JPS5840943B2 - 油溶性スルホン酸塩類の製造方法 - Google Patents

油溶性スルホン酸塩類の製造方法

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JPS5840943B2
JPS5840943B2 JP4964980A JP4964980A JPS5840943B2 JP S5840943 B2 JPS5840943 B2 JP S5840943B2 JP 4964980 A JP4964980 A JP 4964980A JP 4964980 A JP4964980 A JP 4964980A JP S5840943 B2 JPS5840943 B2 JP S5840943B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油溶性スルホン酸塩類の製造方法に関する。
従来よりジアルキルベンゼンを主成分とする重質アルキ
レート、例えば洗剤用アルキルベンゼン製造時に副生ず
るアルキレートから油溶性スルホン酸塩を製造する方法
はよ(知られている(特公昭53−39418号参照)
しかしてこの方法は、過剰量のスルホン化剤(発煙硫酸
)を用いなげれば目的とするスルホネートを収率良く製
造し難く、発煙硫酸の損失が無視できないと共に得られ
るスルホネート自体高価となる。
しかもこのスルホネートは通常Ca塩やBa塩等の形態
で、防錆剤、清浄分散剤等の用途に用いられるが、その
性能殊に防錆性及び乳化性は尚充分満足できるものでは
なく、特にNa塩の形態では乳化剤としての使用が不適
当な場合があり、用途にかなり制限を受ける難点がある
一般に界面活性剤として用いられる物質は、HLBの異
なる2種以上を混合することにより乳化性及び安定性を
改善できることが知られている。
従って本発明者らは上記重質アルキレートからのスルホ
ネートも、これを他のスルホネート特に上記重質アルキ
レートに比しより安価でしかも入手容易な例えばスピン
ドル油やマシン油等の芳香族成分を含有する石油系潤滑
油からのスルホネートと混合すれば経済的に有利により
性能の優れた製品とすることができ、またこの様な混合
スルホネート製品の製造を単一の反応系で行なうことが
できれば、反応操作、使用薬品、エネルギー等を一層節
減でき斯かる方法が開発できれば、工業的に極めて有効
であると考えた。
しかしながら上記公知の方法において原料とする重質ア
ルキレートに予め石油系潤滑油を混合し、之等をスルホ
ン化する時には、混合された石油系潤滑油成分からの油
溶性スルホン酸の生成は殆んで期待できなかった。
即ちこの方法によれば石油系潤滑油中の芳香族成分は、
スルホン化されるにもかかわらず、その大部分が水溶性
のスルホン酸となり、所期の油溶性スルホン酸塩の収率
の謔善及びスルホネート製品の性能の向上には実際上皐
<作用し得ないことを確認した。
しかるに引き続(研究において前記した公知の方法に従
い重質アルキレートと発煙硫酸とを反応させた反応系内
に、引き続き石油系潤滑油を添加して反応させる時には
、該潤滑油を予め原料中に混合する場合とは全く異なっ
て所期の油溶性スルホン酸塩類の収率が顕著に向上し、
しかも得られるスルホネート製品は、極めて優れた性能
を発揮するものとなることを見い出した。
即ち本発明者らは上記の段階的スルホン化反応によれば
、重質アルキレートと発煙硫酸との反応によって生成し
たスルホン化物が系内に存在することに基づいて、引き
続き系内に添加された石油系潤滑油中の芳香族成分が反
応系内に尚残存する発煙硫酸乃至該酸由来の酸により極
めて効率よくスルホン化され油溶性スルホン酸に変換さ
れ、しかも上記スルホン化によれば先に示した方法に見
られる如き水溶性スルホン酸の生成は殆んど認められず
、従って改めてスルホン化剤を使用せずとも系内に残存
する余剰の発煙硫酸を有効に利用して、高収率で性能の
改善された目的のスルホン酸塩を一挙に製造できるとい
う予期できない新事実を発見した。
本発明は上記新しい事実の発見に基づいて完成されたも
のである。
即ち本発明はジアルキルベンゼンを主成分とする重質ア
ルキレートに、該アルキレートの反応当量の約1〜2倍
量の発煙硫酸を反応させてスルホン化し、次いで上記反
応系内に、スピンドル油、タービン油、ニュートラル油
及びマシン油から選択された平均分子量330以上の芳
香族成分含有石油系潤滑油(以下単に「石油系潤滑油」
ということがある)を、原料重質アルキレートに対し約
0.4〜1.2重量倍添加し、上記重質アルキレートの
スルホン化物の存在下に系内に残存する発煙硫酸により
該潤滑油をスルホン化後、得られるスルホン化物をスル
ホン酸塩とすることを特徴とする油溶性スルホン酸塩類
の製造方法に係る。
本発明方法によれば単一の反応系を用いて、簡単な操作
で容易にしかも極めて収率よく油溶性スルホン酸塩類を
収得できる。
殊に本発明方法は、従来重質アルキレートのスルホン化
に当り、収率面より過剰量の使用を余儀なくされしかも
その反応率は最大でも約80%で平衡に達し、損失を避
は得なかった発煙硫酸を有効に利用して、該発煙硫酸の
使用によっては従来製造困難であった石油系潤滑油のス
ルホン化による油溶性スルホン酸の製造を可能とするも
のであり、この石油系潤滑油からの目的スルホネートの
収得を考慮すればスルホン化の反応率はほぼ100%に
も達し、硫酸分の損失を顕著に軽減することができる。
しかも本発明方法によれば単に原料として用いる石油系
潤滑油の種類及び使用量を適宜変化させるのみで、別途
に所望の性質を有する各種の油溶性スルホネートを製造
し、之等を改めて特定比率で混合せずとも、各種用途に
適した優れた性能殊に乳化性、防錆性等を具備する製品
を一挙に製造することが可能である。
特に本発明方法において石油系潤滑油としてマシン油等
の比較的高分子量で且つ芳香族成分含量の多い潤滑油を
用いる時には、防錆性に極めて優れた製品を収得でき、
またスピンドル油等の比較的低分子量の潤滑油を用いる
時には、乳化性及び乳化安定性に優れ、比較的HLB価
が高く乳化剤として好ましい製品を収得できる。
本発明方法に用いるジアルキルベンゼンを主成分とする
重質アルキレートとしては、代表的には洗剤用アルキル
ベンゼン製造時に副生ずるものを例示できる。
該重質アルキレートを構成するアルキル基は、通常炭素
数が8〜16の直鎖状又は分枝状であるが、本発明に用
いる重質アルキレートは特にこれに限定はされない。
また上記重質アルキレートの製造法としては、例えば代
表的にはパラフィンを塩素化してモノクロロパラフィン
とし、これを塩化アルミニウム触媒を用いてベンゼンと
反応させる所謂塩素化法及びパラフィンを脱水素してモ
ノオレフィンとし、これをベンゼンと反応させる所謂直
接法が知られており、本発明では之等のいずれの方法に
よるものでも、またその他の方法によるものでも同様に
有利に用い得る。
特に本発明に好適に用い得る重質アルキレートは、モノ
アルキルベンゼン含有率が約10重量%以下であるのが
よい。
従って該モノアルキルベンゼンを比較的多量に含有する
重質アルキレートの場合は、予め蒸留等の適当な操作に
より、これを約10重量%以下まで低下させるか又はモ
ノアルキルベンゼン含有率の低い重質アルキレートと混
合して該成分の含有率を低下させて後本発明に用いるの
が好ましい。
本発明に用いる石油系潤滑油は、スピンドル油(芳香族
成分含有率的10〜40%)、タービン油(同含有率約
10〜120%)、ニュートラル油(同含有率約lO〜
20%)及びマシン油(同含有率約25〜40%)から
選択されるが、特に之等に限定はされず、他の通常の各
種石油系潤滑油であってもよい。
また之等潤滑油の平均分子量は約330以上であるのが
よく、該平均分子量があまり小さすぎると水溶性のスル
ホン酸の生成による目的とする油溶性スルホネートの収
率が低下する傾向にある。
上記重質アルキレートと石油系潤滑油との使用割合は、
用いる石油系潤滑油の芳香族含有率、之等のスルホン化
−に用いる発煙硫酸の量、目的とする油溶性スルホネー
トに要求される性能等に応じて適宜に増減することがで
きるが、通常重質アルキレートに対し約0.4〜1.2
重量倍の石油系潤滑油を用いるのが好ましい。
また上記重質アルキレート及び引き続き石油系潤滑油の
スルホン化に用いる発煙硫酸は、特に制限はないが通常
SO3濃度が25〜30%程度のものが好適である。
該発煙硫酸は、重質アルキレートの反応当量の約1〜2
倍量即ち約1〜2倍モル好ましくは約1.5倍当量前後
の範囲で用いるのが好ましい。
これが約1当量より少ない場合は重質アルキレートのス
ルホン化反応率が低下し不適当であり、また2倍当量よ
り多すぎても反応率の向上は期待できず、むしろ損失と
なり経済的に好ましくない。
本発明方法においては、まず上記重質アルキレートと発
煙硫酸とを反応させる。
これは例えば適当な容器に重質アルキレートを入れ、こ
れに上記範囲内の適当量の発煙硫酸を滴下するのみで容
易に行なわれ、反応は短時間(通常約1〜2時間)で終
了する。
またこの反応は発熱反応であり、上記滴下により反応系
の温度が上昇するので好ましくは冷却水により反応系の
温度調節を行なうのがよい。
好ましい反応系の温度は通常60℃以下より好ましくは
30〜50℃程度であり、この条件下に色相の良好な目
的スルホネート製品を収率良く製造することができる。
尚上記反応の反応率は、発煙硫酸を本発明の範囲で用い
る場合でも最大的80%で平衡に達するものであり、該
発煙硫酸の用量を更に少な(することは、収率低下の面
より不適当である。
本発明では次いで引き続き、反応系内に上記石油系潤滑
油の適当量を添加し、これを前記反応により系内に生成
した重質アルキレートのスルホン化物の存在下、系内に
残存する発煙硫酸によりスルホン化させる。
この石油系潤滑油のスルホン化は、好ましくは反応系内
の温度を前記重質アルキレートのスルホン化反応のそれ
と同−即ち好ましくは30〜50℃程度に保持しつつ、
充分な攪拌下に通常約1〜2時間で行なわれ、これによ
り石油系潤滑油中の芳香族成分がほぼ完全に油溶性スル
ホン酸に変換される。
しかしてこの油溶性スルホン酸は、上記の通り重質アル
キレートのスルホン化物の存在下、系内に残存する発煙
硫酸を利用することによりはじめて高収率で収得できる
上記石油系潤滑油と発煙硫酸とを直接即ち上記重質アル
キレートのスルホン化物の不存在下に、反応させる時に
は一旦所望の油溶性スルホン酸が生成するといえどもこ
れは逐次反応により大部分ジスルホン酸乃至ポリスルホ
ン酸等の水溶性スルホン酸となり、油溶性スルホン酸の
形態で収率良く回収することは不可能である。
同様に上記重質アルキレートと石油系潤滑油とを予め混
合し、之等と発煙硫酸とを反応させる場合も、石油系潤
滑油成分からの油溶性スルホン酸の生成は、はとんど期
待できず、目的とする油溶性スルホン酸塩の収率向上は
行ない難い。
之等のことは後述する比較例に示す通りである。
本発明では次いで上記反応終了後常法に従い反応系内の
硫酸ピッチを除去し、スルホン酸類を中和し所望のスル
ホン酸塩とする。
上記硫酸ピッチの除去は通常の分液処理法に従い行なう
ことができる。
殊に本発明方法においては、該硫酸ピッチはその粘度が
低いことから上記処理は例えば傾斜式セラトラ−等を用
いて連続的に行なうこともできる。
またスルホン酸類の中和は、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液を上
記硫酸ピッチを除去後の反応液中に添加することにより
行なわれる。
かくして得られる本発明所期の油溶性スルホン酸塩類は
、通常ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類等の適
当な有機溶剤好ましくはトルエンを用いて溶剤抽出後浴
剤を留去することにより単離できる。
上記有機溶剤は通常原料として用いた重質アルキレート
及び石油系潤滑油の合計重量と等置板上野ましくは2〜
3倍重量用いるのがよく、この溶剤抽出によって、反応
混合物中に残存する硫酸ナトリウム等の無機塩分を効率
よく除去して、高純度の目的物を収得できる。
またかくして得られる抽出液は、これに塩化ナトリウム
、塩化バリラム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等
の水溶液やアルカノールアミン類等のアルカリを添加し
複分解法により容易に塩交換することができ、これによ
り目的とするスルホン酸塩をカルシウム塩、バリウム塩
、マグネシウム塩、アミン塩等の形態で収得することも
できる。
以上の通り本発明は従来公知の発煙硫酸による重質アル
キレートのスルホン化反応系内に石油系潤滑油を添加す
ることによって、上記系内に過剰に存在させた発煙硫酸
を利用して石油系潤滑油中の芳香族成分をも効率良く油
溶性スルホン酸に変換し、かくして所望の油溶性スルホ
ン酸塩類を高収率でしかも容易且つ経済的に有利に収得
するに成功したものであり、得られる製品は色相が良好
で高純度であることは勿論のこと殊に従来公知のこの種
合成スルホネートには見られない広い分子量分布及び各
種用途に適した優れた乳化力、防錆力等を具備し、従っ
て広範な分野で有利に使用できるものである。
以下本発明を更に詳しく説明するため実施例及び比較例
を挙げる。
実施例 I M’JRアルキレートとしてモノアルキルベンゼン含有
率が1%以下のもの(平均分子量360、以下これを「
アルキレ−)HJと称す)を、また石油系潤滑油として
120マシン油(芳香族成分含有量約30重量%、平均
分子量406、高分子量並級潤滑油)を、夫々用い、発
煙硫酸の使用量を重質アルキレートの1.5倍当量(1
,5倍モル)として以下の通り本発明方法を実施する。
即ち先ず31の三つロフラスコにアルキレートH60(
lを入れ攪拌を行ないつつ滴下ロートを用いて発煙硫酸
(25%)sooy(重質アルキレートに対し1.5当
量)を65 P/10分の速度で滴下する。
反応熱により温度が上昇するため、反応はウォーターバ
スで行ない。
反応温度を40〜50℃にコントロールする。
滴下終了後引き続き120マシン油400P(重質アル
キレートの約0.67重量倍)を添加し、同温度で1時
間攪拌反応を行なう。
反応終了後反応物を31の分液ロートに移し、セットリ
ングにより硫酸ピッチを分離する。
この間約24時間のセットが必要である。十分分離させ
たのち、硫酸ピッチを分液除去し、生成スルホン酸含有
油1080Pを得る。
次に得られたスルホン酸含有油108M’を51の三つ
ロフラスコに入れ、攪拌を行い、4%水酸化ナトリウム
水溶液3000mlを添加し、1時間を要してスルホン
酸を中和する。
この間中和反応温度は55〜65℃である。
反応終了後トルエン2000m1を加え(溶剤個出は2
回に分けて行った)30分攪拌しセットリングにより分
液な行ない、3300mlのトルエン溶液を得る。
続いてトルエン溶液を遠心分離することにより、不純物
を取除き、トルエン溶液を脱溶媒することにより目的の
スルホネート990グを得る。
かくして得られたスルホネートは、平均分子量490を
有し、その原料油に対する収率は99%であり、そのう
ち純スルホネート分(未反応油を含まない100%スル
ホン酸塩の換算収量)は641’(収率65%)であり
、鉱油外は34%であった。
また純スルホネート中重質アルキレートからのスルホネ
ートは約540S’であり、石油系潤滑油からのスルホ
ネートは約10=l(収率26.0%)であった。
上記で得たスルホネートをスルホン酸塩Aとする。
実施例 2 重質アルキレートとしてアルキレ−)Hの6001を、
石油系潤滑油として150スピンドル油(芳香族威分含
有量約30重量%、平均分子量330の低分子量並級潤
滑油)の401’(重質アルキレートに対し約0.67
重量倍)を夫々用いる。
之等を実施例1と同様に発煙硫酸(25%)の8001
を用いてスルホン化し、スルホン酸含有油1090Pを
得る。
これを同様にして水酸化ナトリウム1091で中和後ト
ルエン2000m1で抽出し、トルエン留去後目的のス
ルホネート1001’を得る。
これをスルホン酸塩Bとする。実施例 3 重質アルキレートとしてモノアルキルベンゼン含有率が
25%のもの(「アルキレ−)IJと称す)を予め減圧
蒸留してモノアルキルベンゼン含有率を9%としたもの
(平均分子量350、以下「アルキレ−)JJと称す)
の560S’を、また石油系潤滑油として、150スピ
ンドル油の440P(重質アルキレートに約し約0.7
9重量倍)を夫々用いる。
之等を実施例1と同様に発煙硫酸770?(重質アルキ
レートに対し約1.5当量)でスルホン化して、スルホ
ン酸含有油1190S’を得る。
これを水酸化ナトリウム170tで中和後トルエン26
00rrLlで抽出し、トルエン留去後、目的のスルホ
ネー)107(lを得る。
これをスルホン酸塩Cとする。
実施例 4 重質アルキレートとして、アルキレートHとアルキレ−
)Iとを2:1(重量比)の割合で混合し、モノアルキ
ルベンゼン含有率を9%に調整したもの(平均分子量3
50、以下「アルキレートK」と称す)の5301を、
また石油系潤滑油として150スピンドル油の471’
(重質アルキレートに対し約0.89重量倍)を用いる
之等を実施例1と同様に発煙硫酸731’(重質アルキ
レートに対し約1.5当量)でスルホン化して、スルホ
ン酸含有油1200?を得る。
これを水酸化ナトリウム1401で中和後トルエン24
00m1で抽出し、トルエン留去後、目的のスルホネー
ト1060S’を得る。
これをスルホン酸塩りとする。比較例 1 重質アルキレートとしてアルキレ−)Hの600Pを、
石油系潤滑油として150スピンドル油400グを用い
、之等を予め混合して31の三つロフラスコに入れ攪拌
を行ないつつ滴下ロートを用いて発煙硫酸(25%)s
ooy(重質アルキレートに対し1.5当量)を65
P/10分の速度で滴下反応させる。
反応はウォーターバスで行ない、反応温度を40〜50
℃にコントロールする。
反応終了後反応物を31の分液ロートに移し約24時間
セットリングして硫酸ピッチを分離し、スルホン酸含有
油1010fを得る。
これを水酸化ナトリウム10ozで中和後トルエン
※2000m1で抽出し、トルエン留去後スルホネート
91(lを得る。
これをスルホン酸塩aとする。比較例 2 31の三つロフラスコ中に150スピンドル油1000
Pを入れ、攪拌を行ないつつ滴下ロートより発煙硫酸(
25%)440′?(上記石油系潤滑油中の芳香族成分
に対して約1.5倍当量)を40 P/10分の速度で
滴下し、滴下終了後更に1時間攪拌反応させる。
反応は湯浴上40〜50°Cで行なう。
反応終了後反応物を分液ロートに移し約24時間セット
リングして硫酸ピッチを分離し、スルホン酸含有油88
ozを得る。
これに4%水酸化ナトリウム水溶液2501rLlを加
え1時間中和反応させる。
この間反応温度は55〜65℃である。
次にトルエン1500mlを加え30分間攪拌し、セッ
トリングにより分液し、2400rrLlのトルエン溶
液を得る。
これを遠心分離後脱溶媒してスルホネート855Pを得
る。
これをスルホン酸塩すとする。
上記各実施例及び比較例で用いた原料物質の性状を第1
表に、各側で得られた製品スルホネートの性状を第2表
に、ますこ各製品のスルホネート収率及び反応率を第3
表に夫々示す。
尚第1表及び第2表中の各性状は下記試験方法による。
平均分子量 ASTMD3712粘度(10
0’F、cst)JIS K 2283比重(15/
4℃) JIS K2249引火点(’C)
JIS K2274色相(ユニオン) 、
JIS K2511但し製品スルホネートの色相
は、各製品を灯油にてスルホネート濃度15W/′V%
に希釈後測定した。
第3表中純スルホネート含有量(%)は、最終製品中の
純スルホネート(未反応油分を除く100%スルホン酸
塩)の換算収量(J)を、使用原料油合計重量(いずれ
も100OP)で除した値の百分率を、各収率(%)は
、各生成スルホネート収量(?)を各使用原料重量で除
した値の百分率を、また石油系潤滑油中の芳香族成分の
スルホン化率(%)は、原料石油系潤滑油から生成した
スルホネートの収量(′iI)を、該原料石油系潤滑油
中のスルホン化されるべき成分(芳香族成分)の重量(
石油系潤滑油使用量×芳香族成分含有率)で除した値の
百分率を意味するニ 上記第3表より本発明方法によれば、石油系潤滑油中の
芳香族成分を、実に75%以上の高反応率でスルホン化
し得、該石油系潤滑油からのスルホネートを20%を越
える量で含有する高スルホネート含量の製品を容易に収
得できるのに対し、比較例1の如く予め石油系潤滑油を
重質アルキレートに混合後、之等を発煙硫酸と反応させ
る時には、石油系潤滑油中の芳香族成分は殆んどスルホ
ン化され得す(スルホン化率僅か19.2%)、収率も
5.8%にすぎないことが判る。
また石油系潤滑油を単独で発煙硫酸と反応させる場合(
比較例2)にも、上記比較例1と略々同様に該潤滑油中
の芳香族成分のスルホン化率は約20%程度にとどまり
、目的とする油溶性スルホネートは僅か6.5%の収率
で得られるにすぎないことが判る。
実施例 5 実施例1で得たスルホン酸塩A200f、20重量%塩
化カルシウム水溶液300rrLl(塩化カルシウムの
添加量は理論量の2倍量に相当する)及び)/L/エン
800mlを50〜60℃の温度下60分間加熱攪拌混
合したのち、静置分液する。
得られるカルシウムスルホネート・トルエン溶液に残存
する無機塩類(塩化ナトリウム、硫酸カルシウム等)を
水洗により除去し更に遠心分離により不純物を取除き、
トルエン溶液を脱溶媒して、平均分子量約980のカル
シウムスルホネート1982を得る。
これをスルホン酸塩Eとする。実施例 6 実施例2において20重量%塩化カルシウム水溶液を2
0重量%塩化バリウム水溶液500rILlに代える以
外は同様にして平均分子量1070のバリウムスルホネ
ー) 209@を得る。
これをスルホン酸塩Fとする。
〈防錆試験〉 実施例1.5及び6で得た各スルホン酸塩を予め純スル
ホネート(有効成分)含量が60重量%となるように夫
々150スピンドル油で希釈し、之等を流動パラフィン
(100’F、13 cst )に5重量%の濃度とな
るよう溶解して試料とする。
比較のため下記比較例3〜8の各市販スルホネート製品
を同様に流動パラフィンに5重量%溶解した比較試料を
調整する。
比較例 3 石油スルホネートNa塩は液体安定化無水硫酸を蒸発さ
せ、空気でうすめて石油潤滑油中に吹き込み反応させた
場合、潤滑油中の芳香族成分と無水硫酸との反応物とし
て得られる石油スルホン酸のNa塩である。
比較例3は有効成分60%の市販の石油スルホネー)N
a塩を用いた。
比較例 4 比較例30石石油スルホン酸Na塩を複分解法によりC
a塩にした有効成分60%の市販品を用いた。
比較例 5 比較例30石油スルホネートNN基塩複分解法によりB
a塩にした有効成分60%の市販品を用いた。
比較例 6 ジアルキルベンゼンに発煙硫酸を反応させることにより
得られる市販の合成スルホン酸のNa塩を用いた。
比較例 7 比較例60合合成スルホン酸Na塩を複分解法によりC
a塩にした有効成分60%の市販品を用いた。
比較例 8 比較例60合合成スルホン酸Na塩を複分解法によりB
a塩にした有効成分60%の市販品を用いた。
上記各試料につき、湿潤箱試験機を用いたJIS Z
0236の試験法に従い之等の防錆性能を測定した
防錆性の評価は上記試験法第3゜2項さび発生度測定方
法によるA級の時間数で示す。
結果を下記第4表に示す。上記第4表より本発明によれ
ば市販の石油系スルホネート及び合成糸スルホネートに
優る防錆性を発揮できるスルホン酸塩が収得できること
が明らかである。
〈乳化剤性能試験〉 実施例2〜4及び比較例1で得た各スルホン酸塩及び下
記比較例9〜11に記載の市販のスルホネートにつき、
夫々乳化実験を行ない、それぞれのHLB価を求めた。
比較例9 比較例3と同様の製造方法から得られ、主として乳化剤
として用いられる有効成分60%の市販の石油スルホネ
ートNa塩を用いた。
比較例 10 比較例6と同様の製造方法から得られる有効成分60%
の市販の合成スルホネー)Na塩を用いた。
※ 結果を下記第5表に示す。
尚実施例2〜4で得たスルホン酸塩は、その純スルホネ
ート(有効成分)含量を60重量%とするよう予め15
0スピンドル油で希釈して用い、また比較例1で得たス
ルホン酸塩は、純スルホネート含量56.8%のものを
そのまま希釈することなく用いた。
上記第5表より、本発明によれば、比較例9に示す市販
の石油スルホネートと同等の優れた乳化性を有するスル
ホン酸塩が収得できることが明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジアルキルベンゼンを主成分とする重質アルキレー
    トに、・該アルキレートの反応当量の約1〜2倍量の発
    煙硫酸を反応させてスルホン化し次いで上記反応系内に
    、スピンドル油、タービン油、ニュートラル油及びマシ
    ン油から選択された平均分子量330以上の芳香族成分
    含有石油系潤滑油を、原料重質アルキレートに対し約0
    .4〜1.2重量倍添加し、上記重質アルキレートのス
    ルホン化物の存在下に系内に残存する発煙硫酸により該
    潤滑油をスルホン化後、得られるスルホン化物をスルホ
    ン酸塩とすることを特徴とする油溶性スルホン酸塩類の
    製造方法。
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