JPS5844863B2 - 燃料供給装置のためのレギユレ−タ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内燃機関の気化器に燃料を供給するための
装置に係わり、特にこの燃料供給装置に設けられて、ポ
ンプのような加圧燃料源により気化器のフロート室に通
ずる導管に供給される燃料の圧力を調整するためのレギ
ュレータに関する。

気化器のフロート室内の燃料液位をできるだけ一定にと
どまらせるためには、フロート室の燃料供給導管内の圧
力をできるだけ狭い範囲内に維持することが要求される
。

加圧燃料供給源から出て℃・る燃料気化器の供給導管に
設けられて、帰還路への通流断面を調整し且つ上記導管
内の燃料圧力により制御されて該導管内の圧力の増大で
開かれる弁をハウジング内に備えている圧力レギュレー
タは既に知られている。

内燃機関の動作中この種のレギュレータを燃料の大きな
量が通流することができることにより、加熱時に生ずる
燃料蒸気の形成が回避される。

また、このような蒸気が発生された場合には、帰還路を
介して燃料蒸気は燃料容器に戻される。

上記の型のレギュレータには次のような欠点がある、即
ち、加熱時に内燃機関を停止すると、ポンプおよびレギ
ュレータに到る導管内に存在する燃料が気化し、これに
より圧力が増大して、レギュレータの弁が開放され燃料
容器への帰還路が自動的に形成されるにも拘らず、この
ような蒸気を全べて容器に戻すことは不可能で、燃料の
相当な量は液相であれ気相であれフロート室内に入り、
そこから気化器の吸気管内に流入するために、特に加熱
時の内燃機関の起動が困難になるという欠点である、 よって、この発明の目的は、上記のような欠点のない圧
力レギュレータを提供することにある。

この目的で、本発明によれば、燃料源側でレギュレータ
の燃料入口に配設された第２の弁を備え、この第２の弁
は上記供給導管内の圧力に応答する部材により制御され
て上記圧力の増大時に閉鎖されるようにした圧力レギュ
レータが提案される。

第１および第２の弁双方は膜のような可動または変形可
能な同一の部材により制御するのが有利である。

次に図面を参照し、本発明によるレギュレータを含む燃
料供給装置の１具体例について説明する。

第１図に示す燃料供給装置は、気化器に接続されている
。

この気化器は従来知られている任意の構造のものでよく
、したがって、ここでは本発明の理解に必要な限りにお
いて略述するにとどめる。

図示の気化器１は、定常の液位Ｎを有するフロート室２
を備えている。

この室２の上側の部分は、管３を介して気化器の吸気導
管５の空気人口４に接続されている。

室２は、フロート針弁７を備えたフロート６を有してお
り、そしてフロート針弁７は、弁座８と協働して、室２
と、レギュレータ１５かも来る導管９との間に通流断面
を劃定する。

また、レギュレータ自体は、供給ポンプ１０により構成
される加圧供給源から通路１１を介して燃料を供給され
る。

ポンプ１０は、燃料内に１端が浸漬している導管１３を
介して容器１２内の燃料を吸上げる。

また、導管１４の１端が、容器１２の雰囲気内に開口し
ており、該導管の他端は圧力レギュレータ１５に接続さ
れている。

圧力レギュレータ１５は、制御動作装置を構成する膜２
０を有している。

この膜の中央部分は２つの皿形部材の間に挟持されて、
２つの室２３および２４を区割している。

室２３は、開口２５を介して大気と連通しておつばね１
９を収容している。

このばね１９は、レギュレータ１５０車体と皿形部材２
１との間で圧縮保持されて室２３の容積を増大する方向
に膜２０を変位させようとする力を及ぼす。

燃料室と称される室２４は連結管２６を介して導管９に
接続されており且つまた連結管３６を備えた室３５を介
して通路１１に接続されている。

膜２０によって制御される弁体２８により室２４と導管
１４とは遮断されたり連通したりする。

第１図に示す実施例においては、弁座３０と協働する弁
体２８は、該弁体を収容した環３７により膜２０に連結
されている。

弁体２８は、柔軟な材料（例えば燃料に対して耐蝕性の
あるエラストマ）から造られており、そして環３７の縁
部と、鉄環３７を膜２０に固定するリベット３９と接触
する剛質の板３８との間に維持される。

弁体２Ｂが開かれると、室２４および導管１４は室４０
、較正されたオリフィス４１および区割室４２を介して
相互に連通ずる。

なお区割室４２は、連結口４３で終端している。

第２図に示す実施例においても、室２４と４０との間の
通流断面は、弁体２８ａおよび弁座３０によって劃定さ
れている。

しかしながら、この実施例においては、弁体２８ａは、
膜２０に固定された環３７の内部へと摺動することがで
きる。

環３７と弁体２８ａとの間で圧縮されるばね２８ｂは、
弁２８ａをその弁座３０に向って押圧する。

弁体２８ａは、このようにしてその弁座３０上に自動的
に心出しされる。

本発明によれば、レギュレータは、弁座２９と協働する
第２の弁体２７（第１図）または２７ａ（第２図）を有
しており、この第２の弁体は、通路１１に連通したレギ
ュレータの燃料入口に配置されている。

この第２の弁体は、膜２０により制御されて、燃料室２
４と、連結口３６を介し通路１１に連結された室３５と
の間の通流断面を調整する。

弁体２７または２７ａは、固定の案内部材３２内に摺動
自在に取付けられた軸棒３１に取付けられている。

該軸棒３１の自由端３３は、室３５内に収容されている
ばね３４により膜２０の皿形部材２２と弾性接触してい
る。

このばね３４は、レギュレータ１５のハウジングと弁体
２７または２７ａとの間に配置されて、これら弁体をそ
の弁座２９に向は押圧している。

ばね３４により及ぼされる力は、ばね１９の力よりも弱
く、したがって室２４内に圧力が加わっていない非動作
時もしくは休止時においては、弁体２γまたは２７ａは
開放位置にある。

第２図に示す弁体２７ａは、心出しを良くするために截
頭円錐形をしている点で弁体２７と異なっている。

次に、上述した装置の動作について説明する。

加熱時に原動機を停止すると、ポンプ１０内に収容され
ている燃料の大きな量は、気化して通路１１、レギュレ
ータ１５の室３５および２４内の圧力を太き（増大せし
める。

この場合、膜２０はばね１９の力に抗して変位し弁体２
８または２８ａを開くと共に、弁体２７または２７ａを
閉ざす。

通路１１および室３５内の圧力が、ばね１９および３４
の適当に選ばれた強さおよび軸棒３１の適当に選択され
た長さによって定まる限界値を越えると、弁体２７また
は２７ａは閉じて気化器１のフロート室２への液体燃料
またはその蒸気の流動を阻止する。

通常動作において導管９内を支配する大気圧に対する過
圧が例えば２００ないし３００ ？／ｃｒｒｆ、である
場合には、弁体２７または２７ａが１バ一ル程度の過圧
で閉じるように較正するのが一般に都合が良い。

上の説明から明らかなように、槽２から燃料が原動機の
吸気管に溢流することは避けられ、加熱起動が容易にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は気化器に接続された本発明による圧力レギュレ
ータを備えている燃料供給装置の構成を示す断面図、そ
して第２図は本発明による圧力レギュレータの別の具体
例を示す断面図である。 １５・・・・・・レギュレータ、２８，３０，３９゜４
０・・・・・・第１の弁、１４，４３・・・・・・燃料
帰還路、１０・・・・・・ポンプ、２７・・・・・・第
２の弁、２０，３１・・・・・・制御部材、１・・・・
・・気化器、２・・・・・・フロート室、１２・・・・
・・燃料容器、１１，２６，９・・・・・・供給導管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃料容器から燃料を送給する燃料ポンプと内燃機関
   用気化器のフロート室入口に設けられたフロート針弁と
   の間に設けられる燃料供給装置のレギュレータにして、
   該レギュレータは、大気圧が参照圧力として作用しかつ
   燃料室を画成する制御動作装置を担持し、該燃料室には
   、該ポンプの圧力側から燃料が流入するとともに、該燃
   料室より該フロート針弁へ燃料を送給するようにされ、
   該制御動作装置により第１の弁を操作して、該燃料室か
   ら該燃料容器に連通ずる帰還路への流れを制御されるオ
   リフィスが設けられている燃料供給装置のレギュレータ
   において、 前記ポンプ１０の圧力側からの燃料通路１１に第２の弁
   ２７が設けられ、前記第１の弁によって制御される前記
   オリフィス４１から前記帰還路４３への流れに応じて決
   定される圧力が所定圧力より上昇した際に該第２の弁２
   ７が閉じられるようになっていることを特徴とする装置
   。 ２、特許請求の範囲の第１項に記載のレギュレータにお
   いて、前記第２の弁２７が前記制御動作装置で動作させ
   ることを特徴とするレギュレータ。 ３ 特許請求の範囲の第２項に記載のレギュレータにお
   いて、前記制御動作装置は、大気室２３と前記燃料室２
   ４を区画する膜２０から構成されていることを特徴とす
   るレギュレータ。