JPS5838222Y2 - 配管支持装置 - Google Patents
配管支持装置Info
- Publication number
- JPS5838222Y2 JPS5838222Y2 JP4469780U JP4469780U JPS5838222Y2 JP S5838222 Y2 JPS5838222 Y2 JP S5838222Y2 JP 4469780 U JP4469780 U JP 4469780U JP 4469780 U JP4469780 U JP 4469780U JP S5838222 Y2 JPS5838222 Y2 JP S5838222Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- wall layer
- saddle
- support
- subsidence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は配管支持装置の考案に係り、壁層を貫通して設
定される配管において地盤沈下などに対し当該配管に無
理のない変形を与え損傷することを適切に防止し得る支
持装置を提供しようとするものである。
定される配管において地盤沈下などに対し当該配管に無
理のない変形を与え損傷することを適切に防止し得る支
持装置を提供しようとするものである。
地下に配装される管路は適宜に固定構造物の壁層などを
貫通させて設置されることは周知の通りであり、それに
よって目的構造物内に管路を導入することができ、又既
設の固定構造物を貫通させて直線状の有利な配管施工を
なすことができる。
貫通させて設置されることは周知の通りであり、それに
よって目的構造物内に管路を導入することができ、又既
設の固定構造物を貫通させて直線状の有利な配管施工を
なすことができる。
ところがこのようにして設定された配管系において地盤
沈下などが発生した場合に固定構造物の壁層に対する貫
通固定部分に過大な応力が集中し結果として座屈等の大
変形を発生したり、或いは亀裂発生、破断を見る。
沈下などが発生した場合に固定構造物の壁層に対する貫
通固定部分に過大な応力が集中し結果として座屈等の大
変形を発生したり、或いは亀裂発生、破断を見る。
即ち鋼管等のこの種管路材は塑性域での変形能がそれな
りに高いものであるとしても、該管路が単に固定構造物
壁層を貫通したままであると、その一部に伸びが集中し
管路材全体において均等に変形することなく、この伸び
などが集中した部分において太ぎな変形が発生し、破断
を見る。
りに高いものであるとしても、該管路が単に固定構造物
壁層を貫通したままであると、その一部に伸びが集中し
管路材全体において均等に変形することなく、この伸び
などが集中した部分において太ぎな変形が発生し、破断
を見る。
本考案は上記したような実情に鑑み検討を重ねて考案さ
れたものであり、固定構造物の壁層面に対し一般的には
角状又はそれに準じた状態に挿通される上述のような配
管に対し該壁層における配管貫通部の下部に鞍部を一体
的に形成することを提案するものであり、又この鞍部に
おける支持面(上面)端部に傾斜角θが次式、即ち δ θ=r二α・− を 但しγ:ピン固定の場合における配管の撓み角α:係数
であって、1.6〜2.4 t:支持部(壁層面)から地盤沈下量と管体沈下量の等
しくなる点(第1不動帥 までの距離 δ:地盤沈下量 なる関係を満足する傾斜ないし湾曲支持面を形成するも
のである。
れたものであり、固定構造物の壁層面に対し一般的には
角状又はそれに準じた状態に挿通される上述のような配
管に対し該壁層における配管貫通部の下部に鞍部を一体
的に形成することを提案するものであり、又この鞍部に
おける支持面(上面)端部に傾斜角θが次式、即ち δ θ=r二α・− を 但しγ:ピン固定の場合における配管の撓み角α:係数
であって、1.6〜2.4 t:支持部(壁層面)から地盤沈下量と管体沈下量の等
しくなる点(第1不動帥 までの距離 δ:地盤沈下量 なる関係を満足する傾斜ないし湾曲支持面を形成するも
のである。
これを具体的に添付図面に示すものについて説明すると
、第2図に示す通りであり壁層1を貫通させて配管2を
挿通施工するに当って配管2の挿通部下刃に鞍部3を突
設し、該鞍部3の上面に上記したような傾斜角θの支持
面4を形成するものである。
、第2図に示す通りであり壁層1を貫通させて配管2を
挿通施工するに当って配管2の挿通部下刃に鞍部3を突
設し、該鞍部3の上面に上記したような傾斜角θの支持
面4を形成するものである。
斯かる本考案によるものについて更に説明すると前記し
たような壁層1に対する配管2の貫通支持固定方法とし
て壁層1の厚さにおける中間部に線状の支持ラインを環
設して所謂ピン固定をなすならば地盤沈下などに当って
配管2がその支持ライン部分を支点として壁層に対し自
由な角度を採り得ることとなるが、実際の貫通部の構造
として斯様な構造を採用することはシール性や強度など
の観点から殆んど不可能であって配管2を少くとも壁層
1の厚みの実質的全般で完全状態に固定する第2図のよ
うな支持構造を採らざるを得ない。
たような壁層1に対する配管2の貫通支持固定方法とし
て壁層1の厚さにおける中間部に線状の支持ラインを環
設して所謂ピン固定をなすならば地盤沈下などに当って
配管2がその支持ライン部分を支点として壁層に対し自
由な角度を採り得ることとなるが、実際の貫通部の構造
として斯様な構造を採用することはシール性や強度など
の観点から殆んど不可能であって配管2を少くとも壁層
1の厚みの実質的全般で完全状態に固定する第2図のよ
うな支持構造を採らざるを得ない。
然して仮りに前記したピン固定の手法で配管2を壁層1
に支持させた場合において第1図に示すように沈下量δ
の地盤沈下があったならば、この地盤沈下に伴う配管2
の沈下曲線は固定点を原点としたX軸(水平)方向とy
軸(垂直)方向において次の(I)式に示すような関係
が成立することが知られている。
に支持させた場合において第1図に示すように沈下量δ
の地盤沈下があったならば、この地盤沈下に伴う配管2
の沈下曲線は固定点を原点としたX軸(水平)方向とy
軸(垂直)方向において次の(I)式に示すような関係
が成立することが知られている。
7=δ、t−β′10006010.(I)cos
βχ 但し上式において “F[ β:4o1 δ:地盤沈下量 D:管径 E:ヤング率 I:断面二次モーメント t:前記した第1不動点までの距離 そこで本考案では壁層1に対する固定が完全固定条件下
でその配管20曲線を上記した第1図の沈下曲線に近づ
けようとするものであって、第2図に示すような鞍部3
を形威し、該鞍部3の支持面4の形状、寸法を前記(I
)式及び埋設実験の結果からより効果的に決定する。
βχ 但し上式において “F[ β:4o1 δ:地盤沈下量 D:管径 E:ヤング率 I:断面二次モーメント t:前記した第1不動点までの距離 そこで本考案では壁層1に対する固定が完全固定条件下
でその配管20曲線を上記した第1図の沈下曲線に近づ
けようとするものであって、第2図に示すような鞍部3
を形威し、該鞍部3の支持面4の形状、寸法を前記(I
)式及び埋設実験の結果からより効果的に決定する。
蓋しくI)式においてγは、
一βχ dy
y=δt cosβχで\γ2 :β°δx
−O
π 3π
であり、又ここでt=−〜−となることが実2β 4
β 地的に鋼管を用いて検討した夫々の許容歪の場合π
3π の結果で確認され、このことがらβ=0−〜−)4 1 X−=1.6〜2.4×−となり、即ち 1 1 δ θ=r−α・ ・・・・・・・・・
(2)π 3π (但しαニール−であって、上記のように4 1.6〜2.4)となる。
β 地的に鋼管を用いて検討した夫々の許容歪の場合π
3π の結果で確認され、このことがらβ=0−〜−)4 1 X−=1.6〜2.4×−となり、即ち 1 1 δ θ=r−α・ ・・・・・・・・・
(2)π 3π (但しαニール−であって、上記のように4 1.6〜2.4)となる。
なお上記したtは1例として150ASGPの鋼管の場
合において約3mととなるものである。
合において約3mととなるものである。
然して上記したαが1.6より小さいと、第3図に示す
ように鞍部3の端縁に相当した部分(A点)で座屈など
が発生し易いこととなり、反対にαが2.4より大きい
場合においては第4図に示すように第1不動点に相当し
た部分(図示B点)で座屈することとなって折角の鞍部
3突設による効果が適切に得られない。
ように鞍部3の端縁に相当した部分(A点)で座屈など
が発生し易いこととなり、反対にαが2.4より大きい
場合においては第4図に示すように第1不動点に相当し
た部分(図示B点)で座屈することとなって折角の鞍部
3突設による効果が適切に得られない。
又上記したαについては配管2の径りが太きいときには
大とすることが好ましく、反対に管りの小さいときは小
とするものである。
大とすることが好ましく、反対に管りの小さいときは小
とするものである。
更に上記のように欠設された鞍部3の突出長さLはL=
Rsinθ(但しR=曲率半径)、θ=δ α・−で求められるが、溶接並びに防食措置の上で必要
とされる長さとして一般的に500mm程度であるから
上記のようにしてθを決めることにより第2図に示すよ
うな湾曲支持面40半径Rを容易に求め得る。
Rsinθ(但しR=曲率半径)、θ=δ α・−で求められるが、溶接並びに防食措置の上で必要
とされる長さとして一般的に500mm程度であるから
上記のようにしてθを決めることにより第2図に示すよ
うな湾曲支持面40半径Rを容易に求め得る。
即ち上記したような本考案によるとぎは地盤沈下によっ
て地盤の支持力がなくなり配管上部の上載荷重を管のみ
で受けることとなって壁層に対する固定部部分で配管2
に変形が集中することとなるが、この場合において上述
したような鞍部3でその地盤支持力に相当した支持を与
えることとなってその変形集中を防止し、配管2の全般
に変形の分散が得られてその地盤沈下に対処し得るもの
である。
て地盤の支持力がなくなり配管上部の上載荷重を管のみ
で受けることとなって壁層に対する固定部部分で配管2
に変形が集中することとなるが、この場合において上述
したような鞍部3でその地盤支持力に相当した支持を与
えることとなってその変形集中を防止し、配管2の全般
に変形の分散が得られてその地盤沈下に対処し得るもの
である。
以上説明したような本考案によるとぎは壁層に対する固
定手法としては一般的な安全固定を採用した条件下にお
いて地盤沈下が発生した場合においても配管2の延性を
有効に利用して座屈その他を見ることのない適切な支持
関係を形威し得るものであって実用上その効果の大きい
考案である。
定手法としては一般的な安全固定を採用した条件下にお
いて地盤沈下が発生した場合においても配管2の延性を
有効に利用して座屈その他を見ることのない適切な支持
関係を形威し得るものであって実用上その効果の大きい
考案である。
図面は本考案の技術的内容を示すものであって、第1図
はピン固定方式によって壁層に配管を支持し地盤沈下を
生じた場合における配管沈下曲線を示した説明図、第2
図は本考案による支持装置の断面的な説明図、第3図と
第4図は鞍部の湾曲支持面が不適切とされた場合におい
て地盤沈下が発生したときの配管損傷発生状態を夫々示
した説明図である。 然してこれらの図面において、1は壁層、2は配管、3
は鞍部、4はその支持面を示すものである。
はピン固定方式によって壁層に配管を支持し地盤沈下を
生じた場合における配管沈下曲線を示した説明図、第2
図は本考案による支持装置の断面的な説明図、第3図と
第4図は鞍部の湾曲支持面が不適切とされた場合におい
て地盤沈下が発生したときの配管損傷発生状態を夫々示
した説明図である。 然してこれらの図面において、1は壁層、2は配管、3
は鞍部、4はその支持面を示すものである。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 配管の壁層に対する貫通部の下方に鞍部を突設し、該鞍
部の上面に配管貫通孔面に連続して次式の関係を満足し
た湾曲傾斜面を有する支持面を形成したことを特徴とす
る配管支持装置。 δ θ−γ=“を 担し上式における記号は以下の通りである。 θ:支持面端部における傾斜角 α:係数であって、1.6〜2.4 t:支持部(壁層向)から地盤沈下量と管体沈下量の等
しくなる点までの距離 δ:地盤沈下量
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4469780U JPS5838222Y2 (ja) | 1980-04-04 | 1980-04-04 | 配管支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4469780U JPS5838222Y2 (ja) | 1980-04-04 | 1980-04-04 | 配管支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56146181U JPS56146181U (ja) | 1981-11-04 |
JPS5838222Y2 true JPS5838222Y2 (ja) | 1983-08-29 |
Family
ID=29639914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4469780U Expired JPS5838222Y2 (ja) | 1980-04-04 | 1980-04-04 | 配管支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5838222Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014070663A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 可撓配管の耐震構造 |
-
1980
- 1980-04-04 JP JP4469780U patent/JPS5838222Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56146181U (ja) | 1981-11-04 |
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