JPS5841009Y2 - 連続鋳造用パウダ−投入装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続鋳造用パウダー投入装置の改良に係り、連
続鋳込み時において溶鋼表面へ最適量のパウダーを連続
して均一に分布投入し得るパウダー投入装置に関する。

一般に、連続鋳造設備において、タンディツシュより鋳
型に溶鋼を鋳込む際、溶鋼と鋳型の間の潤滑剤としてお
よび溶鋼の保温等を主な目的として、鋳型内情鋼表面に
パウダーが散布される。

従来、パウダーの投入は鋳型の上にパウダーを置き作業
者が鋳込み中溶鋼表面を注視しながら適量のパウダーを
投入しているため、溶鋼より受ける高熱と粉塵発生のた
め、作業環境は非常に悪い状態にあった。

またスクリューコンベアを用いた装置（実公昭５１−４
８５８１公報参照）のほか公知のパウダー供給装置が実
用化されているが、これらは溶鋼表面へ均一に適量散布
しにくい最も重量な欠点を残存している。

また、近時、スプリング・フィーダーを使用した装置（
実公昭５２−３９０５７公報参照）が見られるが、構造
の点から、強度が弱く、故障が多発している現状である
。

すなわち、顆粒パウダーを搬送供給する場合顆粒は粉末
に比し摩擦抵抗が大きくスプリングに過度の荷重を与え
る為しばしばスプリング折損の事故を起し又同様の理由
からスプリングの回転を早くして搬送量を増やすのに制
限があるため、連続的に搬送量をコントロールするのに
不十分である。

本考案者等は、前記の如き公知のパウダー投入装置の諸
欠陥を改善すべく種々検討の結果、本考案装置の開発に
成功したものであり、本考案装置の構成は前記実用新案
登録請求の範囲各項に記載したとおりであるが、図面に
基いて本考案装置を更に詳述する。

第１図及び第２図は本考案装置の一例を示す立面図及び
平面図であり、１はパウダー用ホッパーを示し、ベルト
フィーダー４の一方端部上方に配置してあり、パウダー
をホッパー１の下部供給口よりベルトフィダー４上に供
給する。

ベルトフィダー４は無段減速機付モーター２及び駆動チ
ェノ３により駆動され、ベルトフィダー４上のパウダー
を投入シュート６側に搬送する。

ベルトフィダー４の低端部下方に投入シュート６が取り
付けてあり、投入シュート６の排出口は鋳型１０の開口
上部に臨ましめである。

５はダンパーであって、ベルトフィダー４上面の所定個
所にその下端部とベルトフィダー４上面に一定の間隙を
設けて配置してあり、該ダンパー５は適当手段により昇
降自在に配置しである。

従ってベルトフィダー４上に供給されたパウダーはダン
パー５により所定厚さとなって投入シュート６に供給さ
れる。

図中、１は取付架台、８はパウダー ９は浸漬ノズル、
１１はタンプッシュを示す。

第２図は投入シュートの変形例であり、扇形としかつシ
ュート面をパウダーの流れ方向に複数個に分割してガイ
ド壁を設けたものであり、か＼る構成によればダンパー
下端部の形状と相俟って供給位置別の供給量を調節する
ことができる。

また前記ガイド壁は扇形に限らず両側が平行なシュート
を設けても上記と同様の作用効果を奏しうることができ
る。

第３図はダンパー５の下端部に段部を設けた一例を示し
、鋳型開口上面の位置別に供給量を変化させる場合を例
示し、第４図はか＼る構造のダンパーを用いた場合の溶
鋼面上に供給されたパウダーの堆積状況を示す断面図で
ある。

なお、ダンパー下端部は段部に限定されず凹凸又は鋸歯
状等適宜の形状とすることができる。

本考案装置の作用、効果を列記すれば次のとおりである
： （１）ベルトフィーダー、シュート共平面的な拡がりを
持つ機体であり基本的にスラブモールド内への均一投入
に有利な点を有する。

（２）ベルトフィーダーの回転速度とダンパーの間隙寸
法の組合せにより自在にパウダー流量を調整出来る。

特に無段変速機付モーターを使用しベルトフィーダーの
回転速度を遠隔操作にするとパウダーの流量調整が容易
で省力的である。

又ダンパー下面の形状を色々に変える事により位置別の
流量を可変調整する事が出来る。

（３）シュートの形状を投入すべき鋳型の形に合わせる
事及びシュート面にガイド壁を設ける事により、ある巾
をもったベルトから落下したパウダーを鋳型内にその巾
方向へ均一投入する事が容易に可能である。

（４）鋳型厚み方向へのパウダーの均一投入は通常スラ
ブ鋳型に対しては、パウダーが厚み中央に落下すべくシ
ュート取付角度を調整すれば充分満足すべき状況を呈す
るが、鋳型形状により特に厚み方向にもパウダー落下を
バラクかせより均一にしたい時はシュートをたてに分割
してその角度を位置別に調整するか、又はシュート先端
に邪魔板を設けて均一投入させる事が可能である。

（５）本考案機構ではパウダー粒は主としてダンパー位
置でのみ磨擦圧力をうける丈でその粉化率は従来方式に
比し少いし且構造的に集塵が容易である。

本考案は上記の如〈従来方式に於ける欠点を解消したも
のであるがシンプルな構造故に故障も起り難く、小型化
、軽量化した本体をタンディシュカーに取り付ける事に
よりその移動にも付帯作業を無しにして省力化及び作業
環境改善に有効ならしめ得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案装置の一例を示す立面図及び
投入シュートの変形例を示す平面図、第３図はダンパー
の下端部に段部を設けた一例を示す正面図、第４図は溶
鋼表面上に供給されたパウダーＯ堆積状況を示す断面図
である。 図中、１はホッパー ２は無段減速機モーター３はチェ
７．４はベルトフィーダー ５はダンパー ６は投入シ
ュート、１は取付台、８はパウダー、９は浸漬ノズル、
１０は鋳型、１１はタンプッシュを夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．ホッパー１の排出口と投入シュート６間にベルトフ
   ィダー４を配設し、該ベルトフィダー４上面と一定間隙
   を設けた昇降自在のダンパー５を配設してなる連続鋳造
   用パウダー投入装置。 ２、実用新案登録請求の範囲第１項記載の連続鋳造用パ
   ウダー投入装置において、ダンパー５の下端部に段部が
   設けであること。 ３、実用新案登録請求の範囲第１項記載の連続鋳造用パ
   ウダー投入装置において、投入シュート６が扇形であり
   かつシュート面をパウダーの流れ方向に複数個に分割し
   てガイド壁を設けること。