JPS5835014Y2 - 汚物取り器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は公園、路上等に落した犬、猫等の糞を掬い取
るための汚物取シ器に関するものである。

従来、この種の汚物取シ器には実公昭４９−１７４２９
号公報に示すものが知られている。

これは薄紙とプラスチックフィルムとを積層した積層シ
ートによって前部に開口を有した角筒状の袋体を形成し
、この袋体の開口の一部に糞を掬うための掬い片を折り
畳み可能に連接したものである。

この汚物取り器は、その袋体の両側面を内側に折り込む
ことにより扁平状に折り畳むことができ、携帯に便利で
あるが、袋体の開口は単に開口した筐１で、その下縁に
掬い片を連設した構成である。

したがって、路面の糞を掬い取る際に既に掬い取った糞
が開口から脱落することがあり、また携帯時にも開口を
上向きにするか、掬い片によって開口を塞がないかぎり
脱落することがあり、携帯ネ・よび取扱いに不便である
という欠点がある。

そして、この考案の目的とするところは、犬、猫等の動
物が散歩中に公園、路上等に落す糞を掬い摩り、その容
器の１＼廃棄することができ、不使用時には折畳み収納
することができるとともに、いったん掬い取った糞等が
開口部から脱落することはなく、取扱い、携帯に便利な
汚物取り器を提供しようとするものである。

以下、この考案を図面に示す一実施例にもとすいて説明
する。

第１図は汚物取り器の展開図を示スモノで、１は厚紙か
らなる矩形状の基板である。

この基板１には幅方向−側から他側に亘って左側板２、
底板３、右側板４ふ・よび天板５が順次折目線６ａ、６
ｂ、６ｃを介して連設されている。

そして、上記左右側板２と４ｐよび底板３と天板５はそ
れぞれ同一幅に形成されている。

さらに、天板５の外側縁には折目線６ｄを介して連結片
７が突設され、これは上記左側板２の内面に設けられた
糊付部８と対応している。

普た、上記左側板２゜底板３ネ・よび左側板４の後端に
はそれぞれ折目線９ａ、９ｂ、９ｃを介してフラップ１
０，１１゜１２が連設されているとともに、中央のフラ
ップ１１には折目線１３ａを介して差込みフラップ１４
が設けられている。

昔た、左側板２および右側板４の前部には斜めに山折り
折目線１５ａ。

１５ａと谷折り折目線１５ｂ、１５ｂによって補強片１
６．１７が形成されている。

さらに、上記底板３の前端には折目線１８ａを介して折
込み板１９が連設されていて、この先端部には円弧状の
切欠部２０が形成されている。

そして、との切欠部２０の縁には鋸歯状のひれ２１が設
けられている。

さらに、この折込み板１９の一側すなわち右側板４側に
は折目線２２ａを支持片２３が突設され、この支持片２
３には折目線２４ａを介して連結片２５が突設されてい
る。

そして、この連結片２５は上記右側板４の内面に設けら
れた糊付部２６と対応している。

また、上記天板５の前後両端には折目線２７ａ、２７ａ
を介して起立片２８゜２８が連設され、これら起立片２
８，２８の先端には折目線２９ａ、２９ａを介して重合
片３０゜３０が連設されている。

そして、この一方の重合片３０には２本の切込み部３１
．３１が形成され、他方の重合片３０の両側には上記切
込み部３１゜３１に差込み可能な舌片３２．３２が突設
されている。

さらに、上記起立片２８．２８には切込みによって手指
を挿入する挿入口３３．３３が穿設されている。

つぎに、上述のように形成された基板１から汚物取り器
を組み立てる作用を説明する。

１ず、左側板２と右側板４に形成された各折ジ折目線１
５ｂ。

１５ｂを内側へ谷折りするとともに山折９折目線１５ａ
、１５ａを外側へ山折夛して補強片１６゜１６を形成す
る。

つぎに、底板３に対して折目線１８ａを谷折りして折込
み板１９を底板３に重合し、この状態で連結片２５を右
側板４の糊付部２６に接着剤によって固定する。

さらに、折目線６ａ〜６ｄをそれぞれ谷折りすることに
よシ底板３に対して左側板２、右側板４を起立し、天板
５を底板３に対向させる。

この状態で連結片２５を左側板２の糊付部８に接着剤に
よって固定することにより第２図で示すように角筒状の
箱型体３４が構成される。

この箱型体３４は前後部に開口部３５．３６を有してネ
・す、前部の開口部３５は上記左側板２ネ・よび右側板
４に補強片１６．１６を形成することによって得られた
傾斜稜ｉ５ａ、１６ａが設けられている。

さらに、上述のように、箱型体３４の構成によって第６
図Ａ、Ｂで示すように右側板４に連結片２５を介して連
結されている支持片２３は右側板４の内面に沿って起立
するため、折込み板１９は支持片２３によって持ち上げ
られる。

そしてこの折込み板１９の両側縁は補強片１６．１７に
よって傾斜状態に支持され、掬い面１９ａが形成される
。

また、箱型体３４の後部の開口部３６は折目線９ａ、９
ｃを内側に谷折りしてフラップ１０．１２を重合すると
ともに折目線９ｂを同じく内側に谷折りしてその差込み
フラップ１４をフラップ１０．１２と天板５との間に差
し込むことによシ閉塞されている。

したがって、箱型体３４内には空間部からなる汚物収納
室３７が形成される。

つぎに、天板５の前後両端折目線２７＆・２７ａを谷折
りしてこれに連設された起立片２８．２８を起立し、さ
らに折目線２９ａ。

２９ａを山折りして重合＃０．３０を重合する。

そして、一方の切込み部３１．３１に他方の舌片３２．
３２を差込むことによりアーチが形成されさらに挿入口
３３．３３を形成する舌片３３ａ。

３３ａを内側に折曲することによシ手指を挿入できる把
手部３８が構成される。

このようにして第３図ネ・よび第４図で示すような汚物
取り器が構成され、犬、猫などが路上等に汚物を落した
場合には、汚物取り器の把手部３８を手指で握り、底板
３を路面に沿ってスライドさせることにより汚物を掬い
面１９ａに載せることができる。

したがって、汚物を掬い［１９ａに載せたのち汚物取り
器を後方へ傾むけることによシ汚物を汚物収納室３７内
に収納することができる。

また、汚物収納室３７内にいったん収納された汚物は掬
い面１９ａを形成する折込み板１９がこぼれ止めとなり
、汚物取り器を前方に傾むけても汚物が折込み板１９の
下側へ入シ込み、こぼれ落ちることはない。

したがって、使用後は汚物取り器の筐ま廃棄することが
でき、衛生的である。

また、この汚物取り器の不使用にかいては、第２図で示
すように把手部３８釦よび後部の開口部３６を開放した
状態において、第５図で示すように、その箱型体３４の
左側板２卦よび右側板４を一方向へ倒伏させることによ
り偏平状に折畳むことができる。

なネ・、上記一実施例においては、箱型体の後部の開口
部を３枚のフラップによって閉塞するようにしたが、こ
の閉塞構造は単なる一例であり、他の構造の閉塞手段を
採用してもよい。

また、箱型体の上部に設けた把手部を天板と連設する起
立片ネ・よび重合片によって一体に形成したが、天板の
上面に別体の把手部を接着固定してもよいことは勿論で
ある。

この考案は以上説明したように、１枚の厚紙からなる基
板を折曲して折畳み可能な箱型体を構成し、この箱型体
内に前部に掬い面を有する汚物収納室を形成したから、
犬、猫等が散歩中に路上に落した汚物を上記掬い面から
掬い取って収納することができ、掬い取ったのちは器体
の１１廃棄することができる。

したがって汚物に手指を１つたく触れることなく処理で
き、衛生的であるとともに紙製であるから軽量で携帯に
便利であり、さらに廉価に提供できる。

また折畳むことができるから、保管にも便利であるとい
う種々の効果を奏する。

さらに、この考案は箱型体の前部の開口部に掬い面を形
成する折込み板を連設し、この折込み板を箱型体内に折
込んで傾斜させたから、掬い面の裏面が汚物の脱落防止
面となり、箱型体内に一亘掬い取った汚物が開口部から
脱落することはなく、携帯時に開口部を閉塞する必要も
なく携帯ネ・よび取扱いに非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は展開図、第
２図は箱型体の斜視図、第３図は組立完成状態の斜視図
、第４図は組立完成状態の縦断側板図、第５図は箱型体
を折畳む状態を示す縦断正面図、第６図は折込み板の支
持構造を示しＡは折畳状態の縦断正面図、Ｂは組立状態
の縦断正面図である。 １・・・基板、２・・・左側板、３・・・底板、４・・
・右側板、５・・・天板、１０，１１，１２・・・フラ
ップ、１９・・・折込み板、１９ａ・・・掬い面、２３
・・・支持片、３４・・・箱型体、３７・・・汚物収納
室、３８・・・把手部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １枚の厚紙からなる基板を折曲して底板、両側板および
   天板からなる角筒状の折畳み可能な箱型体を構成し、こ
   の箱型体の後部は上記各板と折目線を介して連設するフ
   ラップによって閉塞するとともに箱型体の前部を開口さ
   せ、この開口部に位置する上記底板の前端に折目線を介
   して掬い面を形成する折込み板を連設し、この折込み板
   を上記施主体内に折込みかつその一側に設けた支持片を
   上記側板の内面に固着して底板に対して傾斜する掬い面
   を形成し、施主体内に汚物収納室を形成するとともに箱
   型体を形成する天板上には把手部を設けたことを特徴と
   する汚物取シ器。