JPS5845869Y2 - ポリエチレンヒフクカン ノ トフクソウヒマクセツダンコウグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は作業現場において容易に用いることのできる
ポリエチレン被覆管の塗覆装皮膜の切断工具に関するも
のである。

従来、ポリエチレン被覆鋼管のポリエチレン皮膜の切断
には錬成のナイフが用いられているが、このナイフは次
の手順で使用するものである。

先ず、切断したい個所の円周上の数個所に点を打ち、更
にこれらの点を結んで罫書き線を書き、次いでこの線に
沿ってナイフを入れていくのである。

しかし、この切断法は簡素なものであるが次の様な欠点
がある。

（１）ナイフを罫書き線に沿って手動で動かすのには相
当の熟練が要求される。

特に管の下側において顕著である。

（２）ナイフに大きな力を掛けなければならないから労
力の負担が大きい。

（３）実際にはナイフがよく皮膜からはずれるため作業
者が怪我をすることがあり作業の安全上好ましくない。

この考案は上記欠点に鑑みてこれらを解決すべくなされ
たもので、取扱いが簡便でかつ安全なポリエチレン被覆
管の塗覆装皮膜切断工具を提供するものである。

以下、図面を参照してこの考案を詳細に説明する。

第１図に正面図を、また第２図に側面図を示す。

第１図及び第２図に示すように、この考案に係るポリエ
チレン被覆管の塗覆装皮膜切断工具は、開閉できる固定
輪１と、前記固定輪１の外周に沿って滑動自在の取手２
と、前記取手２に伸縮自在に取付けられた距離調整棒３
と、前記距離調整棒３の端部に固定された支持アーム４
と、一端に刃物５が固定され他端が前記支持アーム４の
一端とバネ６で弾着され距離調整棒３に遊合されている
切断アーム７とから構成されている。

固定輪１の開閉はヒンジ１ａ及び止め具１ｂによる。

また、固定輪１には奥拡がりの溝１Ｃが設けられている
。

取手２はその下部２ａが円弧状に側方に伸びていてこの
部分が前記固定輪１の溝１Ｃに滑動自在に装嵌されるよ
うにしである。

距離調整棒３は取手２に固定されている支承部２ｂに例
えばビス２Ｃ止めされ、伸縮自在となっている。

支持アーム４は前記距離調整棒３の先端に固定されてい
るが、その例えば上端にバネ６の止め具４ａが突設させ
である。

刀物５は切断アーム７の先端に例えばねし止めされる。

バネ６は止め具４ａと切断アーム７の端部の小孔７ａと
の間に張設されるが、図のように止め具４ａ側にナラ１
−６ａを用いてバネ６の強さを調節できるようにしてお
くとよい。

切断アーム７は中央部に孔が穿がされており、これを介
して距離調整棒３に遊合されている。

上述のごとく構成されるこの考案に係る工具Ｏ使用は次
の手順による。

先ず管の切断する円周上の一点（これは管の上面がよい
。

）にマークを入れ、このマークの近くに固定輪１をヒン
ジ１ａ及び止め具１ｂを介して取付け、必要ならばビス
２Ｃを弛めて距離調整棒３の長さを調節して、前記マー
クと刃物５の先を合致させ、さらに必要ならばナツト６
ａをまわしてバネ６の強さを調節する。

ここまで準備したならば次に取手２の握り部２ｄを握っ
てこれを２〜３回管の周りを囲わせばよい。

こうしてポリエチレン皮膜は容易に切断される。

この考案は以上述べたようになっているので、作業に際
して高度の熟練がなくてもよく、また切断はバネ力によ
るから労力の負担が軽減され、さらに作業上の安全度が
高いという工業上有用な効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図は側面図である。 １・・・・・・固定輪、１ａ・・・・・・ヒンジ、１ｂ
・・・・・・止め具、１Ｃ・・・・・・溝、２・・・・
・・取手、２ａ・・・・・・取手下部、２ｂ・・・・・
・支承部、２Ｃ・・・・・・ビス、２ｄ・・・・・・握
り部、３・・・・・・距離調整棒、４・・・・・・支持
アーム、４ａ・・・・・・止め具、５・・・・・・刃物
、６・・・・・・バネ、６ａ・・・・・・ナツト、７・
・・・・・切断アーム、７ａ・・・・・・小孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉できる固定輪と、前記固定輪の外周に沿って滑動自
   在に取付けた取手と、前記固定輪に対してほぼ直角方向
   にその一方端部が前記取手に伸縮自在に取付けられた距
   離調整棒と、前記距離調整棒の他方端部に固定された支
   持アームと、前記距離調整棒に回動自在に軸着され、そ
   の一端には刃物が固定されその他端は前記支持アームの
   一端に弾着された切断アームとからなることを特徴とす
   るポリエチレン被覆管の塗覆装皮膜切断工具。