JPS5841666Y2 - プラグアダプタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラグ用導電性スリーブと、先端にチップ部
を有しこのチップ部がプラグ用導電性スリーブの一方の
遊端面より突出せしめられた関係でプラグ用導電性スリ
ーブ内に貫通して配された中心導体とを有するプラグと
、プラグ用導電性スリーブに電気的に連結せるジャック
用導電性スリーブと中心導体に電気的に連結せる接点弾
条とを有するジャックとを有するプラグアダプタの改良
に関する。

斯種プラグアダプタは、例えば６．３５φ標準型単頭プ
ラグ用のジャックに、例えば３．５φ小小型類プラグを
接続したい場合に、或いはこれとは逆に例えば３．５φ
小小型類プラグ用のジャックに、例えば６．３５φ標準
型単頭プラグを接続したい場合に、シャック−プラグ間
の中継用として使用されるものであるが、斯る従来のプ
ラグアダプタに於ては、そのプラグの中心導体とジャッ
クの接点弾条との電気的な連結が中心導体のチップ部側
とは反対側の遊端面よりチップ部側とは反対側に突出延
長せる突部に接点弾条の基部をかしめ付けることにより
機械的に取付けられることをもってなされるを普通とし
ていた。

従ってプラグアダプタのジャック内へのプラグの抜差が
なされる毎に接点弾条の基部に加えられる力によってこ
のかしめ付は部の機械的連結にガタを生じ易く、長期間
の使用により中心導体と接点弾条との間の良好な電気的
連結が得られなくなるという欠点を有するものであった
。

依って本考案は斯る従来のプラグアダプタが有する欠点
を有効に回避せる新規なプラグアダプタを提供せんとす
るもので以下図面を伴なって詳述する所より明らかとな
るであろう。

第１図は本考案によるプラグアダプタの一例を全体とし
て符号１にて示し、６．３５φ標準型単頭プラグ２と、
３．５φ小小型類プラグ用のジャック３とを有する。

プラグ２はプラグ用導電性スリーブ４と、先端にチップ
５を有しこのチップ部５を導電性スリーブ４の一方の遊
端面４ａより突出せしめた関係で導電性スリーブ４内に
絶縁材６を介して貫通して配された中心導体７とを有す
る。

中心導体７のチップ部５側とは反対側の遊端面７ａには
これよりチップ部５側とは反対側に突出延長せる円柱状
の突部８が設けられている。

又ジャック３はジャック用導電性スリーブ９と接点弾条
１０とを有し、ジャック用導電性スリーブ９には、その
プラグ２側の端部より筒状シールドケース１１がプラグ
２側に延長して設けられ、このシールドケース１１にプ
ラグ用導電性スリーブ４が電気・機械的に連結されてい
る。

接点弾条１０は、第２図Ａ−Ｃに示す如く、遊端に接点
部１２を形成せる弾板部１３と、この弾板部］３よりこ
れと一体に折曲げ延長せる取付用板部１４とを有して略
々Ｌ字状に構成され、取付用板部１４にはプラグ２の中
心導体７の突部８を挿入する為の突部挿入用孔１５と、
孔１５を挾んで相対向する２つの舌片１６を形成すべく
孔１５の内面より外方に互に平行に延長せる４本の切込
み１７とが形成され、舌片１６の孔１５に臨む遊端１６
ａ側は弾板部１３の接点部１２側に僅かに切起されてお
り、且第２図Ｃに示す如く、舌片１６の遊端１６ａが孔
１５内に僅かに突出する様になされている。

上述の如き接点弾条１０の取付用板部１４の突部挿入用
孔１５に接点部１２側とは反対側より中心導体７の突部
８を挿入すれば、舌片１６はその遊端１６ ａが突部８
に衝突して更に接点部１２側に起され、次いで遊端１６
ａが突部８の外周面上を摺動し、従って接点弾条１０は
、第３図に示す如く、その取付用板部１４が中心導体７
の遊端面７ａに当接した関係で、且突部８の外周面に舌
片１６を弾板部１３の接点部１２側に噴込勝手に係止せ
しめた関係で、突部８に取付けられている。

シールドケース１１の内周面には筒状の絶縁材１８が被
着されて、接点弾条１０とシールドケース１１との間の
短絡を防止する様になされ、又ジャック用導電性スリー
ブ９及びシールドケース１１の外周面はつまみとしての
絶縁材１９にて覆われている。

本考案によるプラグアダプタの一例に於ては、上述の如
き構成を有するので、そのジャック３内に鎖線で示す３
．５φ小型単頭プラグ２′がプラグ２側どは反対側より
挿入されれば、プラグ２′のプラグ用導電性スリーブ４
′がプラグアダプタ１のジャック用導電性スリーブ９に
嵌挿され、且プラグ２′のチップ部５′が接点弾条１０
の弾板部１３の接点部１２に弾性的に衝接することとな
るので、プラグ２′のプラグ用導電性スリーブ４′がジ
ャック用導電性スリーブ９及びシールドケース１１を介
してプラグ２のプラグ用導電性スリーブ４に、プラグ２
′のチップ部５′が接点弾条１０及び中心導体７を介し
てプラグ２のチップ部５に夫々電気的に連結されること
となり、プラグアダプタとしての機能を有すること明ら
かで゛ある。

而して、ジャック３の接点弾条１０が、プラグ２の中心
導体７に突設せる突部８に舌片１６を弾板部１３の接点
部１２側に噴込勝手に係止せしめた関係で取付けられて
いるので、接点弾条１０と中心導体７との良好な電気・
機械的連結が、ジャック３に対するプラグ２′の長期間
に亙る抜差の反復によっても、損なわれる憧れはないと
いう大なる特徴を有するものである。

しかも接点弾条１０の中心導体７への取付けを、単に突
部８の突端に取付用板部１４の孔１５を当てて押込む丈
けの極めて容易な作業でなすことが出来るという特徴も
有するものである。

第４図は本考案によるプラグアダプタの他の例を示し、
第１図との対応部分には同一符号を附して詳細説明はこ
れを省略するも、第１図にて前述せるプラグアダプタ１
が、そのプラグ２として６゜３５φの標準型単頭プラグ
を、ジャック３として３゜５φの小型単頭プラグ用ジャ
ックを夫々有するに代え、第４図に示すプラグアダプタ
１は、そのプラグ２として３．５φ小型単頭プラグを、
ジャック３どして６．３５φ標準型単頭プラグ用ジャッ
クを夫々有する。

この場合、接点弾条１０は、第５図Ａ及びＢに示す如く
、舌片１６を形成するための切込み１７を、突部挿入用
孔１５の内面より放射状に外方に延長して有する。

又、接点弾条１０とシールドケース１１との間の短絡を
防止する為の絶縁材１８として、第１図にて前述せるプ
ラグアダプタ１がシールドケース１１の内周面に被着せ
る筒状体を備えているに代え、第４図のプラグアダプタ
１に於ては、絶縁材１８が板状片となされ、斯る絶縁材
１８が接点弾条１０にて突部８上に取付けられていて、
この板状片でなる絶縁材１８が接点弾条１０とシールド
ケース１１との間に介挿される様に構成されているもの
である。

尚上述に於ては本考案によるプラグアダプタの僅かな例
を示したに留まり、その他種々の変型変更をなし得るで
あろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるプラグアダプタの一例を示す断面
図、第２図Ａ−Ｃはその持点弾条を拡大して示す一部断
面とせる正面図、底面図及び側面図、第３図は接点弾条
の取付状態を示す断面図、第４図は本考案によるプラグ
アダプタの他の例を示す断面図、第５図Ａ及びＢはその
接点弾条を拡大して示す正面図及び側面図である。 図中、１はプラグアダプタ ック、４はプラグ用導体性スリーブ、５はチップ部、６
、１８及び１９は絶縁材、７は中心導体、８は突部、９
はジャック用導電性スリーブ、１０は接点弾条、１１は
シ・−ルドケース、１２は接点部、１３は弾板部、１４
は取付用板部、１５は突部挿入用孔、１６は舌片、１７
は切込みを夫々示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 プラグ用導電性スリーブと、先端にチップ部を有し該チ
   ップ部を上記プラグ用導電性スリーブの一方の遊端面よ
   り突出せしめた関係で上記プラグ用導電性スリーブ内に
   貫通して配された中心導体とを有するプラグと、上記プ
   ラグ用導電性スリーブに電気的に連結せるジャック用導
   電性スリーブと上記中心導体に電気的に連結せる接点弾
   条とを有するジャックとを有するプラグアダプタに於て
   、 上記プラグの中心導体はその上記チップ部側とは反対側
   の遊端面より上記チップ部側とは反対側に突出延長せる
   突部を有し、上記接点弾条は、遊端に接点部を形成せる
   弾板部と、該弾板部よりこれと一体に折曲げ延長し且上
   記突部を挿入する為の突部挿入用孔と舌片を形成すべく
   上記突部挿入用孔の内面より外方に延長せる複数の切込
   みとを形成せる取付用板部とを有し、該接点弾条が上記
   突部に上記舌片を上記弾板部の接点部側に噴込勝手に係
   止せしめた関係で取付けられてなるプラグアダプタ。