JPS5841362B2 - テニスコ−ト用敷設材の敷設方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテニスコート用敷設材、屋上用敷設材を一定の
場所に平面的に敷設する敷設方法に係るもので、従来こ
の種の敷設材の敷設方法は特公昭５４−２３４９３号の
如く敷設予定面の外周末端ラインに沿って敷設材を引伸
しつつ下地に固定した後、この敷設材を基準として敷設
予定面の内方に敷設材を引伸しつつ敷設していく方法が
用いられていた。

この方法は外側から敷設材を敷設していくため、厳格な
寸法管理を必要とするテニスコートの場合、サイドライ
ンの間隔、ベースラインの間隔等ラインの間隔、長さ等
が敷設を完了してからでないと確認できず、この敷設完
了後に寸法を修正することは多くの手数を要し施工上好
ましいものではなかった。

本発明は上述の如き欠点を除去したものであって、敷設
予定面内に形威されるテニスコート等の寸法が敷設作業
の初期から確認でき、正確な寸法管理を可能とするもの
である。

以下本発明方法の一実施例を図面に於て説明すれば、第
１図、第２図はプラスチック材にて形成した敷設材１の
一例を示すものであって、２は基板３の表面に適宜間隔
で形成した円孔で、その形成間隔には小円孔４を穿設す
るとともに各々をリブで接続している。

５は基板３の一側及び一端に半円状に突出した嵌合受部
で、上面内方に傾斜するテーパー面６としている。

７は基板３の他側及び他端に突出した嵌合挿入部で、別
個に形成した敷設材１の嵌合受部５に嵌合し嵌合後の離
脱を防止するため嵌合段部８を形威し、この嵌合段部８
を嵌合受部５の下辺９に係合する。

１０は基板３の外周部及び下面に適宜間隔で突出形成し
た支持柱で、基板３下面に空隙を形成する。

上述の如く構成した敷設材１を敷設するには、まづ、屋
外自然条件下に於ける予想最大膨張寸法を敷設材１の基
本寸法とし、この基本寸法を基準として敷設材１の敷設
予定面１１に対する敷設数を算出するとともに敷設予定
面１１の外周ライン１２を下地１３表面に墨付は等の適
宜方法で表示する。

次に敷設材１の嵌合受部５に他の敷設材１の嵌合挿入部
７を挿入嵌合することにより敷設材１複数板を正方形に
ブロック化する。

このブロック化した敷設材１の予想最大膨張寸法に合致
した固定表示１４を外周ライン１２に添って枠取り表示
する。

次に敷設予定面１１の中心点１５を介して対向するとと
もに外周ライン１２を構成する四辺の各中央部の固定表
示１４部分に基本の敷設材１６．１７，１８．１９を釘
等の適宜の止具で下地に固定する。

この内の対向する二つの基本の敷設材１８．１９に連続
状態の連続敷設材２０゜２１の一端を連結し、通常状態
で中央方向に生じている間隙２２が消滅するよう連続敷
設材２０゜２１を引伸ばしつつ連続敷設材２０，２１の
他端を嵌合受部５と嵌合挿入部７によって連結する。

同じく連結を完了した連続敷設材２０．２１の中央部側
面に直交するよう、他の連続敷設材２３゜２４の一端を
連結し他端を前記基本の敷設材１６゜１７に引伸ばしつ
つ連結する。

この引伸ばしは人手で行なっても良いが、ジヤツキ等の
適宜の牽引具を用いても良い。

このようにして敷設予定面１１内には十字型に敷設材１
が敷設されるから、敷設予定面１１内に形成されるテニ
スコートのベースライン２５．２６、サイドライン２７
．２８、サービスライン２９，３０、サービスサイドラ
イン３１．３２、センターサービスライン３９゜４０等
の全てが一部ではあるが、表示されるものとなり、その
間隔、位置等は工事の初期から容易に確認できるととも
に誤りの有る場合はその修正も容易に可能なものとなる
。

而して上記ラインは予め連続状態の敷設材２０，２１，
２３，２４中にライン用の色の異なるものを各々の予定
位置に組込んでおくことにより形成する。

次に上記十字型に敷設した連続敷設材２０゜２１．２３
，２４の一方２０，２１又は他方２３゜２４に一本又は
複数本の固定ロープ３３の一端を係合止具３４を介して
着脱自在に固定する。

この係合止具３４は、連続敷設材２０，２１に係合する
場合はこれと同一長さに形成し、下面に掛止フック３５
を適宜間隔で突出固定し、この掛止フック３５を連続敷
設材２０，２１の円孔２に挿入して掛止め、固定ロープ
３３の他端を敷設予定面１１外に形成した立木、外壁用
の支柱等の固定材３６に固定し連続敷設材２０．２１を
引張り固定する。

次にこの引張り側とは反対側の敷設予定面１１に敷設材
１を敷設する。

この敷設は他方の連続敷設材２３．２４に近い側から敷
設を開始し、敷設材１の一端を連続敷設材２０．２１に
係合固定して引伸ばしつつ他端を固定表示１４部分に釘
等の止具で固定する。

この固定に於て、敷設材１の大小等によるばらつきのた
め、引伸ばし状態が不充分な場合は、外周ライン１２を
超えて引伸ばしを行ない、外周ライン１２からの突出部
分を切断することも可能となる。

上記方法により敷設予定面１１の半分に敷設材１の敷設
を行なうが、基本となる連続敷設材２０．２１は固定ロ
ープ３３で固定されているから、敷設材１を引伸ばしつ
つ敷設しても変形したり、位置を移動することなく安定
した敷設を行なうことができる。

又敷設予定面１１の他の半分は、前の半分の敷設完了と
固定ロープ３３により連続敷設材２０゜２１が定位置に
固定されているから前述と全く同様の方法により敷設材
１の敷設を行うことができる。

この敷設完了後に固定ロープ３３を係合止具３４ととも
に取外し、両側に形成されている間隙３８を手で引張る
か又はジヤツキ等の牽引具により牽引し、嵌合挿入部７
と嵌合受部５を嵌合することにより敷設作業を完了する
。

本発明は上述の如く、まずベースライン、サイドライン
、サービスラインの各一部が表示された敷設材を十字型
に固定してから敷設作業を行なうから、敷設予定面内に
形成されるテニスコートの敷設目的部のラインが敷設作
業の初期から一部表示され、全体寸法を容易に確認でき
るとともにセンターが工事初期から確定されるから正確
な敷設作業を簡易に行なうことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施方法を示すものであって、第１図
は敷設材の一例を示す平面図、第２図は敷設材角隅部の
切欠斜視図、第３図は敷設作業初期の平面図、第４図は
ロープ固定具、敷設材の関係を示す斜視図、第５図は同
上側面図、第６図は敷設予定面の半分に敷設を完了した
状態を示す平面図である。 １・・・・・・敷設材、１１・・・・・・敷設予定面、
１２・・・・・・外周ライン、１４・・・・・・固定表
示、１５・・・・・・中心点、２０．２１，２３，２４
・・・・・・連続敷設材、３３・・・ ・・・固定ロープ。 ３８−・・・・・間隙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 屋外自然条件下に於ける予想最大膨張寸法を敷設材
   の基本寸法とし、この基本寸法によって算出される敷設
   材の敷設予定面外周ラインを下地表面に表示するととも
   に外周ラインに従がって個々の敷設材の固定表示を表示
   した後、敷設予定面の中心点を交点とする十字型に、ベ
   ースライン、サイドライン、サービスラインの各一部が
   表示された敷設材を引伸ばしつつ連結し、次に十字型の
   一辺を構成する連続敷設材に固定ロープの一端を着脱自
   在に係合するとともにこの固定ロープの他端を敷設予定
   面外の適宜の位置に固定し、この固定ロープに係合した
   連続敷設材の固定ロープ引張方向とは反対側に他の連続
   敷設材の一端を連結した後、連続敷設材を引伸しつつ他
   端を前記固定表示部分に固定することにより敷設予定面
   の半分を敷設し、他の半分である固定ロープの引張力向
   に同様の手順で敷設材を敷設した後固定ロープを取外し
   、敷設材側面の間隙を接続することにより敷設すること
   を特徴とするテニスコート用敷設材の敷設方法。