JPS5841560B2 - 発電式テレメ−タにおける作動確認方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水、ガス、電気等の一定使用量毎にパルス信
号を発生する発信部と、このパルス信号を計数する計量
部とから成る発電式テレメータにおいて、これらの設備
を設置したときに、前記発信部が確実に作動するか否か
を検査するための作動確認方式に関する。

本発明は、水に限らずガス、電気あるいはその他の流体
の使用量を遠隔計量する発電式テレメータに適用できる
ものであるが、以下に上水の使用量を遠隔計量するテレ
メータに適用した場合について説明する。

一般に、発電式テレメータは、例えば水の流れるエネル
ギーを少しづつスプリング等に蓄えていき、一定量の水
が流れたときに前記スプリングに蓄えられたエネルギー
を瞬時に放出し、その力によって例えば永久磁石を瞬時
駆動して誘導巻線にパルス電圧を発生し、このパルス電
圧を遠隔地に配設された受信部に導き、受信部の計量機
構を歩進駆動するものである。

このテレメータ方式は電池等の外部電源を一切使用しな
いという優れた特長があるため、最近、各地の水道局で
従来の電池内蔵メータに代って採用されはじめている。

上記発電式テレメータにおいては、水から得たエネルギ
ーで発電エネルギーを得ているが、通常、発電部は水道
メータと共に地下０．５〜１．５ｍの所に設置されてい
るため、発信部が確実に作動するか否かの検査は事実上
不可能であった。

また、発信部が１パルスの信号を発生するには、通常、
１ｄの水が流れなければならず、１ｍ３の水を実際に流
して検査するには、一般に使用されている１３間φ〜２
０ｍｍφの水道メータでは数時間を要し、非常に非能率
的であった。

本発明は、如上のごとき従来技術における欠点を解決す
るためになされたもので、特に、少量の水を流して短時
間で能率よく、発信部が確実に作動するか否かを検査す
ることができる作動確認方式を提供しようとするもので
ある。

第１図は、本発明が適用される発電式テレメータの一例
を説明するための図で、図中、■はメータ部、■は発電
部、■は受信部を示し、メータ部■の軸１は被測定量例
えば使用水量に応じて回転し、ギヤ輪列２を介して駆動
永久磁石３に伝達され、該永久磁石３を回転する。

メータ部１と発電部■はガラス窓４、遮水筒５等によっ
て遮断されており、この遮水筒５を介して発電部Ｈの永
久磁石６がメータ部■の永久磁石３に追従して回転する
ように配設されている。

被動永久磁石６の回転は、減速歯車群７および瞬間送り
機構８等を介して発電機９に伝達され、例えば１ｍ”の
水を使用する毎に発電機９の永久磁石２０（第２図参照
）を瞬時動作させて誘導巻線２１（第２図参照）にパル
ス電圧を発生する。

このパルス電圧は２本の伝送線１０ 、１０’を通して
受信部■のパルスモータ１１に伝達され、該パルスモー
タの電機子巻線２２（第２図参照）にパルス電流を流し
て回転子２３を所定角度回転させる。

回転子２３の回転は、ギヤ群１２を介してカウンタ１３
に伝達され、カウンタ１３を歩進駆動する。

如上のごとき発電式テレメータにおいて、メータ部およ
び発電部は、前述のごとく、通常地下０．５〜１．５ｍ
の所に設置され、設置時、水道局員の立合のもとに工事
引渡しが行なわれるが、その際、メータ部および発電部
が地下に埋設されているため、これらが確実に作動する
か否かの確認が難かしく、実際に、カウンタが１歩進す
るに要する水量例えば１ｍ３の水をメータに流し、その
ときのメータの作動をチェックする場合には、前述のよ
うに検査に数時間を要するといった欠点があった。

本発明は、如上のごとき従来技術における欠点を解決す
るためになされたもので、第２図にその一実施例を示す
。

第２図において、発光ダイオード２４、受光ダイオード
２５等からなるホトカップラー、スリット板２６、検査
用リード線２１等は、本発明によって特に付加されたも
のであり、スリット板２６は第１図に示した減速歯車群
７の任意いずれかの歯車軸に取り付けられており、該ス
リット板２６を挾んで発光ダイオード２４、受光ダイオ
ード２５が配設されている。

また、検査装置２８は直流電源２９および電流計あるい
はカウンタ等の電流検出手段３０からなり、検査時、発
光ダイオード２４に検査用リード線２７および伝送線１
０′を通して直流電源２９の電圧を印加する。

従って、検査時、実際に水を流して回転軸１を回転する
と、それに従って減速歯車群Ｔも回転し、発光ダイオー
ド２４からの光がスリット板２６によって遮断あるいは
通過され、受光ダイオード２５は導通、非導通を繰り返
す。

この受光ダイオード２５の導通、非導通に従って電流計
あるいはカウンタ等の電流検出手段３０に流れる電流が
断続するので、電流計の電流値の変化あるいはカウンタ
のカウント値の変化を検知すれば、回転軸１からの減速
歯車群７のスリット板が装着されている歯車軸に至るま
での作動が確実に行なわれているか否かを確認すること
ができる。

なお、瞬間送り機構以降の作動は比較的確実であるので
、立合検査の場で、減速歯車群までの作動が確認できれ
ば実際上はとんど問題はない。

以上の説明から明らかなように、本発明によると、比較
的簡単な構成によって従って低コストで発信部の作動を
確認することができ、しかも迅速に能率よく正規の計量
動作に影響することなく確実に確認することができる利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明が適用される発電式テレメータ方式の
一例を示す図、第２図は、本発明による作動確認方式の
一例を説明するための電気的回路図である。 ■・・・・・・メータ部、■・・・・・・発電部、■・
・・・・・受信部、１・・・・・・被計測流量に応じて
回転する回転軸、７・・・・・・減速歯車軸、８・・・
・・・瞬間送り機構、９・・・・・・発電機、１０．１
０’・・・・・・伝送線、１１・・・・・・パルスモー
タ、２０・・・・・・発電機９の永久磁石、２１・・・
・・・発電機９の誘導巻線、２２・・・・・・パルスモ
ータ１１の電機子巻線、２３・・・・・・パルスモータ
１１の回転子、２４・・・・・・発光ダイオード、２５
・・・・・・受光ダイオード、２６・・・・・・スリッ
ト板、２７・・・・・・検査用リード線、２８・・・・
・・検査装置、２９・・・・・・直流電源、３０・・・
・・・電流検出手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 被測定流量に応じて回転する回転軸と、該回転軸の
   回転を減速するための減速歯車群と、該減速歯車群から
   の回転を受けて作動される瞬間送り機構と、該瞬間送り
   機構の作動に応動してパルス信号を発生する発電機と、
   該発電機に一端が接続され、その出力パルス信号を伝送
   するための２本の伝送線と、該伝送線の他端に接続され
   、それからのパルス信号によって歩進駆動されるパルス
   モータとを有する発電式テレメータにおいて、前記減速
   歯車群のいずれかの歯車軸にスリット板を装着するとと
   もに、該スリット板を挟んで発光素子と受光素子とを配
   設し、該発光素子と受光素子とを前記２本の伝送線のう
   ちの１本と別に設けた１本の検査用リード線との一端に
   接続し、それらの線の他端に直流電源および電流検出手
   段を接続して、前記受光素子の変化を検出するようにし
   たことを特徴とする発電式テレメータにおける作動確認
   方式。