
有し、弁筺２７の外端から突出する突出端にはアーム２
８を介してローラ２９が取付けられ、このローラ２９は
環状のカムレール３０に係合して該カムレール３０の凹
凸にならって弁体１３がその軸線を中心に回転され、前
記通孔２４゜２６が切換えられるようになっている。

一方、前記充填用シリンダ１４に内挿されるピストン３
１のロッド３２は、前記主軸５に固定された回転機枠３
３の孔に挿通され、前記ロッド３２の下端−側に取付け
られたローラ３４が基台１の一部に形成された上面カム
３５に係合されて、主軸５の回転に伴いロッド３２に上
下動が与えられるようになっている。

図中３６は容器、３７は容器載置台、３８は前記載置台
３７上の容器３６を所定の充填位置に上昇させるカム機
構である。

つぎに作用を説明する。

図示しない圧力タンクから圧送される充填物は、ケーシ
ング８の空間部７内に充満されており、各充填シリンダ
１４に附属する切換弁装置１２の弁体１３がローラ２９
．アーム２８を介しカムレール３０の形状により回転変
位されてその通孔２４により流通孔２２と充填用シリン
ダ１４の流通孔２３とが連通状態となり、該シリンダ１
４内に充填物が圧入され、ピストン３１はその充填圧お
よび自重により基台１の上面カム３５に沿って下降し、
その下降限で定量の充填物が充填用シリンダ１４内に流
入する（図面左側の状態）。

ついで前記充填用シリンダ１４が容器３６への充填位置
に至ると、カムレール３０によりローラ２９、アーム２
８を介して弁体１３が回動変位され、充填用シリンダ１
４の流通孔２３と充填用ノズル１５の流通孔２５とが通
孔２６によって連通状態となり、ケーシング８の流通孔
２２は遮断される。

ここでピストン３１のロッド３２が基台１の上面カム３
５によって上昇し、充填用シリンダ１４内の充填物は押
し出されて弁体１３の通孔２６を通り、充填用ノズル１
５の流通孔２５から該ノズル１５を通じ容器３６内に充
填される（図面右側の状態）。

主軸５の回動に伴い、各充填用シリンダ１４において上
記と同様な作用が繰返され、順次供給される容器への充
填がなされる。

上記のようにして充填作業が行なわれるが、充填用シリ
ンダ１４、充填ノズル１５、およびこれらの流通孔２３
、２５に充填物が固着したり詰ったりすると、充填物
の吸排が円滑になされなくなるばがっでなく充填用シリ
ンダ１４への吸入量や充填用ノズル１５からの注出量に
変動をきたし、定量充填がなされなくなる。

このような場合には、充填用シリンダ１４および充填用
ノズル１５の各スリーブ２０．２１を回動してブラケッ
ト６から抜き外せば、シリンダ１４およびノズル１５の
各鍔部１８，１９の係止が解かれるので、両者とも下方
に抜き出すことにより容易に外れ、充填用シリンダ１４
および充填用ノズル１５の内部はもちろん、切換弁装置
１２の通孔２４，２６の清掃を容易に行なうことができ
る。

また必要によりボルト９を外せばケーシング８および切
換弁装置１２も取り外すことができ、これらの内部清掃
も容易に行なうことができる。

以上のように本考案は、主軸の周りに複数の充填用シリ
ンダを垂直に環状配置し、そのシリンダが充填位置に巡
りきたとき上記シリンダ内に供給された充填物をピスト
ンにより押出して容器中に充填する充填装置において、
前記主軸に固定されたブラケツＩ・に充填物供給源に連
通ずるケーシングを着脱可能に取付け、このケーシング
には垂直方向にシリンダ挿入用下孔およびノズル挿入用
下孔をそれぞれ対をなして穿設し、このシリンダおよび
ノズルの各上端外周に形成された鍔部を前記下孔に螺挿
されるスリーブにより係止して該シリンダおよびノズル
を懸吊支持する構成としたので、充填用シリンダおよび
ノズル内に充填物が耐着固化したような場合、充填用シ
リンダおよびノズルを他の機構部を解体することなくそ
れぞれ単独に取り外すことが容易にでき、したがって清
掃のために長時間にわたり充填装置の稼働を停止する必
要がなく、稼働率を高めることができ、しかも清掃が容
易にできるため、容器への充填量のばらつきを未然に防
ぐことができ、この種充填装置としてその効果はきわめ
て大きい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る充填装置の一実施例を示す縦断面図で
ある。 １・・・・・・基台、５・・・・・・主軸、６・・・・
・・ブラケット、８・・・・・・ケーシング、１２・・
・・・・切換弁装置、１３・・・・・・弁体、１４・・
・・・・充填用シリンダ、１５・・・・・・充填用ノズ
ル、１６゜１７・・・・・・下孔、１８．１９・・・・
・・鍔部、２０．２１・・・・・・スリーブ、２２．２
３．２５・・・・・・流通孔、２４．２６・・・・・・
通孔、３１・・・・・・ピストン、３２・・・・・・ビ
スＩ・ンロツド、３３・・・・・・回転機枠、３５・・
・・・・上面カム、３６・・・・・・容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主軸の周りに複数の充填用シリンダを垂直に環状配置し
   、そのシリンダが充填位置に巡りきたとき上記シリンダ
   内に供給された充填物をピストンにより押出してノズル
   を通じ容器内に充填する充填装置において、主軸に固定
   されたブラケットに充填物供給源に連通ずるケーシング
   を着脱可能に取付け、前記ブラケットの下面側には垂直
   方向にシリンダ挿入用下孔およびノズル挿入用下孔をそ
   れぞれ対をなして穿設し、充填シリンダおよびノズルの
   上端部外周には前記下孔に可及的密に嵌合し得る鍔部を
   形成し、前記下孔の内周面に形成したねじに螺合するね
   じを外周面に形成したスリーブをそれぞれ設け、前記充
   填シリンダおよびノズルの鍔部を前記各下孔に嵌挿し、
   前記スリーブを充填シリンダおよびノズルに外嵌してこ
   れを前記下孔に螺挿することにより前記鍔部を介して充
   填シリンダおよびノズルを前記ブラケットに懸吊支持す
   るようにしたことを特徴とする充填装置。