JPS5843906Y2 - コップ型液体容器の蓋部 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、紙若しくはプラスチックなどで形成された使い
捨てのコツプ型液体容器における蓋部に係るもので、欲
目を有する蓋を容器本体に回動自在に嵌着し、この蓋を
回動することにより容器内部との連通が開閉され、特に
、コツプ型液体容器が倒れた場合に一挙に大量の液体飲
料が流れ出ないようにしたものである。

図面は本案の１実施例であり、以下、これについて説明
すると、１は紙又はプラスチックなどで形成されたコツ
プ型の液体容器で、その周壁、２の一側上端部近くから
開口端部にかけて内部方向に凹む凹壁部３を形成する。

この凹壁部３は、第１図、第２図に示すごとく、外部か
ら見えるよう周壁２に緩るやかに連続させて形成すると
、使用時に凹壁部３の存在位置が判明して便利であるが
、外観などの点から、第３図に示すように、後述する蓋
の嵌着周縁によって陰弊される程度に形成してもよい さらに、この凹壁部３の上部端縁３′は、液体容器１の
本来の開口端部、すなわち蓋の嵌着溝内に嵌入させる端
縁４よりもわずかに低い位置で功ツブする。

また、５はプラスチックなどの合成樹脂で形威した蓋で
あり、その嵌着周縁６に設けた嵌着溝７に液体容器１の
開口端部４を回動自在に嵌入し、蓋の外周端部近くには
、前記凹壁部３と同一位置にあるとき、その全口径が凹
壁部３の外側に位置するようにして欲目８を穿設したも
のである。

本案はこのような構成であるから、第１図〜第３図に示
すように、蓋５を回動させて欲目８を凹壁部３の外側に
位置させておけば、液体容器１の開口部全面はすべて蓋
５によって閉塞され、液体容器１が倒れたとしても、内
部の液体飲料が一挙に流れ出ることは防止される。

また、飲用時には、第５図に示すごとく、蓋５を前記位
置から左右いづれかの方向に回動させれば、欲目８が容
器の内部に連通ずるから、この欲目８から液体飲料を飲
むことができる。

この際、欲目８は蓋の外周端部近くに設けられているの
で、飲みづらいということはない。

このように、本案は液体容器の開口部−側に内方に凹む
凹壁部を形威し、容器の開口部に回動自在に嵌着した蓋
の外周端部近くに欲目を設け、この蓋を回動させて欲目
を液体容器の内部に連通自在としたものであるから、飲
まない場合には欲目を前記凹壁部の外側に回動させて位
置させておけば、液体容器の倒伏時に内部の飲料が一挙
に流出するのを防止できる効果がある。

また、揺動する船舶、車輛、航空機などで通常用いられ
ている使い捨ての液体容器に適合するようその構成もき
わめて簡略化したので、前記船舶などでの液体飲料容器
としてきわめて高い安全感、安心感を与え得るものを大
量且つ低廉に供給できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の１実施例であり、第１図は本案容器の斜面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ線の要部の断面図、第３図は
凹壁部の他の形状を示す第２図と同じ断面図、第４図は
第２図Ｂ−Ｂ線の断面図、第５図は蓋を容器内部に連通
させた状態の第４図と同じ断面図である。 １・・・・・・液体容器、２・・・・・・周壁、３・・
・・・・凹壁部、３′・・・・・・凹壁部の上縁端、５
・・・・・・蓋、８・・・・・・欲目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コツプ型液体容器の開口端部の一側に上端縁を前記開口
   端部よりわずかに低くして内部方向に凹む凹壁部を形威
   し、前記開口端部に回動自在に嵌着した蓋には、前記凹
   壁部と同一位置にあるときその外側に位置する欲目を設
   けたことを特徴とするコツプ型液体容器の蓋部。