JPS5835089Y2 - 家具等に於ける取手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家具類特にタンス等に於ける取手にかかわ
る。

従来のこの種の取手の前板への取り付けはビス止めによ
る取り付け、取手金具のボス部を前板に貫通させてナツ
ト又はビスによる取り付は或いは前板を適当な深さに座
ぐった座ぐりへ取手を打ち込む方法が主に執られていた
。

このような方法の中でも座ぐりの中へ取手を構成する方
法は前板の背面に余分な金具類を出すことがないので好
まれて使用されているか゛、座ぐりに手間がかかり、カ
ッター等も限定されて加工コストが高いものとなり経済
的面では弱点を有していた。

一方、タンスには昔から何らかの防虫剤が使用され、直
接的には洋服或いは着物等に挾み込む方法は防虫剤の移
り香がきつく感じのよいものでないことから、一定の距
りをおいて防虫する方法がとられてきた。

そこでこの考案は防虫剤等を収納する容器を取手に構成
させて機能的な取手を完威し、しかも−挙にこの部分の
加工コストを下げることに成功し、これ等の取手を使用
する整理タンス、洋服タンス等を市場性のある価格での
提供を可能としたものである。

この考案を実施例に基き説明すると、第１図はタンスの
前板１にこの考案の取手を取り付けた断面を示し、前板
１の断面に於ける左側の面を外面、右側の面を内面とし
て説明する。

前板１には適当な位置に外面から内面へ丸形の取手孔２
が穿設され、開孔２に従来使用されている引手３を外面
から打ち込み、次に幅方向中間部に円盤状のしきり壁４
をもった円筒状のしきり盤５を引き手３の円周部６の内
径に嵌合して装着し、最後に円周部７とフランジ８を設
けた蓋板部９とから戊るキャップ１０を、取手孔２とし
きり盤５の円筒部１１の外周とで形成される間隙にその
円周部７を挿入し、更にキャップ１０の蓋板部９の上部
に指の入る溝孔１２を、下部に小孔１３を複数個穿設し
て或っている。

上記実施例では取手孔２を丸形状で示したが、丸形孔で
なく多角形孔でもよい。

その場合には孔の形態に対応して引き手３の円周部６、
しきり盤５の円筒部１１．キャップ１０の円周部７の外
周の形状を選択するものとする。

上記の構成であるから、しきり壁４と蓋板部９との間の
空間部１４に防虫剤又は芳香剤を入れると、格別なスペ
ースをとらずに溝孔１２、小孔１３より発散するが、こ
の考案は特に、しきり盤５の外周と取手孔２との間隙に
、外面からは指先きを入れるくは゛みを設けた引き手３
を、内面からは防虫剤を入れる空間部１４を設けたキャ
ップ１０を嵌め込むものであるから、取手孔２の切り抜
きに多少の変形があっても簡単に取り付は得ると共に、
引手３部と空間部１４とが前板１の厚さ内に収まり体裁
がよいの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示し、第１図はこの考案の取手の取り付
けの断面図、第２図はこの考案の一要部であるキャップ
の正面図。 図中、１は前板、２は取手孔、３は引き手、４はしきり
壁、５はしきり盤、６，７は円周部８はフランジ、９は
蓋板部、１０はキャップ、１１は円筒部、１４は空間部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家具類の前板１に於ける取手取り付は用の取手孔２に、
   筒孔２の内周より外周が小さいしきり盤５を挿入し、し
   きり盤５には取手孔２の断面方向にしきり壁４でしきり
   盤５を内外に仕切り、しきり盤５と取手孔２との間の間
   隙に外面からは引き手３を、内面から防虫剤を入れる空
   間部１４を設けたキャップ１０をそれぞれ嵌め込んで戊
   る家具等に於ける取手。