JPS5834778B2 - カリウムイオン選択性マイクロ電極 - Google Patents
カリウムイオン選択性マイクロ電極Info
- Publication number
- JPS5834778B2 JPS5834778B2 JP53049244A JP4924478A JPS5834778B2 JP S5834778 B2 JPS5834778 B2 JP S5834778B2 JP 53049244 A JP53049244 A JP 53049244A JP 4924478 A JP4924478 A JP 4924478A JP S5834778 B2 JPS5834778 B2 JP S5834778B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- potassium ion
- solution
- ion selective
- liquid junction
- Prior art date
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- Expired
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、カリウムイオン（Ｋ＋）濃度を選択的に測定
するマイクロ電極に関する。
するマイクロ電極に関する。
溶液中のイオン活量や濃度を測定するには、通常測定電
極（指示電極）と比較電極（参照電極）とを組合わせて
液に浸し、両電極間の電位差を測定して予め作製した検
量線から逆算する。
極（指示電極）と比較電極（参照電極）とを組合わせて
液に浸し、両電極間の電位差を測定して予め作製した検
量線から逆算する。
この測定電極は、一般に膜電極として構成され、下端に
不活性の多孔性膜を備えた電極本体に内部溶液を容れ、
内部照合電極例えばＡｇ／ＡｇＣｌ電極を挿入した構造
を有する。
不活性の多孔性膜を備えた電極本体に内部溶液を容れ、
内部照合電極例えばＡｇ／ＡｇＣｌ電極を挿入した構造
を有する。
而して、近年パリノマイシン、シクロポリエーテルのよ
うな巨大環状物質かに＋に対して選択性を有することに
着目し、前記測定電極の内部液として、クロロベンゼン
、フロモベンゼン等の溶媒に溶かした５〜１０％のパリ
ノマイシン溶液と、内部カリウム溶液とを使用した液体
イオン交換方式のに＋選択性電極が提案されている。
うな巨大環状物質かに＋に対して選択性を有することに
着目し、前記測定電極の内部液として、クロロベンゼン
、フロモベンゼン等の溶媒に溶かした５〜１０％のパリ
ノマイシン溶液と、内部カリウム溶液とを使用した液体
イオン交換方式のに＋選択性電極が提案されている。
しかし、このような電極は内部抵抗を少くして再現性を
よくするため、大型になり易く、比較的多量の試料溶液
を要するため、例えば血液や体液中のに＋を測定する場
合、簡便迅速な測定が出来ず、また測定電極は前記のよ
うに液体イオン交換力式であるため寿命が短く安定した
測定が出来難い欠点があった。
よくするため、大型になり易く、比較的多量の試料溶液
を要するため、例えば血液や体液中のに＋を測定する場
合、簡便迅速な測定が出来ず、また測定電極は前記のよ
うに液体イオン交換力式であるため寿命が短く安定した
測定が出来難い欠点があった。
本発明？＆上記の点に鑑みてなされたもので、測定電極
と比較電極とを注射針内に挿入して電極自体を小型化す
ると共に、測定電極の電極線先端部にに＋選択性を有す
る安定な固体感応膜を形成することにより、極く少量の
試験溶液で簡便迅速に測定出来るに＋選択性電極を提供
することを目的にしている。
と比較電極とを注射針内に挿入して電極自体を小型化す
ると共に、測定電極の電極線先端部にに＋選択性を有す
る安定な固体感応膜を形成することにより、極く少量の
試験溶液で簡便迅速に測定出来るに＋選択性電極を提供
することを目的にしている。
次に本発明の一実施例を図面と共に説明する。
Ｋ＋選択性電極Ａは、注射針１内に比較電極２及び測定
電極３を挿着して構成する。
電極３を挿着して構成する。
比較電極２は、ガラス等の絶縁体で形成される支持管２
１の上端に、保持管２２に支持された内部照合電極２３
をシリコン管等の絶縁管２４を介して接続し、支持管２
１の下端には細径の液絡部２５を形成すると共に、この
液絡部２５および支持管２１の内部に内部液２６を容れ
て内部照合電極２３が接液する如く構成する。
１の上端に、保持管２２に支持された内部照合電極２３
をシリコン管等の絶縁管２４を介して接続し、支持管２
１の下端には細径の液絡部２５を形成すると共に、この
液絡部２５および支持管２１の内部に内部液２６を容れ
て内部照合電極２３が接液する如く構成する。
内部照合電極２３としては通常のＡｇ／ＡｇＣｌが好適
であり、また内部液２６としては、トリフルオロ酢酸リ
チウム、トリクロロ酢酸リチウム、塩化ナトリウム、塩
化リチウム等、試料溶液のに＋濃度に影響しない溶液を
使用する。
であり、また内部液２６としては、トリフルオロ酢酸リ
チウム、トリクロロ酢酸リチウム、塩化ナトリウム、塩
化リチウム等、試料溶液のに＋濃度に影響しない溶液を
使用する。
測定電極３は、白金、金、銀等の電極線３１の下端部に
に＋選択性の固体感応膜３２を形成すると共に、その周
囲をポリ塩化ビニル樹脂等の絶縁体３３で絶縁被膜する
。
に＋選択性の固体感応膜３２を形成すると共に、その周
囲をポリ塩化ビニル樹脂等の絶縁体３３で絶縁被膜する
。
固体感応膜３２の形成用物質としては、パリノマイシン
やこれと類似の構造を有するジベンゾ１８−クラウン−
６（Ｃ２ｏＨ２４０６，以下Ｂ−１８と略記する。
やこれと類似の構造を有するジベンゾ１８−クラウン−
６（Ｃ２ｏＨ２４０６，以下Ｂ−１８と略記する。
）、ジクロへキシル−１８−クラウン−６（Ｃ２ｏＨ３
６０６，以下Ｃ−１８と略記すル。
６０６，以下Ｃ−１８と略記すル。
）等のシクロポリエーテル類が挙げられる。
そして感応膜を形成するには、このパリノマイシン、Ｂ
−１８，Ｃ−１８等のベンゼン環にアミノ基を付加し、
エポキシ樹脂の硬化剤として機能させ、エポキシ樹脂と
の化学的結合による共重合状態にポリマー化し、固化固
定して感応膜を形成し、従来のように、液体イオン交換
方式によらない安定な固体感応膜を形成するようにする
。
−１８，Ｃ−１８等のベンゼン環にアミノ基を付加し、
エポキシ樹脂の硬化剤として機能させ、エポキシ樹脂と
の化学的結合による共重合状態にポリマー化し、固化固
定して感応膜を形成し、従来のように、液体イオン交換
方式によらない安定な固体感応膜を形成するようにする
。
感応膜の厚さは速かな応答性を得るためできるだけ薄く
、例えば数μ以下にするのが好ましい。
、例えば数μ以下にするのが好ましい。
次に、上記比較電極２および測定電極３を注射針１の頭
部１１より挿入して、それぞれ液絡部２５および電極線
３１の固体感応膜３２の先端を針先の開口部１２近傍に
位置せしめると共に、両電極２，３の揺動、破損等を防
止するため、接着剤４により固着する。
部１１より挿入して、それぞれ液絡部２５および電極線
３１の固体感応膜３２の先端を針先の開口部１２近傍に
位置せしめると共に、両電極２，３の揺動、破損等を防
止するため、接着剤４により固着する。
また、液絡部２５および固体感応膜３２は開口部１２端
面よりやＳ内側に位置せしめるのが好ましい。
面よりやＳ内側に位置せしめるのが好ましい。
これは、運搬、使用時等に他の器材との接触による破損
を防止するためである。
を防止するためである。
上記構成において、比較電極２、測定電極３の内部照合
電極２３および電極線３１を公知の電位差測定装置に接
続し、注射針１の針先開口部１２を試料溶液中に浸せば
、Ｋ＋の濃度ないし活量を簡匣迅速に測定することが出
来る。
電極２３および電極線３１を公知の電位差測定装置に接
続し、注射針１の針先開口部１２を試料溶液中に浸せば
、Ｋ＋の濃度ないし活量を簡匣迅速に測定することが出
来る。
次に本発明電極の試験例について説明する。
１８Ｇ（外径１，２べ長さ３８ｍｒｒｒ’）の注射針に
、次表の仕様を有する比較電極及び測定電極を挿着した
マイクロ電極を試作し、塩化カリウム水溶液の濃度を変
えた試料溶液を調製し、その電位差を測定した。
、次表の仕様を有する比較電極及び測定電極を挿着した
マイクロ電極を試作し、塩化カリウム水溶液の濃度を変
えた試料溶液を調製し、その電位差を測定した。
なお試料溶液は、トリス（ヒドロキシメチル）アミツメ
クンおよび塩酸によりｐ）１８．７一定に保持すると共
にイオン強度を調整した。
クンおよび塩酸によりｐ）１８．７一定に保持すると共
にイオン強度を調整した。
その結果、第３図に示すように、Ｋ＋濃度と電位差とは
、１０−１〜１０−４Ｍ の範囲で、ネルンスＴ トの式Ｅ＝ Ｓ、４ｎ ａｙ＋（但し、ａＫ＋は試料溶
液のに＋の活量を示す）で示される直線関係にあり、本
発明電極かに＋濃度ないし活量を選択的に測定するのに
有効であることがわかる。
、１０−１〜１０−４Ｍ の範囲で、ネルンスＴ トの式Ｅ＝ Ｓ、４ｎ ａｙ＋（但し、ａＫ＋は試料溶
液のに＋の活量を示す）で示される直線関係にあり、本
発明電極かに＋濃度ないし活量を選択的に測定するのに
有効であることがわかる。
本発明は以上説明したように、注射針内に、比較電極の
液絡部および測定電極を挿入し、該液絡部と測定電極の
電極線との先端を針先開口部近傍に位置せしめると共に
該電極線の先端には、化学的結合による共重合状態にポ
リマー化して固化固定したに＋選択性を有する固体感応
膜を形成し、小型化したマイクロ電極として構成したの
で、針先を浸漬するに足る微量の被験液があれば、その
に＋濃度を簡単かつ迅速に測定することができ、測定電
極を従来の液体イオン交換力式に代え、ポリマー化によ
る安定な固体感応膜として構成したので長時間安定して
使用しうるカリウムイオン選択性マイクロ電極を提供す
ることができた。
液絡部および測定電極を挿入し、該液絡部と測定電極の
電極線との先端を針先開口部近傍に位置せしめると共に
該電極線の先端には、化学的結合による共重合状態にポ
リマー化して固化固定したに＋選択性を有する固体感応
膜を形成し、小型化したマイクロ電極として構成したの
で、針先を浸漬するに足る微量の被験液があれば、その
に＋濃度を簡単かつ迅速に測定することができ、測定電
極を従来の液体イオン交換力式に代え、ポリマー化によ
る安定な固体感応膜として構成したので長時間安定して
使用しうるカリウムイオン選択性マイクロ電極を提供す
ることができた。
また、電極の先端が針先に挿着しであるので、通常の注
射器と同様に使用して血液や体液中のに＋のみを選択的
に測定することが可能となる。
射器と同様に使用して血液や体液中のに＋のみを選択的
に測定することが可能となる。
従って、内部溶液や電極線の組合わせによって、一般の
化学分析のみならず、医療における生化学分析にも広く
使用することが出来る。
化学分析のみならず、医療における生化学分析にも広く
使用することが出来る。
さらに軽量小型で携帯に便利であり、試料験液も極く敬
呈で済むので、いつとこても手軽に測定できる利点があ
る。
呈で済むので、いつとこても手軽に測定できる利点があ
る。
図面は本発明電極の一実施例を示し、第１図はに＋選択
性電極の一部断面図、第２図はその要部拡大断面図、第
３図は本発明装置におけるに十濃度を変えた場合のに＋
濃度と電位差との関係を示すグラフである。 １・・・・・・注射針、２・・・・・・比較電極、２５
・・・・・・液絡部、３・・・・・・測定電極、３１・
・・・・・電極線、３２・・・・・・固体感応膜。
性電極の一部断面図、第２図はその要部拡大断面図、第
３図は本発明装置におけるに十濃度を変えた場合のに＋
濃度と電位差との関係を示すグラフである。 １・・・・・・注射針、２・・・・・・比較電極、２５
・・・・・・液絡部、３・・・・・・測定電極、３１・
・・・・・電極線、３２・・・・・・固体感応膜。
Claims (1)
- １ 注射針内に、比較電極の液絡部及び測定電極を挿入
し、該液絡部と測定電極との先端を針先開口部近傍に位
置せしめると共に、該電極線の先端にはカリウムイオン
選択性を有する感応物質と高分子樹脂とを共重合状態に
ポリマー化して固化固定したカリウムイオン選択性を有
する固体感応膜を形成して成るカリウムイオン選択性マ
イクロ電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53049244A JPS5834778B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | カリウムイオン選択性マイクロ電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53049244A JPS5834778B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | カリウムイオン選択性マイクロ電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54141697A JPS54141697A (en) | 1979-11-05 |
| JPS5834778B2 true JPS5834778B2 (ja) | 1983-07-28 |
Family
ID=12825441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53049244A Expired JPS5834778B2 (ja) | 1978-04-27 | 1978-04-27 | カリウムイオン選択性マイクロ電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5834778B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4340457A (en) * | 1980-01-28 | 1982-07-20 | Kater John A R | Ion selective electrodes |
| JPS56116662U (ja) * | 1980-02-08 | 1981-09-07 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2251287A1 (de) * | 1971-10-21 | 1973-04-26 | Gen Electric | Ionen-spezifische elektrode |
| CA950536A (en) * | 1972-01-19 | 1974-07-02 | Helen J. James | Coated ion selective electrodes |
| JPS5016184A (ja) * | 1973-06-15 | 1975-02-20 | ||
| US4020830A (en) * | 1975-03-12 | 1977-05-03 | The University Of Utah | Selective chemical sensitive FET transducers |
-
1978
- 1978-04-27 JP JP53049244A patent/JPS5834778B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54141697A (en) | 1979-11-05 |
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