JPS5842583Y2 - ロ−タリ−エンジンの始動補助装置 - Google Patents
ロ−タリ−エンジンの始動補助装置Info
- Publication number
- JPS5842583Y2 JPS5842583Y2 JP7914377U JP7914377U JPS5842583Y2 JP S5842583 Y2 JPS5842583 Y2 JP S5842583Y2 JP 7914377 U JP7914377 U JP 7914377U JP 7914377 U JP7914377 U JP 7914377U JP S5842583 Y2 JPS5842583 Y2 JP S5842583Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- rotor
- fuel injection
- starting
- injection valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は 軽油 灯油等の低質燃料油を使用するロータ
リーエンジンにおける始動補助装置に関するものであり
低質燃料油を主燃料とするロータリーエンジンに特に
効果的な始動補助装置を提供することを目的とするもの
である。
リーエンジンにおける始動補助装置に関するものであり
低質燃料油を主燃料とするロータリーエンジンに特に
効果的な始動補助装置を提供することを目的とするもの
である。
以下 図示の実施例に基づいて本考案のロータリーエン
ジンの始動補助装置を説明すると、図において符号１で
示すロータリーエンジン本体はエンジンケーシング２の
作動室４内にロータ５を収容し 該ロータ５をロータ軸
６の周りで遊星回転させることにより 該作動室４を３
つの回転小分室４１，４２，４３に分割する構造となっ
ている。
ジンの始動補助装置を説明すると、図において符号１で
示すロータリーエンジン本体はエンジンケーシング２の
作動室４内にロータ５を収容し 該ロータ５をロータ軸
６の周りで遊星回転させることにより 該作動室４を３
つの回転小分室４１，４２，４３に分割する構造となっ
ている。
即ち、図示の状態ではり、分室４１は吸気行程、小分室
４２は圧縮行程 小分室４３は排気行程の途中にあるが
これらの各小分室はロータ５の回転（矢印Ｒ方向）に
伴って順次、吸気、圧縮、燃焼、排気の各行程を行いつ
つ回転する。
４２は圧縮行程 小分室４３は排気行程の途中にあるが
これらの各小分室はロータ５の回転（矢印Ｒ方向）に
伴って順次、吸気、圧縮、燃焼、排気の各行程を行いつ
つ回転する。
図においては 小分室４１は気化器１０で形成したほぼ
均一な混合気Ｇを吸気として吸気ロアから吸入しつつあ
り さらに先行側の小分室４２においては混合気Ｇを圧
縮する行程中にあるが、いづれの小分室においても吸気
、即ち混合気Ｇはロータ５の回転に随伴してそれぞれ矢
印Ａ又はＢの方向にほぼ層状に流動する。
均一な混合気Ｇを吸気として吸気ロアから吸入しつつあ
り さらに先行側の小分室４２においては混合気Ｇを圧
縮する行程中にあるが、いづれの小分室においても吸気
、即ち混合気Ｇはロータ５の回転に随伴してそれぞれ矢
印Ａ又はＢの方向にほぼ層状に流動する。
この場合、小分室４１内へ吸入される混合気Ｇは該小分
室４１の急激な体積変化（増大）に伴って断熱膨張をお
こし 温度降下をおこす傾向があるため、該混合気Ｇ中
の燃料油滴は吸気行程中においては気化の進行が緩慢で
あり 始動時のような機関冷態時にあっては圧縮行程の
終期に至っても尚、吸気中の燃料の気化及び吸気の温度
上昇が不十分になって燃料の安定的な燃焼が達成され難
くなる。
室４１の急激な体積変化（増大）に伴って断熱膨張をお
こし 温度降下をおこす傾向があるため、該混合気Ｇ中
の燃料油滴は吸気行程中においては気化の進行が緩慢で
あり 始動時のような機関冷態時にあっては圧縮行程の
終期に至っても尚、吸気中の燃料の気化及び吸気の温度
上昇が不十分になって燃料の安定的な燃焼が達成され難
くなる。
特に、本考案のように主燃料として軽油、灯油等の低質
油を使用する場合はこの傾向が特に顕著にあられれる。
油を使用する場合はこの傾向が特に顕著にあられれる。
本考案では始動時における燃焼不調に対処するために、
吸気行程中に始動用補助燃料を噴射せしめるようにして
いるが、図示の実施例では、ロータハウジング３のエビ
トロコイド内周壁３０のうち 吸気行程中の小分室４１
の室壁となる壁部分３１で しかも吸気ロアに対してロ
ータ回転方向側の近傍位置において凹入部１５を形成し
、該凹入部１５に始動補助燃料噴射用の燃料噴射弁１６
を露出せしめている。
吸気行程中に始動用補助燃料を噴射せしめるようにして
いるが、図示の実施例では、ロータハウジング３のエビ
トロコイド内周壁３０のうち 吸気行程中の小分室４１
の室壁となる壁部分３１で しかも吸気ロアに対してロ
ータ回転方向側の近傍位置において凹入部１５を形成し
、該凹入部１５に始動補助燃料噴射用の燃料噴射弁１６
を露出せしめている。
この燃料噴射弁１６から噴射される始動補助燃料Ｆは着
火性のよいガソリンを使用するのがよいが、主燃料と同
じく低質油を使用する場合は、これをヒータ１９によっ
て予熱して高温度にして使用するのがよい。
火性のよいガソリンを使用するのがよいが、主燃料と同
じく低質油を使用する場合は、これをヒータ１９によっ
て予熱して高温度にして使用するのがよい。
燃料噴射弁１６は吸気行程中のいづれのタイミ４ングに
おいて始動補助燃料Ｆを噴射してもよいがその燃料噴射
は常に該燃料噴射弁１６よりもロータ回転方向側にある
ロータハウジング内周壁部分３１ａに向けて、行われる
必要があり、図示の実施例においてはその具体的位置と
して吸気行程を行っている回転中の小分室４１の先端域
４１ａに向けて燃料噴射が行われるように、その噴射時
期と噴射方向とが決められている。
おいて始動補助燃料Ｆを噴射してもよいがその燃料噴射
は常に該燃料噴射弁１６よりもロータ回転方向側にある
ロータハウジング内周壁部分３１ａに向けて、行われる
必要があり、図示の実施例においてはその具体的位置と
して吸気行程を行っている回転中の小分室４１の先端域
４１ａに向けて燃料噴射が行われるように、その噴射時
期と噴射方向とが決められている。
このようにロータ５の回転方向に対して順方向に始動補
助燃料Ｆを噴射すると 該燃料Ｆは吸気中で成層化され
つつ該吸気とともに移動する。
助燃料Ｆを噴射すると 該燃料Ｆは吸気中で成層化され
つつ該吸気とともに移動する。
その場合、始動補助燃料Ｆはロータ５の回転ととも移動
する吸気（仮りに吸気塊という）の先端域に集中して局
部的に濃混合気ｐｔ影形成る。
する吸気（仮りに吸気塊という）の先端域に集中して局
部的に濃混合気ｐｔ影形成る。
このように先端域に濃混合気ｙを形成した吸気塊はロー
タ５の回転によって圧縮されなから熱弧側に運ばれ 圧
縮行程の終期において点火栓９によって点火せしめられ
る。
タ５の回転によって圧縮されなから熱弧側に運ばれ 圧
縮行程の終期において点火栓９によって点火せしめられ
る。
図示の実施例では圧縮行程の終期においては始動補助燃
料による濃混合気ｙはエビトロコイド内周壁の短軸Ｘを
若干こえたところに位置するが、その位置には点火栓９
が配置されているために該濃混合気ｙは容易に着火する
。
料による濃混合気ｙはエビトロコイド内周壁の短軸Ｘを
若干こえたところに位置するが、その位置には点火栓９
が配置されているために該濃混合気ｙは容易に着火する
。
即ち 図示の実施例では点火栓の取付位置との関連にお
いて燃料噴射弁１６からの燃料噴射方向が決められてお
り 仮りに点火栓９の位置が図の状態よりも短軸Ｘの方
向寄りとされた場合にはそれに合わせて燃料Ｆの噴射も
燃料噴射弁１６に一層近い内周壁部分に向けておこなわ
れる。
いて燃料噴射弁１６からの燃料噴射方向が決められてお
り 仮りに点火栓９の位置が図の状態よりも短軸Ｘの方
向寄りとされた場合にはそれに合わせて燃料Ｆの噴射も
燃料噴射弁１６に一層近い内周壁部分に向けておこなわ
れる。
尚、図において符号８は排気口、１７は始動補助燃料用
噴射ポンプ、１８は始動補助燃料用タンク、２１，２２
．２３はアペックスシール、２４゜２５．２６はコーナ
ーシール ２７，２Ｂ、２９はサイドシールを示してい
る。
噴射ポンプ、１８は始動補助燃料用タンク、２１，２２
．２３はアペックスシール、２４゜２５．２６はコーナ
ーシール ２７，２Ｂ、２９はサイドシールを示してい
る。
続いて図示のロータリーエンジンの作用について若干補
足説明すると このロータリーエンジンでは断熱膨張に
より温度降下を招来しつつある吸気中に始動補助燃料Ｆ
が噴射されるから 吸気の膨張、延いては温度降下が緩
和され（もしくは吸気行程中であっても温度上昇する）
、吸気中の燃料油滴の気化を促進させる作用がある。
足説明すると このロータリーエンジンでは断熱膨張に
より温度降下を招来しつつある吸気中に始動補助燃料Ｆ
が噴射されるから 吸気の膨張、延いては温度降下が緩
和され（もしくは吸気行程中であっても温度上昇する）
、吸気中の燃料油滴の気化を促進させる作用がある。
このような作用は始動補助燃料Ｆが外部で高温度に予熱
されている場合には特に顕著にあられれる。
されている場合には特に顕著にあられれる。
次に本考案の効果を説明すると下記の通りである。
即ち、本考案のロータリーエンジンの始動補助装置は
（１）吸気中に始動補助燃料Ｆを供給するに当り該吸気
の流動方向と順方向に該始動補助燃料を噴射するように
しているから、該始動補助燃料が吸気中で成層化され、
少量の始動補助燃料であっても局部的に十分なる濃混合
気を形成することができ 機関の始動を確実ならしめる
ことができる、 （２）始動燃料噴射弁１６を吸気ロアに対してロータ回
転方向側に配置し さらに該噴射弁１６からはロータ回
転方向側に向けて燃料Ｆを高速で噴射するようにしてい
るから 一種のエゼクタ効果が生じ これによって吸気
ロアからの吸気穴が促進されて機関始動時における充填
効率を若干向上させることができる、 等の実用的効果がある。
の流動方向と順方向に該始動補助燃料を噴射するように
しているから、該始動補助燃料が吸気中で成層化され、
少量の始動補助燃料であっても局部的に十分なる濃混合
気を形成することができ 機関の始動を確実ならしめる
ことができる、 （２）始動燃料噴射弁１６を吸気ロアに対してロータ回
転方向側に配置し さらに該噴射弁１６からはロータ回
転方向側に向けて燃料Ｆを高速で噴射するようにしてい
るから 一種のエゼクタ効果が生じ これによって吸気
ロアからの吸気穴が促進されて機関始動時における充填
効率を若干向上させることができる、 等の実用的効果がある。
図は本考案の実施例にかかるロータリーエンジンの始動
補助装置の作動説明図である。 １・・・・・・ロータリーエンジン本体 ２・・・・・
・ロータハウジング、４・・・・・・作動室、５・・・
・・・ロータ、７・・・・・・吸気口、９・・・・・・
点火栓、１０・・・・・・気化器、１５・・・・・・凹
入部、１６・・・・・・始動燃料噴射弁、３０・・・・
・・ロータハウジング内周壁、３１・・・・・・壁部分
、４１゜４２．４３・・・・・・小分室。
補助装置の作動説明図である。 １・・・・・・ロータリーエンジン本体 ２・・・・・
・ロータハウジング、４・・・・・・作動室、５・・・
・・・ロータ、７・・・・・・吸気口、９・・・・・・
点火栓、１０・・・・・・気化器、１５・・・・・・凹
入部、１６・・・・・・始動燃料噴射弁、３０・・・・
・・ロータハウジング内周壁、３１・・・・・・壁部分
、４１゜４２．４３・・・・・・小分室。
Claims (1)
- エビトロコイド曲線からなるロータハウジング内周壁３
０と両サイドハウジングによって囲まれた作動室４を略
三角形状のロータ５によって３つの回転小分室４１，４
２，４３に分割する構造を有し、しかも軽油又は灯油等
の低質油を主燃料とするロータリーエンジンにおいて、
吸気行程中の小分室４１の室壁となる前記ロータハウジ
ング内周壁３０の壁部分３１には吸気ロアに対してロー
タ回転方向側の近傍位置において凹入部１５を形成して
該凹入部１５には始動補助燃料噴射用の燃料噴射弁１６
を露出せしめるとともに 該燃料噴射弁１６は 機関始
動時に 該燃料噴射弁１６よりもさらにロータ回転方向
側にあるロータハウジング内周壁部分３１ａに向けて始
動用補助燃料を噴射するようにしたことを特徴とするロ
ータリーエンジンの始動補助装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7914377U JPS5842583Y2 (ja) | 1977-06-15 | 1977-06-15 | ロ−タリ−エンジンの始動補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7914377U JPS5842583Y2 (ja) | 1977-06-15 | 1977-06-15 | ロ−タリ−エンジンの始動補助装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS546404U JPS546404U (ja) | 1979-01-17 |
| JPS5842583Y2 true JPS5842583Y2 (ja) | 1983-09-27 |
Family
ID=28996846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7914377U Expired JPS5842583Y2 (ja) | 1977-06-15 | 1977-06-15 | ロ−タリ−エンジンの始動補助装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5842583Y2 (ja) |
-
1977
- 1977-06-15 JP JP7914377U patent/JPS5842583Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS546404U (ja) | 1979-01-17 |
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