JPS5839916B2 - ロウカクロムサンヨウエキノサイセイシヨリホウホウオヨビソウチ - Google Patents

ロウカクロムサンヨウエキノサイセイシヨリホウホウオヨビソウチ

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JPS5839916B2
JPS5839916B2 JP15774675A JP15774675A JPS5839916B2 JP S5839916 B2 JPS5839916 B2 JP S5839916B2 JP 15774675 A JP15774675 A JP 15774675A JP 15774675 A JP15774675 A JP 15774675A JP S5839916 B2 JPS5839916 B2 JP S5839916B2
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C22/00Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
    • C23C22/86Regeneration of coating baths

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は隔膜電解方式による老化クロム酸浴液の再生処
理方法及びその装置に関する。
従来、例えば、クロムめつき浴液は、長時間使用するに
つれて、他のめつき浴液の持込み、被めっき物表面から
の金属溶出、鉄陽極の使用による鉄の溶解等がおこり、
これによって、クロムめつき浴液中に銅、亜鉛、鉄、ニ
ッケル、アルミニウム等の金属イオンが増加、蓄積する
とともに、種種の要因によって3価りロム濃度も増大し
、これら金属イオン濃度と3価りロム濃度との合計量が
一定量(約159/l )を超えると良好なりロムの電
析がおこなわれなくなり、クロムめつき浴液の作用が老
化するため、しばしば液を廃棄しなければならなかった
また、各種金属のクロム酸エツチング液、あるいは亜鉛
やカドミウム等のクロメート処理液なども、クロムめつ
き浴液と同様に各種金属イオン及び3価りロム濃度の増
加、蓄積が生じ、一定期間使用した後にこれらの液を廃
棄する必要があった。
しかし、これらクロムめっき老化液やクロメート処理老
化液等の老化クロム酸溶液もしくはクロム酸廃液を廃棄
する場合、一般に老化クロム酸溶液中のクロム酸濃度は
非常に高いので(例えばクロムめっき老化液中のクロム
酸(CrO2)濃度は通常200〜300g/lにも達
する)、還元中和沈殿法等の通常のクロム酸廃液処理法
によって処理することが困難であり、従って、老化クロ
ム酸溶液中の金属イオン及び3価クロムの除去をおこな
って、再度使用可能なりロム酸溶液として再生処理する
ことが強く要望されていた。
このため、従来より、老化クロム酸溶液を隔膜電解方式
によって再生処理する方法が多く提案されてきたか、従
来の隔膜電解法による老化クロム酸溶液の再生処理方法
は非常に能率が悪く、実用上程々の不都合があった。
すなわち、従来公知の隔膜電解法は、電解槽内を隔膜に
よって陽極室と陰極室とに区分し、陽極室内に老化クロ
ム酸溶液を供給し、かつ陰極室内にクロム酸塩類の溶液
もしくはアルカリ性のクロム酸溶液を供給して連続電解
をおこなうか、あるいは、これとは逆に、陰極室内に老
化クロム酸溶液を供給し、また陽極室内にクロム酸溶液
を供給して連続電解をおこない、老化クロム酸溶液を再
生しようとするものであった。
しかるに、前者の陽極室内に老化クロム酸溶液を供給す
る方式は、陽極室内の老化クロム酸溶液中の3価クロム
を電解酸化によって6価クロムに変え、3価クロムを除
去するとともに、金属イオン不純物を隔膜を通って陰極
室液中に移行せしめ、これにより老化クロム酸晦液から
金属イオン不純物を除去しようとするものであるが、こ
の方法は陽極室の金属イオンが隔膜を通って陰極室に移
動する速度が非常に遅いため、長時間の電解をおこなわ
なければならず、金属不純物除去が容易におこなわれず
、陽極室内の老化クロム酸溶液中にかなりの金属不純物
が残存する等の不都合が生じ、効果があがらず、能率的
に老化クロム酸溶液の再生処理をおこなうことができな
かった。
また、後者の陰極室内に老化クロム酸溶液を供給する方
式は、陰極室の老化クロム酸溶液中のクロム酸を隔膜を
通って陽極室に移動させ、陽極室でクロム酸を回収し、
陰極室内の老化クロム酸溶液中のクロム酸濃度を減少さ
せるとともに、陰極室の6価クロム(クロム酸)を3価
クロムに還元し、同時にpHを上昇させ、これによって
陰極室内の金属イオンを不溶生成物として沈殿形成させ
て除去する方法であるが、この方法は、陰極室内のクロ
ム酸の3価クロムへの還元に基因してクロム酸クロム錯
体が生成し、しかもこのクロム酸クロム錯体の生成は連
続的なカソード反応によって飽和状態になるまで抑制さ
れずに増大するため、クロム酸クロム錯体の増大につれ
て陰極室液の粘度が上がり、液抵抗が大きくなって通電
性が著しく低下し、同時に陰極極板面に析出物が付着す
るために更に通電性が低下し、このため、クロム酸の陽
極室への電解透析率が非常に低下するので、能率的に老
化クロム酸溶液の再生、回収をおこなうことができなか
った。
しかもこの方法においては、陰極室液中にはクロム酸ク
ロム錯体を主体とする3価クロムが多量に含まれている
ため、電解終了後沈殿物を分離した陰極室液をそのまま
再生液として利用することはできず、再生利用すること
はできず、再生利用するためにはこの陰極室液を陽極室
に移し、含有されている3価クロムを6価クロムに酸化
しなければならず、非常に面倒であった。
このように、従来の隔膜電解方式による老化クロム酸溶
液の再生処理方法は能率が悪く、かつ操作も面倒であり
、このため容易かつ確実に、しかも能率的に老化クロム
酸溶液を再生処理する方法が要望されていた。
本発明者は従来の欠点を除去し、上記要望に応じるべく
鋭意研究、実験を重ねた結果、本発明をなすに至ったも
ので、本発明の目的とするところは、金属イオン及び3
価クロム等の不純物を含有する老化クロム酸溶液から、
容易かつ確実に、しかも能率的に有効成分のクロム酸を
回収し、また金属イオンや3価クロム等の不純物を不溶
生成物等として分離除去し得、効率よく老化クロム酸溶
液の再生をおこなうことができて実用上有効に利用し得
る老化クロム酸溶液再生方法及びその装置を提供するこ
とにある。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明する
図中1は適宜なる材料により形成された電解槽で、この
電解槽1内に共有室2が形成されている。
この共有室2内には、耐酸化性かつ耐酸・耐アルカリ性
の素焼あるいは合成樹脂膜等の隔膜によって有底筒状に
形成された2個の隔膜体3,4がそれぞれ所定間隔離間
して配設されており、一方の隔膜体3内に陽極室5が形
成されているとともに、他方の隔膜体4内に陰極室6が
形成され、これら陽極室5と陰極室6とは隔膜によって
上記共有室2とそれぞれ仕切られており、また共有室2
よりも比較的小容積にそれぞれ形成されている。
上記共有室2内には、鉛合金、鉄鋼、チタニウム等によ
って板状に形成された所定数のカソード電極7が上記陽
極室5側に、また鉛合金や二酸化鉛等によって板状に形
成された所定数のアノード電極8が、上記陰極室6側に
互にそれぞれ所定間隔ずつ離間して配設されており、ま
た上記陽極室5内には、上記カソード電極7と対向して
、鉛合金等の板状のアノード電極9が所定数配設され、
かつ上記陰極室6内に、上記共有室2のアノード電極8
と対向して、鉛合金や鉄鋼等の板状のカソード電極10
が所定数配設されており、各電極7,8゜9.10の各
上端部は各室2,5,6内にそれぞれ供給される電解液
の液面上方に突出しているとともに、各下端部は各室2
,5,6内の底部近傍にそれぞれ配置されている。
上記電解槽1の外部には2台の直流電源がそれぞれ設置
され、一方の直流電源11のプラス側端子を上記陽極室
5のアノード電極9と電導体13により接続し、またマ
イナス側端子を上記共有室2のカソード電極7と電導体
14により接続するとともに、他方の直流電源12のプ
ラス側端子を上記共有室2のアノード電極8と、またマ
イナス側端子を上記陰極室6のカソード電極10と電導
体15,16によってそれぞれ接続し、上記両電源lL
12から各電極7と9及び8と10間にそれぞれ所定の
電圧を印加できるようになっている。
また、上記電解槽1の外部には、共有室液貯槽17、陽
極室液貯槽18、及び陰極室液貯槽19がそれぞれ設置
され、これら各貯槽17,18,19内の各下部側に一
端部が配置された供給配管20,21,22の他端部を
ポンプ23,24,25をそれぞれ介して上記共有室2
、陽極室5、陰極室6内の各底部側の液循環のおこなわ
れ易い位置にそれぞれ配置し、上記各供給配管20,2
1,22の他端部に、上記各室2,5,6とそれぞれ連
通する共有室液流入口26、陽極室流入口27、陰極室
液流入口28をそれぞれ形成し、上記各貯槽17,1B
19内の各電解液を各ポンプ23.24.25により上
記各配管20.21.22を経て、上記各流入口26.
27.28から各室2,5,6内にそれぞれ供給できる
ようになっている。
そして、上記電解槽1及び上記両隔膜体3,4の各側部
上部側に、互にほぼ同一水面上に位置して、上記各室2
,5,6とそれぞれ連通ずる共有室液流出口29、陽極
室液流出口30、陰極室液流出口31がそれぞれ形成さ
れ、これら各流出口29 、30 。
31に排出配管32,33,34の一端部をそれぞれ連
結するとともに、各排出配管32 、33 。
34の他端部を上記各貯槽17,18,19内の上部側
にそれぞれ配置し、上記各室2,5,6内の電解液が上
記各流出口29,30,31から各配管32,33,3
4を経て、自然落下的に各貯槽17,1B、19内にそ
れぞれ環流されるようになっており、上記各室2,5,
6内にそれぞれ供給される各電解液の液面がほぼ同一に
保たれ、各室2,5,6内に液面の落差が生じて、互に
各電解液がまじり合わないようになっている。
次に、上記のごとく構成した老化クロム酸藩液再生処理
装置の使用方法、及び老化クロム酸躊液の再生処理方法
につき説明する。
まず、電解液として共有室2内に金属イオン不純物及び
3価クロムを多量に含有する老化クロム酸陪液例えば濃
厚クロムめっき廃液を供給するとともに、陽極室5内に
金属不純物を含まない所定濃度の無水クロム酸醇液を供
給し、更に陰極室内に希薄な老化クロム酸鼎液、例えば
濃厚クロムめっき廃液を所定濃度に希釈したもの、ある
いはクロムめっき後の水洗廃液を供給し、また、共有室
液貯槽17、陽極室液貯槽18、及び陰極室液貯槽19
に上記と同様な老化クロム酸溶液、金属不純物を含まな
い無水クロム酸尋液、及び希薄な老化クロム酸溶液をそ
れぞれ供給する。
そして、共有室液貯槽17内の液を、ポンプ23により
、供給配管20を経て、共有室液流入口26より共有室
2内に連続的に供給し、また、共有室液を共有塞流出口
29から排出配管32により上記共有室液貯槽17内に
連続的に環流させ、共有室液(老化クロム酸溶液)が上
記共有室2と共有室液貯槽17との間を循環するように
し、同様にポンプ24.25をそれぞれ始動して、陽極
室液(金属不純物を含まない無水クロム酸晦液)が上記
陽極室5と陽極室液貯槽18との間を循環するようにす
るとともに、陰極室液(希薄な老化クロム酸溶液)が上
記陰極室6と陰極室液貯槽18との間を循環するように
する。
次に、両直流電源11,112により陽極室5のアノー
ド電極9と共有室2のカソード電極7との間、及び共有
室2のアノード電極8と陰極室6のカソード電極10と
の間に所定の電圧をそれぞれ印加して所定電流密度で、
温度40〜60°Cにおいて連続電解をおこなう。
そうすると、一方では、上記陽極室5のアノード電極9
と共有室2のカソード電極7との間に一方の直流電源1
1によって印加された電圧により、陽極室5内に酸素が
発生するとともに、共有室2のカソード電極7近傍にお
いて、共有室2内の老化クロム酸溶液中のクロム酸イオ
ン(6価クロム)の一部が還元されて3価クロムが生成
し、かつ水素が発生する。
また、上記カソード電極7上に金属クロムの析出物も電
着するが、電着量はわずかであり、クロム電析はほとん
どおこなわれない。
そして、このような電極反応の進行と同時に、上記老化
クロム酸溶液中のクロム酸イオンの一部は、このイオン
がアニオンとして液中に存在しているため、共有室2か
ら隔膜体3を通過して陽極室5内に電解透析される。
この際、上記老化クロム酸溶液中の金属不純物と3価ク
ロムはカチオンとして存在しているから、上記隔膜体3
を通過して陽極室5内に移行することはなく、シかも、
陽極室液は金属不純物を含有しておらず、また、3価ク
ロムが含有されていてもこれは6価クロム(クロム酸)
に酸化され、従って、連続電解によって陽極室5内に金
属不純物や3価クロムの含まない濃縮されたクロム酸藩
液が回収される。
また、他方では、上記共有室2のアノード電極8と陰極
室6のカソード電極10との間に他方の直流電源12に
よって印加された電圧により共有室2のアノード電極8
近傍において、上記老化クロム酸溶液中の3価クロムの
一部が酸化されて6価クロム(クロム酸イオン)が生成
し、かつ酸素が発生するとともに、陰極室6において、
希薄老化クロム酸中のクロム酸イオンの一部の還元によ
る3価クロムの生成が生じ、かつ水素が発生する。
そして、これと同時に陰極室6内の希薄老化クロム醸酵
液中のクロム酸イオンが隔膜体4を通過して共有室2内
に電解透析するとともに、共有室2の老化クロム酸溶液
中の金属イオン及び3価クロムの一部が上記隔膜体4を
通過して陰極室6内に電解透析され、従って、上記老化
クロム醸酵液中の金属イオンか陰極室6内に移行するこ
とにより、また3価クロムか電解酸化され及び陰極室6
内に移行することにより、上記老化クロム酸溶液中から
金属イオン及び3価クロムが漸次除去されて、それらの
濃度が低下していく。
また、上記陰極室6内は、上記したように、そのカソー
ド電極10の電極反応は還元反応であるため、クロム酸
の一部が3価クロムに還元され、更にクロム酸クロム錯
体が形成されるとともに、上記陰極室6内のクロム酸濃
度は希薄であり、しかも電解の進行に伴ってクロム酸イ
オンが共有室2に電解透析され、クロム酸濃度が更に低
下するので、上記陰極室6内ではかなり多量の水素が発
生し、このため、陰極室液のpHは酸性からアルカリ性
に容易に変化し、金属イオンの不溶生成物の形成し易い
雰囲気となる。
従って、共有室2から陰極室6内に移行してきた金属イ
オン及び3価クロムは水酸化物に変化し、電極の還元作
用及びクロム酸クロムとの共析共沈反応により、金属イ
オン及び3価クロムは沈殿し、分離しやすい不冶性或物
として陰極室液より容易に分離される。
このようにして連続電解がおこなわれるが、この際、共
有室2内においては互に直流電源11゜12の異なるカ
ソード電極7とアノード電極8とが共存し、カソード電
極7では6価クロムの3価クロムへの還元がおこなわれ
るとともに、アノード電極8では3価クロムの6価クロ
ムへの酸化がおこなわれる。
しかし、一般には6価クロムの3価クロムへの還元より
も3価クロムの6価クロムへの酸化の方がアノード電極
8に生じる過酸化鉛の解媒作用により容易におこなわれ
、また、両直流電源11.12の電圧の印加を適当に調
整することにより、共有室液中の3価クロムの量を容易
に調整することができ、従って共有室液中の3価りロム
濃度の増加を抑制し、クロム酸クロム錯体の生成を抑止
し、共有室液の液抵抗を小さくして通電性を良好に保つ
ことができるから、陽極室5のアノード電極9と共有室
2のカソード電極7との間に電流を順調に流すことがで
き、このため、共有室液(老化クロム酸躊液)中のクロ
ム酸イオンが効率よく共有室2から陽極室5に電解透析
され、しかも一般にクロム酸イオンが隔膜を通ってカチ
オン雰囲気方向に移行する速度はかなり早いので、クロ
ム酸イオンは共有室2から陽極室5に容易かつ迅速に移
行し、クロム酸は順調に陽極室5に回収される。
なお、陽極室5内に供給されるクロム酸溶液の濃度は特
に限定されず、いずれの濃度においても電解により共有
室液中のクロム酸イオンの電解透析がおこなわれるか、
共有室液中のクロム酸濃度よりも低い濃度に保った方が
濃度差にもとすくクロム酸イオンの拡散が生じ、より効
率的に共有室液中のクロム酸イオンの陽極室内への移行
がおこなわれる。
しかし、あまり陽極室液中のクロム酸濃度を低くすると
、陽極室5のアノード電極9と共有室2のカソード電極
7との間の電気の流れが悪くなるから、これら全ての事
情を考慮して陽極室5内のクロム酸濃度を適宜範囲に保
つ。
また、陰極室6内に供給される電解液は、酸性の状態に
おいても、金属イオンや3価クロムを不溶生成物として
陰極室液と容易かつ確実に分離することができるが、陰
極室液に水酸化アルカリやアルカリ塩等を加えた中性も
しくはアルカリ性の状態のものを使用してもよく、この
場合においても、金属イオンや3価クロムを不溶生成物
として容易かつ確実に除去することができる。
なお、金属イオンの不溶生成物は通常陰極室6内に生成
されるか、共有室液中のクロム酸濃度がかなり低下した
場合には、共有室2内においても同様の不溶生成物が形
成される。
電解温度は、一般に高い方が液の通電性が良好になるか
らできるだけ高温の方が好ましいが、装置全体の耐熱度
等を考慮して通常40〜60°Cの範囲で行なう。
しかし、室温においても操作することは可能であり、ま
た操作中の液の温度上昇が著しい場合に、適当な冷却装
置により、液を適宜冷却するようにしてもよい。
更に、陽極室5のアノード電極9と共有室2のカソード
電極7との間及び共有室2のアノード電極8と陰極室6
のカソード電極10との間にそれぞれ印加される電圧値
は適宜な値とすることができる。
しかし、一般的に金属イオンが隔膜を通過して、アノー
ド側からカソード側に移行する速度は遅いからかなりの
電圧を印加しても、共有室液中に金属イオンとして残留
し易い。
従って、共有室2のアノード電極8と陰極室6のカソー
ド電極10との間に大電圧を印加して、いたずらに電力
を消耗させるよりも、この間の電圧値を低くして電解を
おこない、金属イオンの残留量が多くなり、かつクロム
酸量が減少し、クロム酸が希薄になった共有室液を、共
有室2から陰極室6に移し、隔膜電解をおこなって金属
イオンを不溶生成物として沈殿させた方が経済的であり
、クロム酸の回収と金属イオンの分離を更に促進するこ
とができる。
なお、上記実施列は、各電解液を各室2,5゜6と各貯
槽17,1B、19との間をそれぞれ循環させながら電
解しているから、各室2,5.6内の電解液には適度な
攪拌作用が与えられており、このため電解効率が良好に
保たれているとともに、各室2,5,6内の各電解液の
液面は、各電解液の排出口29,30,31がほぼ同一
水平図上に形成されているので、はぼ同一に保たれ、こ
のため各室2,5,6間に液面の落差が生じて各電解液
がまざり合うことがなく、特に共有室2内の老化クロム
酸溶液が陽極室5内に流れこんで、陽極室液を汚染する
ことがなく、従って、陽極室5においてクロム酸をきれ
いな状態で確実に回収できる。
また、各派を電解槽とこの電解槽の外部に設置した各貯
槽間を循環するようにしているから、比較的小容積の電
解槽においても、そして、各室2.5,6が小容積に形
成されている場合においても、かなり大容量の老化クロ
ム酸溶液を処理することができて便利である。
なお、このような各派の連続循環において、単に各派を
連続循環させるだけでは、連続電解の進行につれて、共
有室液のクロム酸濃度が陽極室5へのクロム酸イオンの
電解透析により、漸次減少し、クロム酸が希薄になるの
で、クロム酸イオンの電解透析効率が低下し、クロム酸
の回収効率が悪くなるため、共有室に老化クロム酸溶液
を連続的に補充し、共有室液中のクロム酸濃度をほぼ一
定に保って電解をおこなうようにすることもでき、これ
により電解効率及び電解透析効率を低下させることなく
電解し、より効率的にクロム酸の回収をおこなうことが
できるとともに、共有室液中の金属不純物量が増加する
ため、これら金属不純物を比較的迅速に陰極室内に移行
させることができ、効率よく金属不純物を除去すること
ができる。
更に陽極室液及び陰極室液も電解中に適宜槽外に抜出し
、あるいは補充する等して所定濃度に維持し、効率よく
電解をおこなって、老化クロム酸溶液の連続的かつ能率
的な再生処理操作をおこなうことができる。
なお、上記実施例では、陽極室と陰極室とをそれぞれ一
室ずつ設けるようにしたが、これに限られることはなく
、陽極室と陰極室とをそれぞれ複数室設けて、能率よく
クロム酸の回収と金属不純物の除去をおこなうことがで
き、また、共有室内に有底筒状の隔膜体によって陽極室
と陰極室を形成せず、電解槽内を横方向に沿って隔膜に
より3つの室に仕切り、中間室に共有室を形成するとと
もに、一端側の室に陽極室、他端側の室に陰極室をそれ
ぞれ形成するようにしてもよく、各室の形状、配置等を
適宜変更できる。
また共有室や陰極室の底部にスラッジ排出口を設けて、
共有室や陰極室に生成した不着生成物を連続的に槽外に
抜出すこともでき、更に老化クロム酸溶液の再生処理操
作を各室に各所定液を連続的に供給、循環させず、回分
式におこなうこともでき、また、陰極室に希薄老化クロ
ム酸溶液を供給するようにしたが、希薄酸液及び老化酸
液に限られることはなく、その他の構成についても本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差支えない。
本発明は以上説明したように、電解槽内に共有室を形成
するとともに、この共有室と隔膜によって仕切られる陽
極室及び陰極室をそれぞれ形成し、上記共有室に老化ク
ロム酸溶液、陽極室に金属不純物を含まないクロム酸溶
液、及び陰極室にクロム酸溶液をそれぞれ供給し、電解
槽外に設置した2台の直流電源の一方の電源により、上
記陽極室に配設したアノード電極と共有室に配設したカ
ソード電極との間に電圧を印加するとともに、他方の電
源により共有室に配設したアノード電極と陰極室に配設
したカソード電極との間に電圧を付加して連続電解をお
こなうようにしたから、一方において共有室内の金属イ
オンや3価クロム等の不純物を含有する老化クロム酸溶
液中のクロム酸イオンは隔膜を通って迅速に陽極室内に
電解透析され、陽極室でクロム酸が確実に回収され、他
方において金属イオンや3価クロムは隔膜を通って陰極
室内に電解透析されて老化クロム酸溶液中の金属イオン
や3価クロムが除去され、共有室内に供給された老化ク
ロム酸溶液の再生処理を確実におこなうことができると
ともに、共有室に互に異なる電源に接続されたアノード
電極とカソード電極とを配設し、互に独立に電圧を付加
できるように構成しであるため、これら電源による電圧
値を適宜調整することにより、共有室液中の3価クロム
量を容易に調節し得、3価クロムの増大、クロム酸クロ
ムの生成等に基ずく共有室液の電導度の低下を確実に抑
止し、陽極室へのクロム酸イオンの電解透析効率が低下
する等の不都合が生じることなく、効率よくクロム酸イ
オンの陽極室への移行、金属イオンや3価クロムの陰極
室への移行をおこなわせることができ、しかもカソード
方向に動く金属イオン、3価クロムの移動速度よりもア
ノード方向に動くクロム酸イオンの移動速度が極めて早
いということを有利に利用し、有効成分であるクロム酸
を陽極室において回収するようにしたから、隔摺電解に
よりクロム酸を容易かつ迅速に、しかも能率的で、経済
的に回収し得、その再利用を有効にはかることができ、
更に、金属イオン等のカチオン不純物を共有室とは別の
陰極室を設け、ここで除去するようにしたから、これら
カチオン不純物を小藩生成物として容易かつ確実に除去
することができ、また、装置の構造も簡単で安価に製作
し得る等の利点がある。
実施例 陽極室と共有室との隔膜に素焼を用い、陰極室と共有室
との隔膜に四フッ化エチレン樹脂を用い、陽極室容積2
11陰極室容量を21.及び共有室容量を84にそれぞ
れ形成した上記のごとき老化クロム酸溶液再生処理装置
を使用し、第1表に示した紐取の共有室液、陽極室液、
及び陰極室液をそれぞれ使用して、連続電解をおこない
、各液を循環させながら老化クロム酸晦液の再生処理を
おこなった。
100時間電解後の各室の液組成変化を第2表に示す。
なお、試験条件は以下の通りであった。
共有室液(老化クロム酸溶液の液量):111陽極室液
(無水クロム酸溶液)の液量:164陰極室液(無水ク
ロム酸に苛性ソーダを加えた溶液)の液量:51 陽極室のアノード電極と共有室のカソード電極間の電圧
、電流:10〜12V、30〜80A(電極面積比約1
:2) 共有室のアノード電極と陰極室のカソード電極間の電圧
、電流:4〜5■、5〜10A(電極面積比約2=1) 各アノード電極の材質:5多アンチモン鉛合金各カソー
ド電極の材質:18−8ステンレス鋼電解温度
=50〜60°C*電解時間 :100時間 上表に示されたように、共有室液(老化クロム酸溶液)
中のクロム酸イオンはほとんど陽極室に移行し、クロム
酸を有効に回収することができた。
また、共有室液中の3価クロムもほとんど除去され、金
属イオンも沈殿としてほとんど除去され、共有室液及び
陰極室液中にはこれら金属イオンのの含有がほとんどな
い状態に変化した。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の装置の一実施例を示す概略図である。 1・・・・・・電解槽、2・・・・・・共有室、3,4
・・・・・・隔膜体、5・・・・・・陽極室、6・・・
・・・陰極室、7・・・・・・共有室のカソード電極、
8・・・・・・共有室のアノード電極、9・・・・・・
陽極室のアノード電極、10・・・・・・陰極室のカソ
ード電極、11,12・・・・・・直流電源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電解槽室内に形成された共有室内に老化クロム酸溶
    液を供給するとともに、この共有室と隔膜によって仕切
    られる陽極室内に金属不純物を含有しないクロム酸酸液
    を供給し、かつ上記共有室と隔膜によって仕切られる陰
    極室内にクロム酸溶液を供給し、上記電解槽の外部に2
    台の直流電源を設置し、その一方の直流電源のプラス側
    端子を上記陽極室内に配設したアノード電極と接続し、
    マイナス側端子を上記共有室内に配設したカソード電極
    と接続し、上記一方の電源によりこれら電極間に電圧を
    印加するとともに、他方の直流電源のプラス側端子を上
    記共有室内に配設したアノード電極と接続し、マイナス
    側端子を上記陰極室内に配設したカソード電極と接続し
    、上記他方の電源によりこれら電極間に電圧を印加し、
    連続電解をおこなって、老化クロム酸晦液中のクロム酸
    イオンを上記陽極室内に電解透析してクロム酸を回収し
    、かつ金属イオンを上記陰極室内で除去するようにした
    ことを特徴とする老化クロム酸酸液の再生処理方法。 2 電解槽内に共有室を形成するとともに、この共有室
    と隔膜によって仕切られる陽極室及び陰極室をそれぞれ
    形成し、上記共有室内にカソード電極とアノード電極と
    をそれぞれ配設し、かつ上記陽極室内にアノード電極、
    及び上記陰極室内にカソード電極をそれぞれ配設し、上
    記電解槽の外部に2台の直流電源を設置し、一方の直流
    電源のプラス側端子を上記陽極室のアノード電極に接続
    し、かつマイナス側端子を上記共有室のカソード電極に
    接続するとともに、他方の直流電源のプラス側端子を上
    記共有室のアノード電極に接続し、かつマイナス側端子
    を上記陰極室のカソード電極と接続して、上記両直流電
    源により、上記陽極室のアノード電極と共有室のカソー
    ド電極との間、及び上記共有室のアノード電極と陰極室
    のカソード電極との間に互に独立して電圧を印加し、上
    記共有室内に供給された老化クロム酸溶液、上記陽極室
    内に供給された金属不純物を含有しないクロム酸溶液、
    及び上記陰極室内に供給されたクロム酸酸液を連続電解
    するようにしたことを特徴とする老化クロム酸溶液再生
    処理装置。
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DE3829123A1 (de) * 1988-08-27 1990-03-01 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von alkalidichromaten und chromsaeure
DE3829122A1 (de) * 1988-08-27 1990-03-01 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von alklidichromaten und chromsaeure
JP5159851B2 (ja) * 2010-09-28 2013-03-13 株式会社中央製作所 エッチング液電解再生装置

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