JPS5843429B2 - 懐炉用鉄粉 - Google Patents

懐炉用鉄粉

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Publication number
JPS5843429B2
JPS5843429B2 JP55064580A JP6458080A JPS5843429B2 JP S5843429 B2 JPS5843429 B2 JP S5843429B2 JP 55064580 A JP55064580 A JP 55064580A JP 6458080 A JP6458080 A JP 6458080A JP S5843429 B2 JPS5843429 B2 JP S5843429B2
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JP
Japan
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iron powder
temperature
atomized
reduced
powder
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Expired
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JP55064580A
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English (en)
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JPS56163201A (en
Inventor
栄治 初谷
義昭 前田
来世志 牧野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPS56163201A publication Critical patent/JPS56163201A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は懐炉用鉄粉に係り、詳しくは、鉄粉の酸化熱を
利用した懐炉において発熱温度が高く、かつ持続時間が
長くなる懐炉用鉄粉に係る。
最近、無機化合物の化学反応熱を熱源として利用した懐
炉が提案実施されている。
しかし、これら懐炉は発熱温度あるいは持続時間で不充
分なものが多く、また有害物質が配合されているものが
多く、問題が多い。
これに対し、鉄粉は人体中に多量に吸引しないかぎり本
質的に無害であって、鉄粉を発熱剤とする懐炉が用いら
れている。
しかし、現在、懐炉用鉄粉として市販されているものは
、最高発熱温度が60〜65℃程度であって、とくに温
度の高いものは持続時間が短かく、寒冷地等では、高温
でかつその持続時間が長いものが望まれている。
本発明は上記のところに沿って成立したものであって、
具体的には、発熱温度が高くかつその持続時間が長い懐
炉用鉄粉を提案する。
すなわち本発明は、水素を含む雰囲気中において、60
0〜750℃の温度で熱処理され、粒度が−80メツシ
ユ98%以上で全鉄分量が98%以上より成るアトマイ
ズ鉄粉に対して、粒度が250メツシュ80%以上で全
鉄分量が95%以上より成る還元鉄粉を混合して成るこ
とを特徴とする。
まず、本発明においてアトマイズ粉に対して還元鉄粉を
混合する。
すなわち、懐炉用として現在市販されているものの多く
は、最高発熱温度は、60〜65℃程度であって、この
温度より最高発熱温度が高いものは持続時間が短かい。
寒冷地用としては、最高発熱温度が高くかつ持続時間が
長いものが望ましく、本発明においてはアトマイズ粉を
主成分として、最高発熱温度を上昇させる。
更に詳しく説明すると、懐炉用の原料は主成分の鉄粉の
ほかに酸化剤が配合され、これが袋より包まれて懐炉が
構成されている。
またこの懐炉は、鉄粉の酸化反応を利用して発熱するも
ので、発熱温度を上昇させるには、この酸化反応が速や
かに起こり、かつ単位体積あたりの発熱量を多くし、そ
の上で、この酸化反応を持続させる必要がある。
また、一般的に鉄粉としては、アトマイズ鉄粉と還元鉄
粉とが知られ、これら鉄粉が安価にかつ大量に生産され
、還元鉄粉は、ポーラスであるのに対し、アトマイズ鉄
粉は緻密である。
従って、同じ粒径の場合は、還元鉄粉の方が比表面積が
大きく、反応面積が太きいが、アトマイズ鉄粉は緻密な
構造のため、酸化反応による単位体積あたりの発熱量は
還元鉄粉に比べて大きくなる。
このため、発熱温度の高い懐炉としては、アトマイズ鉄
粉が本質的に優れているが、この反面、比表面積が小さ
いから反応面積が小さくなり、必ずしも十分に酸化反応
が起こるとは限らず、発熱温度が上昇しない。
この点から、本発明においてはアトマイズ鉄粉の粗粉は
好ましくなく、このためアトマイズ鉄粉の粒度は、−8
0メツシユが98%以上含まれているのが好ましく゛。
また、アトマイズ粉は水素を含む雰囲気中で熱処理し、
表面を活性化する。
すなわち、鉄粉を活性化する場合、水素若しくは水素を
含む雰囲気中で酸化鉄を還元すると、その鉄粉の表面は
非常に活性化する。
この場合、あまり高温で還元することなく、低温還元し
、活性を保持するのが好ましく、600〜750℃の温
度で処理する。
この理由は、高温で還元した場合は、鉄原子が拡散し、
かえって活性部分が全て安定化してしまうのに反し、低
温で還元する場合は、鉄原子が拡散できず、還元部分は
活性なままに維持できるからである。
これを利用し本発明では、アズアトマイズ鉄粉の粒子表
面は酸化被膜で被われているが、これを水素を含む雰囲
気中において低温還元し、その粒子表面のみ活性化させ
る。
次に上記の通りのアトマイズ鉄粉に対して還元鉄粉を配
合する。
これは、アトマイズ粉だけでは速やかに温度を上昇させ
ることが困難であるからであり、その火付は後として還
元鉄粉、とくに、その微粉を上記低温還元のアトマイズ
鉄粉に混合し、高温かつ長時間の目的を達成する。
すなわち、還元鉄粉は酸化剤に接触した瞬間に酸化し、
発熱することが必要で、この点で、微粉の還元鉄粉の比
表面積は大きく好ましい。
更に詳しく説明すると、懐炉における還元鉄粉の発熱反
応は、次の通りに進行すると思われるので、還元鉄粉は
微粒であって、−250メツシュ80%以上が必要であ
る。
例えば、懐炉をもむと、その瞬間に還元鉄粉が酸化発熱
し、部分的に温度が上昇するとともに、活性化されたア
トマイズ鉄粉の各粒子の表面が酸化発熱し全体が高温に
なる。
続いて、アトマイズ鉄粉の各粒子内部は緻密な構造から
成っており、その部分の鉄が酸化発熱し、この機構によ
って速やかに温度上昇すると同時に高温度が長時間持続
できると思われる。
従って、添加する還元鉄粉は公知の方法により還元して
製造した鉄粉であっても、上記の反応が進行するよう、
粒度は一250メツシュが80%以上であることが必要
であり、更に、全鉄分量は95%以上は必要である。
なお、還元鉄粉の粒度が粗いと速やかに酸化反応が起こ
らず、全鉄分量が低いと発熱量は低くなる。
また、還元鉄粉はアトマイズ鉄粉に対し15〜50%程
度添加するのが好ましい。
この理由は15%未満では、その火付は役としての働き
を十分にはたすことができないからである。
また、還元鉄粉の添加量が少ない場合、すぐに酸化し、
まわりの還元鉄粉等と付着して見掛上粗くなり、懐炉の
外周の袋の穴を通って還元鉄粉等が外に出ることはない
が、還元鉄粉の添加量が50%をこえると、発熱温度の
コントロールが困難になるため、添加量の上限は50%
が好ましい。
なお、上記のアトマイズ粉はスクラップ等を電気炉で溶
解し、その後高圧水等によって噴霧してアズアトマイズ
鉄粉を製造し、このアトマイズ鉄粉を水素を含む雰囲気
中で600〜750’Cの温度で熱処理して製造すれば
十分であって、この場合、熱処理温度の下限を600℃
とするのは、600℃以下では還元が進行しないからで
あり、熱処理温度が750℃を超えると、酸化に対して
安定性が増加するからである。
次に実施例について説明する。
まず、第1図に示す如く、種々の鉄粉1は内装袋3によ
って包んでから、その内装袋3の周囲は酸化剤2によっ
て包囲し、更に酸化剤2の外周は外装袋4によって包囲
して、試験用に懐炉を構成した。
この懐炉において鉄粉1は15v装入し、その外側の酸
化剤2は、市販のカイロ灰粉末に5〜10%の硫酸水溶
液15〜21を含浸させてpH値を4.0〜6.0に調
整した湿潤カイロ灰を使用した。
また、内装袋3としては片側が開口し、しかも非通気性
合成樹脂の厚いフィルムから構威し、また外装袋4は、
紙の両面又は片面に多数ピンホールを具える合成樹脂フ
ィルムをラミネートしたものから構成した。
次に、この構成の懐炉において外装袋を激しく数十秒〜
数分間もんで、内装袋3の中の鉄粉1を押し出して酸化
剤2と混ぜ、この時の発熱温度と持続時間を測定した。
この際の持続時間は55℃以上持続した時間であって、
55℃まで温度が低下したときには、再び外装袋をもん
で、これを繰り返すことによって55℃以上とし、55
℃以上にならないときには、その時で保持時間は終了し
たものとした。
また、発熱温度は最高到達温度をく測定し、これによっ
て発熱性の比較を行なった。
以上の通りの実験において、鉄粉1としては、まず第1
表に示すA、B、C,D、E、F、Gの鉄粉を単独で用
いて、その最高温度と保持時間を求めたところ、第1表
の通りであった。
まず、第1表においてA及びBの各鉄粉はミルスケール
粉を原料としてトンネル炉にて粗還元してから、水素を
含む雰囲気中で仕上げ還元した還元鉄粉であって、この
還元温度とは仕上げ還元の温度を示しており、C−Gの
各鉄粉は、スクラップ等を電気炉で溶融し、その後、高
圧ジェット水でアトマイズしたアズアトマイズ鉄粉を、
仕上還元したアトマイズ鉄粉であって、その仕上還元温
度を還元温度として示している。
この第1表の結果から、還元鉄粉AとB、アトマイズ鉄
粉CとDならびにアトマイズ鉄粉FとGとを対比すると
、これら各鉄粉の間では、粒度に差があり、一部のもの
を除いて粒度が小さいものほど発熱性が向上することが
わかる。
すなわち、850℃の還元温度では還元鉄粉、アトマイ
ズ鉄粉の何れでも、粒度の細かい方が発熱性が向上する
700℃還元のアトマイズ鉄粉は、700℃の低温還元
であり、還元部分が活性化されているため、発熱量が粒
度によりあまり左右されないことがわかる。
これに反し、アトマイズ鉄粉Eは、還元温度が900℃
と高く、安定化しているため、粒度が小さいにもかかわ
らず発熱性が向上しない。
一方鉄粉Eと同程度に粒度の小さいアトマイズ鉄粉りは
還元温度が850℃であるため発熱性が満足されている
しかし、アトマイズ鉄粉りは仕上還元温度があまり高く
ないが粒度が細かく、このように細かい鉄粉は製造が困
難で妻止りがわるく高価になり実用性に乏しい。
次に、鉄粉1としてアトマイズ鉄粉Gに対して、第2表
に示す還元鉄粉の微粉を混合したものを用い、この還元
鉄粉の混合比率に対して最高の発熱温度(イで示す)と
持続時間(口で示す)とを求めたところ、第2図に示す
通りであった。
第2図から還元鉄粉15%以上添加することにより非常
に満足できる発熱性が得られた。
以上説明した通り、本発明はアトマイズ鉄粉に還元鉄粉
を混合して戒るものであるから、懐炉用鉄粉として最高
発熱温度が高くかつその持続時間が長く、寒冷地等でも
十分に満足できる保温機能が発揮できる。
また、このアトマイズ鉄粉は600〜750℃の如く低
温で還元されて成るため、その表面は活性化され、あま
り粒度を小さく構成しなくとも十分に発熱性が保持でき
、その製造もきわめて容易で、安価であり経済性に優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鉄粉等により製造した懐炉の一例
の断面図、第2図はアトマイズ鉄粉に対する還元鉄粉の
混合率と最高発熱温度ならびにその持続時間との関係を
示すグラフである。 符号、1・・・・・・鉄粉、2・・・・・・酸化剤、3
・・・・・・内装袋、4・・・・・・外装袋。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水素を含む雰囲気中において600〜750℃の仕
    上還元温度で熱処理され、粒度が−80メツシユ98′
    %以上で全鉄分量が98%以上より成るアトマイズ鉄粉
    に対して、粒度が−250メツシユ80%以上で全鉄分
    量が95%以上より成る還元鉄粉を混合して成ることを
    特徴とする懐炉用鉄粉。
JP55064580A 1980-05-15 1980-05-15 懐炉用鉄粉 Expired JPS5843429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55064580A JPS5843429B2 (ja) 1980-05-15 1980-05-15 懐炉用鉄粉

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JP55064580A JPS5843429B2 (ja) 1980-05-15 1980-05-15 懐炉用鉄粉

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JPS56163201A JPS56163201A (en) 1981-12-15
JPS5843429B2 true JPS5843429B2 (ja) 1983-09-27

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ID=13262314

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JP55064580A Expired JPS5843429B2 (ja) 1980-05-15 1980-05-15 懐炉用鉄粉

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02179Y2 (ja) * 1984-09-28 1990-01-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02179Y2 (ja) * 1984-09-28 1990-01-05

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JPS56163201A (en) 1981-12-15

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