JPS5843281Y2 - アンテナ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアンテナ機構に係り、キャビネットにアンテナ
取付基体収納用凹部とアンテナ収納用凹部とを形成し、
前記アンテナ取付基体収納用凹部に弾撥性部材を設けた
アンテナ取付基体を配し、前記アンテナ取付基体に対し
てアンテナ取付基体の前記アンテナ取付基体収納用凹部
外への動作を制御するストッパーを配設し、さらに前記
アンテナ収納用凹部にはアンテナ取付基体に取り付けら
れたアンテナの動作に連動して前記ストッパーを作動さ
せる作動部材を配設した構造とすることにより、アンテ
ナの取り出し及び収納作業が容易で、かつアンテナの破
損あるいは傷つきがないようにし、さらにはアンテナの
キャビネットの収納スペースを小さくしたアンテナ機構
を提供することを目的とする。

従来のアンテナは第１図及び第２図に示す如く、テレヒ
ション受像機又はラジオ受信機等のキャビネット１の上
面に単にアンテナ取付基部２を固定し、このアンテナ取
付基部２にアンテナエレメント部３を取り付けたもので
あった。

このようなアンテナは、キャビネット１からアンテナ取
付基部２及びアンテナエレメント部５が常に突出してい
るので、アンテナが破損したり傷つくことが多かった。

又キャビネットのデザイン面からも優れたものにはなら
なかった。

そこで第３図及び第４図に示す如く、キャビネット４に
アンテナ取付基体５を取り付け、このアンテナ取付基体
５にアンテナエレメント部６を配し、アンテナが不用な
場合にはアンテナエレメント部６をキャビネット４内の
空間７に押し込んで収納しておくような構造のものが開
発された。

しかし、このような構造のアンテナは、キャビネット内
部にアンテナエレメント部収納用の空間を確保しておか
ねばならないので、それだけキャビネットが大型化しか
つコスト高にもなって、特にポータプル用のものとして
は望ましいものでなかった。

サラに、アンテナエレメント部の収納あるいは取り出し
に際して、アンテナエレメント部の外側が傷つき易く、
又アンテナエレメント部の取り出し作業が面倒である等
の欠点もあった。

本考案は上記欠点を除去したものであり、まず、本考案
のアンテナ機構の実施例について説明する前に、その予
備説明として、第５図ａ、ｂ及び第６図ａ、ｂに示すア
ンテナ機構を説明する。

第５図ａ、ｂ及び第６図ａ、ｂ中、１０はポータプルテ
レビジョン受像機又はポータプルラジオ受信機等のキャ
ビネットであり、１１はキャビネット１０に形成された
孔付き凹部である。

そしてこの凹部１１の内壁には、縦方向にガイド溝１２
が形成されている。

１３は二重筒状のロンドアンテナ取付基体であり、この
ロンドアンテナ取付基体１３の壁体１３′間にはスプリ
ング１４を設け、このスプリング１４０作用によりロン
ドアンテナ取付基体１３を常に上向きに押圧している。

１５はロンドアンテナ取付基体１３の側部に形成されて
いるガイド片であり、このガイド片１５をキャビネット
の凹部１１に形成されているガイド溝１２に嵌合して、
ロンドアンテナ取付基体１３をキャビネットの凹部１１
に収納する。

このガイド溝１２とガイド片１５によって、ロンドアン
テナ取付基体１３が回動するのを防ぐ。

１６はロンドアンテナ取付基体１３の下端に取り付けら
れたストッパー片であり、このストッパー片１６が凹部
１１の下壁１１′に当接すると、それ以上ロンドアンテ
ナ取付基体１３は上に移動できなくなる。

１７は凹部１１の側部でロンドアンテナ取付基体１３に
対して設けられた押えストッパーであり、この押えスト
ンパー１７をロンドアンテナ取付基体１３が凹部１１内
に押し込まれた状態で左方向に移動させることによす、
押工ストッパー１７がロンドアンテナ取付基体１３の上
端面に当接し、ロンドアンテナ取付基体１３はキャビネ
ット１０から突出しない。

１８は押えストッパー１７を左方向に常に押圧している
スプリングである。

１９はロンドアンテナエレメント部、２０はロンドアン
テナ取付基部であり、このロンドアンテナ取付基部２０
がロンドアンテナ取付基体１３に軸心の回りで回動可能
なように取り付けられている。

尚、２１はリード線である。

次に、上記予備説明図のアンテナ機構の作用について簡
単に述べる。

まず、アンテナが不用な場合には、ロンドアンテナ取付
基体１３に力を加えてキャビネット１０の凹部１１内に
押し込み、そして押えストンパー１７を左方向に移動さ
せて、押工ストッパー１７の一端をロンドアンテナ取付
基体１３の上端面に当接させる。

従って、ロンドアンテナ取付基体１３はキャビネットの
凹部１１内に保持されており、かつロンドアンテナエレ
メント部１９もキャビネットの凹部２２に収納しておけ
ばアンテナが傷つく恐れは全くない。

そして、アンテナが必要な場合には、押えストッパー１
７を右方向に移動させると。

ロンドアンテナ取付基体１３はスプリング１４０作用に
よりキャビネットの凹部１１より突出する。

この際、ロンドアンテナ取付基体１３はストッパー片に
よっである一定以上にはキャビネットの凹部より飛び出
さない。

そして、その状態で保持されている。そこで、ロンドア
ンテナエレメント部１９を所定の向きにセットする。

しかし、上記のアンテナ機構においては、ロンドアンテ
ナ取付基体１３の動作に際しては押えストッパー１７を
動作させなければならず、すなわち第５図ａから第６図
ａの状態にロンドアンテナエレメント部を取り出すには
、まず押えストッパー１７を作動させ、ロンドアンテナ
取付基体１３を上昇させた後、ロンドアンテナエレメン
ト部１９を取り出すといった作業となるので、その取り
出し作業はワンタンチとは言えず、操作性が良くないと
いった欠点が残されている。

第７図ａはアンテナ取付基体がキャビネットに収納され
ている際の本考案に係るアンテナ機構の説明図、第７図
すは同図ａのＣ−Ｃ線の一部断面説明図である。

第８図ａはアンテナ取付基体がキャビネットから突出し
ている際の本考案に係るアンテナ機構の説明図、第８図
すは同図ａのＤ −Ｄ線の一部断面説明図である。

同図中、３０はポータプルテレビジョン受像機又はポー
タフルラジオ受信機等のキャビネットであり、３１はキ
ャビネット３０に形成された孔付き凹部であり、この凹
部３１につながってロンドアンテナエレメント部を収納
する凹部４５が形成されている。

そしてこの凹部３１の内壁には縦方向にガイド溝３２が
形成されている。

３３は二重筒状のロンドアンテナ取付基体であり、この
ロンドアンテナ取付基体３３の壁体３３′間にはスプリ
ング３４を設け、このスプリング３４の作用によりロン
ドアンテナ取付基体３３を常に上向きに押圧している。

３５はロンドアンテす取付基体３３の側部に形成されて
いるガイド片であり、とのガイド片３５をキャビネット
の凹部３１に形成されているガイド溝３２に嵌合して、
ロンドアンテナ取付基体３３をキャビネットの凹部３１
に収納する。

このガイド溝３２とガイド片３５によって、ロンドアン
テナ取付基体３３が回動するのを防ぐ。

３６はロンドアンテナ取付基体３３の下端に取り付けら
れたストッパー片であり、このストッパー片３６が凹部
３１の下壁３１′に当接すると、それ以上ロンドアンテ
ナ取付基体３３は上に移動できなくなる。

３７は凹部３１の側部でロンドアンテナ取付基体３３に
対して設けられた押えストンパーであり、この押えスト
ッパー３７をロンドアンテナ取付基体３３の壁体３３′
に形成された凹部３３″に挿入することにより、ロンド
アンテナ取付基体３３がキャビネット３０かう突出しな
いようにする。

この押えストッパー３７には斜溝３８が形成されており
、この斜溝３８にレバー３９のピン４０を配することに
よって、レバー３９を上下させると押えストッパー３７
が左右に移動できるようになっている。

４１はスプリングであり、押えストッパー３７を常に右
方向に押圧しており、レバー４０を上方向に持ち上げて
いる。

４２はロンドアンテナエレメント部、４３はロンドアン
テナ取付基部であり、このロンドアンテナ取付基部４３
がロンドアンテナ取付基体３３に軸心の回りで回動可能
なように取り付けられている。

尚、４４はリード線である。

次に、本考案になる上記実施例のアンテナ機構の作用に
ついて簡単に述べる。

まず、アンテナが不用な場合には、ロンドアンテナ取付
基体３３に力を加えてキャビネット３０の凹部３１内に
押し込むと共にロンドアンテナエレメント部４２でレバ
ー３９を押圧する。

すると、レバー３９が下降し、それと共に押えストッパ
ー３７がロンドアンテナ取付基体３３の凹部３３″に入
り込んで行く。

そしてロンドアンテナがキャビネットに収納されること
になる。

アンテナが必要な場合には、ロンドアンテナエレメント
部４２を起こすことにより、レバー３９は自由な状態に
置かれる。

すると、スプリング４１０作用により、押えストンパー
３７が右方向に移動すると共に、ロンドアンテナ取付基
体３３もスプリング３４０作用により上昇し、キャビネ
ット３０の凹部からロンドアンテナ取付基体３３が突出
する。

そこで、ロンドアンテナエレメント部を所定の向きにセ
ントする。

このように、上記実施例のアンテナ機構は、押えストン
パーの動きをロンドアンテナエレメント部の動きと連動
するような構造としたので、アンテナの収納及び取り出
し作業が第５図ａ、ｂ及び第６図ａ、ｔ）で示した予備
説明図のアンテナ機構のものより非常に容易となり、ワ
ンタンチで行なえる。

上述の如く、本考案になるアンテナ機構は、キャビネッ
トにアンテナ取付基体収納用凹部とアンテナ収納用凹部
とを形成し、前記アンテナ取付基体収納用凹部に弾撥性
部材を設けたアンテナ取付基体を配し、前記アンテナ取
付基体に対してアンテナ取付基体の前記アンテナ取付基
体収納用凹部外への動作を制御するストッパーを配設し
、さらに前記アンテナ収納用凹部にはアンテナ取付基体
に取り付けられたアンテナの動作に連動して前記ストッ
パーを作動させる作動部材を配設した構造としたので、
ワンタンチでアンテナの取り出しや収納ができる等その
作業が非常に容易で、かつアンテナの破損や傷つきがな
くなり、そしてアンテナのキャビネットへの収納スペー
スも小さくキャビネットを小型化でき、又アンテナのキ
ャビネットへの収納部も簡単に作れてそれだけ低コスト
ででき、そしてデザイン面からも優れたものになり、さ
らにアンテナへのリード線の取り付は部の移動変位が小
さいのでリード線の長さをそれ程長く余裕をもたせてお
く必要がなくリード線がもつれて切断するような恐れも
全くない等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は従来のアンテナ機構の説明図、第５図
ａ、ｂ及び第６図ａ、ｂは本考案のアンテナ機構の説明
の予備説明図、第７図ａ、ｂ及び第８図ａ、ｂは本考案
になるアンテナ機構の１実施例の説明図である。 ３０・・・・・・キャビネット、３１・・・・・・凹部
（アンテナ取付基体収納用凹部）、３３・・・・・・ロ
ンドアンテナ取付基体（アンテナ取付基体）、３４・・
・・・・スプリング（弾撥性部材）、３７・・・・・・
押えストッパー（ストッパー）、３９・・・・・・レバ
ー（作動部材）、４２、・・・・・ロンドアンテナエレ
メント部（アンテナ）、４５・・・・・・凹部（アンテ
ナ収納用凹部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネットにアンテナ取付基体収納用凹部とアンテナ
   収納用凹部とを形成し、前記アンテナ取付基体収納用凹
   部に弾撥性部材を設けたアンテナ取付基体を配し、前記
   アンテナ取付基体に対してアンテナ取付基体の前記アン
   テナ取付基体収納用凹部外への動作を制御するストッパ
   ーを配設し、さらに前記アンテナ収納用凹部にはアンテ
   ナ取付基体に取り付けられたアンテナの動作に連動して
   前記ストッパーを作動させる作動部材を配設したことを
   特徴とするアンテナ機構。