JPS5838129Y2 - 非常扉用ロック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は非常扉用ロックに関するものである。

本考案の目的とするところは、常時突出状態にあるデッ
ドボルトを把手の操作により扉内に後退させると共に係
止具により該後退位置を保持し、該係止具の押圧により
該テ゛ツドボルトがスプリングにより突出させるように
した非常扉用ロックを提供するにある。

以下本考案の一実施例について図面と共に説明すれば、
Ａは扉（図示せず）の自由端側に設けられる非常扉用ロ
ックであり、前面取付板１ａを有するケース１内にデッ
ドボルト２と、該テ゛ツドボルト２の後端に固着され摺
動自在の支持板３を設け、該支持板３の後端縁３′とケ
ース１の間に設けられたスプリング４によりデッドボル
トを常時突出するように付勢している。

把手（図示せず）の作動軸６は、ケース１内において前
記支持板３と交叉する方向へ摺動自在に設けられると共
にケース１外に一部を突出して臨ませた駆動板７の下側
に形成した孔７ａに係入している。

また駆動板７の上側には駆動ピン７ｂが設けられ、該駆
動ピン７ｂは支持板３の移動許容孔３ａに位置し、該移
動許容孔３ａはテーパー状被駆動部３ａ１とその上部に
おける後退阻止衝合部３ａ２を形成している。

前記支持板３には前端に係止孔３ｂｘを有する軸方向に
細長の係止孔３ｂが設けられ、該係止孔３ｂには係止具
８の軸部８ａが嵌挿し、該軸部８ａの一端に保合頭部８
ｂを形成し、該係合頭部８ｂが支持板３に係合し、また
該係止具８は側面板５との間に設けたコイルバネ９によ
り常時外方へ付勢されている。

上記構成において、把手の作動軸６により駆動板７が引
き下げられたとき、駆動ピン７ｂはテーパー状被駆動部
３ａ１を滑動しながら移動許容孔３ａ内において支持板
３乃至テ゛ツドボルト２をケース１内へ後退させて解錠
する。

この際に係止具８の係合頭部８ａは係入孔３ｂ１に係入
してテ゛ツドボルトの後退位置すなわち解錠位置を保持
する。

而して、次に係止具８を手で押圧すると同時にテ゛ツド
ボルト２はスプリング４によりケース１外に進出する。

施錠時は、室外部からデッドボルト２を操作して破錠し
ようとしても、駆動ピン７ｂが後退阻止衝合部３ａ２の
後端と衝合する位置にあるのでテ゛ラドボルトを外部か
らは移動できず破錠を阻止することができる。

本考案は上記した如くに成るものであるから、非常扉に
おいて突出状態にあるデッドボルトを把手の操作により
直ちに後退させることが出来ると共にその後退状態を保
持し、また施錠時において後退阻止衝合部の後端に駆動
ピンが位置するので破錠行為が阻止される効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る非常扉用ロックの断面図、第２図
は第１図の作動状態図、第３図は第１図のＩＩＩ−ＩＩ
Ｉ線断面図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・デッドボルト、
３・・・・・・支持板、３ａ・・・・・・移動許容孔、
３ａｔ・・・・・・テーパー錠被駆動部、３ａ２・・・
・・・後退阻止衝合部、７ｂ・・・・・・駆動ピン、８
・・・・・・係止具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース内に支持板を固着した移動自在のデッドボルトと
   、支持板に形成した細長の係止孔にスプノングで付勢さ
   れ且つ進退自在の係止具と、該支持板に形成した移動許
   容孔内のテーパー状被駆動部に滑動自在に当接した駆動
   ピンと、該駆動ピンを固着し且つ孔を形成した駆動板と
   、該孔に係入させた把手の作動軸を設け、駆動板が移動
   されてデッドボルトの支持板を解錠位置に後退させたと
   支持板の係止孔に係止具がスプリングの付勢により係入
   して解錠位置を保持すると共にこの保持が解除されたと
   き支持板に形成した後退阻止衝合部の後端に駆動ピンが
   テーパー状ピン駆動部を滑動しながら位置しプツトボル
   トの後退を阻止することを特徴とする非常扉用ロック。