JPS5843512Y2 - 油タンカ - Google Patents
油タンカInfo
- Publication number
- JPS5843512Y2 JPS5843512Y2 JP15097178U JP15097178U JPS5843512Y2 JP S5843512 Y2 JPS5843512 Y2 JP S5843512Y2 JP 15097178 U JP15097178 U JP 15097178U JP 15097178 U JP15097178 U JP 15097178U JP S5843512 Y2 JPS5843512 Y2 JP S5843512Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ballast
- tank
- inner plate
- plate
- seawater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は油タンカに関する。
海洋汚染防止の観点から、所定載貨重量トン数以上の油
タンカは、バラスト専用タンクと貨物油専用タンクとを
それぞれ備え、バラスト航海時にはバラスト専用タンク
に搭載した海水バラストのみで、一定の契水を保持しな
ければならないという要請、およびタンク部分の外板の
一定面積以上が油タンク以外により覆われなければなら
ないという要請が法制上規定されている。
タンカは、バラスト専用タンクと貨物油専用タンクとを
それぞれ備え、バラスト航海時にはバラスト専用タンク
に搭載した海水バラストのみで、一定の契水を保持しな
ければならないという要請、およびタンク部分の外板の
一定面積以上が油タンク以外により覆われなければなら
ないという要請が法制上規定されている。
このような要請を満足させるため、第1図に示すように
、船側外板1の内方に内側板2を張って、船側外板1と
内側板2との間の空間をバラスト専用タンク3として用
いることが提案されている。
、船側外板1の内方に内側板2を張って、船側外板1と
内側板2との間の空間をバラスト専用タンク3として用
いることが提案されている。
この場合、バラスト航海時には内側の貨物油タンク4は
空になっているので、バラスト専用タンク3に搭載され
た海水バラストの圧力による内向きの力が内側板2に作
用し、逆に、満載時にはバラスト専用タンク3は空にな
っているので、貨物油タンク4に搭載された油の圧力に
よる外向きの力が内側板2に作用する。
空になっているので、バラスト専用タンク3に搭載され
た海水バラストの圧力による内向きの力が内側板2に作
用し、逆に、満載時にはバラスト専用タンク3は空にな
っているので、貨物油タンク4に搭載された油の圧力に
よる外向きの力が内側板2に作用する。
これらの力は海水バラストまたは油の液面までの高さが
最も大きい内側板2の下部において最大となり、この力
に耐えるために、内側板2を厚くしたり、内側板2に補
強用の骨材5等を設ける必要がある。
最も大きい内側板2の下部において最大となり、この力
に耐えるために、内側板2を厚くしたり、内側板2に補
強用の骨材5等を設ける必要がある。
また、油タンカの輸送能力を向上させるためには、貨物
油専用タンク容積の船体全容積に占める割合をできるだ
け大きくする必要があり、上記法制上の要請を満足する
範囲内でバラスト専用タンク容積をできる限り減少させ
ることが要望されている。
油専用タンク容積の船体全容積に占める割合をできるだ
け大きくする必要があり、上記法制上の要請を満足する
範囲内でバラスト専用タンク容積をできる限り減少させ
ることが要望されている。
この考案は上記の実情に鑑みてなされたものであって、
貨物油専用タンクの容積を十分に確保することができ、
さらに比較的軽構造のバラスト専用タンクを有する油タ
ンカを提供するものである。
貨物油専用タンクの容積を十分に確保することができ、
さらに比較的軽構造のバラスト専用タンクを有する油タ
ンカを提供するものである。
以下、第2図ないし第4図に基づいて、この考案の実施
例について詳しく説明する。
例について詳しく説明する。
第2図に示すように、船体10は大別して、船尾付近に
設けられた機関室11と、機関室前端隔壁12および船
首隔壁13の間のタンク部とを有しており、タンク部は
横隔壁14によって複数の区画に仕切られている。
設けられた機関室11と、機関室前端隔壁12および船
首隔壁13の間のタンク部とを有しており、タンク部は
横隔壁14によって複数の区画に仕切られている。
第3図に示すように、各区画の左右両側の船側外板15
の内方に内側板16が張られて二重船側構造となされて
おり、船側外板15と内側板16との間がバラスト専用
タンク17となっている。
の内方に内側板16が張られて二重船側構造となされて
おり、船側外板15と内側板16との間がバラスト専用
タンク17となっている。
左右の内側板16.16に挾まれた中間の空間が縦隔壁
18.18によって3つに仕切られ、それぞれが貨物油
専用タンク19.20となっている。
18.18によって3つに仕切られ、それぞれが貨物油
専用タンク19.20となっている。
内側板16のバラスト専用タンク17側にフランジ付の
骨材21が設けられており、バラスト専用タンク17の
下側約半分、に海水に比べて比重の大きい固形物22が
船側外板15と内側板16との間を埋めるように搭載さ
れている。
骨材21が設けられており、バラスト専用タンク17の
下側約半分、に海水に比べて比重の大きい固形物22が
船側外板15と内側板16との間を埋めるように搭載さ
れている。
固形物22としては、安価であつて入手し易いことから
コンクリートがよい。
コンクリートがよい。
固形物の上面は後方および内方に向って下方に傾斜して
おり、その最も低い部分にポンプ室(図示略)に接続さ
れたバラスト輸送管23の一端が接続されて、バラスト
専用タンク17内にビルジが残らないようになされてい
る。
おり、その最も低い部分にポンプ室(図示略)に接続さ
れたバラスト輸送管23の一端が接続されて、バラスト
専用タンク17内にビルジが残らないようになされてい
る。
固形物22としてコンクリートを使用する場合、全部の
コンクリートを一度に流し効むと、これが固まるまでの
間、内側板16に大きな荷重が作用して好ましくないの
で、第4図に示すように、全部のコンクリートをいくつ
かのブ菊ツク24に分割して流し込み、先に流し込んだ
コンクリートが固まった後に次のコンクリートを流し込
むようにするのがよい。
コンクリートを一度に流し効むと、これが固まるまでの
間、内側板16に大きな荷重が作用して好ましくないの
で、第4図に示すように、全部のコンクリートをいくつ
かのブ菊ツク24に分割して流し込み、先に流し込んだ
コンクリートが固まった後に次のコンクリートを流し込
むようにするのがよい。
バラスト航海時のように貨物油専用タンク19゜20が
空になった場合でも、固形物22で埋められたバラスト
専用タンク17下側の内側板16には海水バラストの圧
力が作用せず、内側板16に作用する海水バラストの圧
力は固形物22の上面の部分において最大となるが、こ
の部分から海水バラストの液面までの高さは従来の半分
以下であるから、海水バラストの歪力により内側板16
に作用する力は従来より小さくなる。
空になった場合でも、固形物22で埋められたバラスト
専用タンク17下側の内側板16には海水バラストの圧
力が作用せず、内側板16に作用する海水バラストの圧
力は固形物22の上面の部分において最大となるが、こ
の部分から海水バラストの液面までの高さは従来の半分
以下であるから、海水バラストの歪力により内側板16
に作用する力は従来より小さくなる。
逆に、満載時のようにバラスト専用タンク17が空にな
った場合でも、貨物油専用タンク19内の油の圧力によ
り内側板16下側に作用する大きな力は、船側外板15
と内側板16との間を埋めている固形物22により支え
られる。
った場合でも、貨物油専用タンク19内の油の圧力によ
り内側板16下側に作用する大きな力は、船側外板15
と内側板16との間を埋めている固形物22により支え
られる。
したがって、バラスト航海時および満載時のいずれの状
態においても、内側板16は従来のような大きな強度を
必要とせず、内側板16を比較的軽構造のものとするこ
とができる。
態においても、内側板16は従来のような大きな強度を
必要とせず、内側板16を比較的軽構造のものとするこ
とができる。
また、バラスト航海中に万一固形物22に亀裂が入った
りして海水バラストが浸透して内側板16に力が作用し
た場合でも、骨材21が固形物22によって支えられて
いるので、内側板16が破損するおそれがなく、骨材2
1も固形物を搭載しない場合に比べて小形のものでよい
。
りして海水バラストが浸透して内側板16に力が作用し
た場合でも、骨材21が固形物22によって支えられて
いるので、内側板16が破損するおそれがなく、骨材2
1も固形物を搭載しない場合に比べて小形のものでよい
。
また、場合によっては骨材21を全部省くことも可能で
ある。
ある。
以上のように、この考案によれば、バラスト専用タンク
17内の下側に海水に比べて比重の大きい固形物22が
搭載されているので、海水バラストは固形物22との比
重差分だけ少なくてすみ、その分だけ貨物油専用タンク
19.20の容積を増加し得る利点がある。
17内の下側に海水に比べて比重の大きい固形物22が
搭載されているので、海水バラストは固形物22との比
重差分だけ少なくてすみ、その分だけ貨物油専用タンク
19.20の容積を増加し得る利点がある。
また、固形物22がバラスト専用タンク17下側の船側
外板15と内側板16との間を埋めるように搭載されて
いるので、次のように、バラスト航海時および満載時の
いずれの状態においても、内側板16は従来のような大
きな強度を必要とせず、内側板16すなわちバラスト専
用タンク17を比較的軽構造のものとすることができる
。
外板15と内側板16との間を埋めるように搭載されて
いるので、次のように、バラスト航海時および満載時の
いずれの状態においても、内側板16は従来のような大
きな強度を必要とせず、内側板16すなわちバラスト専
用タンク17を比較的軽構造のものとすることができる
。
すなわち、バラスト航海時には、固形物22で埋められ
たバラスト専用タンク17下側の内側板16には海水バ
ラストの圧力が作用せず、内側板16に作用する海水バ
ラストの子方は固形物22の上面の部分において最大と
なるが、この部分から海水バラストの液面までの高さは
固形物22の分だけ従来より減少するから、海水バラス
トの上刃により内側板16に作用する力は従来より小さ
くなる。
たバラスト専用タンク17下側の内側板16には海水バ
ラストの圧力が作用せず、内側板16に作用する海水バ
ラストの子方は固形物22の上面の部分において最大と
なるが、この部分から海水バラストの液面までの高さは
固形物22の分だけ従来より減少するから、海水バラス
トの上刃により内側板16に作用する力は従来より小さ
くなる。
そして、満載時には、貨物油専用タンク19の油の1モ
カにより内側板16下側に作用する大きな力は、船側外
板15と内側板16との間を埋めている固形物22によ
り支えられる。
カにより内側板16下側に作用する大きな力は、船側外
板15と内側板16との間を埋めている固形物22によ
り支えられる。
第1図は従来例を示す船体の横断面図、第2図ないし第
4図はこの考案の実施例を示し、第2図は船体の縦断面
図、第3図は第2図■−■線の拡大断面図、第4図はさ
らに第3図の一部を拡大して示した図である。 15・・・・・・船側外板、16・・・・・・内側板、
17・・・・・・バラスト専用タンク、22・・・・・
固形物。
4図はこの考案の実施例を示し、第2図は船体の縦断面
図、第3図は第2図■−■線の拡大断面図、第4図はさ
らに第3図の一部を拡大して示した図である。 15・・・・・・船側外板、16・・・・・・内側板、
17・・・・・・バラスト専用タンク、22・・・・・
固形物。
Claims (1)
- 船側外板15と船側外板15の内方に張られた内側板1
6との間にバラスト専用タンク17が設けられ、このバ
ラスト専用タンク17内の下側に、海水に比べて比重の
大きい固形物22が船側外板15と内側板16との間を
埋めるように搭載されている油タンカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15097178U JPS5843512Y2 (ja) | 1978-10-31 | 1978-10-31 | 油タンカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15097178U JPS5843512Y2 (ja) | 1978-10-31 | 1978-10-31 | 油タンカ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5566896U JPS5566896U (ja) | 1980-05-08 |
JPS5843512Y2 true JPS5843512Y2 (ja) | 1983-10-01 |
Family
ID=29135776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15097178U Expired JPS5843512Y2 (ja) | 1978-10-31 | 1978-10-31 | 油タンカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843512Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105836064A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-08-10 | 浙江海洋学院 | 单舱大开口海工重吊船抗横倾调整方法 |
-
1978
- 1978-10-31 JP JP15097178U patent/JPS5843512Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105836064A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-08-10 | 浙江海洋学院 | 单舱大开口海工重吊船抗横倾调整方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5566896U (ja) | 1980-05-08 |
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