JPS5837395Y2 - 人工腎臓 - Google Patents
人工腎臓Info
- Publication number
- JPS5837395Y2 JPS5837395Y2 JP11974477U JP11974477U JPS5837395Y2 JP S5837395 Y2 JPS5837395 Y2 JP S5837395Y2 JP 11974477 U JP11974477 U JP 11974477U JP 11974477 U JP11974477 U JP 11974477U JP S5837395 Y2 JPS5837395 Y2 JP S5837395Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- module
- hemodialysis
- artificial kidney
- adsorbent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- External Artificial Organs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は人工腎臓に関し、さらに詳しくは、血液透析モ
ジュールと血液吸着モジュールよりなる人工腎臓の構造
に関する。
ジュールと血液吸着モジュールよりなる人工腎臓の構造
に関する。
腎機能及び又は肝機能が損われた人に対し、血液透析及
び又は血液直接吸着による血液浄化処理が行われている
。
び又は血液直接吸着による血液浄化処理が行われている
。
血液透析モジュールは、透析及び限外濾過能をもつ膜を
用いた、キール型、コイル型及び中空糸膜型があるが、
近年は、製造の容易さ及び性能のすぐれる点から、中空
糸膜型の血液透析モジュールが多用されている。
用いた、キール型、コイル型及び中空糸膜型があるが、
近年は、製造の容易さ及び性能のすぐれる点から、中空
糸膜型の血液透析モジュールが多用されている。
血液吸着モジュールは、活性炭、アルミナ等の吸着剤に
血液を直接接触させ、血液中の代謝産物や薬毒物等を吸
着除去するものである。
血液を直接接触させ、血液中の代謝産物や薬毒物等を吸
着除去するものである。
これら血液透析モジュールと血液吸着モジュールを別個
に用意し、直列又は並列に連結して使用することは、す
でに公知である。
に用意し、直列又は並列に連結して使用することは、す
でに公知である。
さらに、該モジュールを一体的に構成した装置も特開昭
52−15195にて提案されている。
52−15195にて提案されている。
特開昭52−15195に示される装置は、血液透析モ
ジュールと血液吸着モジュールが直列的に一体化され、
該両モジュール全体で、血液の人口流路と出口流路は夫
々1ずつ設けられている。
ジュールと血液吸着モジュールが直列的に一体化され、
該両モジュール全体で、血液の人口流路と出口流路は夫
々1ずつ設けられている。
即ち、該装置においては、血液は該両モジュールを直列
的にしか流通できない。
的にしか流通できない。
しかしながら、腎疾患の種類や程度によっては血液透析
と血液吸着を種々の組合せにより行うことが望ましいこ
とが多く、か・る要求に対して、従来の人工腎臓は十分
に応することができなかった。
と血液吸着を種々の組合せにより行うことが望ましいこ
とが多く、か・る要求に対して、従来の人工腎臓は十分
に応することができなかった。
本考案者らは、か・る問題に対して検討の結果本考案を
完成したものである。
完成したものである。
即ち本考案は、中空糸膜を収容してなる血液透析モジュ
ールと吸着剤を収容してなる血液吸着モジュールとが隣
接一体化されてなる人工腎臓であって、該血液透析モジ
ュールと該血液吸着モジュールが夫々独立に血液入口流
路及び出口流路を有することを特徴とする人工腎臓であ
る。
ールと吸着剤を収容してなる血液吸着モジュールとが隣
接一体化されてなる人工腎臓であって、該血液透析モジ
ュールと該血液吸着モジュールが夫々独立に血液入口流
路及び出口流路を有することを特徴とする人工腎臓であ
る。
本考案においては、血液吸着モジュールと一体化する構
造のため、中空糸膜型又はキール型血液透析モジュール
を用いることが好ましい。
造のため、中空糸膜型又はキール型血液透析モジュール
を用いることが好ましい。
該血液透析モジュールに使用される透析膜はセルロース
、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール系、ポリア
クリロニトリル系、ポリメチルメタクリレート系、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリスルホン系、ポリカー
ボネート系、ポリスルホン等各種の素材のものでよく、
その膜厚は5〜50μ程度のものが好ましい。
、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール系、ポリア
クリロニトリル系、ポリメチルメタクリレート系、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリスルホン系、ポリカー
ボネート系、ポリスルホン等各種の素材のものでよく、
その膜厚は5〜50μ程度のものが好ましい。
中空糸膜は、外径が50〜500μ程度が望ましい。
なお後述する理由により、温熱滅菌即ち120℃以上の
温度で水、水蒸気又は生理食塩水の存在下に滅菌処理で
きるセルロース系透析膜、例えば銅アンモニアセルロー
スからの再生セルロース透析膜及びポリスルホン透析膜
を用いるのが特に好ましい。
温度で水、水蒸気又は生理食塩水の存在下に滅菌処理で
きるセルロース系透析膜、例えば銅アンモニアセルロー
スからの再生セルロース透析膜及びポリスルホン透析膜
を用いるのが特に好ましい。
血液吸着モジュールに用いる吸着剤は活性炭、アルミナ
、シリカ、イオン交換樹脂等であるが、ヤシガラ活性炭
、造粒炭及び石油ピッチからのピース状活性炭が好まし
い。
、シリカ、イオン交換樹脂等であるが、ヤシガラ活性炭
、造粒炭及び石油ピッチからのピース状活性炭が好まし
い。
さらにこれらの吸着剤は血液の溶出や凝固を防ぐため、
アルブミン、コロジオン、ゼラチン、親水性ポリ(メタ
)アクリレート等で被覆してもよい。
アルブミン、コロジオン、ゼラチン、親水性ポリ(メタ
)アクリレート等で被覆してもよい。
親水性ポリ(メタ)アクリレート系樹脂により被覆され
たピース状活性炭は、吸着性能及び微粒子の発生が少な
い等の特長があり、特に好ましい吸着剤である。
たピース状活性炭は、吸着性能及び微粒子の発生が少な
い等の特長があり、特に好ましい吸着剤である。
透析膜及び吸着剤は公知の手段によりモジュール化され
る。
る。
例えば沖空糸膜は容器内に収容されその両端部をポリウ
レタン、シリコーン、エポキシ樹脂等の接着剤で液密に
接着される。
レタン、シリコーン、エポキシ樹脂等の接着剤で液密に
接着される。
該接着剤でシールされた端部は、血液の入口流路及び出
口流路に連絡し、また容器には透析液を供給する透析液
の入口流路及び出口流路が設けられる。
口流路に連絡し、また容器には透析液を供給する透析液
の入口流路及び出口流路が設けられる。
キール型血液透析モジュールも同様に公知の方法にて製
造される。
造される。
吸着剤モジュールは、吸着剤が漏出しないようにメツシ
ュ等のフィルターを装着した容器に収容され、該容器に
は血液入口流路と出口流路が設けられる。
ュ等のフィルターを装着した容器に収容され、該容器に
は血液入口流路と出口流路が設けられる。
これら2モジユールが隣接して一体化され、人工腎臓を
構成する。
構成する。
一体化する構造は、並列的又は直列的いずれでもよいが
、直列の場合は圧損失が大となり透析モジュールの後に
吸着モジュールを用いると透水速度が高まり、透水速度
のコントロールが難しく、血液損傷が生じやすいので、
並列の構造が好ましい。
、直列の場合は圧損失が大となり透析モジュールの後に
吸着モジュールを用いると透水速度が高まり、透水速度
のコントロールが難しく、血液損傷が生じやすいので、
並列の構造が好ましい。
第1図は本考案の1例を示す断面図である。
血液透析モジュール1と血液吸着モジュール2は並列的
に一体化されている。
に一体化されている。
容器3には多数の中空糸膜4が収容され、その両端部5
,6は接着剤でシールされている。
,6は接着剤でシールされている。
容器3には血液入口流路7及び出口流路8(逆を含む)
と、透析液の入口流路9及び出口流路10(逆を含む)
が設けられる。
と、透析液の入口流路9及び出口流路10(逆を含む)
が設けられる。
容器11には吸着剤12が収容され、容器の両端部には
フィルター13.14が装着され、血液人口流路15及
び出口流路16(逆を含む)に連絡している。
フィルター13.14が装着され、血液人口流路15及
び出口流路16(逆を含む)に連絡している。
第2図は直列的に一体化した構造の一例を示す。
両モジュールの一体化は、図に示したように一体成形と
して構成する外、独立のモジュールとして作成した後、
両端部又は胴部に適当な結合機構を設けておき、該結合
機構により一体化してもよい。
して構成する外、独立のモジュールとして作成した後、
両端部又は胴部に適当な結合機構を設けておき、該結合
機構により一体化してもよい。
さらには独立のモジュールに熱収縮性チューブを嵌入せ
しめ、該チューブにより両モジュールを固定一体化する
こともできる。
しめ、該チューブにより両モジュールを固定一体化する
こともできる。
以上のように構成された人工腎臓は、滅菌処理されて製
品となる。
品となる。
滅菌方法は、透析膜に対してはその素材によりホルマリ
ン水、エチレンオキサイドガス又はγ線等を用いて行わ
れる。
ン水、エチレンオキサイドガス又はγ線等を用いて行わ
れる。
又吸着剤は上述の滅菌法ではなく温熱滅菌が望ましい。
薬剤を用いると、薬剤は吸着剤に吸着され使用時に血液
に溶出する恐れがあり、又γ線処理も、被覆ポリマーを
分解し溶出せしめる恐れがある。
に溶出する恐れがあり、又γ線処理も、被覆ポリマーを
分解し溶出せしめる恐れがある。
吸着剤の滅菌として湿熱滅菌が望しいことより、透析膜
も湿熱滅菌可能なものであれば、滅菌処理が一工程でで
きる上に透析膜モジュールよりの薬剤の溶出も完全に防
ぐことができて有利である。
も湿熱滅菌可能なものであれば、滅菌処理が一工程でで
きる上に透析膜モジュールよりの薬剤の溶出も完全に防
ぐことができて有利である。
本出願人らは、すでにセルロース系膜においては、意外
にも温熱滅菌可能なもののあることを認めており、本考
案においても、該温熱滅菌可能なセルロース系透析膜を
用いれば、吸着剤と一緒に温熱処理により滅菌できるこ
とを認めた。
にも温熱滅菌可能なもののあることを認めており、本考
案においても、該温熱滅菌可能なセルロース系透析膜を
用いれば、吸着剤と一緒に温熱処理により滅菌できるこ
とを認めた。
か・る理由により、湿熱滅菌可能なセルロース系又はポ
リスルホン系透析膜と、親水性ポリ(メタ)アクリレー
ト系ポリマーで被覆されたピース状活性炭を用いる組合
せは、特に好ましい実施態様である。
リスルホン系透析膜と、親水性ポリ(メタ)アクリレー
ト系ポリマーで被覆されたピース状活性炭を用いる組合
せは、特に好ましい実施態様である。
本考案の装置は、各モジュールが独立して血液の入口流
路及び出口流路を有するから、該流路の連結回路を変更
することにより、 ■ 血液が吸着剤のみを流通する。
路及び出口流路を有するから、該流路の連結回路を変更
することにより、 ■ 血液が吸着剤のみを流通する。
■ 血液が透析膜のみを流通する。
■ 血液を分岐管により分離し、吸着剤と透析膜を同時
に並行して流通する。
に並行して流通する。
■ 血液は吸着剤及び透析膜を順次直列的に流通する。
■ 血液が吸着剤及び透析膜を流通する開始時間又は終
了時間を独立して設定することができ各モジュールの使
用時間を任意に設定できる。
了時間を独立して設定することができ各モジュールの使
用時間を任意に設定できる。
等の流通方法が組み換えられ、人工腎臓として、極めて
多くの使用目的に供することがで゛きる。
多くの使用目的に供することがで゛きる。
第1図及び第2図は本考案による人工腎臓の一例の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
Claims (1)
- 1.透析膜を収容してなる血液透析モジュールと吸着剤
を収容してなる血液吸着モジュールとが隣接一体化され
てなる人工腎臓であって、該血液透析モジュールと該血
液吸着モジュールが夫々独立に血液入口流路及び出口流
路を有することを特徴とする人工腎臓。 2、第1項記載の考案において、温熱滅菌可能な透析膜
を収容した血液透析モジュールと、親水性ポリ(メタ)
アクリレート系樹脂により被覆された活性炭吸着剤を収
容した血液吸着モジュールからなり、該両モジュールが
温熱滅菌処理されてなる人工腎臓。 3、第1項記載の考案において、血液透析モジュールと
血液吸着モジュールが並列的に一体化されてなる人工腎
臓。 4、第1項記載の考案において、血液透析モジュールと
血液吸着モジュールが熱収縮性チューブにより固定一体
化されてなる人工腎臓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11974477U JPS5837395Y2 (ja) | 1977-09-05 | 1977-09-05 | 人工腎臓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11974477U JPS5837395Y2 (ja) | 1977-09-05 | 1977-09-05 | 人工腎臓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5445195U JPS5445195U (ja) | 1979-03-28 |
JPS5837395Y2 true JPS5837395Y2 (ja) | 1983-08-23 |
Family
ID=29075296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11974477U Expired JPS5837395Y2 (ja) | 1977-09-05 | 1977-09-05 | 人工腎臓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5837395Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7436144B2 (ja) * | 2018-12-25 | 2024-02-21 | 旭化成メディカル株式会社 | 被除去成分の吸着・除去機能と透析機能を併せ持つ一体化された血液浄化器 |
-
1977
- 1977-09-05 JP JP11974477U patent/JPS5837395Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5445195U (ja) | 1979-03-28 |
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