JPS5835597B2 - アルミニウム電解槽の運転方法 - Google Patents
アルミニウム電解槽の運転方法Info
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- JPS5835597B2 JPS5835597B2 JP54064649A JP6464979A JPS5835597B2 JP S5835597 B2 JPS5835597 B2 JP S5835597B2 JP 54064649 A JP54064649 A JP 54064649A JP 6464979 A JP6464979 A JP 6464979A JP S5835597 B2 JPS5835597 B2 JP S5835597B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding
- amplitude
- current
- voltage
- electrolytic cell
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアルミニウム電解槽の運転方法に関するもので
あり、詳しくは電解槽の摺電圧の変動から槽内の溶融ア
ルミニウムの揺動を検知し、これを抑制する方法に関す
るものである。
あり、詳しくは電解槽の摺電圧の変動から槽内の溶融ア
ルミニウムの揺動を検知し、これを抑制する方法に関す
るものである。
特に本発明は溶融アルミニウムの揺動を検知するに際し
、摺電圧の変動に及ぼす摺電流の変動の影響を除去する
方法に関するものである。
、摺電圧の変動に及ぼす摺電流の変動の影響を除去する
方法に関するものである。
アルミニウム電解槽内の溶融アルミニウムの表面が時と
して波打つこと、すなわち揺動を起すことは公知である
。
して波打つこと、すなわち揺動を起すことは公知である
。
この揺動の程度が大きくなると、溶融アルミニウムと陽
極とが接触するに至る。
極とが接触するに至る。
従って揺動が小さいうちにこれを検知して陽極を上昇さ
せ、その鎮静化を図ることが望ましい。
せ、その鎮静化を図ることが望ましい。
溶融アルミニウムが揺動すると、極間距離が変化するの
で摺電圧が変化する。
で摺電圧が変化する。
従って従来は摺電圧の変化から溶融アルミニウムの揺動
の程度を検知することが行なわれていた(%公昭50−
8684参照)。
の程度を検知することが行なわれていた(%公昭50−
8684参照)。
しかし、摺電圧は摺電流が変化しても変化する。
そして摺電流は陽極効果の発生等によりたえず変化して
いるので、摺電圧の変化から溶融アルミニウムの揺動を
検知するには、摺電流の変化の影響を除去することが必
要である。
いるので、摺電圧の変化から溶融アルミニウムの揺動を
検知するには、摺電流の変化の影響を除去することが必
要である。
前述の従来法では、摺電流の変化が一定値より大きいと
きの摺電圧の測定値を棄却して摺電圧の変化の振幅を計
算することによりこの困難を回避していた。
きの摺電圧の測定値を棄却して摺電圧の変化の振幅を計
算することによりこの困難を回避していた。
LかL直ちに明らかなように、この方法では摺電流の変
化許容範囲を小さくすると欠測値が頻出し、計算結果に
対する信頼性が低下する。
化許容範囲を小さくすると欠測値が頻出し、計算結果に
対する信頼性が低下する。
また欠測値を少なくするために摺電流の変化許容範囲を
大きくすると、計算結果に電流変化の影響が混入してく
るのを避けることができない。
大きくすると、計算結果に電流変化の影響が混入してく
るのを避けることができない。
本発明は摺電圧と摺電流とを測定し、この両者から溶融
アルミニウムの揺動に起因する摺電圧又は槽抵抗の変化
を計算することにより、摺電流の影響を除去することを
可能lこしたものである。
アルミニウムの揺動に起因する摺電圧又は槽抵抗の変化
を計算することにより、摺電流の影響を除去することを
可能lこしたものである。
すなわち本発明の要旨は、アルミニウム電解槽の摺電流
と摺電圧とを短い時間々隔で多数回測定すること、両者
の多数回の測定値に基づいて摺電流及び摺電圧の変動の
振幅を算出すること、該摺電流及び摺電圧の変動の振幅
並びに摺電流及び摺電圧の測定値から算出される係数を
用いて電流変動に基づく変動分を除去した摺電圧又は槽
抵抗の変動の振幅の大きさを算出すること、及びこの算
出値に基づいて陽極を昇降させることを特徴とするアル
ミニウム電解槽の運転方法に存する。
と摺電圧とを短い時間々隔で多数回測定すること、両者
の多数回の測定値に基づいて摺電流及び摺電圧の変動の
振幅を算出すること、該摺電流及び摺電圧の変動の振幅
並びに摺電流及び摺電圧の測定値から算出される係数を
用いて電流変動に基づく変動分を除去した摺電圧又は槽
抵抗の変動の振幅の大きさを算出すること、及びこの算
出値に基づいて陽極を昇降させることを特徴とするアル
ミニウム電解槽の運転方法に存する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
説明中の記号の意味は次の通りである。
V°摺電圧
■ 十分長時間にわたるVの算術平均
■:■からの■の偏差
■°摺電流
■°十分長時間にわたるIの算術平均
i:■からの■の偏差
R:槽抵抗
R:十分長時間にわたるRの算術平均
r:RからのHの偏差
Ve l :電解反応に必要な電圧(一定値)(上記の
うちV t V ) I p t t R*及びrは時
間(1)の関数である。
うちV t V ) I p t t R*及びrは時
間(1)の関数である。
)先ずオームの法則により、式(1)が成立する。
式(1)は式(2)のように表現できる。
また、式(1)と同様に式(3ンが成立する。
さらに、r、iはそれぞれR,Iの10%程度の大きさ
であるから、式(2)のriの項を無視すると、式(2
)は式(4)のように変換できる。
であるから、式(2)のriの項を無視すると、式(2
)は式(4)のように変換できる。
式(4)のrIの項は槽抵抗の変化による摺電圧の変動
に対応する量である。
に対応する量である。
これは槽内の溶融アルミニウムの揺動に起因するもので
あるから、これをVosci とすると式(4)は式(
5)のように変換できる。
あるから、これをVosci とすると式(4)は式(
5)のように変換できる。
式(5)からVo s c i の大きさを評価する
には各種の方法を用いることができる。
には各種の方法を用いることができる。
その一つはVosci の自乗平均値すなわち分散を
求める方法である。
求める方法である。
Vo s c iの分散をVa r (Vosci)、
i s vの共分散をCov(i、v)tiの分散を
Vat(i)。
i s vの共分散をCov(i、v)tiの分散を
Vat(i)。
■の分散をVar(v)とすると、式(5)よりここで
Rを最小自乗法により求める。
Rを最小自乗法により求める。
先ず式(5)式(7)の左辺の分散Aを最小にするよう
に百を求める。
に百を求める。
式(8)をRで微分してOとおくと
式(9)において、電流と溶融アルミニウムの揺動とは
独立であると考えられるので、vosci とiとの相
関はOである。
独立であると考えられるので、vosci とiとの相
関はOである。
従って従って式(9)は式(11)のように変換できる
式(11)を式(6)に代入して Va r (vosci )の平方根、すなわちvos
ci の標準偏差をσ7とすると、σ7が振幅に比例す
ると考えられるので、σ、によりvosciの振幅が推
定できる。
式(11)を式(6)に代入して Va r (vosci )の平方根、すなわちvos
ci の標準偏差をσ7とすると、σ7が振幅に比例す
ると考えられるので、σ、によりvosciの振幅が推
定できる。
なお式(12)において、Var(i)が小さいとき、
すなわち摺電流の標準偏差が定格摺電流のほぼ0.5%
以下の場合には、式(12)の代りに式(12’)を用
いるのが好ましい。
すなわち摺電流の標準偏差が定格摺電流のほぼ0.5%
以下の場合には、式(12)の代りに式(12’)を用
いるのが好ましい。
vosciの振幅はスペクトル解析によっても推定する
ことが出来る。
ことが出来る。
前述の式(4)を変形するとここでv、i、rのフーリ
エ変換をFv(f)、 F 1(f)及びF r(f)
とすると(ここにfは周波数である)、百、Tを定数と
して、式(13)より 式(14)において、■は■の算術平均により求めるこ
とができ、百はTとV(Vは■の算術平均により求まる
)から式(3)により求めることができるので、結局F
r(f)を得ることができる。
エ変換をFv(f)、 F 1(f)及びF r(f)
とすると(ここにfは周波数である)、百、Tを定数と
して、式(13)より 式(14)において、■は■の算術平均により求めるこ
とができ、百はTとV(Vは■の算術平均により求まる
)から式(3)により求めることができるので、結局F
r(f)を得ることができる。
なお、周波数の代りに角周波数を用いても全く同様に計
算を行なうことができる。
算を行なうことができる。
このFr(f)の絶対値の二乗であるP r(f)=F
r(f)xFr”(f)は槽抵抗の変動のパワースペ
クトルを表わしている。
r(f)xFr”(f)は槽抵抗の変動のパワースペ
クトルを表わしている。
ここにFr*(f)はFr(f)の共役複素数である。
パワースペクトルPr(f)において、溶融アルミニウ
ムの揺動による槽抵抗の変動は1/20〜1/100H
zの周波数領域にピークを有するので、このピークの大
きさSを求める。
ムの揺動による槽抵抗の変動は1/20〜1/100H
zの周波数領域にピークを有するので、このピークの大
きさSを求める。
このピークの大きさSの平方根は抵抗の変動の振幅に比
例すると考えられるので、これを求めることにより溶融
アルミニウムの揺動による槽抵抗の変動の振幅を推定で
きる。
例すると考えられるので、これを求めることにより溶融
アルミニウムの揺動による槽抵抗の変動の振幅を推定で
きる。
所望ならば、この振幅に■を掛けることによってvos
ciの振幅が求まる。
ciの振幅が求まる。
本発明を実施するには、先ず各電槽毎に摺電流と摺電圧
とを短い時間々隔、通常は0.1〜2.5秒間隔で多数
回測定する。
とを短い時間々隔、通常は0.1〜2.5秒間隔で多数
回測定する。
摺電流は同一給電装置に直列に接続されている一系列の
電槽に対して共通であるから、給電装置の出力電流を摺
電流とし、摺電圧だけを各槽毎に測定すればよい。
電槽に対して共通であるから、給電装置の出力電流を摺
電流とし、摺電圧だけを各槽毎に測定すればよい。
測定された摺電圧と摺電流は、電子計算機による処理が
可能なように、アナログ−ディジタル変換器でディジタ
ル信号化する。
可能なように、アナログ−ディジタル変換器でディジタ
ル信号化する。
このディジタル信号をそのまま用いて本発明方法を実施
することも勿論可能であるが、計算速度の迅速化と計算
精度の向上のために、ディジタル化した信号を前処理し
てから用いるのが好ましい。
することも勿論可能であるが、計算速度の迅速化と計算
精度の向上のために、ディジタル化した信号を前処理し
てから用いるのが好ましい。
例えば前述の分散及び共分散を用いて電流変動の寄与分
を除いた摺電圧の変動の振幅を推定する場合には、下記
のような移動平均を用いるのが好ましい。
を除いた摺電圧の変動の振幅を推定する場合には、下記
のような移動平均を用いるのが好ましい。
ここにa j (J=Ot・・・、J−1)は移動平均
の重みで、単純移動平均のときはa。
の重みで、単純移動平均のときはa。
=a1=・・・:aJ、(\0)である。
移動平均を用いると電解浴中での気泡の運動に起因する
と考えられる1/2〜2Hzの周波数成分の寄与を減少
させることができる。
と考えられる1/2〜2Hzの周波数成分の寄与を減少
させることができる。
Kは摺電圧と摺電流との間の位相差を調整するための定
数である。
数である。
これは摺電流の信号と摺電圧の信号との間では、伝送経
路及び変換器において位相差が生ずる場合があるからで
ある。
路及び変換器において位相差が生ずる場合があるからで
ある。
Kとしては△tを測定の時間々隔としてに△tが位相差
に最も近くなるような整数を選択する。
に最も近くなるような整数を選択する。
移動平均の項数Jは任意であるが、mに等しくすると処
理上便利である。
理上便利である。
ここにmは実際の測定データ数と前処理により得たデー
タ数との比である。
タ数との比である。
上述の前処理の結果、摺電圧と摺電流につきというN個
のデータの組が得られるので、これを用いて前述の分散
及び共分散を計算する。
のデータの組が得られるので、これを用いて前述の分散
及び共分散を計算する。
なお、上述のN及びmは下記の2つの条件を満足するよ
うに定める。
うに定める。
■ 溶融金属の揺動による摺電圧の振動の1周期中に前
処理済データが10個以上あること。
処理済データが10個以上あること。
■ 測定期間が摺電圧の振動の1周期以上であること。
本発明者らはこの方法による摺電流の変動の寄与分を除
いた摺電圧の変動の振幅の推定値の確からしさを、10
7KAの竪型ゼーダーベルグ式電解槽について下記の如
くして確認した。
いた摺電圧の変動の振幅の推定値の確からしさを、10
7KAの竪型ゼーダーベルグ式電解槽について下記の如
くして確認した。
先ず一系列内の数個の電槽について、その摺電圧と摺電
流とを0.5秒間隔で測定し、磁気テープに記録した。
流とを0.5秒間隔で測定し、磁気テープに記録した。
次いで磁気テープのデータを記録紙上にプロットし、記
録紙上で摺電流の変動が小さい時間帯を選び出し、その
時間帯の摺電圧の変動の振幅(=山と谷の差)を記録紙
上で測定した。
録紙上で摺電流の変動が小さい時間帯を選び出し、その
時間帯の摺電圧の変動の振幅(=山と谷の差)を記録紙
上で測定した。
更に摺電流の変動が小さい前後2つの時間帯の摺電圧の
変動の振幅の差が10%以下の部分を選び、その2つの
時間帯で挾まれた摺電流の変動している時間帯について
式(12)を用いて標準偏差σ7を算出した。
変動の振幅の差が10%以下の部分を選び、その2つの
時間帯で挾まれた摺電流の変動している時間帯について
式(12)を用いて標準偏差σ7を算出した。
なお、σ9の算出に当っては前述の移動平均を用い、m
=4 、に=1 、a=1 、J=4とした。
=4 、に=1 、a=1 、J=4とした。
計算に用いたデータの時間帯の長さは2〜3分であり、
これは溶融アルミニウムの揺動周期の2〜3波長分に相
当する。
これは溶融アルミニウムの揺動周期の2〜3波長分に相
当する。
第1図はこの計算結果を図示したもので、横軸は計算に
より求めたσい縦軸はこの時間帯の前後の時間帯の摺電
圧の変動の振幅の算術平均である。
より求めたσい縦軸はこの時間帯の前後の時間帯の摺電
圧の変動の振幅の算術平均である。
第1図から摺電圧の変動の振幅Zとσ7との間になる関
係が成立することがわかる。
係が成立することがわかる。
また第1図は溶融アルミニウムの揺動が単一の正弦波で
あるとした場合に理論的に導かれる関係式 がほぼ成立すること、従って溶融アルミニウムの揺動が
ほぼ正弦波であることを示している。
あるとした場合に理論的に導かれる関係式 がほぼ成立すること、従って溶融アルミニウムの揺動が
ほぼ正弦波であることを示している。
次に前述の測定データを用いて、スペクトル解析により
、摺電流の変動の寄与分を除いた摺電圧の変動の振幅の
推定値を求めた例について以下に説明する。
、摺電流の変動の寄与分を除いた摺電圧の変動の振幅の
推定値を求めた例について以下に説明する。
スペクトル解析によるときには、用いるデータが次の2
つの条件を満足していることが推定の精度を向上させる
点で好ましい。
つの条件を満足していることが推定の精度を向上させる
点で好ましい。
■ データ数が256個以上あること。
■ 測定時間が摺電圧の振動の3周期以上であること。
本発明者らは、前述と同様に前後2つの時間帯の摺電圧
の変動の振幅の差が10%以下の部分を選び、その2つ
の時間帯で挾まれた摺電流の変動している時間帯につい
て、0.5秒毎に測定した時系列データ1024個を前
処理することなく用いて、パワースペクトルPr(f)
を計算した。
の変動の振幅の差が10%以下の部分を選び、その2つ
の時間帯で挾まれた摺電流の変動している時間帯につい
て、0.5秒毎に測定した時系列データ1024個を前
処理することなく用いて、パワースペクトルPr(f)
を計算した。
次いで本電槽の溶融アルミニウムの揺動周期が約55秒
なので45〜65秒の周期の領域にあるパワースペクト
ルPr(f)の最大値を見出し、その最大値を与える周
波数の両側でP r (f)の値がバックグラウンドの
2倍より大きい周波数範囲の数値積分Sを計算した。
なので45〜65秒の周期の領域にあるパワースペクト
ルPr(f)の最大値を見出し、その最大値を与える周
波数の両側でP r (f)の値がバックグラウンドの
2倍より大きい周波数範囲の数値積分Sを計算した。
第2図はこの計算結果を図示したもので横軸は計算によ
り求めたスペクトル強度Sの平方根、縦軸はこの時間帯
の前後の時間帯の摺電圧の変動の振幅の算術平均である
。
り求めたスペクトル強度Sの平方根、縦軸はこの時間帯
の前後の時間帯の摺電圧の変動の振幅の算術平均である
。
第2図より、摺電圧の変動の振幅Zとスペクトル強度の
平方根Vpとの間には なる関係が成立することがわかる。
平方根Vpとの間には なる関係が成立することがわかる。
このことは溶融アルミニウムの揺動が単一の正弦波であ
ると仮定した場合の理論的な関係式と一致しており、溶
融アルミニウムの揺動がほぼ正弦波であることを示して
いる。
ると仮定した場合の理論的な関係式と一致しており、溶
融アルミニウムの揺動がほぼ正弦波であることを示して
いる。
なお上記の例においては時系列データを前処理すること
なく用いてパワースペクトルを算出シたが、場合により
データに適当な前処理、例えば移動平均法による高周波
成分のカット、などを施してからパワースペクトルを算
出することも可能である。
なく用いてパワースペクトルを算出シたが、場合により
データに適当な前処理、例えば移動平均法による高周波
成分のカット、などを施してからパワースペクトルを算
出することも可能である。
本発明においては、上述のようにして求めた電流変動に
基づく変動分を除去した摺電圧の変動に基づいて、陽極
を昇降させて溶融アルミニウムの揺動を鎮静させる。
基づく変動分を除去した摺電圧の変動に基づいて、陽極
を昇降させて溶融アルミニウムの揺動を鎮静させる。
その方法は、摺電圧の変動の振幅が大きくなれば陽極を
上昇させて振幅を小さくするようにし、振幅が小さくな
れば陽極を下降させて槽抵抗を減少させるのを基本とす
る。
上昇させて振幅を小さくするようにし、振幅が小さくな
れば陽極を下降させて槽抵抗を減少させるのを基本とす
る。
その具体的態様の1例を下記に示す。
■ 摺電圧の変動の振幅が30分間に35mV以上上昇
したならば陽極を2u上昇させる。
したならば陽極を2u上昇させる。
■ 50mV以上の振幅が60分間以上継続したならば
陽極を2朋上昇させる。
陽極を2朋上昇させる。
■ 振幅が100mV以上に達したならば、陽極を3m
rIL上昇させる。
rIL上昇させる。
■ 35mV以下の振幅が12時間保たれたならば、陽
極を2闘下降させる(但し設定値以下には下降させない
)。
極を2闘下降させる(但し設定値以下には下降させない
)。
■ 摺電圧が設定値よりも高い状態が48時間以上継続
したならば、警報を発して作業員による対策を指示する
。
したならば、警報を発して作業員による対策を指示する
。
なお、上記のように電圧変動の振幅の算出値をそのまま
用いて陽極を昇降させずにこれに何らかの加工を加えて
、例えば連続する何回かの算出値の平均値を用いて、陽
極を昇降させるようにすることもでき、このような方法
も当然本発明に含まれるものである。
用いて陽極を昇降させずにこれに何らかの加工を加えて
、例えば連続する何回かの算出値の平均値を用いて、陽
極を昇降させるようにすることもでき、このような方法
も当然本発明に含まれるものである。
また、電圧変動の振幅を算出するに際して陽極効果やタ
ッピング、アルミナ供給などの外乱が存在した場合には
、当然にその算出値は信頼性の乏しいものであり、棄却
しなければならない。
ッピング、アルミナ供給などの外乱が存在した場合には
、当然にその算出値は信頼性の乏しいものであり、棄却
しなければならない。
以上詳細に説明したように、本発明によれば摺電圧と摺
電流との両者の測定値を基に溶融アルミニウムの揺動の
振幅を推定するので、摺電流が変化してもその影響を受
けないという利点がある。
電流との両者の測定値を基に溶融アルミニウムの揺動の
振幅を推定するので、摺電流が変化してもその影響を受
けないという利点がある。
第1図は107KAの竪型ゼーダーベルグ式電解槽にお
いて、摺電流および摺電圧の分散及び共分散を用いて算
出した電圧変動の振幅の標準偏差σ9と、記録紙上で求
めた電圧変動の振幅Zとの関係を示す図である。 第2図は同じ(107KAの竪型ゼーダーベルグ式電解
槽において、摺電流および摺電圧のフーリエ変換を用い
て算出した抵抗変動の振幅のパワースペクトルの平方根
8と、記録紙上で求めた電圧変動の振幅Zとの関係を示
す図である。
いて、摺電流および摺電圧の分散及び共分散を用いて算
出した電圧変動の振幅の標準偏差σ9と、記録紙上で求
めた電圧変動の振幅Zとの関係を示す図である。 第2図は同じ(107KAの竪型ゼーダーベルグ式電解
槽において、摺電流および摺電圧のフーリエ変換を用い
て算出した抵抗変動の振幅のパワースペクトルの平方根
8と、記録紙上で求めた電圧変動の振幅Zとの関係を示
す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム電解槽の摺電流と摺電圧とを短い時間
々隔で多数回測定すること、この両者の多数回の測定値
に基づいて摺電流及び摺電圧の変動の振幅を算出するこ
と、該摺電流及び摺電圧の変動の振幅並びに摺電流及び
摺電圧の測定値から算出される係数を用いて電流変動に
基づく変動分を除去した摺電圧又は槽抵抗の変動の振幅
の大きさを算出すること、及びこの算出値に基づいて陽
極を昇降させることを特徴とするアルミニウム電解槽の
運転方法。 2、特許請求の範囲第1項記載のアルミニウム電解槽の
運転方法において、振幅の大きさの算出方法が測定値か
ら摺電圧の分散、摺電流の分散及び摺電圧と摺電流との
共分散を求め、次いでこれらの分散及び共分散から電流
変動に基づく変動分を除去した摺電圧の分散を求める方
法であることを特徴とする方法。 3 特許請求の範囲第1項記載のアルミニウム電解槽の
運転方法において、振幅の大きさの算出方法が測定値の
時系列データをフーリエ変換し、摺電圧のフーリエ変換
と摺電流のフーリエ変換とから電流変動に基づく変動分
を除去した槽抵抗のフーリエ変換を求め、これからパワ
ースペクトルを求め、このスペクトルの中から溶融アル
ミニウムの揺動によるピークを検出し、このピークの強
度を算出する方法であることを特徴とする方法。 4 特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記
載のアルミニウム電解槽の運転方法において、振幅の算
出値が一定時間内に予じめ定めた値以上上昇したならば
陽極を上昇させることを特徴とする方法。 5 特許請求の範泊第1項ないし第4項のいずれかに記
載のアルミニウム電解槽の運転方法において、振幅の算
出値が一定時間にわたって予じめ定めた値以上であった
ならば陽極を上昇させることを特徴とする方法。 6 %許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記
載のアルミニウム電解槽の運転方法において、振幅の算
出値が予じめ定めた値以上であったならば陽極を上昇さ
せることを特徴とする方法。 7 特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記
載のアルミニウム電解槽の運転方法において、振幅の算
出値が一定時間にわたって予じめ定めた値以下であった
ならば陽極を下降させることを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54064649A JPS5835597B2 (ja) | 1979-05-25 | 1979-05-25 | アルミニウム電解槽の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54064649A JPS5835597B2 (ja) | 1979-05-25 | 1979-05-25 | アルミニウム電解槽の運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55158290A JPS55158290A (en) | 1980-12-09 |
JPS5835597B2 true JPS5835597B2 (ja) | 1983-08-03 |
Family
ID=13264296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54064649A Expired JPS5835597B2 (ja) | 1979-05-25 | 1979-05-25 | アルミニウム電解槽の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835597B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH031991Y2 (ja) * | 1984-02-13 | 1991-01-21 | ||
JPH031995Y2 (ja) * | 1984-04-26 | 1991-01-21 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5244286A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-07 | Iwashiya Sawadakenzou Shoten:Kk | Shaking incubator |
-
1979
- 1979-05-25 JP JP54064649A patent/JPS5835597B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5244286A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-07 | Iwashiya Sawadakenzou Shoten:Kk | Shaking incubator |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH031991Y2 (ja) * | 1984-02-13 | 1991-01-21 | ||
JPH031995Y2 (ja) * | 1984-04-26 | 1991-01-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55158290A (en) | 1980-12-09 |
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