JPS5845697Y2 - 筒状芳香剤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は芳香剤に関する。

従来、芳香剤としては種々の形態が提案されているが、
従来の固形芳香剤は一定の形をしたままであるため、複
雑な構造になし得す単純な構造のまま使用するといった
方法であり、このため香料の揮散状態を調節し得すこの
ため適当な容器を要するなど、そのままでは商品性に欠
ける等の欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を悉く除去することを目的とし
てなされたものである。

即ち本考案は筒状補強材の外部を覆う弾力性筒状芳香剤
に於て、該円筒状芳香剤の外周略全面に複数個の長手方
向切断部を有し、該筒状芳香剤の少なくとも一端を該筒
状補強材と摺動可能となし、前記摺動により長手方向切
断部が開口するとともに筒状芳香剤の胴部が筒状補強材
から外部へ離れる事により該芳香剤の香料蒸散面の増減
を任意としうる筒状芳香剤に係る。

本考案は上述のごとき構造を有しているので、従来のよ
うに芳香剤の揮散量を調節するための非常に複雑な構造
の容器を別個に必要とせず、上記切断面に応じた本考案
筒状本体の摺動操作により該筒状芳香剤の切断面の空気
との接触面の増減を行ない揮散面積の増減を可能とじ揮
散量を任意に調節でき、さらに該筒状芳香剤を上記のよ
うに摺動操作することにより該筒状芳香剤の内外周面並
びに上記切断面周囲に空気の流動が生じ、上記切断部の
切断面の面積の調節とあいまって、従来のような芳香剤
では考えられない芳香剤の揮散量の調節を複雑な容器を
なんら用いることなく可能とした点、さらに従来の樹脂
のプレート状芳香剤に於ては樹脂内に香料が残り有効に
使用し得なかったが蒸着面の増減により解決した点に特
徴を有する。

使用に際し、該芳香剤の一端を手で持って一方へ該補強
材の周面にそって摺動させることにより、該芳香剤が上
記切断部によりボンポリ型を形成するのでこのまま室内
の適宜な場所に吊したり、置物とし、時には、筒状のま
まトイレットペーパーホルダー内に挿入する等多目的に
利用できる利点を有する。

本考案に於て上記補強材の一端には適宜な形状を有する
脚部をあらかじめ底形しておいてもよく、又該補強材の
一端にはあらかじめ上記芳香剤の離脱を防止するための
ツメ形成手段を設けておき、使用時にツメを形成させる
ようにすることが、実用上好ましい。

さらに該芳香剤を持ち操作する際、芳香材に直接手が触
れて、芳香剤の香料等が手につくので、これを防止する
ために、該芳香剤に筒状ホルダーを設けるようにしても
よい。

本考案に於て、芳香剤本体の材質は、適宜形状に容易に
曲げることが可能なものであれば任意である。

例えばポリ塩化ビニール、塩化ビニール−酢酸ビニール
共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性
プラスチックゴムを上げうる。

芳香剤本体の形状は筒状であるかぎり任意であるが、ト
イレットペーパー用ホルダーに装填可能とする場合は円
筒状が好ましい。

本考案に於て上記補強材の材質は、適宜な強度を有した
ものであれば、紙、プラスチック、金属、本等任意であ
り、形状も筒状であれば、円、三角形、多角形、ひし形
等任意であり、骨格だけでもよく、上記補強材の芳香剤
本体に対する長さは任意であるが、士倍以上が好ましい
。

以下に本考案を図示した本考案実施の一例を示す図面に
もとすき説明すると次の通りである。

第１図Ａ−Ｂは、本考案実施の一例を示す図であって、
第２図は、その第１図のａ −ａ ’線断面図であり、
１は芳香剤であり、材質は前記したものを任意に使用で
き、形状も筒状であるかぎり任意である。

２は切断部であって、筒状芳香剤１の外周面略全面に複
数個長手方向に直線状に設けられているがこの切断部２
の形状は、直線、曲線状等適宜に設けることができ、不
連続状の切断部２であってもよい。

３は香料付着防止帯であり、芳香剤１の両端に芳香剤１
に備えられているが、該防止帯３は、少なくとも一個以
上あればよく、材質はプラスチック、紙、金属、木等を
使用しうる。

形状も芳香剤の形状に応じたものであれば任意である。

４は補強材であり、図に示すように芳香剤１内部に嵌入
されている。

第３〜４図は上記補強材４の一例を示す斜面図であり、
第３図に図示した形態で芳香剤１内部に嵌入され、第４
図はその使用状態を示しているこの補強材４の大きさは
芳香剤１に嵌入される程度のもので、ツメ部８を形成さ
せるようにあらかじめ補強材の両端部分にツメ形成部が
それぞれ成形され、脚部８も同じように成形されており
、使用時にはツメ部８及び脚部９を倒して形成させれば
よい。

第５〜６図は第１図に示した芳香剤使用の一例を示すも
ので、第５図に示す状態の芳香剤１の両端に備えられた
上記防止帯３をそれぞれ芳香剤１の中心方向へ適当にず
らすことにより第６図に示すように脚付ボンポリ型芳香
剤が形成され、ツメ部８、脚部９を折り曲げればなお一
層安定する。

なお、ツメ部８には紐をつけ吊り下げて使用してもよい
。

第７〜８図は他の使用の一例を示す断面図であり、５は
軸芯ロール、６はロールペーパー、７はその中心孔であ
り、芳香剤１がロールペーパー６の中心孔７と軸芯ロー
ル５の空隙に装填されている。

以上述べたように本考案は多目的使用を可能にしたもの
で、かつ香料の揮散も、効率よく有効に揮散しうるよう
になし、従来の使用目的の固定化にこだわらず、自由な
形態を創造できるようにし実用性を一段と向上せしめた
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の一例を示す斜面図であり、第２図
は第１図のＡ−Ａ’線断面図、第３〜４図は本考案にお
ける補強材を示す斜面図、第５〜６図は本考案実施の使
用態状の一例を示す図、第７〜８図はその使用状態の一
例を示す断面図である。 図に於て、１は筒状芳香剤、２は切断部、３は香料付着
防止帯、４は補強材、５は軸芯ロール、６はロールペー
パー、７はその中心孔、８はツメ部、９は脚部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状補強材の外部を覆う弾力性筒状芳香剤に於て、該筒
   状芳香剤の外周略全面に複数個の長手方向切断部を有し
   、該筒状芳香剤の少なくとも一端を該筒状補強材と摺動
   可能となし、前記摺動により長平方向切断部が開口する
   とともに筒状芳香剤の胴部が筒状補強材から外部へ離れ
   る事により該芳香剤の香料蒸散面の増減を任意としうる
   筒状芳香剤。