JPS5836771Y2 - 固定簡易丁番 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は扉などに固着された状態で柱などの支持物に扉
を容易に装着できる固定簡易丁番に関するものである。

住宅の洋風化が進むにつれて、扉などの建具は引違い式
に代り開閉式が多用されるようになってきた。

一方建具類は工場における量産体制の傾向が強まりつつ
ある。

そのため扉を扉枠や柱などの支持物に装着する丁番も扉
に取り付けて工場出荷する方法が採られている場合が多
い。

これは扉と丁番の取り付は作業の合理化を担ったもので
あるが、取り付は現物で扉枠や柱などの支持物に扉を装
着する場合、扉と支持物や床面との隙間や扉と扉枠との
出入を調整した状態で丁番を支持物に固着しなければな
らないので、丁番の取り付は作業が非常に難しく時間が
かかる問題が残されている。

本考案はこのような問題点を解消するためになされたも
ので、扉などに固着された状態で支持物に極めて容易に
固着できる固定簡易丁番を提供せんとするものである。

本考案の一実施例を示す第１図及び第２図について以下
説明する。

２個の羽根板１及び２の端部に夫々設けられた管部３，
３及び４，４と、両管部３゜４の中央に回動自在な合成
樹脂、金属などからなる短円筒状のリング５とを図のよ
うに合わせて、上下から軸芯６，６を挿通し軸芯６と管
部３を固定すると共に、リング５の中央附近に軸芯６の
軸心線を通る貫通孔８を設けた固定簡易丁番９である。

この場合両軸芯６，６の先端間にはリング５の中央附近
で間隙１０があり、その間隙１０のある個所に貫通孔８
が設けられている。

尚７は軸芯６の頭部、１１及び１２は羽根板１及び２を
扉及び支持物に固着するための固定用穴である。

一実施例の取付簡易丁番９の使用方法を示す第３図につ
いて以下説明する。

固定用穴１２を介して羽根板２をビス止め１３シて、丁
番９を端部に固着された扉１４を、隙間や扉１４と扉枠
１５との出入れを適当に調整しながら扉枠１５に填込ん
だのち、貫通孔８に釘１６を打ち込んで扉枠１５に１番
９を固定する。

次に扉１４を開いて固定用穴１１を介して羽根板１を扉
枠５に装着する。

この場合、扉１４と扉枠１５との隙間や出入れを調整し
た状態で貫通孔８により−まず丁番９を扉枠１５に固定
したので、扉１４を開閉しても調整された隙間や出入れ
が狂うことがなく、羽根板１の扉枠１５へのビス止め１
３′が極めて容易に行なうことか゛できる。

又扉枠１５の幅が第３図の二点鎖線で示す如く広くなっ
たときは、リング５を回動させて貫通孔８を扉枠に垂直
にさせて釘１６を打ち込むと良い。

又扉１４の支持物に対する装着方法によって、リング５
の貫通孔８に挿通した釘１６の支持物に対する角度が色
々変化するが、リング５が回動自在なので如何なる場合
でも支持物に対して釘１６を打ち込むことができる。

本考案は２個の羽根板に設けられた夫々の管部と、該管
部の中央に回動自在な短円筒状のリングとを合わせて上
下から軸芯を挿通固定してなる丁番において、該リング
の中央附近に該軸芯の軸心線を通る貫通孔を設けたこと
を特徴とする固定簡易丁番なので次の作用効果を奏する
。

（１）隙間などを調整された扉に固着された丁番を支持
物に簡易容易に固着できるので、作業能率の改善に役立
つ。

（２）隙間などを調整された扉に固着された丁番を支持
物に正確且つ確実に固着できるので、扉の機能を正常に
長く作動させることができる。

（３）扉の支持物に対する如何なる装着方法に対しても
使用できるので、その汎用性が極めて優れている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る固定簡易丁番の一実施例で、第１図
は丁番を開いた平面図、第２図はＡ−Ａ断面図、第３図
は使用方法の説明のための主要部断面図である。 １．２・・・・・・羽根板、３，４・・・・・・管部、
５・・・・・・リング、６・・・・・・軸芯、８・・・
・・・貫通孔、９・・・・・・固定簡易丁番。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２個の羽根板に設けられた夫々の管部と、該管部の中央
   に回動自在な短円筒状のリングとを合わせて上下から軸
   芯を挿通固定してなる丁番において、該リングの中央附
   近に該軸芯の軸心線を通る貫通孔を設けたことを特徴と
   する固定簡易丁番。