JPS5840589Y2 - 箔巻線の口出線引出部構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アルミニウム箔、銅箔などの導電性箔を用
いた電気機器巻線の端部における日出線引山部の構造に
関するものである。

従来の前記のような口出線引出部構造の一例を第１図Ａ
、Ｈによって説明する。

この例は、第１図ａに示すように、箔巻線１の端部を長
手方向と平行で等間隔にスリット状の切込線３で分割し
、互に幅の等しい４本の日出線となる部分１ａ〜１ｄを
形威し、切込線３の端部に破線で示す長手方向と４５°
の折曲線を設け、前記日出線となる部分１ａ〜１ｄを第
１図すに示すように巻線方向に対し直角にかつ同一方向
に折り曲げて箔巻線１の両側がら突出させることにより
日出線２を形成するものである。

また、従来のものの他側を第２図ａ、ｌ）によって説明
する。

この例は、第２図ａに示すように、箔巻線１が長手方向
に並列する同幅の複数本の箔導体で構成されている場合
であり、前記箔巻線の端部に破線で示す折曲線を設け、
これらより端側を日出線となる部分とし、第２図すに示
すように前記日出線となる部分を巻線方向に対し直角に
かつ同一方向に折り曲げて、日出線２を形成するもので
ある。

前述のような従来例のものでは、目出線は４本の目出線
となる部分を重ね合せて構成するために、箔巻線の厚さ
をＴとすれば、目出線の仕上り厚さは４Ｔとなる。

従来の口出線引出部構造は、前述したように、箔巻線の
端部に長手方向と平行で互に幅の等しい複数本の目出線
となる部分を形成し、これらの目出線となる部分を同一
方向に、かつ厚さ方向に重なり合うように、折り曲げて
箔巻線の両側がら突出させていたので、１個所に複数本
の目出線となる部分が重なり合って、日出線が厚くなり
、巻線の外径寸法が大きくなる欠点があった。

この考案は、箔巻線の一端部の口出線となる部分を互に
反対方向に折り曲げた２本で日出線を構成することによ
り、前述した従来の欠点を解消した箔巻線の口出線引出
部構造を提供することを目的としている。

以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。

第３図ａ、ｌ）はこの考案の一実施例を示す。

この実施例は、第１図ａと同様に箔巻線１の端部を切込
線３で分割して日出線となる部分１ａ〜１ｄを形成し、
これらの部分をｌａ、ｌｂとＩＣ，ｌｄとの２群に分け
、これらの各群を巻線方向と直角に互に反対方向に、か
つ日出線となる部分１ａとｌｂ。

１Ｃと１ｄが厚さ方向に重なり合うように、折り曲げて
箔巻線１の両側部から突出させ、日出線２Δ“、２ｂ□
′を構成したものである。

また、第１図ａ、ｂはこの考案の他の実施例を示す二こ
の実施例は箔巻線１が長手方向に並列する同幅の゛複数
本の箔導体で構成されている場合であり、箔巻線゛１の
′端部に形成した日出線となる部分を２群に分（子、こ
−れらの各群を巻線方向と直角に互に反対方向に折り曲
げて目出線２ａ、２ｂを構成し、各群の日出線となる部
分が厚さ方向に重なり合うように”した゛ものである。

パこの考案の前記両実施例では、２本の日出線がそれぞ
れ２本め口・出線゛となる部分で構成されるため、箔巻
線の厚さＴに対し目出線の厚さが２Ｔとなり、従来の日
出線の厚さ４丁の士にできる。

以上説明したように、この考案によれば、箔巻線の日出
線の半径方向厚さを従来のものの）にすることができ、
このため巻線外径寸法が小さくなり、安価に箔巻線を提
供できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の口出線引出部構造の互に異なっ
た例を示し、第３図、第４図はこの考案による口出線引
出部構造の互に異なった実施例を示し、これら各図のａ
は目出線部折り曲げ前の展開図であり、ｂは同折り曲げ
後の展開図である。 １・・・・・・箔巻線、１ａ〜１ｄ・・・・・・口出線
となる部分、２．２ ａ 、２ ｂ・・・・・・口出線
、３・・・・・・切込み線。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箔巻線の端部に長手方向と平行で互に幅の等しい複数の
   目出線となる部分を形威し、これらの目出線となる部分
   を、一端部の日出線が２本となるように互に反対方向に
   折り曲げて、箔巻線の両側から突出させたことを特徴と
   する箔巻線の口出線引出部構造。